フェンダー社、 スタンダードモデルの生産工場をインドネシアに移転  米国政権の関税政策による影響か


 

 

米国政権の掲げる関税政策はアメリカの代表的なメーカーのギター生産にも影響を及ぼしている。フェンダー社は本来、USAで制作されるギターのクラフトを特徴としていたが、近年ではメキシコの工場でも生産を行っていた。

 

フェンダー社は、インドネシアの工場ラインで製造される「スタンダードシリーズ」を発表した。これまで、同社はこのモデルをメキシコで生産していたが、米国の新政権の掲げる関税政策の影響もあってか、インドネシアに生産工場を移転する。メキシコに多くの工場を持つ自動車産業への余波が大きいが、結果的には自社の楽器メーカーの生産にも影響を及ぼすことになった。

 

しかし、結果的には、アジアへの工場移転により、製造の生産コストが軽減され、一般的なモデルが廉価での提供が可能になった。モデルはメキシコで生産されているプレーヤーシリーズを凌ぐほどの人気がある。


「ファンダースタンダードシリーズは、ミュージシャンの元来、初心者むけのフェンダー製品として製造されている。手頃な価格のプレイアビリティと刺激的な音色を提供し、ブランドをロックンロールのアイコンにした」と同社は製品に関して説明している。この生産ラインには、ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズベース、プレシジョンベースモデルが含まれており、海外の店舗では600ドル(正確には590ドル〜600ドル)の価格帯で販売される予定だ。


このギターには、ポプラボディ、デマップルアーム、インドのローレルスケール、セラミックピックアップなどの特徴がある。商品のカラーバリエーションには、オリンピックホワイト、バタースコッチブロンド、サンバーストなどのクラシックカラーがあり、あまり一般的なモデルではないようだ。