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パフューム・ジーニアスがオルダス・ハーディング(Aldous Harding)と組んだ「No Front Teeth」は、次作アルバム「Glory」に収録される壮大なセカンド・シングルである。


ハーディングは、フロントマンのマイク・ハドレアス、長年のPerfume Geniusのバンド・メンバーで共同作曲者のアラン・ワイフェルスと共に、この曲のミュージック・ビデオにも出演している。Perfume Geniusの象徴的な「Queen」のビデオを監督したCody Critcheloeがこのクリップを監督した。以下から視聴できる。


先月、Perfume Geniusはニューアルバム『Glory』を長年のレーベルであるMatador Recordsから3月28日にリリースすることを発表した。 『Glory』はブレイク・ミルズのプロデュースによるもので、ハドリアスの7枚目のスタジオアルバムとなる。 この発表と同時に、彼はファースト・シングル「It's a Mirror」をリリースした。


この曲は、ほぼ満場一致で批評家から賞賛を受け、ピッチフォークの「ベスト・ニュー・トラック」に選ばれた。 "ハドレアスは、2022年の『アグリー・シーズン』の拡散的な雰囲気から決定的に揺り戻されたような、筋肉質で直接的なサウンドの到来を告げる。 ハドレアス自身、フロントマンとしてこれほどセクシーで自信に満ちたサウンドを聴かせたことはない。Perfume Geniusが初めてツァングに挑戦した作品ではないが、「It's a Mirror」は、アウトローの本拠地でありながら、しばしば膿んだ近視眼を生み出しかねない音楽の伝統の中で、その主張を貫いている。"


パフューム・ジーニアスの待望のニューアルバム『Glory』は3月28日にマタドールからリリースされる。


「No Front Teeth」 



 


ニューヨークを拠点に活動するミュージシャン、Maia Friedman(マイア・フリードマン)がニューアルバム『Goodbye Long Winter Shadow』をラスト・ギャング・レコードから5月9日にリリースすると発表した。 

 

シングル「New Flowers」を筆頭に、自己慈愛に満ちた作品となっている。 フリードマンによれば、この曲は「失われた愛、そして自分自身を失い、再び自分自身を見つけるという必然的なプロセス」について歌っている。

 

「親愛なる友人ハンナ・コーエンにハーモニーを歌ってもらい、エンディングのギターソロはマディ・バルターと私が並んでデュエルしたんだ。 「控えめに言っても楽しかった。 この曲にはドラムが必要だとわかっていたので、伝説的なケニー・ウォーレセンを呼んだら、彼は最初のテイクでドラムを叩いてくれた。 オリバー・ヒルが私のデモを木管楽器と弦楽器のための美しいアレンジに解釈してくれたのが気に入った。


フリードマンの2022年のデビュー作『アンダー・ザ・ニュー・ライト』に続く新作は、フィリップ・ワインローブ(エイドリアン・レンカー、フローリスト)とオリヴァー・ヒル(マグダレナ・ベイ、ヘラド・ネグロ)とともに制作された。 歌詞は、ユング派の分析家であり神話研究家でもあるフリードマンの母親の影響を受けている。 

 

「彼女は芸術作品、夢、神話について書き、似たような物語を異なる方法で語るイメージ、原型、文化のつながりを描く」とフリードマンは説明する。 「神話とおとぎ話について語り、探求する、とても総合的なアプローチなのです」


「New Flowers」 



Maia Friedman 『Goodbye Long Winter Shadow』


Label: Last Gang

Release: 2025年5月9日


Tracklist:


1. Happy

2. New Flowers

3. In A Dream It Could Happen

4. Iapetus Crater

5. Russian Blue

6. Suppersup

7. A Long Straight Path

8. On Passing

9. Foggy

10. Vessel

11. A Heavenly Body

12. Open Book

12. Soft Pall Soft Hue

13. Shape Is Your Own

14. Witness

 

Pre-save: https://maiafriedman.ffm.to/newflowers


マサチューセッツを拠点に活動するシンガーソングライター、4オクターブの声域を持つヴォーカリスト、Jordan Duffy(ジョーダン・ダフィー)がニューシングルとミュージックビデオ「Not Your Dream Girl」をリリースした。ミュージックビデオと合わせてチェックしてみよう。

 

この曲は、映画『シックスティーン・キャンドルズ』を見ている時に書かれた。もしジョン・ヒューズの映画がハッピーエンドじゃなかったら、こんな曲はどんな風に聞こえるだろう? ビデオのストーリーは、ジョーダンが高校時代の片思いの相手に拒否されるのをスパイしていた宇宙人が、後にその宇宙人がジョーダンを振り向かせるために高校時代の片思いの相手になりすますというもの。プロデューサーのパーティー・ネイルズとジョーダン・ダフィーは、モダンな80年代のシンセ・サッド・ポップ・ソングを作り上げた。この曲は、私が想いを寄せていた友人のことを書いたの。

 

「私はいつも彼を私のジェイク・ライアンと思っていた。彼はこの曲が彼のために書かれたものだとは知らないし、これからも知ることはないだろう。でも、今まで書いた曲の中で一番好きな曲になった」

 

 

 「Not Your Dream Girl」


 

 

Massachusetts singer Jordan Duffy, who has an incredible four-octave vocal range, has released her new single ‘Not Your Dream Girl’ with a music video. Check it out below.

 The song was written while watching the movie Sixteen Candles. Jordan Duffy thought, ‘what if these John Hughes movies didn’t have a happy ending, what would a song like that sound like?’. 

The video's storyline, showcases an alien spying on Jordan being denied by her high school crush, later that alien pretends to be the high school crush to win Jordan over! Producer Party Nails and Jordan Duffy create a modern ‘80s synth sad pop song that you can’t stop dancing to. She shares, "This song is written about a friend that I had feelings for, but I knew it would not go any further.

--I always saw him as my Jake Ryan. He does not and will never know this was written about him. But it has become one of my favorite songs I’ve ever written.--

 

 

 【Jordan Duffy】

 

ジョーダン・ダフィーは、ダイブ・バーでの失恋、女性のエンパワーメント、一夜限りの恋、ゾンビの恋人など、題材に触れた楽しくも重要な音楽のリリースで知られている。このソングライターは、ウィアード・アル・ヤンコビックのために歌い、「Just Between Us」のポッドキャストのテーマ曲のヴォーカリストでもある 。

 

ジョーダン・ダフィーは、シンガー、ソングライター、プロデューサー、シニア・オーディオ・エンジニアであり、そのサウンドはインディーズ、ジャズ、ポップスなど様々なジャンルに及んでいる。


アデル、レイク・ストリート・ダイブ、ヨーラ、チャーリーXCXなどから影響を受けている。

 

マサチューセッツ州ウースター出身の彼女は、ダイブ・バーでの失恋、女性のエンパワーメント、爆発するヒキガエル、一夜限りの恋、ゾンビの恋人をテーマにした曲を書き、音楽キャリアをスタートさせた。18歳のとき、オールマン・ブラザーズ・バンドのギタリスト、ディッキー・ベッツのオープニングを務めたのが、彼女のプロとしての最初のショーだった。大学でオペラを学び、演奏しているうちに4オクターブの音域を発見した。

 

その後も勉強を続け、Earwolf/Stitcher Podcastsで初の女性オーディオ・エンジニアとして活躍している。そこで彼女は、ウィアード・アル・ヤンコヴィックと歌ったり、『The Office Ladies』で 「Total Eclipse of the Fart 」を自ら演奏したり、「Just Between Us 」ポッドキャストのテーマ曲のヴォーカリストを務めたりする機会を得た。

 

 Jordan Duffy is a singer, songwriter, producer, and senior audio engineer whose sound stretches across a multitude of genres such as indie, pop, americana, and alternative. The artist is influenced by the likes of Adele, Lake Street Dive, Yola, and Charlie XCX, to name a few. Originally from Worcester, Massachusetts, she began her music career writing songs about heart breaks in dive bars, female empowerment, exploding toads, one night stands, and zombie lovers. 

 At 18 years old, her first professional show was opening for The Allman Brothers Band guitarist Dickie Betts. It was in college when she discovered her 4 octave range while studying and performing Opera. 

 She continued her education and landed her role as the first female audio engineer at Earwolf/Stitcher Podcasts. There she has had the opportunity to sing to Weird Al Yankovic, do her own rendition of “Total Eclipse of the Fart” on “The Office Ladies”, and is the vocalist for the “Just Between Us” Podcast theme song. You may even recognize her (and her laugh) as Engineer Jordan from the “Best Friends” podcast.

