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世界中の音楽ファンを魅了する音楽家・青葉市子。最新アルバム『Luminescent Creatures』いよいよ本日リリースされます。さらにバンド編成によるコンサート<Reflections of Luminescent Creatures>開催決定。来年3月、英国ロイヤル・アルバート・ホール単独公演も決定!!
本日、約4年ぶりとなる新作『Luminescent Creatures』がリリースされました。通算8枚目のオリジナル・アルバムとなる本作は、世界中で話題となった前作『アダンの風』の制作期間中から構想され、当時のアイデアの断片が随所に散りばめられた全11曲を収録しています。
共同作編曲に梅林太郎を迎え、レコーディングとミックスを葛西敏彦、マスタリングをオノセイゲン(Saidera Mastering)、アートディレクションとアートワーク撮影を小林光大が担当。
リリース形態はデジタルとフィジカル(CD/Vinyl)の同時リリースとなり、北米ではアメリカのアーティスト主導型インディペンデント・レーベル ‘Psychic Hotline’、その他の地域では自主レーベル ‘hermine’ から発売されます。
現在、ワールド・ツアー<Luminescent Creatures World Tour>を開催中!
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今週2/24(月)の香港公演を皮切りに、アジア、ヨーロッパ、北米、南米で計41公演(本日時点)を予定しており、キャリア最大規模のツアーとなります。今後、北欧やオセアニアでの公演も計画中。現時点のツアー日程は下記をご参照下さい。
さらに、来年3月には数々の伝説的なコンサートが行われてきた英国ロイヤル・アルバート・ホールでの単独公演も決定しました!
そして今夏、バンド編成でのコンサート<Reflections of Luminescent Creatures>を開催!昨年10月の<ICHIKO AOBA “Luminescent Creatures” World Premiere>以来となるバンド編成でのコンサートを、東京・横浜・大阪にて計5公演実施します。本日12:00よりチケット先行受付を開始します。どうぞお楽しみに!
■リリース情報
青葉市子 8thアルバム『Luminescent Creatures』
2025/2/28(金) 全世界同時発売(配信/CD/Vinyl)
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https://linktr.ee/luminescentcreatures
収録曲:
01. COLORATURA
02. 24° 03' 27.0" N, 123° 47' 7.5” E
03. mazamun
04. tower
05. aurora
06. FLAG
07. Cochlea
08. Luciférine
09. pirsomnia
10. SONAR
11. 惑星の泪
太古の海に誕生した発光生物たち
彼らが交信しようと感じたのは
”私はここにいます”という
自らが個である事を認識したから
だそうなのです
ずっと前のことのようでもありますが
私たちの体内には 今も変わらず
彼らの輝きが備わっていると私は感じます
今を生きる全ての生き物たちが
自らの発光を温かく祝福する
日々でありますようにと
願いを込めて
-青葉市子
■MV
青葉市子「SONAR」
https://ichiko.lnk.to/SONAR_YT
▪️Interview: Ichiko Aoba by Shy Thompson_1 【付録インタビュー】
Shy Thompson(以下、ST):「アダンの風」では過去の作品に比べて、大きく制作のプロセスが変わったかと思います。作編曲家の梅林太郎さんと写真家の小林光大さんのインプットにより、作品の世界観が大きく影響されていましたよね? このチームと一緒に働くどこが好きでしたか? 彼らからどのような影響を受けましたか?
青葉市子(以下、青葉):彼らは創作において最も信頼している人たちです。''hermine''を立ち上げた当初から創作を共にしていますが、梅林さんは、これまでの弾き語りでは出しきれなかった、秘められていた音色たちをたくさん引き出してくださっていますし、小林さんにおいては、彼の好奇心と共にいたからこそ遭遇できた景色がたくさんありました。
その景色から多大なる楽曲のインスピレーションをキャッチしてきました。2人ともに、内に秘めていた卵のようなものに刺激を与えられ、光を当て、揺り起こされたような感じです。ギター以外の楽器の音色が加わる。記憶が写真として可視化される。そのどれもが、私をより開かせ、より深く潜らせもしました。
ST:「アダンの風」を作って、学んだことや学習したことはありましたか? それまでのアルバムとどのように異なり、今作『Luminescent Creatures』の制作プロセスにどのように影響を与えましたか?
