©Janne Rugland |
ノルウェーのシンガーソングライター、Susanne Sundfør(スザンネ・スンドフォア)は、6thアルバム『blómi』を4月28日にBella Union/Warnerよりリリースすることを発表した。
この発表に伴い、新曲「aryosha」と「leikara ljóð」が公開された。 アルバムのカバーアートワークとトラックリストは、下記よりご覧ください。
Sundførはプレスリリースで、「このアルバムは、今日の我々の文化を支配する暗闇に対する解毒剤にしたい」と語っています。 「私は、より美しい世界を望むためにあえて飛躍するならば、現実を見る別の方法があることを示したいのです」とSundførはプレスリリースで述べています。 スザンネ・スンドフォアの前作は、2017年の『ミュージック・フォー・ピープル・イン・トラブル』となる。 昨年はRöyksopp(ロイクソップ)の楽曲「Stay Awhile」に参加している。
「aryosha」
「leikara ljóð」
Susanne Sundfør『blómi』
Label: Bella Union/Warner
Release Date: 2023年4月28日
Tracklist:
1. orð vǫlu
2. ashera’s song
3. blómi
4. rūnā
5. fare thee well
6. leikara Ijóð
7. alyosha
8. ṣānnu yārru lī
9. náttsǫngr
10. orð hjartans
Caroline Polachek(キャロライン・ポラチェク)が今週のThe Tonight Show Starring Jimmy Fallonに出演し、2ndアルバム『Desire, I Want to Turnto You』から「Welcome to My Island」を披露しています。その模様は以下でご覧ください。
『Desire, I Want to Turn Into You』は2月14日にリリースされました。今回テレビ番組で初のお披露目となった「Welcome to My Island」のほか、シングル「Bunny Is a Rider」、「Billions」、「Sunset」、「Blood and Butter」が収録。ポラチェクは4月に北米ツアーに出ます。
©Starling Smith |
Hannah Jadagu(ハナー・ジャダグ)は、デビュー・アルバム『Aperture』をSub Popより5月19日にリリースすることを発表した。アルバムのカバーアートワークとトラックリストは以下よりご覧ください。
ハナー・ジャダグは、サウンド・クラウドを通じて着実に人気を獲得し、シアトルのサブ・ポップとの契約を結ぶに至った。アーティストの最初の音楽体験は、姉の背中を追い、地元の児童合唱団に行き、そこで合唱の訓練を受けたことである。テキサスの高校を卒業後、ニューヨークの大学に通った。デビューEP『What Is Going On?』は、iPhone7だけで録音され、人生の過渡期に書かれたベッドルーム・ポップの楽曲集として機能していた。前作ではアーティストいわく「クラシックなポップ」を志向して制作が行われた。サブ・ポップからの2作目となる今回のフルレングスで、SSWとしてどのような進化を遂げるのかに期待したいところである。
アーティストにとって最初のフルレングスとなる12曲収録の新作アルバム『Aperture』には、先行公開されたシングル「Say It Now」と、今回、ご紹介するGreasy Studios ParisでMax Robert Babyと共同プロデュースした新曲「What You Did」が収録されている。
「Say It Now」
「"Admit It "を除いて新作アルバムの楽曲のすべてはギターで書かれており、インストゥルメンタルのスルーラインになっている」とハナー・ジャダグはプレスリリースを通じて説明している。
「だけど、全体を通して使っているシンセのブランケットは、私が感性の間を行き来するのを助けてくれるの。ロック・ハンナがあり、ヒップホップ・ハンナがあり、といった具合にね。どの曲もあまり似たような音にはしたくなかったのよ」
「What You Did」
Hannah Jadagu 『Aperture』
Anna Wise 『Subtle Body Down』
Label: Sweet Soul Records