 Her new single "Not Your Dream Girl" was written while watching the movie Sixteen Candles. Jordan Duffy thought, ‘what if these John Hughes movies didn’t have a happy ending, what would a song like that sound like?’. 

 The video's storyline, thought up by the Painfully Creative Production team, showcases an alien spying on Jordan being denied by her high school crush, later that alien pretends to be the high school crush to win Jordan over! Using "If You Were Here" by the Thompson Twins as their inspiration, producer Party Nails and Jordan Duffy create a modern ‘80s synth sad pop song that you can’t stop dancing to. She shares, "This song is written about a friend that I had feelings for, but I knew it would not go any further. I always saw him as my Jake Ryan. He does not and will never know this was written about him. But it has become one of my favorite songs I’ve ever written."

 


ニューヨーク州北部を拠点に活動するシンガーソングライター、Hanna Cohen(ハンナ・コーエン)が、3月28日にベラ・ユニオン/コングラッツ・レコードからニューアルバム『Earthstar Mountain』をリリースします。今回、彼女はセカンド・シングル「Draggin'」を公開した。バロックポップとインディーロックを取り巻く心地よいポピュラーシングルとなっている。

 

コーエンはプレスリリースでこの曲についてこう語っている。 「普遍的な真実がある。水は濡れている、太陽は東から昇る、そしてあなたの家族はあなたを瀬戸際まで駆り立てるだろう」

 

仲間のシンガー・ソングライター、サム・エヴィアン(別名サム・オーウェンズ、コーエンの恋愛パートナーでもある)がアーススター・マウンテンをプロデュースし、ニューヨーク州キャッツキルズにあるフライング・クラウド・レコーディングスでレコーディングした。

 

このアルバムには、Sufjan Stevens、Clairo、Liam Kazar、Oliver Hill、Sean Mullinsらが参加している。ハンナ・コーエンのニューアルバム『Earthstar Mountain』は3月28日にベラ・ユニオン/コングラッツ・レコードから発売されます。 

 

「Draggin'」



▪️HANNAH COHEN(ハンナ・コーエン)、ニューアルバム『EARTHSTAR MOUNTAIN』の制作を発表  ベラ・ユニオンから3月28日に発売 

 



アメリカ生まれでロンドンを拠点に活動するソングライター、Joni(ジョニ)は、デビューアルバム『Things I Left Behind』を発表した。北米ではKeeled Scalesから、イギリス/ヨーロッパではHand In Hiveから4月11日にリリースすることを発表した。 


このニュースとともに、彼女はアルバムの魅力的なタイトル・トラックを紹介する。この曲は、成長することの多くがいかに人や場所やものを失うことに集中しているか、私たちが前進する際にいかに絶えず自分自身の一部を置き去りにしているかを語る魅惑的な曲だ。 

 

シャッフルするようなドラム・ビートに支えられ、曲は永遠に前進を続け、ジョニの歌声は、微妙に渦巻くギターと様々な音色の変化に対して適切に魅力的に感じられ、トラックに妖艶なエッジを与えている。 この曲はジャクソン・ファーリク(B. マイルズ、グレート・バリアー)がプロデュースした。


先行シングル「Things I Left Behind」について、「私たちは皆、失って置き去りにしてきたものからできている。 人。 場所。 経験。 歌詞を書いているとき、自分の過去からの鮮明なイメージが、まるでトンネルを走っているときのライトのように押し寄せてきた。 小さなことから大きなことまで。 子供の頃に膝を擦りむいたこと。 初めての恋。 失恋。 キノコを取って幼なじみの親友に電話したこと。 夜の芝生に寝そべること。 これらのものを物理的に持ち続けることができないことに気づくのは辛いことだが、それらがある種自分自身となり、何らかの形でそれらを持ち続けていることを知るのは、最終的には慰めになる」とジョニは述べている。

 

 

 「Things I Left Behind」




Joni 『Things I Left Behind』



Label: Keeled Scale/Hand In Hive

Release: 2024年4月11日

 

Tracklist

 

1 Your Girl 

2 Strawberry Lane 

3 Avalanches 

4 Things I Left Behind 

5 Castles

6 Birthday

7 Bucket List

8 The Tide 

9 Still Young

10 PS

 



ボン・イヴェールは、先日発表されたアルバム『SABLE, fABLE』から、昨年の『SABLE, EP』に収録された新曲を公開した。

 

「Everything Is Peaceful Love」は、HBOの「How to with John Wilson」のジョン・ウィルソンが監督したミュージック・ビデオと共に公開された。このビデオはEPのどの曲よりも生き生きとしており、暖かさと純粋な喜びを表現している。以下からチェックしてほしい。


ジャスティン・ヴァーノンは声明の中で次のように述べている。

 

『Everything Is Peaceful Love』を作った日から、どんなレコードを作りたいかは分かっていた。僕はいつも、それが最初に共有したいフィーリングになると思っていた。ビデオは、ただ人々が抑えきれずに微笑んでいるようなものにしたかったんだ。幸運なことに、エリック・ティモシー・カールソンが『How To with John Wilson』のジョン・ウィルソンと連絡を取ることを提案してくれた。


テレビ界で最も痛快で陽気な番組だ。ジョンがこのアイデアを気に入ってくれたのは非常に幸運だった。彼が出かけて行って、楽しいものをたくさん撮影し、それをすべて曲に合わせて編集してくれた。私がこのアルバムに求めているものを、1本のビデオにまとめてくれた。幸せと喜びは最高の形であり、生き残るための真の浮力であり、自分自身をあまり深刻に考えないことでさえ世界を癒すことができるという考えだ。


「Everything Is Peaceful Love」

Photo Credit: Kalpesh Lathigra


ザ・ウェイヴ(グラハム・コクソンとローズ・エリナー・ドーガル)は、2025年3月14日にトランスグレッシヴからリリースされる3曲入りEP「Eternal」を発表した。試聴はこちら、ビデオはこちらから。

 

プロデュースはジェームス・フォード(フォンテーヌD.C、 推進力のあるファースト・シングル「ラヴ・イズ・オール・ペイン」は、ローズとグラハムのハーモニックなデュエットのヴォーカルに加え、エレクトロ・シンセのどよめきと抗いがたいトップ・ラインをフィーチャーしている。

 

サイモン・リーダーの監督による「Love Is All Pain」のビデオは、1980年代後半のポスト・パンク・シンセ時代の美学にちなんで、全編モノクロの8ミリフィルムで撮影され、先月、ロンドン南東部の象徴的なブルータリズムの地、テムズミードにあるサウスミア湖周辺でロケを行ったバンドの姿が収められている。

 

この発表は、来月3月16日にグラスゴーでスタートするバンドのUKヘッドライン・ツアーに先駆けたもので、バンドはマンチェスター(3月18日)、シェフィールド(3月19日)、ブリストル(3月21日)を訪れ、3月20日にはカムデンの象徴的な会場''KOKO''でヘッドライン・ライヴを行う。全日程のリストは下記より。チケットと情報はこちら




「Love Is  All Pain」



The WAEVE (Graham Coxon and Rose Elinor Dougall) have announced the release of a new 3-track EP titled 'Eternal', set for release via Transgressive on 14th March 2025, with first single 'Love Is All Pain' out now.

Produced by James Ford (Fontaines D.C., Arctic Monkeys, The Last Dinner Dinner Dinner Produced by James Ford (Fontaines D.C., Arctic Monkeys, The Last Dinner Party, blur), the three new tracks on 'Eternal' mark the follow up to the band's acclaimed two albums, The WAEVE (2023) and City Lights (2024).The propulsive first single 'Love Is All Pain' features the ever-harmonic duet of Rose and Graham on vocals, plus throbbing electro synths and irresistible top lines which come as a warning sign to hopeless romantics everywhere this Valentine's Day.

Directed by Simon Leeder, the video for 'Love Is All Pain' was shot entirely on black & white 8mm film in a nod to the post-punk synth-era aesthetic of the late 1980s, and captures the band on location around Southmere Lake at Thamesmead, South East London's iconic Brutalist estate, last month.

The announcement comes ahead of the band's upcoming UK headline tour which kicks off next month on 16th March in Glasgow and will see the band visit Manchester (18th March), Sheffield (19th March) and Bristol (21st March), as well as a headline show at the iconic Camden venue KOKO on 20th March 2025. Full list of dates below.


