ニューヨークのソングライター、カサンドラ・ジェンキンスが、最新曲「Petco」をリリースした。7月12日に発売されるアルバム『My Light, My Destroyer』の3作目のシングル。ジェンキンスはエクスペリメンタルなポップも書きますが、この曲に関しては、クランチなギターをもとにベッドルームポップ風の内容になっている。曲の後半ではワイアードな楽しさが炸裂する。
The title of this album, which means ‘Nice to meet you’ in French, represents the beginning of the new music Tim is creating. It is an introduction to Tim as a person and as an artist, as he says: ‘With every project, I try to disclose a bit more of myself’. The album offers a glimpse of Tim himself in more different facets than ever before.
Tim has already gained a growing fan base around the world with the EP ‘Le Soir’ released in 2023 and the EP ‘Matinee’ in February 2024, which has already been streamed more than 150 million times. The expectations of fans are suddenly rising for this album.
Atlas is actually a singer from LA. Work on this album began shortly after Tim Atlas moved from Los Angeles to Brooklyn. The move allowed him to explore new sounds and expand his musicality. ‘There's a little bit of French influence left in everything...’ Tim decided on the album title Enchanté after attending a friend's wedding in Paris.
The title track ‘Enchanté’, which was inspired by the wedding, features Tim singing in a languid, glamorous voice over a lively, rhythmic beat. It is a song that makes you want to walk briskly through the streets of the city, overlapping with the protagonist of the story.
Tim Atlas is also gaining a solid following on the live event side. Last autumn, he embarked on a 10-stop headline tour of the US, with sold-out shows in New York, Los Angeles and San Francisco. This autumn, they were also chosen as the opening act for LA-based indie-pop duo Slender Bodies, with whom they will also be touring.
Tim told listeners about the album. '' hope this album inspires you to be honest with yourself and do whatever you want to do. I'm more satisfied with myself than I've ever been in my life. I'm trying to stay true to myself as a person who loves music. This is who I am."
This debut and culmination album, like Tim's genre-defying music, will resonate with listeners all over the world who are facing themselves and trying to step forward.
また、Jungle Giants、Magic City Hippies、Goldroomなどのサポートとしても活動。UKの「The Great Escape Festival」やサンフランシスコの「Noise Pop」、アリゾナ州で行われた「M3F Festival」にDominic Fike、Arlo Parks、Bakarと並び出演するなど大きな注目を集めている。2023年8月にはEP『Le Soir』、そこからわずか半年後の2024年2月にもEP『Matinee』をリリース。世界中の音楽ファンを魅了するティム・アトラスから目が離せない。
Tim Atlas is a Singer-songwriter and producer born in Los Angeles and based in Brooklyn.
He first gained attention with the release of his EP All Talk! in 2018, which received enthusiastic support from radio stations and various media outlets. It has received a total of more than 150 million streaming plays. The band toured the US, playing a total of 10 dates in New York, Los Angeles and other cities, with a string of sold-out shows.
He has also supported the likes of Jungle Giants, Magic City Hippies and Goldroom, and has performed at The Great Escape Festival in the UK, Noise Pop in San Francisco and the M3F Festival in Arizona. He released the EP ‘Le Soir’ in August 2023 and another EP ‘Matinee’ just six months later in February 2024. Music fans around the world cannot take their eyes off Tim Atlas.
