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 スポティファイのアーティストに対する収益率の低下が問題視されている。ロイヤリティがこの一年間で大幅に低下したことにより、同社への不満が高まっている。


今回、この問題が顕在化している。2025年のグラミー賞のソングライター・オブ・ザ・イヤー部門の候補者がSpotifyのパーティーへのボイコットを表明した。ジェシー・アレクサンダー(ルーク・コムズ)、エイミー・アレン(サブリナ・カーペンター)ジェシー・ジョー・ディロン(ダン+シェイ)、レイ(レイ)の四組のソングライターがスポティファイの主催するソングライター・オブ・ザ・イヤーへの不参加を明らかにした。この報道はビルボードが最初に報じている。

 

 そもそも、このボイコットの発端は、スポティファイが昨年4月からソングライターのロイヤリティを大幅に低下させたことにある。これは同プラットフォームの階層ににオーディオブックのダウンロードをプレミアム会員向けに追加したことで、サブスクリプション・サービスに変更が加えられたことが要因となっている。ビルボードによると、システムの変更前と比較して12ヶ月で約1億5000万ドルの損益を被ったとされている。しかし、昨年度の同社の営業収入は過去最高を記録し、四半期の売上高は40億9800万ドルに達し、営業利益は2億8400万ドルを越えた。

 

 こういった収益は一体どこに消えたのだろうか。利益があがれば、当然、著作権所有者や制作者に対して、正当な報酬が支払われるべきではないか。

 

 ポスト・マローンやモーガン・ウォーレンとの仕事で知られるジェシー・ディロンはビルボードに対して、「ロイヤリティをバンドルする彼らのやり方を考えると、このイニシアチブを指示することは難しい。表彰されること自体は個人的に嬉しいことですが、ソングライターコミュニティ全体にとっては芸術に対して公平な対価を貰い受けることが大切です。ソングライターなくして歌は存在しないのですから」

 

 さらにビヨンセからChali XCXまでポップスターに楽曲を提供してきたRAYEは、代理人を通して次のような声明を発表した。「ソングライターの権利のために率直な擁護者であり、この話題に関する業界全体の話題に火をつけた」とコメントしており、今後、ロイヤリティに関する問題が紛糾しそうだ。少なくとも、制作費に対して正当な対価が支払われることを期待したい。

 

 スポティファイは、昨今、営業利益は増加傾向にあるものの、コストカットや人件費削減を続けている。CEOのダニエル・エクは、2023年末までに従業員1,500人を解雇している。さらにサービスの収益性を増加させるため、ゴースト・アーティストと銘打たれたプレイリストを優先させるなど、アーティストや音楽に対する軽視の傾向が見受けられることは明らかである。


 同社は、ロイヤリティの費用を抑えながら、チャート上位にランクインするミュージシャンよりも大きな収益を得ているとの指摘もなされている。私見としては、音楽がなければ、同社のビジネスが成立しえないことを考えると、アーティストやSSWに対して大きなテイクバックがあってしかるべきではないだろうか。いずれにせよ、同社の今後の動向に注目していきたい。

 

Wiener Philharmoniker Photo: Dieter Nagl

 

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサート2025が元旦に開催されます。2025年の公演は、ウィーンフィルが「最もウィーン的」と紹介するシュトラウスのプログラムを中心に1月1日に演奏されます。デジタル配信が1月8日に全世界で開始されます。コンサートの映像は世界90ヵ国で放映され、NHKでも1月1日の午後7:00から放映予定です。

 

2025年のウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートは、リッカルド・ムーティを指揮者に迎えて、ストラウス一世、二世を中心とするプログラムが組まれており、意外な曲目が含まれている。コンスタンツェ・ガイガーという一般的に知られていない女性作曲家を対外的に紹介します。1939年初演という由緒ある伝統を持つウィーンフィル・ニューイヤーコンサートはこれまで、カラヤン、アーノンクール、小沢征爾らを指揮者に迎え、新年の到来を祝う素晴らしいコンサートを開催してきた。放映を前に来年度の注目しておきたいポイントを以下にご紹介します。