 

『Eternal』EP



Label: Transgressive

Release: 2025年3月14日


Tracklist


1.Love Is All Pain

2.It’s The Hope That Kills You

3.Eternal 


「Eternal」EPの予約はこちら


先月、バンドは「Live from the City Lights Sessions」と題した新しいライヴ・アルバムをリリースし、Transgressive Recordsからデジタル配信された。 試聴はこちらから。 


このアルバムには、グラハムとローズが、ロンドンのクラウチ・エンド・スタジオで、高い評価を得たセカンド・スタジオ・アルバム「City Lights」の全10曲を演奏するフル・ライヴ・バンドが参加している。 このライヴ・アルバムのリリースは、アルバムの全曲を芸術的に捉えたナタリア・ページ監督によるパフォーマンス・フィルム・シリーズ『City Lights Sessions』に続くものである。


Last month, the band released a new live album titled ‘Live from the City Lights Sessions’, available digitally on Transgressive Records. 


The record features Graham and Rose joined by a full live band as they perform all 10 tracks from their acclaimed second studio album ‘City Lights’ in London’s Crouch End Studios, a special opportunity for fans to experience the songs in a whole new dimension. The live album release follows the performance film series, City Lights Sessions, directed by Natàlia Pages, which artfully captured every song on the album.


The WAEVE - UK Tour:


The WAEVE - UK Tour dates:
16th March - St. Luke’s, Glasgow
18th March - Academy 2, Manchester
19th March - The Leadmill, Sheffield
20th March - KOKO, London
21st March - Trinity, Bristol
22nd August - Colchester Castle Summer Series (w/ JAMES)
24th August - Victorious Festival, Portsmouth



【The WAEVE(ザ・ウェイヴ)】


2人のミュージシャンが一緒に活動することで、新たな唯一無二のサウンド・アイデンティティを形成した。 シネマティック・ブリティッシュ・フォーク・ロック、ポスト・パンク、オーガニックなソングライティング、フリーフォール・ジャムのパワフルなエリクサー。 


忘却と降伏のテーマは、希望と光の暗示と並置されている。 迫り来る終末と絶望という残酷な世界的背景の中で、グレアム・コクソンとローズ・エリナー・ドーガルは、音楽を作るという反抗的な楽観主義を通して、自分たちを解放しようと努力している。


2023年2月にリリースされた同名のデビューアルバムで、ザ・ウェイヴは注目すべきソングライティングパートナーとしての地位を確立した。 -UNCUT


 "シネマティックな広がりを持ち、しばしば甘美なアレンジが施された、唯一無二の逸品"。 -DIY


1年間のツアーとスタジオ・セッションを経て、The WAEVEはCity Lightsを発表する。この新曲は、まもなく発表されるニュースタジオアルバムから抜粋されたもので、彼らの共同作業による音楽性の進化を表しており、この音楽的精神の出会いが、個々の創造性の限界をさらに押し広げることを可能にしている。



The coming together of two musicians who, through working together have formed a new, singular, sonic identity. A powerful elixir of cinematic British folk-rock, post-punk, organic song-writing and freefall jamming. Themes of oblivion and surrender are juxtaposed with suggestions of hopefulness and light. Against a brutal global backdrop of impending apocalypse and despair, Graham Coxon and Rose Elinor Dougall strive to free themselves through the defiant optimism of making music.

 With the release of their acclaimed eponymous debut album in February 2023, The WAEVE established themselves as a songwriting partnership to watch, with a body of work that was "...ambitiously structured, lovingly arranged...unhurriedly crafted songs full of bona fide thrills, unexpected twists, and an elegant but never gratuitous grandeur." (UNCUT); a collection of tracks... "Cinematic in scope, often luscious in its arrangements, it's a singular gem." (DIY).

Now, after a year of touring and studio sessions, The WAEVE is back with City Lights, a brand new track taken from their forthcoming soon-to-be announced new studio album that illustrates the evolution of their collaborative musicianship, allowing this meeting of musical minds to further push the boundaries of their individual creativity.

ミシェル・ザウナーのプロジェクト、Japanese Breakfast(ジャパニーズ・ブレックファスト)が、近日リリース予定のアルバム『For Melancholy Brunettes (& sad women)』からのセカンドシングルを公開した。 「Mega Circuit」のミュージックビデオは以下よりご覧ください。


ミュージックビデオはかなり手が込んでいます。ザウナーと長年のコラボレーター、アダム・コロドニーが共同監督したビデオは、この曲の地に足がついた自国のエネルギーを反映している。 ザウナーが "四輪バギーから泥を蹴り落とす "と歌いながら、ダートバイクが裏山を疾走するという内容です。


"Mega Circuit"は、不気味でギター主体のレコードを作ろうと思って最初に書いた曲のひとつだ。 この曲は、現代の男らしさについての考察のようなもので、肯定的なロールモデルがいないために暴力や偏見に逃げ場を見出している世代を受け入れたいという葛藤を探求している。

 

コラボレーターの貢献についてザウナーは次のように述べています。『These Days』から『Here You Come Again』、『Dream Weaver』まで、あらゆる曲でプレイしている伝説的なジム・ケルトナーに来てもらい、今まで聴いたことのない激しいシャッフルを演奏してもらった」

 


「Mega Circuit」



Helen Ganya 『Share Your Care』


Label: Bella Union

Relase: 2025年2月7日

 


Review



スコットランド在住で、タイにルーツを持つシンガー、ヘレン・ガーニャはベラ・ユニオンから発売された新作で摩訶不思議なポピュラーワールドを展開している。祖母の死をきっかけに書かれたアルバムで、タイとの繋がりが断ち切られるおそれを抱いたヘレン・ガーニャは、前作の発売前にこの新作に着手しはじめました。日記を手に入れ、タイでの思い出にまつわる子供の頃についての楽曲を書き始めた。結果的には、西洋側から見たアジアではなく、アジアそのものの奥深いルーツを辿ることになった。そのプロセスでシンガーは大切なことに気がつきました。家族や伝統的な概念に対する愛情、現代社会における過度な個人主義の歪みでした。

 

そういった社会的な問題は、家族愛やタイやシンガポールとの関係によって演繹され、温かく朗らかな愛情のひと雫に変化しています。それはとりもなさず、幼少期に彼女を育ててくれた祖母をはじめとする家族という概念がアルバムの音楽に通底しているからなのでしょうか。音楽としてはタイの民族楽器であるラナットエット、フルート、サックスが登場しますが、これらは西洋主義に慣らされた人々にとってはエキゾチックに聞こえるに違いありません。ときどき、それはタイのボクシングを観戦するときの「チャイヨ!」という掛け声にたちあらわれます。

 

本作は、音楽的にはシンセポップが中心となっており、ビョークの最初期やミツキの初期のアプローチに重なるものがある。しかし、同時に、それらのシンセポップは、タイの民族音楽や祭礼の音楽によって強められ、独自の音楽に変化しています。いわば、アジアの音楽に詳しくない方にとっては、これらの音楽は摩訶不思議に聞こえるでしょう。しかし、これらはアジア発祥の音楽がベースになっています。西洋主義が優勢になるにつれ、多くの人はアジア的な概念がなんであるのかを忘れてしまった。そんな中で、アジア出身の歌手が西洋びいきのポップスを制作する中で、ヘレン・ガーニャは西洋音楽と東洋音楽の融合に取り組んでいる。これが結果的に、心地よいサウンドとオリジナリティの高い音楽性を生み出すことになったのでした。 


アルバムは流行りのインタリュードの形式を各所に設け、物語性を付与し、起承転結のあるポピュラーソングが展開されます。これは例えば、YMOのようなアジアのサウンドがギターを中心としたモダンなポップスに生まれ変わり、タイやシンガポールのような地域の原初的な音楽と結びついたらどうなるのか、という空想でもあるのです。しかし、その空想は、タイの楽器演奏者、Artit Phoron、Chinnathip Poolapという現地の音楽をよく知るコラボレーターに恵まれたことで現実に近づいた。ヘレン・ガーニャの音楽的な構想には''ファンタジア''の要素が求められますが、実際的には現実性に富んだ音楽性が組み込まれている。まさしく、彼女がこれらの音楽の制作や歌唱を通じて、幼少期の思い出に近づいたとき、温かな感覚が蘇る。それは私たちが見る現実以上にリアルです。そして、その音楽という端緒を通じて、タイとのつながりを取り戻す。''無くしたと思っていたものが、実は身近にあったことに気がつく''という次第なのです。

 

アルバムのオープナーから軽快な印象です。「Share You Care」ではファジーなシンセポップにヘレン・ガーニャの華麗なボーカルが乗せられる。全体的な音楽の枠組みが西洋に依拠しているからと言えども、そのメロディーの節々にはアジアのテイストが漂う。聴く人にとっては少しエキゾチックにも聞こえるかもしれませんが、懐かしい感覚が蘇る。それらをスタイリッシュな感覚に充ちたポップスに落とし込むという点では、ニューヨークのインディーポップシーンに呼応するもので、セイント・ヴィンセントのデビューアルバムを彷彿とさせます。アジアのよな抜き音階を踏襲したシンセのベースライン、そしてボーカルが心地良いサウンドを生み出している。ダンス・ポップ、ないしはシンセ・ポップとして申し分のないナンバーでしょう。