Release Date: 2023年2月17日
Review
アンナ・ワイズは既存の音楽の枠組みにとらわれない独創的なポピュラー・ミュージックをこのセカンド・アルバムで生み出しています。この作品は特に既存のポピュラー音楽に飽きてしまった人に強くおすすめします。
アンナ・ワイズは、ケンドリック・ラマーのファンであれば、その名を耳にしたことがあるはず。 彼女は『To Pimp A Buttefly』の「These Walls」でゲストボーカルとして参加しています。アンナ・ワイズ名義のソロ・プロジェクトに関し、アンナ・ワイズは、彼女自身が属するオルタナティヴ・ソウル・グループ、Sonnymoonの延長線上に位置すると考えているようで、ネオソウル、R&Bを通じて、女性であることの試練と高揚、愛、人間関係と様々なテーマを掘り下げています。
アルバムには、全七曲が収録されており、フルアルバムではありながら、ほとんど捨て曲がなく、高い密度を誇る作品です。実際、全体的な音楽性の密度だけでなく、一曲ごとの密度も極めて高く、聴き応えたっぷり。アンナ・ワイズは、バークリー音楽院で学んだ経歴を持ちますが、ジャズ、クラシック、さらにアーティストのライフワークのような意味を持つネオ・ソウルという多様な音楽性を、目眩く様に展開させていく。変拍子が多く、ブレイク・ビーツのような手法を用いながら独創的な音楽を作り出していきますが、それは、例えばノルウェーのニュージャズのグループ、Jaga Jazzistの2010年代の作風に近い要素がある。『Subtle Body Dawn』の収録曲は、一つの展開に収まることを避け、目まぐるしくその曲調や曲風が変化していく。アルバムの中で、空想の舞台が繰り広げられるようにも思え、曲の中に幅広い要素を込めようとするアーティストの試行錯誤が上手く昇華されたというべきなのかもしれません。
また、アンナ・ワイズの歌についても面白く、曲ごとにそのボーカル・スタイルを様変わりさせ、まるでこれは演劇の舞台でその役どころを変化させるかのよう。ある曲では、米国の古き良き時代のシンガー、エタ・ジェイムスのようなソウルフル/ジャジーな懐深さがあったかと思えば、他の曲では、ビョークの最初期の先鋭的でありながらポピュラー音楽の未知なる可能性を示すボーカルスタイルに変化する。曲をよく聴き込めば聴き込むほど、アンナ・ワイズという歌手の実像は謎めいて来て、その正体がより不可思議な存在として感じられるようになるのです。
アルバム全体としては、オープニングを飾る「Time」から「The Now」の流れを聞くと、コンセプト・アルバムとして捉えることも出来る。弦楽器のピチカートやビンデージピアノの音色を部分的にコラージュのように交えながら、ジャズ風のバックビートに下支えされたポピュラー・ミュージックの展開力は、きっとこのアーティストの作品に初めて触れる際に強烈な印象をもたらすことでしょう。その後も、ダンサンブルなエレクトロニカの作風を反映させながら、ネオ・ソウルやジャズの性質をセンスよく散りばめた「Green」、さらに、このアーティストのファンシーな性質を帯びた「Jelousy Blocks Your Blessings Every Time」は幻想的な雰囲気が漂う。その後、Sonnymoonの音楽性の延長線上にある囁くように歌われるネオ・ソウル「Several Dimensions」もまたワイズの持つ神秘性や不思議な魅力を味わうことが出来るでしょう。
これら中盤のバリエーション豊かな楽曲を引き継いだ後、アルバムのハイライトが立ち現れる。フィドルとオルガンの音色、その後の休符を埋めるタイプライターのサンプリングに導かれながら、タイトル曲のような意味を持つ「Subtle Body」に来て、いよいよアンナ・ワイズの独創的なポピュラー・ミュージック・ワールドが大きく花開くことになる。特に、サビにおける往年のソウルシンガーの歌唱力に比べて何ら遜色のないダイナミックなボーカルに注目しておきたい。ポップバンガーとしての展開が訪れた後、唐突に、エタ・ジェイムズを彷彿とさせる深みのあるジャズ/ソウル・ミュージックの最深部へと引き継がれる。これらの落ち着きがありながら甘美な雰囲気に彩られた展開は、最終曲の「Mother Of Mothers」に神妙な形で続いていき、本作をクライマックスに誘導していく。トイピアノの可愛らしい音色とロック寄りのグルーブ感を押し出したベースライン、続く、賛美歌やゴスペルを通じて繰り広げられる摩訶不思議な世界は、聞き手を幻惑へと誘う。