 

 

世界的な指揮者 リッカルド・ムーティ

Riccard Muti


イタリアのナポリ出身のリッカルド・ムーティは世界最高峰の指揮者。2010年に第10代シカゴ交響楽団(CSO)音楽監督に就任しました。指揮者としての全盛期には、フィレンツェ五月音楽祭(1968-1980)、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団(1972-1982)、フィラデルフィア管弦楽団(1980-1992)、ミラノ・スカラ座(1986-2005)において、輝かしい実績が築かれました。


リッカルド・ムーティはザルツブルグ音楽祭の芸術監督を務めていたカラヤンの招聘により、1971年に同音楽祭でデビューしている。それ以来、ウィーンフィルとの友好的な関係を築き、現在に至るまで同音楽祭に欠かせない重要な指揮者となった。

 

同音楽祭で演奏するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは、深い信頼関係を築いており、数々の記念すべき名演奏を残している。若い音楽家の育成にも情熱を注いでいる。2004年にはケルビーニ・ユース・オーケストラを設立。2015年には若手指揮者にイタリア・オペラの正統を伝えるため「リッカルド・ムーティ・オペラ・アカデミー」を主宰。2011年に70歳の誕生日を迎えるに際し、 ウィーン・フィルの名誉団員の称号を授与。これまでに、イタリア共和国カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ、フランスのレジオンドヌール勲章ほか、数多くの国際的な栄誉を受け、2018年には第30回「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞しています。

 


ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサートの長きにわたる歴史


 Herbert Von Krajan (1987)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートは今や世界中で知られており、本楽団によるシュトラウスの楽曲の演奏は「ワルツ王」の時代、つまりウィーン・フィルの歴史の始まりまで遡るという印象を与えているかもしれませんが、史実は異なるという。実際、楽団員は長いこと、当時作曲された最も「ウィーン的」なシュトラウスの音楽を取り上げてきませんでした。それはシュトラウスの音楽が娯楽的であるという理由によるんだそうです。彼らは、「娯楽音楽」と関係することで、「フィルハーモニー・コンサート」により向上した社会的地位が脅かされると考えたようです。シュトラウス一家に対する、この姿勢は徐々にしか変わりませんでした。


この姿勢を変えた決定的なことは、フランツ・リスト、リヒャルト・ワーグナー、ヨハネス・ブラームスなどの偉大な作曲家が、この作曲家一族の二人を大変高く評価していたという事実に加え、ヨハン・シュトラウス二世と何度か会うことで、ウィーンフィルの楽団員がこの音楽の意義やヨーロッパ中を魅了していた作曲家の人柄を知る機会を得たということにありました。



作曲家ヨハン・シュトラウスとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の長年にわたる友好的な関係


ウイーンフィルとシュトラウスの友好関係は長きにわたり深められてきました。ウイーンフィルの楽団員とヨハン・シュトラウスが出会って間も無く、シュトラウスの楽曲が初演されることとなりました。

 

1873年4月22日にウィーン楽友協会のホールで開催された宮廷歌劇場主催の舞踏会のためにシュトラウスはワルツ『ウィーン気質』を作曲し、ヴァイオリンを自ら演奏しながら指揮しました。1873年11月4日にはウィーン万国博覧会に参加した中国の委員会が開催したガラコンサートで父親やヨーゼフ・ランナーの楽曲、そして『美しく青きドナウ』の公演を行いました。


続いて、宮廷歌劇場のソワレにおいて(1877年12月11日)、シュトラウスは彼が作曲した《古きウィーンと新しきウィーンの回想》の初演を指揮しました。この曲は、残念ながら今は失われてしまった、彼のあるいは彼の父親の楽曲のテーマのメドレー集だと言われています。1894年10月14日にウィーン・フィルはシュトラウスの音楽家生活50周年を記念する祝賀演奏会に参加し、(その返礼として)シュトラウスは記念メダルおよび電報を送り、謝意を表明しました。


