Julien Baker & TORRES デビューアルバム『Send a Prayer My Way』を4月14日に発売 

 

©Ebru Yildiz

 

2025年に入り、コラボレーションの動きが活発になっている。異なる才能を融合させ、新しい音楽を作ろうという動向が多い。その筆頭格がJulien Baker & TORRES(別名マッケンジー・スコット)ということになるだろうか。年明けからマタドールは忙しない動きを見せているが、今回のアルバムのの発売がついに明らかに。今年はベガース・グループの筆頭格の本領発揮が期待出来る。

 

ジュリアン・ベイカーは、従来、フォークシンガーとして活動しており、他方、トーレスはポップソングやロックを主戦場としている。去年、ベイカーはイベントなどの出演をメインにしていたが、トレスはソロアルバム『What an enormous room』をMergeから発表している。

 

今回のコラボレーションで注目すべき点があるとすれば、両者ともギタリストとしての性質が非常に強い歌手ということだろう。今回のアルバムは純粋なカントリーであると説明されているが、どのようなアルバムになるのか楽しみに発売日を待ちたい。

 

ジュリアン・ベイカーとトレスのデビューアルバム『Send a Prayer My Way』は4月14日にリリースされる。この発表と合わせてニューシングル「Sylvia」が公開された。


すでに両者は、米国のテレビ番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」にも出演し、カントリーソングのライブを披露したほか、ライブで披露された「Sugar In Tank」が先行配信されている。


このアルバムは、2人が2016年に初めて共演して以来、制作が進められてきたもので、2人のうちの1人は、いつかカントリー・アルバムを作ろうと提案していたという。


TORRESはプレスリリースで「Sylvia」についてこのように語っている。

 

北部のシェルターから愛犬シルヴィアを引き取りに行った朝、私は家でコーヒーを入れていて、WFMUをつけたらドリー・パートンの『クラッカー・ジャック』が流れていた。涙が溢れました。

 

まるで宇宙が、彼女は私のものになると教えてくれているような気がしたのです(シルビアは里親になるはずだったのです)。最愛のペットと家を共有する光栄に浴したことのある人なら誰でも、ペットが家族であることを知っているからでしょう。


トーレスは2024年1月、Mergeからニューアルバム『What an enormous room』をリリースした。2024年8月にはFruit Batsと組み、コラボレーションEP『A Decoration』をMergeからリリースした。

 

「Sylvia」

 




Julien Baler&TORRES 『Send a Prayer My Way』


 

Label:  Matador

Release: 2025年4月14日

 

Tracklist:

1. Dirt
02. The Only Marble I've Got Left
03. Sugar in the Tank
04. Bottom of a Bottle
05. Downhill Both Ways
06. No Desert Flower
07. Tape Runs Out
08. Off the Wagon
09. Tuesday
10. Showdown
11. Sylvia
12. Goodbye Baby 


Background:

 
ジュリアン・ベイカー&トレスの『Send A Prayer My Way』は、アウトローの伝統の最たるもので、反抗的で、破壊的で、労働者階級的で、中毒や後悔や誤った決断だけでなく、抑圧的な権力システムとも闘う決意をもって書かれ、歌われている。

 

幸いなことに、これはトレスとベイカーが語ろうと決意した物語の始まりに過ぎない。なぜなら、これは過激な共感やセカンド・チャンス、サード・チャンスについての歌でもあり、ここにはたくさんの葛藤や後悔がある一方で、ユーモアや反抗もあるからだ。



『Send A Prayer My Way』は何年も前から制作されていた。2人の若いミュージシャンが、ここシカゴで愛されているリンカーン・ホールで初めての共演を果たしたとしよう。2016年1月15日、外は底冷えするほど寒く、特に南部の2人組にとってはそうだ。ライヴが終わり、クソみたいなことを言い合っているとき、一人のシンガーがもう一人に言った。「わたしたちはカントリー・アルバムを作るべき」

 

これはカントリー・ミュージックの世界では伝説的な原点であり、余裕のあるエレガントな歌詞と、彼らの音楽を愛する人々と苦悩を分かち合う勇気ですでに賞賛されている2人のアーティストのコラボレーションの始まりでもある。それはまた、最も不朽のカントリー・アルバムのように、歌い手と聴き手の双方を支え、鼓舞し、この世で完全に孤独な人間など一人もいないこと、音楽は安定した伴侶であることを思い出させてくれる作品作りの始まりでもある。



Tour Date:

 
Thursday March 27, Ohio University, Athens OH
March 28 - March 30, Big Ears Festival, Knoxville, TN
April 3 – 5, Mission Creek Festival, Iowa City IA
April 26 - April 27, High Water Music Festival, Charleston, SC
May 15 - May 18, Kilby Block Party, Salt Lake City, UT
June 20 - June 22, Mountain Jam, Highmount, NY
June 20 - Jun 22, Green River Festival, Greenfield, MA
July 4 - July 5, Zootown, Missoula, MT


▪️TORRES 『WHAT AN ENORMOUS ROOM』 -REVIEW -  NYのシンガー/ギタリストによるポピュラーミュージックとスポークンワードの融合