 

ファンタジックな音楽性は「Mekong」に登場します。ギターのアルペジオを中心に組み上げられるポップソングはやがてビョークの系譜にあるアートポップの手法においてその壮大さを増していき、アーティストの持ちうる音楽的な世界が序盤から見事に花開いています。プレスリリースで紹介されている通り、これらのポップスはシネマティックであるばかりか、映像的な側面を持つ。実際的にリスナーは音楽の持つ換気力により何らかのイメージを膨らますことが出来ます。ベースラインの進行が秀逸であり、ボーカルの主旋律を上手く補佐し、なんらかの切ないイメージのような感覚を聞き手の脳裏に呼び覚ます。音楽の持つ想像性が発揮された瞬間です。この曲にはプロデューサーとシンガーのイメージが巧みに合致した瞬間を捉えられます。

 

「Intelude-1」を挟んで、 Zitherのような楽器の華麗なアルペジオが登場する「Fortune」はエキゾチックな民族音楽とポピュラーの融合を意味します。Zitherは、フォルテ・ピアノの原型とも言われ、日本の琴の音にも近似している。少なくとも、この曲では、タイの象徴的な仏教寺院などで聞かれる祭礼の音楽を、親しみやすく聞きやすいサウンドに編曲しています。エスニックなサウンドにビョークの系譜にあるアートポップの要素を結びつけて、新鮮味溢れる音楽性を作り上げている。これらのサウンドには、例えば、ニューヨークの伝説的な歌手、Murgo Garyanの象徴づけられるバロックポップからの影響がうかがえ、チェンバロのような背景のサウンドと上手くマッチしています。近年の米国のポップスの懐古的なサウンドを踏襲しつつ、それらにエキゾチズム(アジアのサウンド)を付与したことが、曲にささやかな楽しみをもたらす。


「Horizon」は、ピアノとヨットロックのようなギターを結びつけたナンバーです。ペシミスティックな雰囲気を持つバラードソングで、ここではおそらく亡き祖母との思い出、そしてタイという土地のつながりについて追憶します。つまり、全体的に見ると、オペレッタの作風が取り入れられ、セイント・ヴィンセントやビョークのアートポップの音楽性に直結しています。そして驚くべきことに、それは単なるエンターテインメント以上の意味を擁する。とりもなおさず、消えかけた記憶の糸をたぐりよせる……、それこそ歌手にとってのリアリティを意味するのでしょう。これらは聞き手を追体験のような瞬間に誘い、感情的な気分にさせることがある。

 

「Morlam Plearn」は、推察するに、タイの民族音楽ということになるでしょうが、例えば、アイルランドのLankumの音楽性と相通じるものがあります。あまり詳しくありませんが、タイの吹奏楽器や弦楽器が登場し、これらはスペインのアルフォンソ国王の御代の中世ヨーロッパの音楽を彷彿とさせる。アルフォンソは、トルコや北ヨーロッパとの交易を通じて原初的な民族音楽を確立しました。後にコーカサスの音楽と結びつき、例えば、ゲオルギイ・グルジェフのような音楽家/舞踏家が「アルメニアの民族音楽」として紹介しました。タイとの関連性は不明なのですが、少なくとも、この曲においてリズムミカルな舞踏音楽と結びつけ、祭礼的な意味合いの強い楽曲として昇華している。二つ目のインタリュード「Interlude-2」は、子供の頃の思い出を呼び覚ますためのもの、過去の声の日記(ボイスメモ)のような意味合いがあるのでしょうか?

 

分けても、アジアの音楽のテイストとシンセ・ポップやダンス・ポップと上手く結びつけたのが終盤の収録曲で、これらは単なる奇異の目をもってアジアの音楽を聴く以上の魅力が感じられる。「Bern Nork」ではタイで流行しているポピュラーソングがかくなるものではないかと想像させる。それが、実際、モダンでスタイリッシュな感覚を持つポップソングに昇華されている。そして、ヘレン・ガーニャの歌声には、ちょっとした可愛らしさと可笑しみが含まれていて、これもファンタジーに登場する妖精のようにファニーな雰囲気を持ち合わせている。特に、このアルバムで完成度が最も高い曲が続く「Hell Money」でしょう。この曲では、アルバムの全体的なシンセ・ポップという枠組みの中で、歌手のメロディーセンスが光る瞬間でもある。そして、この曲には開放的な感覚に充ちていますが、それはケルト民謡の要素が含まれており、この音楽の特徴である牧歌的な雰囲気がモダンなアートポップの中で個性的な魅力を放つ。

 

終盤にも素敵な曲が収録されています。タイのボクシング観戦の時に言うセリフ「チャイヨ!」という掛け声は、YMO、JAPANのようなニューロマンティックの系譜にあるサウンドと結びついて、懐かしくレトロな響きを生み出す。最後のインタリュード「Interlude 3」では、子供の遊び場のサウンドスケープが呼び覚まされる。続くアルバムのクローズを飾る「Myna」は、クライマックスを飾るに相応しいダイナミックなバラードソング。歌手としての存在感を示すにとどまらず、歌唱の表現力の豊かさを発揮しています。今後がとても楽しみなシンガーソングライターがスコットランドから登場しました。ヘレン・ガーニャの今後の活躍に注目です。

 

 

80/100

 

 

 

 

「Hell Money」


girlpuppyがニューシングル「I Just Do!!!」をシェアした。この曲は、2025年3月28日にCaptured Tracksからリリースされるセカンドアルバム「Sweetness」に収録される。ガールパピーはこのアルバムのためにニューヨークのレーベルと新しい契約を結んだ。


アトランタを拠点に活動するベッカ・ハーヴェイのニューアルバムは、2022年の「When I'm Alone」に続くもので、4年間の恋愛の余波を描いている。

 

このアルバムでは、ハーヴェイのヴォーカルとロック・テイストのインストゥルメンタルが組み合わされ、ホース・ジャンパー・オブ・ラブのディミトリ・ジャンノプロス、ザ・ウォー・オン・ドラッグスのデイヴ・ハートリー、ビーチ・フォッシルズのトミー・デヴィッドソンが参加している。


この曲は、ロサンゼルスで6日間、片思いしていた男性と過ごした後に書いたんだ。この曲は、まったく感情的になれない相手に思いを寄せるのは時間の無駄だとわかっていても、とにかく気持ちがいいからしてしまう、そんな気持ちを歌っているんだ。

 

この曲を全部書いて、(曲のインスピレーションをたくさん得る場所である)バスタブの中でアカペラで歌っているところをボイスノートに録音したんだ。それをアレックス(・ファーラー)のところに持っていったら、わたしが書いたメロディを中心に楽器を作ってくれて、とても楽しい曲になった。これは間違いなくツアーで演奏するお気に入りの曲になると思う。



このシングルは、トレント・ウェインが監督したミュージックビデオと合わせてリリースされる。

 

「ベッカと私は、このヴァンパイアをテーマにしたビデオを、禁断の愛への遊び心のある頌歌として、健康的なキャンプを交えて制作した」とウェイン。

 

「故デヴィッド・リンチや『Pee-wee's Playhouse』、ジョニー・トーの2000年代初期の香港ロマンス映画の魅力からインスピレーションを得ている。ストーリーはヴァンパイア・ハンターのハンサムな男が、ある日、香港で開催されたパーティーに乱入する」

 

 

「I Just Do!!!」


ブルックリンのギタリスト/シンガーソングライター、Mei Semonesが待望のデビューアルバムを発表した。『Animaru』は前作『Kabutomushi EP』と同様に、バヨネットから発売される。

 

先行シングル「Dumb Feeling」がリリースされた。これまでと同様にソングライターが得意とするボサノヴァ風の楽曲であるが、音楽的なセンスは昨年よりも磨きがかけられている。素晴らしい一曲。

 

 「後先考えず、考えすぎない。私が望む生き方は、自分にとって大切なことをすることであり、誰もがそのように生きるべきだと思う」

 

インディー・ロック、ボサノヴァ、ジャズ、チェンバー・ポップを融合させ、ギターのテクニカルな腕前を際立たせるという彼女の特徴に磨きをかけ続けることで、ブルックリンを拠点とする24歳のソングライター兼ギタリストは、革新的な音楽家としての地位を急速に確立しつつある。

 