ヨハン・シュトラウス」その次の共演には悲しい結末が待ち受けていました。1899年5月22日にシュトラウスは宮廷歌劇場で『こうもり』の公演の最初で最後となる指揮を振りました。その時に風邪を引き、これが肺炎を誘発し、1899年6月3日に死去。


1979年10月にヴィリー・ボスコフスキーが健康上の理由で1980年のニューイヤーコンサートをやむを得ず降板した後、ウィーン・フィルは再び抜本的な改革を行いました。国際的な名声を博していた指揮者であるローリン・マゼールが選出、彼が、1996年までニューイヤーコンサートの指揮を振ることになった。その後は、毎年指揮者を替えることが決定されました。その始まりをヘルベルト・フォン・カラヤンが1987年の忘れがたいコンサートで華々しく飾りました。


その後、クラウディオ・アッバード、カルロス・クライバー、ズービン・メータ、リッカルド・ムーティ、ローリン・マゼール、小澤征爾、ニコラウス・アーノンクー、マリス・ヤンソンス、ジョージ・プレートル、ダニエル・バレンボイム、フランツ・ヴェルザー=メスト、グスターボ・ドゥダメル、クリスティアン・ティーレマン、アンドリス・ネルソンス(2020年)といった、主にウィーン・フィルの定期演奏会の指揮者がニューイヤーコンサートを指揮した。マエストロ、リッカルド・ムーティがニューイヤー・コンサートで指揮するのはこれで7度目となります。

 

 

ニューイヤー・コンサートのこぼれ話 

2021年のニューイヤーコンサート


ニューイヤー・コンサートは、ザルツブルグ音楽祭と並び、オーストラリアの音楽祭としては最大規模。ウィーン楽友協会の黄金ホールで開催されるということもあり、新年らしい華やかなムードを素晴らしいオーケストラの演奏と共に体験出来ます。しかし、このニューイヤーコンサート、実は、12月30日、大晦日、1月1日と、3日間にわたって開催されるのが恒例です。1月1日の演奏だけが世界的に配信され、生放送されるのが通例となっているんです。

 

また、このコンサートは、一般的な参加が可能ですが、コンサートのチケットは抽選式となっています。毎年のように熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられ、世界から約50万人の抽選応募があり、当選するのはかなり難しいという話。抽選の申し込みは、通例では、2月1日から29日までとなっているようです。また、”チケットは一人2枚まで”というのが規則となっている。

 

2021年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは無観客で開催され、地元オーストリアのTV視聴率はなんと54%を記録し、歴史的な視聴率を獲得しました。同年のコンサートは、およそ120万人が視聴したと試算されています。また、この年のコンサートでは、楽団や指揮者の登場時は無音だったものの、第一部と二部の間にオンラインで視聴していた七万人の拍手をリモートで映像で届けるという荒業が取り入れられた。 

 

実は、この年、コンサートの指揮を振ったのが他でもない、リカルド・ムーティでした。彼は、ウィーンフィルと協力し、80年以上に及ぶ、同コンサートの伝統を守り抜くことに成功しました。

 

オーストリア日刊紙「クーリエ」は、この年のコンサートについて、次のように評しています。「芸術的にこれ以上望むものはない」「リッカルド・ムーティとウィーン・フィルは聴衆に特別な音楽的な饗宴をもたらしてくれた」。さらに、同国のクローネ紙も同様に「ウィーン・フィルは魅惑的な色彩感、そして洗練された音に包まれた」と手放しの称賛を送りました。

 

またとない豪華な共演、そして饗宴。様々な楽しみ方が出来るウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート。2025年の年始は、ご家族で生中継をご覧になってみてはいかがでしょうか。