このアルバムは既に何度か聴き通していますが、聴くたびに何かそれまで気づかなかった新しい発見があって面白い。そして作品が終わっても、何度も聴き直したいと思えるような安定感に満ちています。これは、製作者の提示する世界観がこれまでありそうでなかったものであること、そして、個々の楽曲と複雑なバックビートが緻密に作り込まれているからなのかもしれません。ケンドリック・ラマーのコラボレーターという言い方は、もはやアーティストにとって不要となったかもしれない。すでにアンナ・ワイズは『Subtle Body Dawn』で才能あふれるソロミュージシャンとしての道を確立しはじめているように感じられます。
90/100
Featured Track 「Subtle Body」
イギリスのスポークンワード・アーティスト/ラッパー/詩人/小説家/劇作家であり、マーキュリー賞にノミネートされたKae Tempest(ケイト・テンペスト)がニューシングル『Nice Idea』を発表しました。各種ストリーミングの視聴はこちら。
この新作EPはレコードストア・デイに合わせてリリースされ、Dan Careyがプロデュースし、Kojey Radicalとのコラボレーション曲「Move (Rework)」と2022年のアルバム『The Line Is A Curve』に続く作品となる。昨日、リリースされたEPのタイトル曲は、彼らの幼なじみであるKwake Bassが南東ロンドンで撮影したオフィシャル・ビデオと同時に公開されています。
「この曲は、好きな人と一日中ベッドにいたいという歌なんだ」とTempestはこの曲についてソーシャルで語っている。「全世界をシャットアウトして、お互いを楽しむことができると想像して。いいアイデアだね」
ニューヨークの気鋭シンガーソングライター、Maggie Rogers(マギー・ロジャース)は、大規模なツアーを開始して1週間が経つ。2月15日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われた公演で、ロジャースはステージにデヴィッド・バーンを招き、2008年の楽曲「Strange Overtones」を演奏し、オーディエンスを沸かせました。
ByrneとRogersは、共演を楽しみ、一時はご機嫌なダンスに突入する場面も。この曲は、バーンが2008年にブライアン・イーノと制作したアルバム『Everything That Happens Will Happen Today』に収録され、ファンの間で人気の高い曲で、ロジャースのライブでは初披露となった。
ロジャースは、昨年7月にコロンビアから発売された2ndアルバム『Surrender』を引っ提げてツアー中です。このツアーは、ボストンの会場"Roadrunner"での満員の3公演で始まり、オープニング・アクトにDel Water Gapを迎えています。ロジャースは夏の終わりまでツアーを続け、8月13日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルでAlvvaysと合同でクロージング・ナイトを行う予定です。
©Holly Witaker |
ロンドンを拠点に置くシンガーソングライター、ナイマ・ボックが新曲「Lies」を発表しました。この曲はAli Chantがエンジニアとプロデュースを担当し、Kit Harwoodが監督したミュージックビデオが公開されています。
「”Lines"は、私たちがお互いにすること、ある人は親密さのダンス、交換と呼ぶものについてです」Bockは声明の中でこう説明している。
「私たちは何を与えられ、何を持ち、そしてその後、良いことも悪いことも他の人に伝えていくのでしょう。この現実のマイナス面を、受け取る側がいかに不相応なものであるか。これは、非難と罪悪感の孤独をかわそうとすることです。無常観と不健康なパターンが共存する皮肉、”何も残らない”けど”何も変わらない”。変化という概念には慣れていましたが、積極的に取り組まないと変わらないものがあるという現実は、私にとって新しいものでした。少し怠惰な態度を取ることを好み、”すべては過ぎ去る”という言葉を誤解していました。時には、すぐには過ぎ去らないこともある。この曲は、怒りと、それをどこにぶつけたらいいのかわからないという親しみを歌ったものでもある」
ナイマ・ボックは昨年、デビュー・アルバム『Giant Palm』をSub Popからリリースしている。
Anna Wise |