様々な段階の愛について瑞々しくオーケストレーションされた『Kabutomushi』をリリースして以来、Meiはアメリカ全土で大規模なツアーを行い、熱狂的なファンを獲得し、待望のデビュー・アルバム『Animaru』の作曲とレコーディングを行った。

 

日本語の 「動物」の発音のスペルにインスパイアされた『Animaru』は、Meiの直感に対するより深い信頼の具現化であり、音楽的に印象的な楽曲のコレクションで、Meiのサウンドはこれまで以上に冒険的で、より傷つきやすく、より自信に満ちている。



2024年はMei Semones、そして彼女のバンドにとって大きな変革の年となった。リアナ・フローレス、エレファント・ジム、カーラ・ジャクソンらと共演し、メイ・シモネスはフルタイムの音楽活動に移行した。頻繁なツアーの中、メイと彼女の5人組バンドは2024年の夏、コネチカット州の農場スタジオ、アシュローン・レコーディング・カンパニーでアルバムをレコーディングした。


メイ・シモネスは、日本に深いルーツを持ち、日本語と洋楽の融合に真摯に取り組んでいる。「落ち込んでいる人を勇気づけたい」と、昨年、彼女は当サイトのインタビューに答えてくれたのが印象深かった。そのことがつい昨日のことにように蘇ってくる。言葉や文化は垣根を越え、ときに共通の意味を持つ。デビューアルバム『Animaru』はそのことを明確に示すであろう。

 

 

「Dumb Feeling」

 


Interview: Mei Semones(メイ・シモネス)   ブルックリンの新進気鋭のシンガーソングライター 音楽的なバックグランドを語る 



Mei Semones 『Animaru』-  Debut Album


Label: Bayonet

Release: 2025年5月2日


Tracklist:

   
1.Dumb Feeling
2.Dangomushi
3.Tora Moyo
4.I can do what I want
5.Animaru
6.Donguri
7.Norwegian Shag
8.Rat with Wings
9.Zarigani
10.Sasayaku Sakebu


2025 TOUR DATES


Wed. Feb. 5 - Asbury Park, NJ @ The Stone Pony #

Sat. Feb. 8 - Albany, NY @ Empire Live #

Sun. Feb. 9 - Toronto, ON @ History #

Tue. Feb. 11 - Detroit, MI @ The Fillmore #

Wed. Feb. 12  - Milwaukee, WI @ Riverside Theater #

Fri. Feb. 14 - St Louis, MO @ The Factory #

Sat. Feb. 15 - La Vista, NE @ The Astro Theater #

Sun. Feb. 16 - Denver, CO @ The Mission Ballroom #

Tue. Feb. 18 - San Diego, CA @ The Sound #

Thu. Feb. 20 - Los Angeles, CA @ The Wiltern #

Fri. Feb. 21 - Santa Ana, CA @ The Observatory #

Sat. Feb. 22, 2025 - Oakland, CA @ Fox Theater #

Mon. Feb. 24, 2025 - Salt Lake City, UT @ The Union #


Tue. Mar. 25 - Dublin, IR @ Button Factory ~

Wed. Mar. 26 - Glasgow, UK @ Saint Luke's ~

Thu. Mar. 27 - Leeds, UK @ Brudenell Social Club ~

Fri. Mar. 28 - Manchester, UK @ Academy 2 ~

Sat. Mar. 29 - London, UK @ Electric Ballroom ~

Thu. Apr. 3 - Amsterdam, NL @ Tolhuistuin ~

Fri. Apr. 4 - Antwerp, BL @ Trix ~

Sat. Apr. 5 - Paris, FR @ Petit Bain ~


Wed. May 7 - Brooklyn, NY @ Music Hall of Williamsburg

Thu. May 29 - Philadelphia, PA @ World Cafe Live

Fri. May 30 - Washington, DC @ The Atlantis

Sat. May 31 - Carrboro, NC @ Cat’s Cradle Back Room

Mon. June 2 - Atlanta, GA @ Aisle 5

Tue. June 3 - Nashville, TN @ DRKMTTR

Wed. June 4 - Louisville, KY @ Zanzabar

Fri. June 6 - Columbus, OH @ Ace of Cups

Sat. June 7 - Chicago, IL @ Lincoln Hall

Sun. June 8 - Milwaukee, WI @ Cactus Club

Mon. June 9 - Minneapolis, MN @ 7th St Entry

Wed. June 11 - Ferndale, MI @ The Loving Touch

Thu. June 12 - Toronto, ON @ Longboat Hall

Fri. June 13 - Montreal, QC @ Bar Le Ritz PDB

Sat. June 14 - Boston, MA @ Red Room Cafe 939


# supporting Hippo Campus

~ supporting Panchiko


サウス・ロンドン出身で、アトランタを拠点に活動し、オルトソウル、ジャズ、その他のミッドナイトなサウンドに内省的なリリックのセンスを加えた才能の持ち主、プーマ・ブルーがニューシングル「tapestry」をリリース。

 

プーマ・ブルーは前作アルバム『Holy Waters』のリリース後、来日公演を行ったことは周知の通りです。ライブでは録音と同様に、バンドセットで出演している。ファンによると、ステージの評判も良く、アンサンブルの巧みさは目を瞠るものがあり、聴き応えがあったという。

 

2023年のアルバム『Holt Waters』以降も彼の旅は続き、暗鬱であるが没入感のある深いサウンドスケープは、トリッキーやポーティスヘッドを彷彿とさせる。ブティック・レーベル、ブルー・フラワーズからリリースされたニューシングル「tapestry」は、アコースティックギターを基にしたオルタナティヴフォークで、以前としてダークな曲調であるが、そこには癒やしがある。徹底して内側を凝視し、そこから組み上げられた感覚を巧みにアウトプットさせている。


ヴォーカルの内省的な感情に根ざした「tapestry」は、彼の作品の幅広い流れに寄り添いながらも、独立した特異な感触を持つ。プーマ・ブルーはこの曲について以下のように説明しています。


「私たちはモノを失います。 それは、私たちの現実の布を荒廃させることがある。 この曲は、私に多くのことを教えてくれた、もっと一緒にいたいと思っていた、失った人に向けて書いた。 私は、日記に書くように『タペストリー』を記録しただけだった。本来、それを誰かと共有するつもりはなてく、ただ個人的な表現に過ぎませんでした。 しかし、友人たちからのちょっとした後押しがあって、私は再びここにやってきて、私のささやきを風に捧げることにした」

 

プーマ・ブルーはこう付け加えた。 「ビデオはファウンド・フッテージ・テープのような感じにしたかったんだ。暗い森の中を彷徨い、見知った人物や幽霊、現実や想像の世界と交差する。 隠されたイースターエッグのような瞬間がある」

 

 

「tapestry」

 


 

ロンドンのシンガーソングライター、Dana Gavanski(ダナ・ガヴァンスキー)は、クレイロやケイト・ボリンジャーがバロックポップやチェンバーポップを米国の現代的なポピュラーソングに盛り込むより数年前に、このジャンルを自身の作曲の中に取り入れていた。セルビア系という個性的なルーツを持つ歌手であるが、それらのコスモポリタンの性質は2022年のアルバム『When It Comes」の収録曲「Bend Away And Fall」にはっきりとした形で表れ出ていた。

 

昨年、ダナ・ガヴァンスキーは2024年のアルバム『LATE SLAP』に続き、ピアノをミューズにした『Again Again EP』を3月14日にFull Time Hobbyからリリースする。バロックポップをベースにしたソングライティングのセンスは抜群で、従来はギターで曲を書いていたが、前作からはピアノを中心にソングライティングを行うようになった。


今年4月に3枚目のスタジオ・アルバム『LATE SLAP』を発表して以来、ガヴァンスキーは多忙を極めている。

 

イギリスでのヘッドラインツアー、(テキサスのフォークシンガー、ワクサハッチーとPlainsというユニット名で活動していた)ジェス・ウィリアムソンのサポートツアー、アドリア海での海水浴、銀細工の仕事をこなす傍ら、新曲にも取り組んでいる。「何かの終わりと、別のプロジェクトや探求の始まりの間には、絶妙なバランスがあることがある。人生に落ち着く時間を与えたい」


スタジオに戻ったガヴァンスキーはアップライトピアノで曲を書いた。この楽器への愛が再燃したことについて、ガヴァンスキーは語っている。「ピアノを弾いていると、大きな子供のような気分になるの。自分の手が上下に動くのが好き。コードを打つたびに、鷲が舞い上がるみたいにね」


EPのリードシングル「Business of the Attitude」では、彼女は子供っぽいというより大人っぽく、ボウイ風のコーラスやシンセを駆使したアート・ポップだった『LATE SLAP』とはサウンド的にかけ離れている。