ヴァージニアのシンガーソングライター、Kate Bollinger(ケイト・ボリンジャー)が、ニューシングル「Any Day Now」と共にデビューアルバムの詳細を明らかにした。本作にはニューヨークのシンガーソングライター/ギタリストとして活躍するSam Evian(サム・エヴィアン)が参加している。
新作アルバム『Songs From a Thousand Frames of Mind』は9月27日にGhostly Internationalからリリースされる。このアルバムは、ケイト・ボリンジャーが2017年から地道にリリースしてきた一連のEPとシングルに続くもので、彼女特有のボサノヴァ調のフォーク・ポップを披露している。
「数ヵ月後、ニューヨーク北部にあるサム・エヴィアンのところで、私たちが組んだバンドと一緒にレコーディングしました。初日は曲の練習に費やしました。その翌日、最初の2曲をレコーディングし、『Any Day Now』は2曲目に収録しました。ヘッドフォンもクリックも使わず、60年代後半の好きな音楽の精神に則って、すべて部屋の中で生演奏でレコーディングしました」
アンバー・ナヴァロが監督した「Any Day Now」のミュージックビデオは以下からご覧ください。
「Any Day Now」
Kate Bollinger 『Songs From a Thousand Frames of Mind』
-An eye on an absurd and inexplicable world -不条理で不可解な世界に対する眼差し-
今年の夏以降、イギリスで複数のヘッドラインツアーを控えている香港系イギリス人シンガー、mui zyu(エヴァ・リュー)は、セカンドアルバムの発売を記念し、ファンに向けてリスニングパーティーを開催した。デビュー作『Rotten Bun For an Eggless Century- 卵のない世紀の腐ったパン』では持ち前のシュールな性質とエレクトロ・ポップを組みわせ特異な音楽観を確立している。
不確実性や偶然性が混在する世界で生き残ることが、『nothing or something to die forー死にものぐるいで』には示されているのではないでしょうか? セカンドアルバムにはロンドンの流行りの音楽が凝縮されている。それらがエヴァ・リューが知りうる形で昇華され、Miss Grit、lei e、Pickle Darlingといった同じような境遇にあるミュージシャン/コラボレーターと一緒に何かを探し続ける。それは単にアイデンティティとも言いがたく、今生きていることのおもしろさの理由を探すのである。かつて生きることは何らかのテーゼに支えられていたが、2024年の現在はそのかぎりではない。
mui zyuがボーカリストとして描くポピュラリティ、主要なメロディの中にはオルタナティヴな要素が含まれている。より具体的に言うなら、Pixiesの最初期の音楽に見いだせるようなオルタナティヴ・ロックのスケールでもある。長調のスケールを思わせたかと思えば、その次の瞬間には短調に変化して、それらが絶えず交差するかのように繰り広げられる。いわば、これらの調性の変化は、ボーカリストの感情性やその時々の考えの移ろいを反映するかのように、明るくなったかと思えば、暗くなり、ふたたび明るくなったりというように、曲のセクションごとに絶え間なく変遷してゆく。
他の複数の楽器(ストリングス、アコースティックギター、シンセ、リズム、ノイズ)にその背を支えられるようにして、絶えず変化を繰り返し、曲の中でも定着するケースはない。それらがオープニングを飾るモダンクラシックの音楽から始まり、ミステリアスな迷宮を探索するかのように続く。その中で、分かりやすく軽妙な印象を持つシンセポップの楽曲が収録されていて、多彩な音楽性の中にあって親しみやすさをもたらしている。比較的聞きやすいポップソングは「#4 donna like parasites」、「#5 the rules of what an earthing can be」「#6 please be ok」などで楽しむことが出来る。
「please be ok」
こういった中で、音楽そのものがよりダイナミックな質感を持ち、劇伴音楽のようなドラマ性に結びつくこともある。「#10 hopefulness, hopefulness」はシンガーが日頃感じる不条理性や不可解さの中に見いだせる明るい希望を意味し、それらがストリングスのレガートの旋律の上昇によってボーカリストの歌の情感が奥行きを増す。背景となるトラックメイクには、アヴァンポップ/エクスペリメンタルポップの反映も込められているかもしれないが、歌や主旋律に関してはポピュラリティを重視しているようだ。 mui zyuの歌には、現代のイギリスの音楽の中枢にある、ネオソウルやヒップホップからのフィードバックが表向きには目立たないような形で含まれている。これらのアーティストの前衛性については、アルバムの終盤に収録されている「in the dot」にも見いだすことが出来、ジャズの要素が先鋭的なアヴァンポップと結びつき、異質な音楽性が作り上げられている。イギリスの親しみやすいモダンなポップネスの狭間を漂うトリップホップの系譜にある無調に近い不安定な音階、その音楽が持つアトモスフィアは、先々週のWu-Luの音楽性と近似したものがあり、アーティストの持つ多面性を巧みに反映させている。また、ここにはシンガーソングライターのアーティスティックな才覚が内包されている。