米国のシンガー/ソングライター/プロデューサー・Anna Wise(アンナ・ワイズ)が、本日(2月16日)、ニューアルバム『Subtle Body Dawn』をSweet Soul Recordsからリリースします。
Kendrick Lamarの傑作『To Pimp A Butterfly』に参加し、Bilal、Thundercatとともにグラミー賞(Best Rap/Sung Collaboration)を受賞。Vogue誌も”フェミニスト・ポップの先駆者”と絶賛したAnna Wise(アンナ・ワイズ)。その後も、Ab-SoulやTeebs、Taylor McFerrin、Chris Dave and the Drumhedzなどの数々の重要作品に参加し、極限までコントロールされた繊細なヴォーカルワークと圧巻の表現力に多様なシーンからのオファーが絶えない。
2019年には、BIGYUKIの日本ツアーのゲストアーティストとしても来日。エフェクターを駆使した複雑かつ緻密なレイヤリングと、美しい歌声、ステージ・パフォーマンスで幻想的かつ鮮烈なインパクトを残した。
アンナ・ワイズは、コラボレーターとしての実績だけにとどまらず、オリジネーターとしても唯一無二の魅力を放つ。バークリー音楽院時代に結成された実験音楽バンド・Sonnymoonの活動も含め、これまでに10作ものアルバムをリリースしてきた。また「Dear White People」(Netflix)「Insecure」(HBO) などのドラマシリーズにも楽曲を提供し、尽きることのない創作意欲とジャンルに捕らわれない自由な活動により、シーンにおいて異彩を放ち続けている。
2019年に発表された前作のフルレングス『As If It Were Forever』は、自主レーベルからのリリースでありながら、オルタナティブR&Bの傑作として大きな注目を集めた。Denzel Curry(デンゼル・カリー)、Little Simz(リトル・シムズ: Brit Awards 2022 Best New Artistを受賞)、Nick Hakim、Mndsgn、Pink Siifuなど、彼女の才能と魅力に惹き寄せられた豪華アーティストが参加している。
また、昨年には、同作のライブ・バージョン『Gently Powerful, Live (As If It Were Forever)』もリリースされた。さらにYouTubeで配信されたライブの様子からも類稀な才覚に触れることが出来る。前作の楽曲のライブ・パフォーマンスは下記よりご覧いただけます。
Anna Wise- "What's Up With You?" Live at Electric Garden
Anna Wise - Worm's Playground (Live at the Outlier Inn)
本日発売されるニューアルバム『Subtle Body Dawn』はアンナ・ワイズがこれまでにないサウンドを追求した今週最大の注目作となる。
『Subtle Body Dawn』は、全楽曲がMaurice II(Jon Bapとしての活動から改名)によるプロデュース作。ギター、ベース、ドラム、キーボード、バイオリンなどほぼ全ての楽器を彼が演奏し、ミキシングとマスタリングも手がけている。また、Mndsgn、Miguel Atwood-Ferguson、Angel Deradoorian(元 Dirty Projectorsのメンバー)ことDeradoorian、Fear Gortaといった才気溢れるアーティストや、Anna Wiseのライブでも脇を固めるShona Carr、Juuwah、Sarah Galdesといった魅力的なミュージシャンが参加していることにも注目したい。
アルバムは、ミニマルなギターにAnna Wiseのリラックスしたヴォーカル/コーラスが映える「Time」で始まり、エネルギッシュかつ表現力豊かな「The Now」へと続く。変則的なメロディーを擁しながらもキャッチーな「Greens」、スポークンワードの要素を取り入れたセンチメンタルで儚いサウンドトラックのような「Jealousy Blocks Your Blessings Every Time」など、振れ幅の大きい楽曲が収録されている。