 

物悲しい曲調ではあるが、ガヴァンスキーにとってこの曲は、「物事を解決しようとすること、あるいは物事を消し去ろうとすることのむなしさを歌っている部分もある」という内容だという。


セカンド・シングル「Living Home Again」は、変容と明るさを歌ったもので、「自分という人間と折り合いをつけることの冗談であり、生きていることの本質的な遊び心でもある」と彼女は語っている。物事を深刻に考えすぎず、人生の不確実性を受け入れることを歌っている。


新曲の制作中、ガヴァンスキーは自分の直感に従っていることに気づいた。「最初は意識的な決断ではなかった」と彼女は言う。

 

彼女はシド・ケンプ(ウルリカ・スペイセク、クラック・クラウド、HAHAサウンズ・コレクティブ)のスキルを借りて、より「完璧さにこだわることなく、その場にいるようなライブ感」を表現することに成功した。


「その頃、私はもっとピアノ・バラードの曲を聴いていて、声と1つの楽器だけというソングライティングの基本に立ち返っていたと思う」とソングライターは言う。イギリスというよりも、ヨーロピアンな雰囲気を持つシンガーソングライターの新作EP『Again Again』に注目したい。




 

 

Dana Gavanski 『Again Again』 EP



Label: Full Time Hobby

Release: 2025年3月24日


Tracklist:

1.Business of the Attitude 

2.Bolted Heart

3.Hang in for Us Both

4.Leaving Home Again 02:48

5.My Oh 

©Dana Trippe


Circuit De Yeux(サーキット・デ・ユー)は、ニューアルバム『Halo On The Inside』を発表した。2021年の『-io』に続く作品は、3月14日にマタドール・レコードからリリースされる。
 
 
シカゴを拠点に活動するヘイリー・フォアは、本日、タイトルトラック、堂々としたリードシングル「Megaloner」を公開した。エクスペリメンタル・ポップ、ハイパー・ポップの範疇にある楽曲であるが、ゴシック的、あるいはドゥーム的な雰囲気を持つ楽曲で、これまでのCDYの音楽的な方向性とは一線を画している。つまり、レーベルの説明するアーティストの変身を的確に体現していると言える。ポスト・ビョーク、ポスト・セント・ヴィンセント、ポスト・チェルシー・ウルフ、あるいは、それ以外の全く未知なる存在、サーキット・デ・ユー自身である。
 
 
「Megaloner」は、ある行為の後、その結果の内側に存在する空間のための賛歌であり、アーティストによると、「代価は支払われ、希望は私たちの通貨となる。私は、持久力、信仰、主体性、そして、自分自身の運命に向かう唯一無二の信じがたい道について歌っている」という。
 

『Halo on the Inside』は、プロデューサーのアンドリュー・ブロダーとミネアポリスで録音された。「この音楽を作るプロセスで、私は恐怖を感じる前の時代に自分自身を巻き戻すことができた。そして、恐怖がない中で、セックス、愛、メロディーの親密なビートを見つけたんだ」
 
 
 
 「Megaloner」
 


 


Circuit De Yeux 『Halo on the Inside』

 
Label: Matador
Release: 2025年3月14日

 
Tracklist:
 
1. Megaloner
2. Canopy of Eden
3. Skeleton Key
4. Anthem of Me
5. Cosmic Joke
6. Cathexis
7. Truth
8. Organ Bed
9. It Takes My Pain Away



3月14日にリリースされる『Halo On The Inside』は、変身の産物であると説明されている。たしかに、マナティのことについて書いていたポップシンガーの面影を見ることは不可能だ。狂想曲的で、快楽主義的で、ダンスフロアに隣接し、異教徒にやさしく、ホーンをあしらったサウンドと感情の壁という蝶と野獣のごとき作品。『ヘイロー・オン・ジ・インサイド』は、CdY(Circui De Yeux)が新しく生まれ変わり、組み替えられ、スリリングで異質なものとなっている。
 

 

シカゴを拠点に活動するミュージシャン、作曲家、マルチ・アーティストであるフォアの作品は、簡単にカテゴライズすることが不可能だ。絶賛されたアルバム、フリーフォームの即興演奏、絵画、オーディオビジュアル・インスタレーション、大規模なアンサンブルの作曲など、活動は多岐にわたる。無響室(エコーのない部屋)で演奏したり、50人の児童合唱団のために作曲したり、(スタント・コーディネーターの監視下で)屋上から飛び降りたりしたこともある。

 
『Halo』のプランを実現させるためには、フォアの典型的なやり方を何度も変える必要があった。彼女は夜に仕事をした。夜9時から朝5時まで地下のスタジオにこもり、心、声、手を解放していた。しかし、このような夜更かしを、重苦しく孤立したものと理解すべきではない。奔放な探求のための静かな空間だった。ペダルやシンセサイザーを自在に操り、「ソフトウェアの誤動作やフィードバックを通して遊びやメロディーを見つける」ことに要点があった。

 
このような”墓場シフト”の作曲セッションは、ミュージシャンにとって少なからず啓示となった。「私の心の奥深くにある、とても驚くべき小さな声を見つけた」とフォアは言う。彼女はそれをスタジオの孤独な静寂の中で発見した。外の街はフォアにとって十分に静寂に包まれ、自分の内的なリズムが互いに同期し、自分の内なるシンフォニーを聴くことを可能にした。彼女はさらに8ヵ月もの間、このコンセプトをもとに制作を続け、孤独と自分自身との関係を再活性化させながら『ヘイロー・オン・ジ・インサイド』を作り上げた。そして彼女は外に目を向けた。
 
 
ギリシャへの旅行がきっかけで、フォアは神話に登場する半ヤギ半人のフルート奏者、パンのキャラクターに興味を持った。彼の変身、メロディー、豊穣、そして最終的な終焉の物語は、アルバムの歓喜に満ちた、明るく燃える瞬間のムードボードとなった。それは「Anthem Of Me」で聴くことができる。SF的なパッド、ディストーション、キック・ドラムがピアノ・ドロップに溶け込みながら、フォアのサイレンのような声が催眠的に呼びかける。「これは私のアンセム。あなたを揺さぶる」
 
 
プロデューサーにアンドリュー・ブロダー(ボン・アイヴァー、ムーア・マザー、ラムチョップ)を迎え、ミネアポリスでレコードを完成させた。
 
 
アルバムの目玉である『Cathexis』では、2人のクリエイティブな相性が存分に発揮されている。ヘイリーの無限とも思える歌声が、ブロダーのカタルシス溢れるギター・コーダと絡み合い、おそらくこのアルバムで最も昇華された瞬間を提供している。


 『Halo』の中心となるのはフォアのボーカルだ。穏やかなメロディックなフック、動物的な鳴き声、元素的な慟哭など、4オクターブの幅を持つこの楽器は、パワフルで一見超自然的な楽器である。
 
この曲では、ジャンルやスタイルの間を大胆不敵に揺れ動くマキシマリズムのコンポジションで、フォアはその全音域を駆使している。「この音楽を作る過程で、私は恐怖を感じる前の時代に自分自身を巻き戻すことができた。「そして恐怖がない中で、セックス、愛、メロディーの親密なビートを見つけたのです」。

 
『Halo On The Inside』は、変身には衝撃が伴うが、平穏と美もあると教えてくれる。隠遁と転位の瞬間が、再生と不吉な美しさをもたらす。- Matador
 
 
 
Circuit De Yeuxは、スロウコアの伝説的な存在、Lowのメンバーとして知られるアラン・スパーホークとのツアーを今年開催予定。

 
 
Circuit De Yeux Tour Date:


