Elliot Galvin(エリオット・ガルビン) 、ニューアルバム『The Ruin』をデジタルリリース シャバカ・ハッチングスが参加

Elliot Galvin ©︎Areppo


UKジャズシーンのスーパー・グループ、ダイナソーのメンバーで、マーキュリー賞にもノミネート経験をもつピアニスト、Elliot Galvin(エリオット・ガルビン)がゲスト参加したニューアルバム『The Ruin』をGear Box からデジタルリリースしました。


UKジャズシーンで存在感を放ち、サンズ・オブ・ケメット(現在、 Smileのドラマー、トム・スキナーが所属していた)のメンバーとして活動していたShabaka Hutching(シャバカ・ハッチングス)が参加した注目作です。



グラミー賞、マーキュリー賞、MOBOにノミネートされたレコーディング&ミキシング・エンジニア、ソニー・ジョンズ(トニー・アレン、アリ・ファルカ・トゥーレ、ローラ・ジャード)との3回のセッションでレコーディングされた今作『The Ruin』は、エリオットの新たな出発点となる作品。


このアルバムは、ジャンルや位置づけを気にすることなく、僕に影響を与えたすべての音楽を組み合わせた、これまでで最もパーソナルな作品。自分という人間を最もピュアに表現したアルバムだと思う。ーーエリオット・ガルヴィン



アルバムには、著名なベーシスト兼ヴォーカリストのルース・ゴラー、ポーラー・ベアのドラマーでパティ・スミス/デーモン・アルバーンのコラボレーターでもあるセバスチャン・ロックフォード、そして長年のコラボレーターであるリゲティ弦楽四重奏団といったUK音楽シーンの錚々たるミュージシャンたちが参加しています。



そして今回、収録曲の中から友人でありバンドメイトでもあるシャバカ・ハッチングスがフルートで参加した「Gold Bright」が公開された。


 

Gold Bright (Feat. Shabaka Hutchings)


 

 

 

同楽曲についてエリオットは、以下のようにコメントしています。


アルバムの中でメンバー全員が参加しているのはこの曲だけだよ。ただ、この曲のために全員が同じ部屋に集まることができなかったから、ストリングスとシャバカはオーバーダビングした。


シャバカは事前に音楽を聴かずにソロを1テイクで録音したんだけど、彼がトラック、特にセブのドラミングと完璧にシンクロする素晴らしい瞬間がいくつもある。この2人には長い付き合いがあり、それがこの曲で如実に表れている。今回のアルバムのクライマックスのような曲だよね。



なお、シャバカ・ハッチングスはさらにもう1曲「High and Wide」にも尺八で参加している。アルバムからはすでに「A House, A City」のミュージックビデオが公開されている。同楽曲は、エリオットにとっての最初のピアノで弾いた最後の即興演奏をiPhoneで録音したものから始まり、その後、彼の家と成長期の思い出にインスパイアされた個人的で繊細なソロ曲へと発展していく。



エリオットと映像作家のアレポとジェイムス・ホルコムが古いアップライトピアノに火をつけるというドラマティックなビデオはアナログのボレックスカメラで撮影され、出来上がったフィルムは化学的に劣化させられ、ピアノの火がフィルムそのものを燃やしているように見える。

 

このコンセプトは、アルバム全体に流れる廃墟と記憶の劣化(ruin)というテーマと結びついており、エリオットが新しい何かを求めて、これまでやってきたことをすべて解体するということを表している。



「A House, A City」

 


私たちは、ふと、朽ち果てた遺構物に目を奪われる瞬間がある。廃墟の美しさ……、それは朽ち果てた文明と人類の歩みの重さを秤にかけることで生み出されるのかもしれない。もちろん、エリオット・ガルヴィンにとっては、美しいものを音楽と結びつけることは造作もないことだろう。「The Ruin」は、UKジャズシーンで名高い音楽家による''美という概念の徹底した探究''である。-Music Tribune-



 【アルバム情報】



アーティスト名:Elliot Galvin(エリオット·ガルビン)
タイトル名:The Ruin(ザ・ルイン)
品番:GB4005CD (CD) / GB4005 (LP)
発売日:2025年2月26日(水)発売 予定
レーベル:Gearbox Records



<トラックリスト>


Side-A

1. A House, A City
2. From Beneath
3. Still Under Storms
4. Gold Bright (Feat. Shabaka Hutchings)
5. Stone Houses
Side-B

1. High And Wide (Feat. Shabaka Hutchings)
2. In Concentric Circles
3. As If By Weapons
4. Giants Corrupted
5. Fell Broadly
6. These Walls

 

◆デジタル・アルバム『The Ruin』配信中! 


https://bfan.link/the-ruin


Credits:


Elliot Galvin – Piano, Synthesizers and Electronics
All Tracks
 
Ruth Goller – Bass and Voice
Tracks 2, 3, 4, 5, 7, 10
 
Sebastian Rochford – Drums
Tracks 2, 3, 4, 5, 7, 8
 
Ligeti Quartet
Freya Goldmark – Violin I
Patrick Dawkins – Violin II
Richard Jones – Viola
Val Welbanks – Cello
Tracks 3, 4, 5, 7, 9


Shabaka Hutchings – Bamboo Flute Track 4, Shakuhachi Track 6


 
Recorded at Giant Wafer Studios, Powys 


Recorded, Mixed and Co-produced by Sonny Johns


Mastered by Caspar Sutton-Jones


Co-produced by Sebastian Rochford


Produced by Elliot Galvin
 
All Music Composed by Elliot Galvin


All Music Published by Gearbox Music Publishing

 

 

【Elliot Galvin : バイオグラフィー】

 
受賞歴のある作曲家、ピアニスト、即興演奏家。作品は主に、即興演奏の取り入れと、様々な環境と文脈における音の折衷的な並置の使用で知られている。

 

Downbeat誌とJazzwise誌の両方で2018年の年間最優秀アルバムに選ばれ、2014年には栄誉ある"ヨーロピアン・ヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー"を受賞した。

 

これまでシャバカ・ハッチングス、ノーマ・ウィンストン、マリウス・ネセット、マーク・ロックハート、エマ・ジーン・サックレイ、マーキュリー賞ノミネート・バンドのダイナソーなどとのレコーディングや国際的なツアーを数多くこなしてきた。

 

即興演奏家としては、マーク・サンダース、ビンカー・ゴールディングとのアルバムや、パリのルイ・ヴュイトン財団でのコンサートで録音された全曲即興のソロ・ピアノ・アルバムをリリースしており、Guardian誌の"アルバム・オブ・ザ・マンス"やBBCミュージック誌の"アルバム・オブ・ザ・イヤー"に選ばれている。

 

作曲家としては、ロンドン・シンフォニエッタ、リゲティ弦楽四重奏団、アルデバーグ・フェスティバル、ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン・ジャズ・フェスティバルなど、一流のアンサンブルやフェスティバルから委嘱を受けている。

 

また、オーディオ・アーティストとしても活動し、ターナー・コンテンポラリー・ギャラリーや、最近ではオックスフォード・アイデア・フェスティバル等でインスタレーションを展示している。2024年10月、Gearbox Recordsからの初リリースとなるシングル「From Beneath」を、12月には「A House, A City」を発表。2025年2月にはアルバム『ザ・ルイン』を発売。