Circuit De Yeux、ニューアルバム『Halo On The Inside』を発表 3月14日にマタドールから発売 先行シングル「Megaloner」が公開

©Dana Trippe


Circuit De Yeux(サーキット・デ・ユー)は、ニューアルバム『Halo On The Inside』を発表した。2021年の『-io』に続く作品は、3月14日にマタドール・レコードからリリースされる。
 
 
シカゴを拠点に活動するヘイリー・フォアは、本日、タイトルトラック、堂々としたリードシングル「Megaloner」を公開した。エクスペリメンタル・ポップ、ハイパー・ポップの範疇にある楽曲であるが、ゴシック的、あるいはドゥーム的な雰囲気を持つ楽曲で、これまでのCDYの音楽的な方向性とは一線を画している。つまり、レーベルの説明するアーティストの変身を的確に体現していると言える。ポスト・ビョーク、ポスト・セント・ヴィンセント、ポスト・チェルシー・ウルフ、あるいは、それ以外の全く未知なる存在、サーキット・デ・ユー自身である。
 
 
「Megaloner」は、ある行為の後、その結果の内側に存在する空間のための賛歌であり、アーティストによると、「代価は支払われ、希望は私たちの通貨となる。私は、持久力、信仰、主体性、そして、自分自身の運命に向かう唯一無二の信じがたい道について歌っている」という。
 

『Halo on the Inside』は、プロデューサーのアンドリュー・ブロダーとミネアポリスで録音された。「この音楽を作るプロセスで、私は恐怖を感じる前の時代に自分自身を巻き戻すことができた。そして、恐怖がない中で、セックス、愛、メロディーの親密なビートを見つけたんだ」
 
 
 
 「Megaloner」
 


 


Circuit De Yeux 『Halo on the Inside』

 
Label: Matador
Release: 2025年3月14日

 
Tracklist:
 
1. Megaloner
2. Canopy of Eden
3. Skeleton Key
4. Anthem of Me
5. Cosmic Joke
6. Cathexis
7. Truth
8. Organ Bed
9. It Takes My Pain Away



3月14日にリリースされる『Halo On The Inside』は、変身の産物であると説明されている。たしかに、マナティのことについて書いていたポップシンガーの面影を見ることは不可能だ。狂想曲的で、快楽主義的で、ダンスフロアに隣接し、異教徒にやさしく、ホーンをあしらったサウンドと感情の壁という蝶と野獣のごとき作品。『ヘイロー・オン・ジ・インサイド』は、CdY(Circui De Yeux)が新しく生まれ変わり、組み替えられ、スリリングで異質なものとなっている。
 

 

シカゴを拠点に活動するミュージシャン、作曲家、マルチ・アーティストであるフォアの作品は、簡単にカテゴライズすることが不可能だ。絶賛されたアルバム、フリーフォームの即興演奏、絵画、オーディオビジュアル・インスタレーション、大規模なアンサンブルの作曲など、活動は多岐にわたる。無響室(エコーのない部屋)で演奏したり、50人の児童合唱団のために作曲したり、(スタント・コーディネーターの監視下で)屋上から飛び降りたりしたこともある。

 
『Halo』のプランを実現させるためには、フォアの典型的なやり方を何度も変える必要があった。彼女は夜に仕事をした。夜9時から朝5時まで地下のスタジオにこもり、心、声、手を解放していた。しかし、このような夜更かしを、重苦しく孤立したものと理解すべきではない。奔放な探求のための静かな空間だった。ペダルやシンセサイザーを自在に操り、「ソフトウェアの誤動作やフィードバックを通して遊びやメロディーを見つける」ことに要点があった。

 
このような”墓場シフト”の作曲セッションは、ミュージシャンにとって少なからず啓示となった。「私の心の奥深くにある、とても驚くべき小さな声を見つけた」とフォアは言う。彼女はそれをスタジオの孤独な静寂の中で発見した。外の街はフォアにとって十分に静寂に包まれ、自分の内的なリズムが互いに同期し、自分の内なるシンフォニーを聴くことを可能にした。彼女はさらに8ヵ月もの間、このコンセプトをもとに制作を続け、孤独と自分自身との関係を再活性化させながら『ヘイロー・オン・ジ・インサイド』を作り上げた。そして彼女は外に目を向けた。
 