インドのタブラ奏者、ザキール・フセインが73歳で死去したことがわかった。近年、マエストロは血圧の問題と戦っていたという。


家族の声明は、特発性肺線維症の合併症を原因として、月曜日の午前5時にサンフランシスコの病院で73歳のミュージシャンの死去を確認した。彼は過去2週間入院しており、病状が悪化し、日曜日に集中治療室(ICU)に移された。遺族は声明の中で、"彼は世界中の数え切れないほどの音楽愛好家に愛され、何世代にもわたって影響力を持つ、並外れた遺産を残しました "と述べた。


60年以上にわたるキャリアの中で、フサイン氏はグラミー賞を4回受賞し、7回ノミネートされた。第66回グラミー賞では、最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞(Pashto)、最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞(As We Speak)、最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞(This Moment)を受賞した。


伝説的な音楽家アッラ・ラーカのもとに生まれたフサインは、7歳で最初のコンサートを開き、12歳までにツアーを始めるという神童だった。ムンバイで教育を受けた後、1970年にアメリカに渡り、国際的なキャリアをスタートさせた。


フセインの輝かしいキャリアは、国内外の著名なアーティストとのコラボレーションを経て、世界の音楽にインパクトを残した。ラヴィ・シャンカール、アリ・アクバル・カーン、シヴクマール・シャルマなど、インドを代表する演奏家と共演を重ねた。


また、ザキール・フセインは海外にタブラの演奏にとどまらず、数々の世界的なミュージシャンとの共演を経験をもとにして、インドの古典音楽であるラーガの魅力を伝えた功績はあまりにも大きい。ヨーヨー・マ、チャールズ・ロイド、ベーラ・フレック、エドガー・メイヤー、ミッキー・ハート、ジョージ・ハリスン、ポップ・グループのアース・ウィンド&ファイアーといった欧米のミュージシャンとのコラボレーションは、タブラとインド古典音楽を世界中の聴衆にもたらし、世界的な文化大使としての名声を確固たるものにした。


ザキール・フセインが世界的な評価を得たのは1973年、イギリスのギタリスト、ジョン・マクラフリン、ヴァイオリニストのL.シャンカール、伝説的パーカッショニストのT.H.ヴィク・ヴィナヤクラムとの画期的な共演がきっかけだった。


彼らは共に、インド古典音楽とジャズを融合させた革命的なスタイルのバンド、シャクティを結成した。フセインとマクラフリンを結びつけたのは、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにある楽器店のオーナーで、前者が後者にインド音楽のレッスンをしていた。やがて、このレッスンはジャム・セッションへと発展し、シャクティの結成につながった。


シャクティは、3枚のアルバムを含む5年間の活動の後、1978年に解散した。しかし、1998年にオリジナル・メンバーのフセインとマクラフリンで再結成され、故マンドリン・U・スリニヴァス、ヴォーカリストのシャンカル・マハーデヴァン、パーカッショニストのV・セルヴァガネシュ(ヴィナーヤクラムの息子)らが加わった。伝説のフルート奏者ハリプラサド・チャウラシアも、アルバム『リメンバリング・シャクティ』のライブ・レコーディングに参加した。


バンドはリメンバリング・シャクティの名で世界ツアーを続け、複数のアルバムをレコーディングし、独自の音楽ブランドで聴衆を魅了した。彼はタブラに関して、「従属的な楽器」であるとし、ボーカリストなどとの共演を通して、本来の楽器の魅力が滲み出ることを明らかにしている。


2020年、シャクティはフサイン、マクラフリン、セルヴァガネーシュ、シャンカル、そしてガネーシュ・クマレシュ・デュオのヴァイオリニスト、ガネーシュ・ラジャゴパランという現在のラインナップで新たな時代を迎えた。グループは2024年、シャクティ結成50周年を記念したアルバム『This Moment』でグラミー賞を受賞した。