「Several Dimensions」では、ギター、ピアノ、実験的なサウンドエフェクトと妖艶なヴォーカルが溶け合い、幻想的かつロマンティックな世界観に完全に引き込まれる。アルバムタイトルの「Subtle Body」は、オペラのようなストリングスがフォーキーなサウンドにモダンなテイストを加えながら、楽曲内においても多彩な展開を見せ、瞑想的な「Mother Of Mothers」でアルバムは幕を閉じる。
ジャンルを超越したAnna Wiseという現代の妖精が奏でる、癒やしと内省を表現した神秘的なサウンドをぜひ一度体感してみてください。
Anna Wise『Subtle Body Dawn』
Label:SWEET SOUL RECORDS
Release Date :2023年2月16日 (木)
Tracklist:
01. Time
02. The Now
03. Greens
04. Jealousy Blocks Your Blessings Every Time
05. Several Dimensions
06. Subtle Body
07. Mother of Mothers
Purchase(アルバムのご購入):
https://sweetsoulrecords.com/artists/anna-wise/
Anna Wise
音楽一家に生まれ、4歳の時に教会で歌い始めたAnna Wise。自分自身や周りの人のエネルギーを敏感に感じ取る繊細な少女であった彼女は、頭の中で聞こえるノイズが歌っている時だけ消えたという。シンプルなハミングで自分自身にサウンドセラピーを施すうちに、1日に何時間も歌うようになり、やがてそれが自分自身に贈る特別なプレゼントのように感じられるようになった。
バークリー音楽院に進学した彼女は、在籍中に実験的なR&B/ベッドルームポップバンドSonnymoonを結成すると早くから注目を集め、2000年代後半の実験音楽シーンを代表する存在となり、Kendrick Lamar作品への参加にも繋がる。
2019年には、デビューアルバム『As If It Were Forever』(Little Simz、Denzel Curry、Pink Siifuといったアーティストや、長年のコラボレーターであるNick Hakim、Jon Bap、Gwen Bunn、Sid Sriramが参加)をリリース。その後、The Koreatown Oddity、Durand Bernarr、LʼRain、Mndsgnの作品でコラボし、ニューヨーク北部のThe Outlier Innでライブ配信ショー『Gently Powerful, Live』を開催している。
Spotify:
https://open.spotify.com/artist/0N41KJ4H6bkPAm2tx7VS8C?
©︎ ALICE MOITIÉ |
ブラントンの新鋭シンガーソングライター、Maisie Peters(メイジー・ピーターズ)が、2ndアルバム『The Good Witch』を発表した。ニューアルバムは6日16日に発売されます。また、ピーターズは3月17日に初の来日公演を控えています。この公演は渋谷WWWXにて開催される。
新作アルバム『The Good Witch』は、ロンドン、サフォーク、ストックホルム、ベルゲン、LAでレコーディングが行われている。ゲストとして豪華アーティストが多数参加し、Oscar Görres (Taylor Swift, Troye Sivan), Two Inch Punch (Sam Smith, Jessie Ware), Matias Tellez (girl in red), Brad Ellis (Jorja Smith, Little Mix), Joe Rubel (Ed Sheeran, Tom Grennan) and Elvira Anderfjärd (Tove Lo, Katy Perry) をレコーディングに招いて制作された。
「これは、私の心と魂、ページ上の私の血、私が過去1年間に何とか捕らえることができた物語のコレクションです」とピーターズは説明します。
このアルバムは、私の最近の人生の真の年代記であり、私自身のひねくれたバージョンの別れのアルバムであり、すべて同じ数ヶ月分の体験とインスピレーションに基づいているのです。 現実と超現実の間を行ったり来たりして、私自身の宇宙が中心になっている。もちろん、私は鍵の番人であり、カードの持ち主であり、言ってみれば良い魔女だ。 この作品は、スイッチを押すだけで光から闇へと変化し、最後には誰かの惑星に迷い込んだかのような旅へと誘ってくれることを願っています。
Masie Peters 『The Good Witch』