 
ギリシャへの旅行がきっかけで、フォアは神話に登場する半ヤギ半人のフルート奏者、パンのキャラクターに興味を持った。彼の変身、メロディー、豊穣、そして最終的な終焉の物語は、アルバムの歓喜に満ちた、明るく燃える瞬間のムードボードとなった。それは「Anthem Of Me」で聴くことができる。SF的なパッド、ディストーション、キック・ドラムがピアノ・ドロップに溶け込みながら、フォアのサイレンのような声が催眠的に呼びかける。「これは私のアンセム。あなたを揺さぶる」
 
 
プロデューサーにアンドリュー・ブロダー(ボン・アイヴァー、ムーア・マザー、ラムチョップ)を迎え、ミネアポリスでレコードを完成させた。
 
 
アルバムの目玉である『Cathexis』では、2人のクリエイティブな相性が存分に発揮されている。ヘイリーの無限とも思える歌声が、ブロダーのカタルシス溢れるギター・コーダと絡み合い、おそらくこのアルバムで最も昇華された瞬間を提供している。


 『Halo』の中心となるのはフォアのボーカルだ。穏やかなメロディックなフック、動物的な鳴き声、元素的な慟哭など、4オクターブの幅を持つこの楽器は、パワフルで一見超自然的な楽器である。
 
この曲では、ジャンルやスタイルの間を大胆不敵に揺れ動くマキシマリズムのコンポジションで、フォアはその全音域を駆使している。「この音楽を作る過程で、私は恐怖を感じる前の時代に自分自身を巻き戻すことができた。「そして恐怖がない中で、セックス、愛、メロディーの親密なビートを見つけたのです」。

 
『Halo On The Inside』は、変身には衝撃が伴うが、平穏と美もあると教えてくれる。隠遁と転位の瞬間が、再生と不吉な美しさをもたらす。- Matador
 
 
 
Circuit De Yeuxは、スロウコアの伝説的な存在、Lowのメンバーとして知られるアラン・スパーホークとのツアーを今年開催予定。

 
 
Circuit De Yeux Tour Date:


1月24日(金) UT州ソルトレイクシティ、アーバン・ラウンジ
1月25日(土)コロラド州デンバー、ブルーバード・シアター
2月12日(月)オーストラリア、シドニー、TBA SOLO Show
2月13日(火)オーストラリア、シドニー、オックスフォード・アート・ファクトリー w/ アラン・スパーホークと
カム
2月14日(水)オーストラリア、ブリスベン、Crobar w/ Alan Sparhawk and Come
2月15日(木)オーストラリア、メルボルン、ノースコート・ソーシャル・クラブ w/ Alan Sparhawk and Come
1月22日(水)カリフォルニア州サンディエゴ、The Casbah
1月24日(金)カリフォルニア州ソルトレイクシティ、アーバン・ラウンジ
1月25日(土)コロラド州デンバー、ブルーバード・シアター
2月13日(木)オーストラリア、シドニー、オックスフォード・アート・ファクトリー #1
2月14日(金)オーストラリア、ブリスベン、Crobar w/ Alan Sparhawk and Come #
2月15日(土)メルボルン、ノースコート・ソーシャル・クラブ #
2月21日(金)チューリッヒ、ボーゲンF
2月22日(土)アンティゲル・フェスティバル、ジュネーブCH
2月24日(月)、アンペール、ミュンヘンDE
2月25日(火)、ベルリン、リド
2月27日(木)パリ、プチ・バン(フランス
2月28日(金)、アントワープ、トリックス・クラブ(BE
3月2日(日)オランダ、ナイメーヘンDoornroosje
3月3日(月)、アムステルダム、Paradiso - Tolhuistuin
3月5日(水)イギリス、ブライトン、チョーク
3月6日(木)イギリス、ブリストル、ランタン・ホール
3月7日(金)イギリス、マンチェスター、バンド・オン・ザ・ウォール
3月8日(土)イギリス、グラスゴー、ルーム2
3月26日(水)インディアナ州ブルーミントン、ザ・ビショップ
3月29日(土)ジョージア州アトランタ、ザ・アール
3月31日(月)ノースカロライナ州カーボロ、キャッツ・クレイドルBack Room
4月3日(木)マサチューセッツ州ボストン、シンクレア
4月4日(金)コネチカット州ハムデン、スペース・ボールルーム
4月7日(月)オンタリオ州トロント、ホースシュー・タバーン
4月8日(火)ミシガン州デトロイト、ラヴィング・タッチ

 # w/ アラン・スパーホーク、カム