Deerhoofが新作「Overrated Species Anyhow」と「Sparrow Sparrow」のダブルB面をリリース

 


Deerhoofが新作「Overrated Species Anyhow」と「Sparrow Sparrow」のダブルB面をリリースして帰ってきた。ディアフーフは元々はローファイなアートロック・バンドとして知られているが、近年その作風は必ずしもロックに限定されない。カタログの中には、実験音楽や日本語のアルバムもあり、音楽を通じて未知の可能性を示してくれるような稀有な存在である。

 

今回のリリースでは、マイノリティのための音楽に取り組んでいる。現在の米国の政局のファシズムに抵抗するような内容となっている。シングルの収益金はすべて、LGBTQ+の若者のための主要な非営利自殺防止団体であるトレバー・プロジェクトに寄付される。このダブル・シングルは非人間化の対象となっているクイアコミュニティへの愛と連帯のメッセージを込めたもので、ディアフーフにとって初の日本語歌詞のアルバム『ミラクル・レベル』以来のリリースとなる。


「Double B-Side」は、最近の主流社会から人間性を奪われていると感じている人へのライフ・ビームのようなものだ。どの人種、国籍、性別、信念体系が平等な価値を持っているかというランキングの中に自分を見つけられなかった人なら誰でも当てはまる」とバンドは言う。「地球上の人生を、資本主義的なデスマッチ以上の何かとして見ている人。昨年のどん底競争でバスの下に投げ出された人。世界を掌握した2781人の億万長者の一人でない者。ファシストの靴を舐めることを拒否する者.....。


ディアフーフは2025年大規模なツアーを予定している。5月1日のミネアポリスのザ・ウォーカー・アーツ・センターのライヴを筆頭に、5月10日のLAのザ・ロッジ・ルームでのライヴまで続く全米ヘッドライナーツアーを敢行する。バンドはまた、ブリストル、バーミンガム、エジンバラ、リーズ、オスロ、ストックホルム、コペンハーゲンなど、イギリスとヨーロッパでのヘッドライナー公演も発表している。ロンドンのブッシュ・ホールでの2公演も含まれている。