Label: Gingerbread Man Records/Asylum
Tracklist:
1. The Good Witch
2. Coming Of Age
3. Watch
4. Body Better
5. Want You Back
6. The Band And I
7. You’re Just A Boy (And I’m Kinda The Man)
8. Lost The Breakup
9. Wendy
10. Run
11. Two Weeks Ago
12. BSC
13. Therapy
14. There It Goes
15. History Of Man
アイスランドのシンガーソングライター、"JFDR"の名を関して活動するヨフリヅル・アウカドッティルが、ニューアルバム『Museum』の発表に伴い、ニューシングル「Spectator」をリリースしました。(レビューはこちら)
「Timothée Lambrecqが監督を務めたこのミュージック・ビデオは、10月にリリースされた "The Orchid "以来の作品となり、彼女の新作アルバムにも収録される予定です。アートワークと収録曲は下記よりご覧ください。
JFDRはこのニューシングルについて、「"Spectator "は共依存者のためのアンセムで、少し共依存している人のための子守歌で、それを感じたことがない人のためのもの」と説明している。
「このビデオは、私の親友であるTimothee Lambrecqと、私の夫であるJosh Wilkinsonと昔のバンド仲間Áslaug Magnúsdóttirの見逃せないサポートによって制作されました」
「雲は思考を表し、大きな雲に飲み込まれることは、自分の立場を見失ったときに、自分を覆ってしまう思考を象徴しています。また、アルバムとそのアートワークの中心である彫像は、時間の中で凍りついたエネルギーを表しているので、それを参考にしたいと思いました。この曲が誰かの目に留まることを心から願っています。自分であれ、他人であれ、大きな感情を操れるようになるには、長い時間がかかるものです。その時、私はそれを感じていたのです」
JFDRが2020年の『New Dreams』に続いてリリースとなる『Museum』は、「クリアリングとヒーリングについてのアルバムで、古い自分を通して新鮮で強い空気を吸うようなもの」と説明している。
「Spectator」
©︎ Reference Studio |
米国のシンガーソングライター、Lana Del Rey(ラナ・デル・レイ)が、アルバム『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』から2ndシングル「A&W」を公開しました。タイトル曲に続くこの7分間に及ぶ楽曲は、名プロデューサー、Jack Antonoff(ジャック・アントノフ)との共作、共同プロデュースにより制作された。
ラナ・デル・レイの新作は、2021年のLP『ケムトレイル・オーバー・ザ・カントリー・クラブ』と『ブルー・バニスターズ』に続く作品で、インタースコープ/ユニバーサルから3月24日に発売予定となっています。
「A&W」
Kelela(ケレラ)は一昨日の夜に放送された米国の人気トーク番組”The Tonight Show Starring Jimmy Fallon”の音楽ゲストとして出演し、2月10日に発売されたばかりの2ndアルバム『Raven』から「Enough for Love」をピックアップしています。
「この瞬間が現実になるとは思ってもみなかったわ」とケレラはTwitterに書いている。パフォーマンスの模様は下記でご覧ください。
ケレラは、ビョーク、ゴリラズ(デーモン・アルバーン)、ソランジュも絶賛する次世代のシンガーソングライター。『Raven』は、Kelelaの2017年のデビュー・アルバム『Take Me Apart』に続く作品です。「Enough for Love」に加え、これまでにリリースされたシングル「Contact」、「Washed Away」、「On the Run」、「Happy Ending」が収録されている。
Regina Spektor(レジーナ・スペクター)が水曜日にLate Night With Seth Meyersに出演し、自身の曲「What Might Have Been」を披露しました。ライブパフォーマンスの様子は以下から。