インドで最も偉大なクラシック音楽家として知られるフセインは、タブラの伝道師としての功績が讃えられ、国内でも勲章を授与されている。1988年にパドマ・シュリー賞、2002年にパドマ・ブーシャン賞、2023年にパドマ・ヴィブーシャン賞が授与され、文化的象徴としての遺産を確固たるものにしている。


11月20日、コーネリアスを特集した30周年記念番組「Cornelius 30th Anniversary Special」がフジテレビ、BSフジで放映された。この度、この特集番組がYouTubeで公開された。見逃した方は下記リンクよりチェックしてみよう。


7枚のオリジナルアルバムをリリースし、自身の活動以外にも国内外多数のアーティストとのコラボレーションやREMIX、インスタレーションやプロデュースなど幅広く活動し、今年30周年を迎えた“Cornelius”。


この番組では、コーネリアスを初めて知る人や名前だけは知っているという人にも届く形で、その30年の活動の軌跡と今現在のコーネリアスを特集する。


【出演者】

コーネリアス

青葉市子・岡村靖幸・髙城晶平(cero)・山口一郎(サカナクション)



【ナレーション】

坂本美雨


視聴:    https://m.youtube.com/watch?v=NdWDhvZFj4M&feature=youtu.be

 


ヨーロッパを代表する音楽レーベル〈ECM〉。1969年にマンフレート・アイヒャー(Manfred Eicher)によってドイツ・ミュンヘンで創設され、「沈黙の次に美しい音(The Most Beautiful Sound Next To Silence)」というコンセプトのもと、他のレーベルとは一線を画す透明感のあるサウンドと澄んだ音質、そして洗練されたジャケット・デザインで、世界中のファンを魅了してきました。


今年はレーベルの創立から55周年を迎え、1984年にスタートしたクラシック・シリーズ「ECM New Series」も40周年を迎えます。この節目を記念して、12月13日(金)から12月21日(土)まで、日本で初めてのエキシビションが東京都千代田区の九段ハウスにて開催されます。


エキシビションのテーマは「Ambience of ECM」、ECMのサウンドをさまざまな環境で楽しむプロジェクトです。楽曲はレーベル第1弾作品であるマル・ウォルドロン(Mal Waldron)の『Free at Last』(1969年)からクラシック・現代音楽を含む「ECM New Series」まで、レーベルの広大な音世界から岡田拓郎、岸田繁、原雅明、三浦透子、SHeLTeR ECMFIELD (Yoshio + Keisei)が九段ハウスのそれぞれのリスニング環境に合わせて選曲。部屋の建築様式とペアリングされたサウンド・システムで、全く異なるリスニング体験をお楽しみいただけます。


さらに、ミュンヘンから輸入した貴重なポスターアート38点を特別展示。ECMレコードが保有するこれらのアートは日本では初公開となるもので、館内を巡りながらECMの世界観を視覚と聴覚の両面で堪能することができる特別な機会です。







日程:2024年12月13日(金)~21日(土) ※12月21日(土)はレセプションのため招待者のみ


時間:10:00/14:00/18:00 (所要時間:1時間程度、事前予約制)


入場料:無料 (要予約)


予約:Peatix特設ページ(https://ambienceofecm.peatix.com)


会場:kudan house (東京都千代田区九段北1丁目15-9)



ECM: 


独立系レコードレーベルECM(エディション・オブ・コンテンポラリー・ミュージック)は、1969年にプロデューサーのマンフレッド・アイヒャーによって設立され、今日までにさまざまなイディオムにまたがる1700枚以上のアルバムを発行してきた。