1月24日(金) UT州ソルトレイクシティ、アーバン・ラウンジ
1月25日(土)コロラド州デンバー、ブルーバード・シアター
2月12日(月)オーストラリア、シドニー、TBA SOLO Show
2月13日(火)オーストラリア、シドニー、オックスフォード・アート・ファクトリー w/ アラン・スパーホークと
カム
2月14日(水)オーストラリア、ブリスベン、Crobar w/ Alan Sparhawk and Come
2月15日(木)オーストラリア、メルボルン、ノースコート・ソーシャル・クラブ w/ Alan Sparhawk and Come
1月22日(水)カリフォルニア州サンディエゴ、The Casbah
1月24日(金)カリフォルニア州ソルトレイクシティ、アーバン・ラウンジ
1月25日(土)コロラド州デンバー、ブルーバード・シアター
2月13日(木)オーストラリア、シドニー、オックスフォード・アート・ファクトリー #1
2月14日(金)オーストラリア、ブリスベン、Crobar w/ Alan Sparhawk and Come #
2月15日(土)メルボルン、ノースコート・ソーシャル・クラブ #
2月21日(金)チューリッヒ、ボーゲンF
2月22日(土)アンティゲル・フェスティバル、ジュネーブCH
2月24日(月)、アンペール、ミュンヘンDE
2月25日(火)、ベルリン、リド
2月27日(木)パリ、プチ・バン(フランス
2月28日(金)、アントワープ、トリックス・クラブ(BE
3月2日(日)オランダ、ナイメーヘンDoornroosje
3月3日(月)、アムステルダム、Paradiso - Tolhuistuin
3月5日(水)イギリス、ブライトン、チョーク
3月6日(木)イギリス、ブリストル、ランタン・ホール
3月7日(金)イギリス、マンチェスター、バンド・オン・ザ・ウォール
3月8日(土)イギリス、グラスゴー、ルーム2
3月26日(水)インディアナ州ブルーミントン、ザ・ビショップ
3月29日(土)ジョージア州アトランタ、ザ・アール
3月31日(月)ノースカロライナ州カーボロ、キャッツ・クレイドルBack Room
4月3日(木)マサチューセッツ州ボストン、シンクレア
4月4日(金)コネチカット州ハムデン、スペース・ボールルーム
4月7日(月)オンタリオ州トロント、ホースシュー・タバーン
4月8日(火)ミシガン州デトロイト、ラヴィング・タッチ

 # w/ アラン・スパーホーク、カム

 

Samiaは3rdアルバム『Bloodless』を発表した。本作は、4月25日にGrand Juryからリリースされる。

 

2022年の『Honey』に続くアルバムは、硬質なカントリーロックソング「Bovine Excision」を筆頭に構成されている。シンガーソングライターは、「自己抽出のメタファーとして、無血の牛の切除という現象に惹かれました」と説明する。

 

Samiaは、共同プロデューサーのCaleb Wright(キャレブ・ライト)とJake Luppen(ジェイク・ルペン)、そしてソングライティング・パートナーのChristian Lee Hutson(クリスティアン・リー・ハットソン)とRaffaela(ラフェエラ)と共にニュー・アルバムを制作した。"可能な限り何も与えない方が、誰かが望むものになりやすい "と彼女は振り返った。"私は、誰かの頭の中で私がなった人物のように生きたいという私の人生のパターンに気づいた。


「過去20年間、私は知らず知らずのうちに、男性という抽象的な概念と神への理解を混同して過ごしてきた」とサミアは付け加えた。

 

「この想像上の人物に感銘を与えるために私がなった人物は、今の私とは切り離せない。私の人格のかなりの部分は、観察であれ伝聞であれ、男性に好かれると信じていた特徴や行動を中心に構築されていた。このアルバムで、私はそのことに正面から向き合おうとした」



Samia 『Bloodless』


Tracklist:

1. Biscuits Intro

2. Bovine Excision

3. Hole In A Frame

4. Lizard

5. Dare

6. Fair Game

7. Spine Oil

8. Craziest Person

9. Sacred

10. Carousel

11. Proof

12. North Poles

13. Pants

 

Youth Lagoon

Youth Lagoon(ユース・ラグーン)がニューアルバム『Rarely Do I Dream』の制作を発表した。2023年に発表され、高評価を得た『Heaven Is A Junkyard』に続くアルバムとなる。

 

アイダホ州を拠点に活動するシンガーソングライター、トレヴァー・パワーズは、現実と空想を織り交ぜた音楽的な主題を落ち着いた陶酔感のあるインディーポップソングに落とし込む。ユース・ラグーンの曲は確かに男性シンガーとしての夢想的な感覚に充ちているが、それはむしろ現実的な視座を彼が欠かさないことによる。幻想性というのは現実性を直視することによってしか生み出されない。そして夢見ることもまた、現実性を見ることによって形作られる。

 

ユース・ラグーンはいつも何かを見つけるが、一般的な人々が見過ごしがちなものほど彼の目を惹く。彼はよく街や郊外を歩いているときに何かを見つけるが、今回はそうではなかった。

 

『Rarely Do I Dream』は、2023年に彼の実家で偶然見つけた彼の子供時代を記録した一連のVHSテープから生み出され、暗喩の働きをなした。「テープをながめていると、さまざまな思い出がよみがえってくる。自分の人生のテープを巻き戻せば巻き戻すほど、自分の魂の声が聞こえてくる」

 

「でも、これはノスタルジーではない。 人生はもっと複雑怪奇だ。 これは、私が誰であったか、私が誰であるか、そして私が誰であろうとしているかのすべての部分に捧げるものなんだ」


ニューシングル「Speed Freak」は、このアルバムから初めてリリースされる曲で、個人的な気づきの力強い瞬間に促された曲であり、彼の哲学的な思考、そして形而下の表現に支えられている。


「この曲は、死の天使を抱きしめてあげたいと思ったことから生まれた」とパワーズは言う。 私たちは一生をかけて、逃れられないものから逃げているのだと思う。この肉体は一時的なもので、実のところは死は存在しえない。 あるのは変容だけ。 一生をかけて築き上げたアイデンティティを手放すことを学んだとき、扉が開く。 数年前、ある人に言われたんだ。『いい知らせと悪い知らせがある。 悪いニュースは、トレバーが絶望的だということ。 トレバーに希望はない。 良いニュースは、君はトレバーではないということだ。 それを聞いて、ピンときたんだ」



 「Speed Freak」

 

 

 

Youth Lagoon 『Rarely Do I Dream』


 

Label: Fat Possum

Release: 2025年2月21日


Tracklist:

 Neighborhood Scene
 Speed Freak
 Football
 Gumshoe (Dracula From Arkansas)
 Seersucker
 Lucy Takes a Picture
 Perfect World
 My Beautiful Girl
 Canary
 Parking Lot
 Saturday Cowboy Matinee
 Home Movies (1989-1993)


Pre-order: https://youthlagoon.ffm.to/speedfreak

 


ブルックリンのシンガーソングライターのMei Semones(芽衣・シモネス)が最新EP、『Kabutomushi』、『Tukino』のLPヴァージョンのリリースを発表した。(海外盤の予約はこちら

 

さらに2025年のツアー・スケジュールも発表された。Hippo Campusのサポートとして1月28日から2月24日までツアーが開催される。ライブ日程については下記よりご覧ください。

 

さらに、今年11月、アーティストは来日公演を行ったほか、先月、シカゴのラジオ局”Audio Tree”のライブにも出演しています。バンドセッションで行われたライブ映像も合わせてご覧ください。(アーティストのQ&Aはこちら)

 

 

■ 2025 TOUR DATES

01/28 - Nashville, TN - Ryman Auditorium *
01/29 - Atlanta, GA - The Eastern *
02/05 - Asbury Park, NJ - The Stone Pony *
02/08 - Albany, NY - Empire Live *
02/09 - Toronto, ON - History *
02/11 - Detroit, MI - The Fillmore *
02/12 - Milwaukee, WI - Riverside Theater *
02/14 - St. Louis, MO - The Factory *
02/15 - La Vista, NE - The Astro Theater *
02/16 - Denver, CO - Mission Ballroom *
02/18 - San Diego, CA - The Sound *
02/20 - Los Angeles, CA - The Wiltern *
02/21 - Santa Ana, CA - The Observatory *
02/22 - Oakland, CA - Fox Theater *
02/24 - Salt Lake City, UT - The Union *



*supporting Hippo Campus

 

 

 

 Audio Tree Live

Yoshika Colwell・The Varnon Spring  『This Weather(E.P)』

 

Label: Blue Flowers Music

Release: 2024年12月6日



Review  エクペリメンタルポップのもう一つの可能性 

 

ロンドンをベースに活動するYoshika Colwell(ヨシカ・コールウェル)の新作『This Weather』はThe Vernon Spring(ヴァーノン・スプリング)が参加していることからも分かる通り、ピアノやエレクトロニクスを含めたコラージュ・サウンドが最大の魅力である。単発のシングルの延長線上にある全4曲というコンパクトな構成でありながら、センス抜群のポップソングを聴くことが出来る。

 

ヨシカ・コールウェルは、イギリスの伝統的なフォークサウンドから影響を受けており、同時にジョニ・ミッチェルに対するリスペクトを捧げている。例えば、ミッチェルの1971年の名作『Blue』のようなコンテンポラリーフォークの風味を今作に求めるのはお角違いと言える。しかしながら1970年代の西海岸の象徴的な音楽性、ジャズシーンでも高い評価を受けた名歌手の影響をコールウェルのボーカルに見出したとしても、それは気のせいではない(と思う)。