青葉:時間をかけて創作する、という新しい観点が生まれました。それまでのほとんどの弾き語りのアルバムは、書き溜めた楽曲を1~2日で一気に演奏し録音していくスタイルでしたが、アダンの風は、テーマとなる物語の解像度をどんどん深めて行くにつれ、誰が創り手なのかが曖昧になっていきました。創り出した物語に、造り直されるような体験でした。今作LCは、アダンの風から生まれてきました。
アダンの風の主人公である1人の少女が、島の生命たちの誕生祭のうたとともに消えたあと、残されていたものをテーマに創作がはじまりました。時間をかけることは覚悟していたので、とにかく根気強く、芽吹いてくるものに耳を澄ませていました。
梅林さんとは、アルバムを通した時間軸や感触について、1曲目にとりかかる前から多くの対話を行いました。それは、ただただ日常に感じていることを報告し合う時間だとしても、そこに潜むヒントを、2人とも探していたのだと思います。曲を書き始めてからは、1音1音、自分たちのこころとブレがないか?ということを自問自答し、突き詰めていきました。
ST:TOKIONのインタビューで「アダンの風」のきっかけになったのはアダンの木について勉強したことと、海ぶどうの半透明さに魅了されたからだと読みました。『Luminescent Creatures』も同じように、きっかけになった瞬間はありましたか?
青葉:きっかけはすでにアダンの風の中にありました。ずっと始まっていたのです。架空の物語だったものが、日常の中に紛れ込んでいくように、私たちの確かな息吹と結びつくように、制作しながらいくつものおまじないや願いを込めています。
ST:「自然」のテーマは昔から作品に取り組まれていましたが、『Luminescent Creatures』では最も明らかに表現されているように感じます。今作は人間が自然に与える影響にもインスパイアされているかと思います。本作は環境問題への意識を高めるためにも作られたと言えますか?
青葉:これを言い切ってしまうのは少しもったいないと感じます。確かに、制作中は何度も海へ潜り、珊瑚や生物たちの様子を観察したり、島の人たちの目線から環境について学ぶことは多々ありました。気候変動の専門家と話をしたり、身の回りの友人たちとも多くの学びを共有してきましたが、音楽は、まったく別のところで鳴っていると私は感じています。
今作は特に、超個人的な視点も加え、それぞれに宿る自らの星を守り、誰にも見つからない、触れられないような場所に潜るような曲が揃っています。初見では環境と結びつくようなイメージを持たれるかもしれませんが、自らの痛みや繊細さにアクセスする、自分の星(こころ)に手当てをすることが、最も願いを込めたところです。そうしてようやく、環境のことが見えてくるのではないか、と私は考えています。
ST:「24°03ʼ 27.0” N, 123° 47ʼ 7.5” E」は日本の民謡ですよね?この歌はどのように学んだのでしょうか?次いで、訪れる地域の音楽的な伝統を勉強することについてどう思いますか?
青葉:ここ数年、波照間島で行われている旧盆の神行事で三線を弾いているのですが、各部落の出し物である踊りで歌われていた曲を聴いて覚えました。その場所で長く歌い継がれてきた曲が、私の中にも流れ込んでくる時、本当に幸せな気持ちになります。もうとっくに肉体を離れた人たちが、音楽に乗ってこの身体を通り抜けていくようなのです。
工工四(kunkunshi)と呼ばれる譜面だけでは、再現が難しい節回しやニュアンスがたくさんあり、ひたすら耳を使って、島の人たちの奏でる音色をなぞっていきます。音楽は記憶の宝庫だと思っています。人の記憶、土地の記憶、時代の記憶。こんなに素晴らしい宝箱(カプセル?)が無限に存在しているなんて.......。難しい話を聞くよりも、1曲聴けば、とんでもない情報が飛び込んできてしまうのです。今歌えるようになった曲たちは、これからも大切に歌い継いでいきます。
ST:今回のアルバムのテーマについて伺いたいです。海の中には最も原始的な生命体も、最も複雑な生命体が共存しています。海を見ていると、この星の生命について閃きのようなことはありましたか? 海のどのような側面が好きで、普段から沖縄を訪れていますか?
