スーパーボウル・ハーフタイムショーにケンドリック・ラマーが出演  ビュイック・リーガルの実車が登場

スーパーボウル・ハーフタイムショー  ビュイックリーガルの実車が登場した


Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)は、グラミー賞の受賞式から充実した日々を送っている。2月9日、ラマーはアップル・ミュージックのスーパーボウル・ハーフタイム・ショーに出演し、ソロアーティストとして同イベントのヘッドライナーを務めた初のラッパーとなった。

 

ショーでは1980年代のビュイックリーガルの黒塗りの実車も登場するというド派手な演出が行われた。どうやら、ラマーのパフォーマンスはヒット曲を中心とするメドレー形式で行われ、その中では『GNX』でゲスト参加したSZAも登場。さらに、パフォーマンスはダンスを中心の演出であったが、アメリカの国旗をモチーフにした青、赤、白の色彩をあしらった衣装をバックダンサーは身につけていた。 


最新アルバム『GNX』から「Luther」をデュエットしたほか、『Black Panther(ブラックパンサー)』のサウンドトラック「All the Stars」を披露した。 コンプトンのラッパーは、サミュエル・L・ジャクソンをアンクルサムとして登場させ、ドレイクの元恋人であるセリーナ・ウィリアムズがサイドステージで「Not Like Us」を踊った。 パフォーマンスのリプレイは以下から。


ラマーはショーのオープニングをGNXの「bodies」で飾った後、シングル曲「scabble up」に移行した。 ジャクソンは、ラマーが "うるさすぎる、無謀すぎる、ゲットーすぎる "と批判し、"引き締めろ "と促した。 彼は『DAMN.』のヒット曲「HUMBLE」、「DNA」、昨年の「Euphoria」を披露した。


 『GNX』から「man at the garden」と「peekaboo」をライヴデビューさせ、SZAを連れてきて、「Not Like Us」のフルパフォーマンスに突入した。ドレイクへのディストラックとして有名になったことによるものか。 「本当にやるの?」とダンサーが言うと、ラマーは新しいヴァースで応えた。


「これは音楽よりも大きなことだ。彼らはゲームを不正に操作しようとしたが、影響力を偽ることはできない」 彼はカメラを直視し、"Say, Drake, I hear you like 'em young. "とラップした。 最後に、DJマスタードは「tv off」のクロージング・パフォーマンスにカメオ出演した。


また、今回のスーパーボウルのハーフタイムショーでは、ラッパーの発言に注目が集まった。とくに、ギル・スコット・ヘロンの1971年の詩「The Revolution Will Not Be Televised」に言及し、1960年代の公民権運動に触れている。さらに、ケンドリックは大観衆の前で次のように語った。

 

革命はテレビの前で放映されようとしている。あなたたちは”正しい時”を選んだけれども、”間違った人”を選んでしまった。

 

この発言にネットはヒートアップし、今年1月の大統領選挙について言及しているという噂でもちきりになっている。なお、この日の観客席にはテイラー・スウィフトの姿もカメラで捉えられた。