この曲はレジーナ・スペクターの2022年の最新アルバム『Home And Before After』に収録されています。発売当初に、スペクターは”NPR Tiny Desk Concert”でライブを行い、このレコードのプロモーションを行っています。来月、Spektorは米国ツアーの日程に着手し、トロント、サンフランシスコ、サンディエゴ、アトランタ、ナッシュビルなどの都市を訪れる予定です。
©Jack Grange |
イギリス、ロンドンのシンガーソングライター、Jessie Ware(ジェシー・ウェア)が5thアルバムを発表しました。『That! Feels Good!』は、日本国内ではUniversal Musicから4月28日にリリースされる予定です。(レビューはこちらよりお読みください)
ニュー・アルバムには、今回最初のリードシングルとしてご紹介する、Stuart Price、Clarence Coffee Jr.、Sarah Hudsonと共作した「Pearls」が収録されています。
「"Pearls "はあまり深刻に考えないで、踊ることを要求するレコードです」とジェシー・ウェアは声明で述べている。「Donna Summer、Evelyn "Champagne" King、Teena Marie、Chaka Khanといった歌姫にインスパイアされ、私が着ようとしているすべての帽子を(通常は同時に)軽やかに披露しようとしているんだと思う」また、この曲は、スチュアート・プライスとコーヒーとのコラボレーションの2曲目で、サラ・ハドソンという素晴らしいメンバーが加わっている。
またニュー・アルバムについて、彼女は、「”That! Feels Good!”は10年以上にわたって自分が誰なのか、アーティストとしての楽しみ方、パフォーマンスのスリルを理解してきたことに由来しています」と語っている。
2021年4月、ウェアは6曲を追加収録したデラックス・エディション『ホワッツ・ユア・プレジャー?この英国人シンガーは、昨年夏にシングル「フリー・ユアセルフ」で復帰しています。
「Pearls」
Jessie Ware 『That! Feels Good!』
Label: Universal Music/EMI
Release Date: 2023年4月28日
Tracklist:
1. That! Feels Good!
2. Free Yourself
3. Pearls
4. Hello Love
5. Begin Again
6. Beautiful People
7. Freak Me Now
8. Shake The Botle
9. Lightning
10. These Lips
ニュージーランド/オークランドのシンガーソングライター、BENEE(ベニー)がニューシングル「Green Honda」でカムバックを果たしている。プロデューサーにElvira AnderfjärdとLuka Kloserを迎えたこの曲は、Eliot CharofとAAが監督したビデオと合わせて公開されています。
Apple Music 1でのZane Loweとのインタビューで、BENEEはこの曲について次のように語っている。
「私はたくさんの曲を書いているんだ。自分のグリーン・ホンダについて書くことが多いんだけど、このスイートルームで作業をしていて、プロダクションの中で彼らの影響を聞くことができるような気がするんだ」
「LAでAveraとLucaと一緒に仕事をしていて、女性二人とセッションをしたのは初めてだったんだ。だから、自分でも気づかなかったような別のエネルギーが生まれたのは確かです。でも、正直なところ、私はただ攻撃的で、エネルギーが欲しくて、ただうるさくてイライラして、このクレイジーな曲を作りたかっただけなの。彼女は個性的で、たくさんあるんだ。でも、この位置が好きなんだ」
1年前、BENEEはデビューフルレングス『Hey u x』に続き、『Lychee EP』をリリースしている。
「Green Honda」
Yaya BeyがニューEP『Exodus the North Star』を発表し、タイトル曲も併せて公開した。この6曲入りEPは3月24日にBig Dadaからリリースされる。Jay Daniel、Exaktly、Nativesunがゲスト参加している。 リードシングル「Exodus the North Star」は以下でご視聴いただけます。
「『Exodus the North Star』は私のなかで最も繊細な作品のひとつです」とベイは声明で述べています。
