Youth Lagoon(ユース・ラグーン)がニューアルバム『Rarely Do I Dream』の制作を発表した。2023年に発表され、高評価を得た『Heaven Is A Junkyard』に続くアルバムとなる。
アイダホ州を拠点に活動するシンガーソングライター、トレヴァー・パワーズは、現実と空想を織り交ぜた音楽的な主題を落ち着いた陶酔感のあるインディーポップソングに落とし込む。ユース・ラグーンの曲は確かに男性シンガーとしての夢想的な感覚に充ちているが、それはむしろ現実的な視座を彼が欠かさないことによる。幻想性というのは現実性を直視することによってしか生み出されない。そして夢見ることもまた、現実性を見ることによって形作られる。
ユース・ラグーンはいつも何かを見つけるが、一般的な人々が見過ごしがちなものほど彼の目を惹く。彼はよく街や郊外を歩いているときに何かを見つけるが、今回はそうではなかった。
『Rarely Do I Dream』は、2023年に彼の実家で偶然見つけた彼の子供時代を記録した一連のVHSテープから生み出され、暗喩の働きをなした。「テープをながめていると、さまざまな思い出がよみがえってくる。自分の人生のテープを巻き戻せば巻き戻すほど、自分の魂の声が聞こえてくる」
「でも、これはノスタルジーではない。 人生はもっと複雑怪奇だ。 これは、私が誰であったか、私が誰であるか、そして私が誰であろうとしているかのすべての部分に捧げるものなんだ」
ニューシングル「Speed Freak」は、このアルバムから初めてリリースされる曲で、個人的な気づきの力強い瞬間に促された曲であり、彼の哲学的な思考、そして形而下の表現に支えられている。
「この曲は、死の天使を抱きしめてあげたいと思ったことから生まれた」とパワーズは言う。 私たちは一生をかけて、逃れられないものから逃げているのだと思う。この肉体は一時的なもので、実のところは死は存在しえない。 あるのは変容だけ。 一生をかけて築き上げたアイデンティティを手放すことを学んだとき、扉が開く。 数年前、ある人に言われたんだ。『いい知らせと悪い知らせがある。 悪いニュースは、トレバーが絶望的だということ。 トレバーに希望はない。 良いニュースは、君はトレバーではないということだ。 それを聞いて、ピンときたんだ」
「Speed Freak」
Youth Lagoon 『Rarely Do I Dream』
Label: Fat Possum
Release: 2025年2月21日
Tracklist:
Neighborhood Scene
Speed Freak
Football
Gumshoe (Dracula From Arkansas)
Seersucker
Lucy Takes a Picture
Perfect World
My Beautiful Girl
Canary
Parking Lot
Saturday Cowboy Matinee
Home Movies (1989-1993)
Pre-order: https://youthlagoon.ffm.to/speedfreak