青葉:山も海も、全ての自然に対して言えることだと思いますが、海は、興味深く、美しいと同時に、恐ろしい場所でもあります。スキューバダイビングはしないので、自分の息だけで潜り、戻ってくるのですが、抗えない力があり、こんなちっぽけな身体はあっという間に飲み込まれてしまう。それでも何度も向かってしまうのです。海の中の音色に包まれると、「ただいま」という気持ちでいっぱいになります。
「Cochlea」という曲の中には、実際に出逢った鯨の歌声が秘められています。海底の見えない、下が真っ暗な沖の方で静かに漂っていると、時々、虹色に点滅する小さな小さな生命体に出会うことがあります。私は彼らのことが大好き。頬に触れた時ピリリとする感じも。
一瞬の出来事だったのに、まるで今見ているかのように思い出せるほど、感動します。愛しきLuminescent Creaturesたち……。いろんな場所の海に興味がありますが、沖縄でいつも同じ海に潜るのは、定点観測のようなことをしているからです。大きな珊瑚が数ヶ月でどう変化するのか、天気によってどう濁ったり凪いだりするのかなど。珊瑚たちは台風が来ると元気になります。
ST:『Luminescent Creatures』ではリスナーに何を伝えたいですか? 青葉さん自身にとって、この作品はどのような意味を持ちますか?特に大切な作品ですか?
青葉:それぞれに、たくさんの悩みや特性、心の動きがあると思います。そのどれもを全肯定し、どんな時も、あなたに宿っている星にあかりが灯っていますように、と、願っています。産みの苦しみとはよく言ったもので、本当に苦しい日もありながらの制作でした。
暗い部屋に一人ぼっちで、この世の終わりのように泣きじゃくる日もありました。でも、どんなに苦しくても、砂のように倒れていても、心の奥の暗闇に、煌めく何かが点滅しているのを感じるんです。微かに、消えそうになっている、けれど、光ることを決してやめない、小さくて強い生命体が、私たちの中にはいる。音楽が、また一つ、化身を授けてくれたと思っています。
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■コンサート情報
公演名:Reflections of Luminescent Creatures
日程:2025年8月13日(水)
会場:東京・サントリーホール 大ホール
開場17:30 / 18:30
日程:2025年8月18日(月)
会場:神奈川・横浜みなとみらいホール 大ホール
開場17:30 / 18:30
日程:2025年8月20日(水)
会場:東京・すみだトリフォニーホール 大ホール
開場17:30 / 18:30
日程:2025年8月22日(金)
会場:大阪・NHK大阪ホール
開場17:30 / 18:30
日程:2025年8月23日(土)
会場:大阪・NHK大阪ホール
開場16:00 / 17:00
出演:青葉市子
参加ミュージシャン:梅林太郎,
町田匡(Violin), 荒井優利奈(Violin), 三国レイチェル由依(Viola), 小畠幸法(Cello), 丸地郁海(Contrabass),
朝川朋之(Harp), 丁仁愛(Flute), 角銅真実(Percussion)
■チケット
全席指定 ¥8,800
全席指定<学割> ¥6,800
※⼩学⽣以上有料 / 未就学児童⼊場不可
※学割:公演当日、入場口におきまして学生証を確認させていただきます (小、中、高校生、大学生、専門学校生 対象)。
■チケット先行受付
受付期間:2/28(金)12:00〜3/9(日)23:59
受付URL:https://eplus.jp/ichikoaoba-2025/
海外居住者向け先行受付URL:https://eplus.tickets/ichikoaoba-2025/
※抽選受付。
チケット一般発売日:5/10(土)10:00〜
■お問い合わせ
青葉市子 オフィシャルサイト https://ichikoaoba.com
<海外公演情報>
■Luminescent Creatures World Tour
Asia:
Mon. Feb. 24 - Hong Kong, CN @ Xi Qu Centre, Grand Theatre [with Musicians from HK Phil]
Wed. Feb. 26 - Seoul, KR @ Sky Arts Hall (SOLD OUT)
Thu. Feb 27- Seoul, KR @ Sky Arts Hall (NEW SHOW)
Thu. March 6 - Taipei, TW @ Zhongshan Hall (LOW TICKETS)
Europe:
Mon. March 10 - Barcelona, ES @ Paral.lel 62
Tue. March 11 - Valencia, ES @ Teatro Rambleta
Thu. March 13 - Milan, IT @ Auditorium San Fedele (LOW TICKETS)
Sat. March 15 - Zurich, CH @ Mascotte
Tue. March 18 - Hamburg, DE @ Laiszhalle
Wed. March 19 - Berlin, DE @ Urania (Humboldtsaal)
Fri. March 21 - Utrecht, NL @ TivoliVredenburg (Grote Zaal) (LOW TICKETS)