セカンド・アルバムらしい新しい音楽的なディレクションもいくつか発揮された上で、終盤には、デビュー作から引き継がれるシュールでレトロな感覚を持つシンセポップへと舞い戻る場合もある。ただ、「#14 cool as a cucamber」を聴くとわかるように、同じような音楽の手法を選んだとしても、同じ表現形式に留まることはない。これは、米国の現代音楽の作曲家ジョン・アダムス(John Adams)が言うように、「反復は変化の一つの形態である」という言葉がピッタリ当てはまる。さらに、mui zyuはレトロなシンセポップに豪華なオーケストラストリングスを追加して、夢想的で現実感のある表現形式に昇華させる。
1. Welcome 2. No Problems 3. Better Than Monday 4. There Was A Time 5. All Night 6. CM 7. Only You 8. Kaze 9. Giddy Up 10. Think Cool 11. Show 10 12. Take Me Back (Owakare No Jikan)
パーソナル・トレーナーは、主にフロントマンでバンド・リーダーのウィレム・スミットと、共同プロデューサー/コラボレーターのキャスパー・ヴァン・デル・ランスのプロジェクト。しかし、ライブではフルバンド構成でパフォーマンスを行い、コレクティブの形式で活動しています。『Still Waiting』は、2022年のデビュー作『Big Love Blanket』に続く作品です。このアルバムには、バンドの前シングル「Intangible」が収録されています。
「"please be ok (どうかご無事で)''にはいろいろな意味があります。支持的な意味もあれば、批判的な意味もあれば、平凡な意味もあれば、合格点、上出来(それがどんな意味であれ)という意味もある。この曲の制作を始めたとき、ミス・グリッドに手伝ってもらってもいいのかな?と思ったけど、結局、答えはOKでした。ミスグリッドは曲とプロダクションに様々な魔法をかけ、特別なものにしてくれました(それはそれでいいのですが……)」とmui zyuは説明しています。
mui zyuはこの夏、イギリスのフェスティバルに出演し、10月にはグラスゴー、リーズ、ブリストル、ロンドンでヘッドラインUKツアーを行う。5月22日には、Bandcampリスニング・パーティーを開催します。Bandcampのリスニングパーティーに参加するには、muizyu.bandcamp.comをご覧ください。
mui zyuのセカンド・アルバム『nothing or something to die for』は5月24日にFather/Daughterからリリースされます。『Rotten Bun For An Eggless Century』のレビューはこちらからお読みください。
「please be ok」
今年初め、Youth Lagoon(ユース・ラグーン)こと、トレヴァー・パワーズは昨年の『Heaven Is A Junkyard』以来となる楽曲「Football」を発表した。今日、彼はロダイド・マクドナルドと共同プロデュースした「Lucy Takes A Picture」で戻ってきた。(ストリーミングの試聴はこちらから)
「2月、私はバス停を通り過ぎ、金属製のベンチの鉄格子に挟まれた小さな紙切れに気づいた。錯乱したような、聖書のような、震える筆跡で、「これは私の復活の物語である。私は死んだ。私は近くの草むらを見つけ、人形のように横になった。このメモは、天使からのメッセージか、中毒者の戯言か、もしかしたら、両方かもしれない。地獄を垣間見ることなしに、真の人格を持つことは不可能なんだと思う。もしかしたら、そういう意味なのかもしれない。W.H.オーデンの言葉を借りれば、"私の悪魔を追い払わないで、私の天使も行ってしまうから"ということかもしれない。この詩的ないたずら者、天使、小鬼が何を言いたかったのか知らないけれど、この言葉は私の魂の鐘を鳴らした。私は家に帰り、"Lucy Takes a Picture "を書いたんだ」
「Lucy Takes A Picture」
イギリスのトリオ、ロンドン・グラマーが9月13日にMinistry of Soundからニュー・アルバム『The Greatest Love』をリリースする。そのセカンド・シングル "Kind of Man "を公開した。試聴は以下から。
フロントウーマンのハンナ・リードは、プレスリリースでこの曲について次のように語っています。
「『Kind of Man』は、誰かがハリウッドの華やかさとわずかな腐敗に堕ちていくのを見ることについて歌っている。この曲は明らかに女性差別について歌っているけれど、皮肉交じりに性差別について歌っている。それがこの曲の好きなところなんだ。メランコリックな曲にはしたくなかったんだ。だから、この曲はとても明るい曲なんだ。この曲は、自分を尊敬してくれないかもしれない男性や、自分と恋に落ちるような男性を期待できるような、そんな二律背反的な関係のパターンを歌っているところが好きなんだ」
韓国系カナダ人のシンガーソングライターでマルチ・インストゥルメンタリストのLuna Li(ルナ・リー)が、セカンド・アルバム『When a Thought Grows Wings』を8月23日にIn Real Life/AWALからリリースする。『Duality』に続くこのアルバムでは、アンドリュー・ラッピンとモンソンがプロデュースを担当している。リード曲「Confusion Song」は以下よりご視聴下さい。
リーはプレスリリースで「Confusion Song」について、「この曲は、別れた後に私の心が経験した意識の流れ。リーは、8年間連れ添ったパートナーと別れ、トロントの家族や友人と別れてロサンゼルスで再出発した後、新しいアルバムを制作した。”When a Thought Grows Wings(思考が翼を生やす時)”とは、アイデアが形になっていくこと、つまり、思考の小さな種から現実の具体的な行動へと変化していくことを意味しています」と彼女はコメントしている。