今週初め、クレイグスリスト(米国のコミュニティサイト)を通じて新曲「Immigrant Songs」を初公開したディアフーフは、20枚目のアルバム『Noble and Godlike in Ruin』(4月25日、ジョイフルノイズより発売)を正式に発表した。 このプラットフォームを選んだのはナチズムではない場所ということらしい。
ディアフーフは、地球を闊歩する偉大なロック・グループとしての地位を確立して久しいが、もし、それを大げさだと思うなら、ディアフーフを聴くのに十分な時間を費やしていないことになるだろう。 そのどれもが、ハードロックのリフとフリージャズのパーカッシブなフリークアウト、ポップなフックと恐るべき不協和音、鋭い社会批判とシュールなユーモアなど、これまで知られていなかった組み合わせを発見するという、自分自身へのチャレンジでもあるのだ。
それでいて、なぜか信頼できる。奇妙な形容だが、このバンドは創造的に落ち着きがない。 自分たちの好奇心と野心にどこまで従おうとも、自分たちのアイデンティティの本質的な部分から外れることはない。 ディアフーフの新しいアルバムがどのようなサウンドになるかはわからないが、常にディアフーフらしいサウンドであることだけは明確だ。
20作目のアルバム『Noble and Godlike in Ruin』が再確認しているように、彼らはそのような逆説によって定義されている。 彼らの最新アルバムは、怪物的な憎悪、非人間化、ドル箱に堕ちていく世界の肖像画、もしくはバンド自体がモンスターであるという胸に迫る自画像である。
Deerhoof 『Noble and Godlike in Ruin』
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Label: Joyfulnoise Records
Release: 2025年4月25日
Tracklist;
1. Overrated Species Anyhow
2. Sparrow Sparrow
3. Kingtoe
4. Return of the Return of the Fire Trick Star
5. A Body of Mirrors
6. Ha, Ha Ha Ha, Haaa
7. Disobedience
8. Who Do You Root For?
9. Under Rats
10. Immigrant Songs