それに加えて、ポスト・クラシカルともエレクトロニックとも異なるヴァーノン・スプリングの制作への参加は、このささやかなミニアルバムにコラージュサウンドの妙味を与えている。Bon Iver以降の編集的なポップスであるが、その基底には北欧のフォークトロニカからのフィードバックも捉えられるに違いあるまい。また、感の鋭いリスナーはLaura  Marling(ローラ・マーリング)のソングライティング、最新作『Patterns In Repeat』との共通点も発見するかもしれない。


EPの収録曲に顕著なのは、エレクトロニカとフォークトロニカのハイブリッドであるフォークトロニカをポップネスとして落とし込むという点である。オープニングを飾る「No Ideology」を聴くと分かる通り、グロッケンシュピール等のオーケストラの打楽器をサンプリング的に配し、ジャズ的な遊び心のあるピアノの短い録音をいくつも重ね合わせ、コラージュサウンドを組み上げていく。聴いているだけで心が和みそうなサウンドの融和は、コンテンポラリーフォークを吸収したヨシカ・コールウェルのボーカルと巧みに折り合っている。現代的な「ポップスの抽象化」(旋律や和音、そして全般的な楽曲の構成の側面に共通している)という観点を踏まえ、自然味に溢れ、和らいだポピュラーワールドが構築されていく。そして、ピアノの演奏の複数の録音やグロッケンシュピールの音色が、アンビバレント(抽象的)なボーカルと重なりあうとき、曲のイントロからは想像だにしないような神秘的なサウンドが生み出される。ここには構築美というべきか、音を丹念に積み上げることによって、アンビエント風のポップスが完成していく。この曲は近年の実験的なポップスの一つの完成形でもあるだろう。



ヴァーノン・スプリングのエレクトロニカ風のサウンドは次の曲に力強く反映されている。「Give Me Something」は前の曲に比べると、ダンサンブルなビートが強調されている。つまり、チャーチズのようなサウンドとIDMを融合させたポピュラー・ミュージックである。この曲ではイギリスのフォーク・ミュージックからの影響を基にして、エレクトロニカとしてのコラージュ・サウンドに挑んでいる。Rolandなどの機材から抽出したような分厚いビートが表面的なフォークサウンドと鋭い対比を描きながら、一曲目と同じように、グロッケンシュピール、ボーカルの断片が所狭しと曲の中を動き回るという、かなり遊び心に富んだサウンドを楽しめる。また、サウンドには民族音楽からのフィードバックもあり、電子機器で出力されるタブラの癒やしに満ちた音色がアンビバレントなサウンドからぼんやり立ち上ってくる。色彩的なサウンドというのは語弊があるかもしれないが、多彩なジャンルを内包させたサウンドは新鮮味にあふれている。ボーカルも魅力的であり、主張性を控えた和らいだ印象を付与している。

 

「Your Mother’s Birthday」はローラ・マーリングとの共通点が見いだせる。クラシックを基にしたピアノ、そしてエレクトロニカを踏襲したシンセ、そしてボーカルが見事に融合し、上品さにあふれる美しい音像が組み上げられていく。結局のところ、この曲を聞くかぎり、2020年代の音楽においては、北欧のエレクトロニカもポスト・クラシカルも旧来のフォークやポップスと影響を互いに及ぼしながら、新しいポップスの形として組み込まれつつあるのを実感せざるを得ない。こういったサウンドは、今後、主流のポピュラーの重要な基盤を担う可能性もありそうだ。そして楽曲は、旋律の側面においても、構成的な側面においても、緩やかな波を描きながら、曲の後半では、ドラマティックな瞬間を迎え、そしてアウトロにかけてクールダウンしていく。この曲には、即効性や瞬間性とは異なるオルトポップの醍醐味が提示されている。

 

EPのクローズも個性的なサウンドを楽しめる。この曲は、EDMとネオソウルのハイブリッドサウンドをイントロで強調した後、意外な展開を辿る。エレクトリック・ピアノを背景の伴奏として、ドラマティックなポピュラーミュージックへ転変していく。一曲目と同じように、最初のモチーフは長い時間を反映しているかのように少しずつ形を変え、植物がすくすくと葉を伸ばし成長していくように、ダイナミックでドラマティックな変遷を辿る。いわば最初のモチーフから曲が成長したり、膨らんでいくようなイメージがある。つまり、制作者のイマジネーションによって、民族音楽の打楽器をボーカルの背景に配し、エキゾチックなサウンドを強調させるのである。最終的には種にすぎないモチーフが花開くような神秘的な瞬間は圧巻と言える。


エクスペリメンタルポップは、近年においては、電子音楽やメタルのような音楽を吸収し、次世代のサウンドへ成長していったが、いまだクロスオーバーの余地が残されていることに意外性を覚える。もしかすると、クラシック/民族音楽/ジャズというのが今後の重要なファクターとなりそうだ。

 

 

82/100

 

 


©Michael Schmelling


デイモン・マクマホンは、自身のプロジェクト「Amen Dunes」の活動終了を発表した。この彼は今年リリースされた『Death Jokes』から曲を削ぎ落としたリミックス・アルバム『Death Jokes II』をプロデューサーのクレイグ・シルヴェイと共にリリースする。ストリーミングは以下から。


「これは最終巻の最終章だ」とマクマホンはプレスリリースで説明している。「さようなら、ほとんど一言も話していないけど、パーティーではいつもそう。私たちが死んだら、もっとうまくいくことを祈りましょう」


アーメン・デューンズは2006年、ニューヨーク州北部のトレーラーで8トラック・レコーダーで録音したアルバム『D.I.A.』で設立された。そこから成長し、マクマホンは過去18年間に6枚のフルアルバムと2枚のEPをリリースした。今日、彼は7作目にして最後のアルバム『Death Jokes II』をリリースする。これは、2024年5月のサブ・ポップ・デビュー作『Death Jokes』の再編集版である。

 

「Ian (Goodbye)」

 

 

NPR Musicに「異なる方向への大胆な転換」、Stereogumに「マクマホンの芸術的な才能の証」、GQに「しばしば、その素晴らしさと同じくらい困惑させられる音楽作品群」と評された『Death Jokes』は、アーメン・デューンズのこれまでの作品とは大きく異なるもので、マクマホンが幼少期から親しんできたエレクトロニック・ミュージックに没頭する野心的なアルバムだ。



デス・ジョークス』は、完成までに4年近くを要した複雑なプロジェクトで、2021年6月にロサンゼルスの有名なイースト・ウェスト・スタジオ(「ペット・サウンズ」とお化け屋敷のような「ホイットニー・ヒューストン」の部屋)で、マネー・マーク(ビースティ・ボーイズ)をキーボードに、ジム・ケルトナー(ボブ・ディラン他)とカーラ・アザー(オートラックス)をドラムに迎えて録音された別バージョンを含む、様々な反復が行われた。



このアルバムを『Death Jokes II』として再構築するにあたり、マクマホンはクレイグ・シルヴィーによる楽曲のストリップダウン・リミックスのために、すべての素材を再検討した。

 

これらの新しいミックスには、『Death Jokes』の著名な貢献者であるパノラム、クウェイク・ベース(ディーン・ブラント、MF DOOM)、クリストファー・バーグ(フィーバー・レイ)、ロビー・リーの未発表曲も含まれている。

 



Amen Dunes 『Death Jokes II』

 


Tracklist

1. Ian (Sunriser)

2. What I Want (Night Driver)

3. Exodus (Do It)

4. Rugby Child (300 Miles Per Hour)

5. Purple Land (In The Springs)

6. Mary Anne (Senigallia)

7. Italy Pop Punk

8. I Don’t Mind (Q Loop)

9. Round the World (Down South)

10. Ian (Goodbye)


Listen/ Streaming: https://music.subpop.com/amendunes_deathjokesii


Casino Heartsがニューシングル「Ice In Mouth」を発表した。リノで結成され、LAを拠点に活動するこのプロジェクトは、歪んだデジタリズムとポップ・メロディーの分断されたテイストを融合させ、熱狂的にユニークなアプローチで世界を構築している。(ストリーミングはこちら

 

デビューEP「Lose Your Halo」は今年の八月にリリースされ、その後リミックスもリリースされた。2024年を華々しく締めくくるカジノ・ハーツは、あざやかなニュー・シングルを公開した。

 

「Ice In Mouth」は、トリオが気温の急降下を受け入れているのがわかる。セイラムを彷彿とさせるこの曲には、ゴシックな雰囲気が漂い、傷ついたロマンチシズムが黒く染め上げられている。

 

このシングルについて、フォレストはこう語っている。 「Ice In Mouthは、去年の冬の吹雪の中で恋に落ちた後に書いた」


「Ice In Mouth」