ブリストルの注目のポストパンクバンド、Squidはニューシングル「Building 650」のミュージックビデオを公開した。ニューアルバム『Cowards』の2枚目のシングル「Building 650」は、バンドの静謐な一面、そして不協和音のなかに滲むエモーショナルなメロディー性を印象づけている。
スクイッドのオリー・ジャッジはこのシングルについて次のように述べている。
「この曲は、僕らの初来日からインスパイアされた曲なんだ。2022年にSummersonicフェスティバルに出演したんだけど、幸運にもCOVIDの渡航禁止が解除された2日後に出演することになったんだ」
「飛行機の中で、私は興奮のあまり村上龍の『インザミソスープ』を読み、『ロスト・イン・トランスレーション』を観た。その後、日本を訪れるアウトサイダーであることについて歌詞を書くことにした。この孤独感は東京では大げさに感じられる。表面的には慌ただしく、人でいっぱいだが、耳を傾けると不気味なほど静かだ」
今回のミュージックビデオは日本で撮影された。長年のコラボレーターであるフェリックス・ギーンが、現地の監督である長谷川大輔と空也達城とともに制作した。オリーはこう続ける。
「大輔と空也が人間味を加えてくれたおかげで、ビデオ全体がとてもうまくまとまったと思う。広大で解体された街のショットを楽しむことができたし、彼らの生々しく自然な8mmフィルムの作品によって、すべてが地に足がついたものになった」
Squidによるニューアルバム「Cowards」はワープ・レコードから2月8日にリリースされる。
「Building 650」