小さな文化事業として始まったこのレーベルの特別な資質は、すぐに認識されるようになった。1972年、『シュピーゲル』誌はECMに関する最初の記事として、ミュンヘンに住む29歳のプロデューサーが米国の著名な音楽家たちの関心を集めているというレポートを掲載した。シュピーゲル誌によると、ECMが「最高のジャズ録音」、つまり「サウンド、臨場感、プレスのゴールド・スタンダード」をリリースするようになったからだという。この時点では、ミュンヘンのレーベルは設立からまだ2年半しか経っていなかった。


ドイツのリンダウで生まれたマンフレート・アイヒャーは、ベルリンでコントラバスを学んだ。すぐにビル・エヴァンス、ポール・ブレイ、マイルス・デイヴィス、そして彼のベーシストであるポール・チェンバースといったアーティストの音楽への愛を知った彼は、ジャズに夢中になった。ドイツ・グラモフォンのプロダクション・アシスタントとして、彼はクラシック音楽の録音において最高水準を目指すとはどういうことかを学んだ。そして今、彼は即興音楽を同じ精度と集中力で録音し始めた。


新レーベルの最初のタイトルは、米国のピアニスト、マル・ウォルドロンの『フリー・アット・ラスト』だった。キース・ジャレット、ヤン・ガルバレク、チック・コリア、ポール・ブレイ、ゲイリー・バートン、エグベルト・ジスモンティ、パット・メセニー、ジャック・デジョネット、アート・アンサンブル・オブ・シカゴといったアーティストの先駆的な録音により、ECMは侮れないレーベルとしての名声を確立した。


1970年代後半には、メレディス・モンクやスティーヴ・ライヒなどの名前が定期的にECMのカタログに掲載されるようになり、1984年には楽譜に特化したニュー・シリーズを発表した。『タブラ・ラサ』でアルヴォ・ペルトの音楽を紹介したのを皮切りに、ニュー・シリーズは1200年にパリでペロタンが作曲したオルガナから現代作曲まで、幅広い範囲をカバーするようになった。


BBC Radio 6 Music Festivalがグレーター・マンチェスターにて来春再び開催される。2025年3月26日から29日の4日間に渡って開催されるこのイベントは、ライブ・パフォーマンスとDJセットのミックスを地域中の会場で披露する予定だ。このニュースは今朝(12月3日)、放送作家のニック・グリムショーによって生放送で発表された。


フェスティバル期間中、6 MusicチームはサルフォードのメディアシティU.K.から生放送を行う。現在のプレゼンターは、イギー・ポップ、フュー・スティーブンス、メアリー・アン・ホッブス、そして元ロンドンの夜の帝王エイミー・ラメなど。


6 Music FestivalはBBCのフラッグシップ・イベントで、BBCのラジオ、テレビ、オンライン・チャンネルで放送されている。2023年からはグレーター・マンチェスターで開催されているが、それ以前のフェスティバルは、カーディフ、ロンドン、グラスゴー、リバプール、ニューカッスルなど、イギリス全土のさまざまな都市で毎年開催されていた。


BBC Radio 6 Musicの責任者であるサマンサ・モイは次のように述べている。「私たちのフェスティバルが、グレーター・マンチェスターから登場する素晴らしいアーティストを祝福するとともに、リスナーの皆さんが愛するアーティストによる本当にユニークなパフォーマンスをお届けできることを本当に誇りに思います。私たちは、グレーター・マンチェスターに再び局を挙げて、4日間にわたって素晴らしいライブ・ミュージックをお届けできることをとても楽しみにしています」


6ミュージック・フェスティバルの2025年版のラインナップは2月に発表される。2024年のイベントでは、ヘッドライナーのヤング・ファーザーズ、ゴシップ、ザ・スマイルが出演し、CMATやハク・ベイカーも週末に出演した。


2014年1月、BBCはデイモン・アルバーンをヘッドライナーに迎え、マンチェスターで「6 Music Festival」をスタートさせた。その後も、デペッシュ・モード、フォンテーヌD.C.、ファーザー・ジョン・ミスティ、ネネ・チェリーなど、世界的に有名なアーティストが出演している。