Sun. March 23 - Groningen, NL @ Oosterpoort
Tue. March 25 - Antwerp, BE @ De Roma
Thu. March 27 - Paris, FR @ La Trianon (LOW TICKETS)
Mon. March 31 - London, UK @ Barbican [with 12 Ensemble] (SOLD OUT)
Wed. April 2 - Manchester, UK @ Albert Hall
Fri. April 4 - Gateshead, UK @ The Glasshouse
Sat. April 5 - Glasgow, UK @ City Halls
North America:
Thu. April 17 - Honolulu, HI @ Hawaii Theatre
Sat. April 19 - Vancouver, BC @ Chan Centre (LOW TICKETS)
Sun. April 20 - Portland, OR @ Revolution Hall
Mon. April 21 - Seattle, WA @ The Moore
Wed. April 23 - Oakland, CA @ Fox Oakland
Sat. April 26 - Los Angeles, CA @ The Wiltern [with Wordless Music Quintet] (LOW TICKETS)
Sun. April 27 - Los Angeles, CA @ The Wiltern [with Wordless Music Quintet]
Tue. April 29 - Scottsdale, AZ @ Scottsdale Center
Thu. May 1 - Denver, CO @ Paramount Theatre
Sat. May 3 - St. Paul, MN @ Fitzgerald Theatre (LOW TICKETS)
Sun. May 4- St Paul, MN @ Fitzgerald Theatre (NEW SHOW)
Tue. May 6 - Chicago, IL @ Thalia Hall
Wed. May 7 - Chicago, IL @ Thalia Hall
Fri. May 9 - Detroit, MI @ Masonic Cathedral Theatre
Sat. May 10 - Cleveland, OH @ Agora Theatre
Mon. May 12 - Boston, MA @ Berklee Performance Center
Wed. May 14 - New York, NY @ Kings Theatre [with Wordless Music Quintet]
Sat. May 17 - Philadelphia, PA @ Miller Theatre
Sun. May 18 - Washington, DC @ Warner Theatre
Thu. May 22 - Mexico City, MX @ Teatro Metropolitan
South America:
Tue. Nov 25th - São Paulo, BR @ Teatro Liberdade <NEW>
Thu. Nov 27th - Buenos Aires, AR @ Teatro El Nacional <NEW>
Sat. Nov 29th – Santiago, CL @ Teatro Teleton <NEW>
https://ichikoaoba.com/live-dates/
◆数々の伝説的なコンサートが行われてきた英国ロイヤル・アルバート・ホールでの単独公演が決定!!
Tue, March 31, 2026 – London, UK @ ROYAL ALBERT HALL <NEW>
■青葉市子/ICHIKO AOBA
音楽家。自主レーベル “hermine” 代表。2010年のデビュー以来、8枚のオリジナル・アルバムをリリース。“架空の映画のためのサウンドトラック”『アダンの風』は、アメリカ最大の音楽コミュニティサイト Rate Your Music にて2020年の年間アルバム・チャート第1位に選出されるなど、世界中で高い評価を得る。2021年から本格的に海外公演を開始し、数々の海外フェスにも出演。
2024年10月、新作アルバム『Luminescent Creatures』のリリースに先駆け、World Premiere 公演を開催。2025年1月にはデビュー15周年を迎え、東京・京都で記念公演を行う。2/28(金)には約4年ぶりとなる新作『Luminescent Creatures』をリリース。
現在は、2/24(月)香港公演を皮切りに、キャリア最大規模となるワールド・ツアー <Luminescent Creatures World Tour> を開催中。アジア、ヨーロッパ、北米、南米で計41公演(本日時点)を予定。
今後、北欧、オセアニアでの公演も予定されている。さらに、来年3月には数々の伝説的なコンサートが行われてきた英国ロイヤル・アルバート・ホールでの単独公演も決定!FM京都 “FLAG RADIO” で奇数月水曜日のDJを務めるほか、文芸誌「群像」での連載執筆、TVナレーション、CM・映画音楽制作、芸術祭でのパフォーマンスなど、多方面で活動している。