「これは、私が世界の喜びと愛をどのように見ているか、そして私が何を感じ、どうありたいかを熱望しているかということです。私は、黒人女性としての痛みや悲しみを音楽にする専門家になりました。黒人は自分の物語を語り、痛みを共有する達人ですが、同時に喜びと想像力の達人でもあります。私たちは常に、自分たちの経験をどう錬金術にかけるか、自分たちの状況をどう再想像するかについて、世界的な対話をしてきました。ラヴァーズ・ロックとR&Bの結びつきから、ゴスペルとハウスの結びつきまで。私たちの喜びは集合的な努力です」
「私はこの世界で自分の存在がどうあってほしいかについて書くことはほとんどありません。これは私にとって新しいレベルの脆弱性です。自分の欲望を宣言すること。私が学ぶに値するもの。これは私の仲間たち、長老たち、そして私と共にこの仕事に取り組んできた祖先への感謝の気持ちです。未来に乾杯」
Yaya Bey 『Exodus the North Star』
Label: Big Dada
Release: 2023/3/24
Tracklist:
1. Exodus the North Star
2. On the Pisces Moon
3. When Saturn Returns
4. Munerah
5. 12 Houses Down
6. ascendent (mother fxcker) [feat. Exaktly]
Pre-roder:
https://yayabey.bandcamp.com/album/exodus-the-north-star
The Waeve 『The Waeve』
Label: Transgressive/PIAS
Release: 2023/2/3
Review
ご存知のとおり、Blurのギタリスト、グラハム・コクソンと、 ザ・ピペッツのメンバー、ローズ・ピペットのデュオの最新作。
このリリースの情報を聞いた時、ブラーの再結成の可能性はないように思えた。同時期にドラマー/法律家のデイヴ・ロウントゥリーも同じようにソロ・アルバムのリリースを間近に控えていた。ところが、ブラーはその直後、オリジナル・メンバーで再結成し、今年多くのヘッドライナー級の公演にこぎ着けた。本国では、ウェンブリー・スタジアムでの公演を控えているほか、フジ・ロックでも久しぶりの来日を果たします。
グラハム・コクソンとローズ・ピペットによるこのデビュー作品には、ミュージシャンとして豊富な経験を持つ両者の音楽的なバックグラウンドをなんとなく窺い知ることが出来る。ほどよいミドルテンポのエレクトロ・ポップは、ブラーの音楽性を引き継いでいるように思えるが、時にサックスのフリージャズ風のフレーズを交えており、UKの最初期のポスト・パンクの前衛性の断片をファンは捉えるかもしれません。しかし、そのアヴァンギャルド性はあくまで掴みやすいUKポップスの範疇に収められています。”良い音楽に触れたい”というファンの期待をグラハム・コクソンは知悉していて、今作では豊富な知識と経験に裏打ちされた作曲能力を遺憾なく発揮している。ファンの期待を裏切らず、見事にそれ以上の高い要求に応えてみせています。
このデビュー・アルバムは、その他にもジャズやR&Bの影響を取り入れ、ブリット・ポップの黎明期の音楽や、ビートルズ世代のアートポップ性を巧みに織り交ぜています。時々、キャッチーなフレーズの合間に導入されるご機嫌なギター・ソロ、甘い陶酔を誘うメロウなホーン・セクション、さらにそれと合わさる2人の息の取れた絶妙なコーラスワークは聴き応え十分。この点はポール・マッカトニーやジョン・レノンの普遍的なソングライティングに相通じるものがある。
『The Waeve』の楽曲では、両者の音楽家としての役割分担が整然としているように思える。グラハム・コクソンがメインボーカルを取り、一方のローズ・ピペットはバックボーカルの役割に徹しています。これは全体を聴き通したとき、強い芯のようなものが通うかのような印象をリスナーに与える。つまり、このレコードの最初から最後まで、2人のミュージシャンが目指す方向性がぶれずに貫かれているという印象を覚えます。さらに、これまでのブラーの音楽性にはなかった奇妙な甘美性、ニュー・ロマンティックの性質が前面に押し出されているのです。
今回のデビュー・アルバムに関しては、蓋を開けるまでは単なるサイド・リリースなのではないかと考えていたが、実際はそうではありませんでした。ここには、グラハム・コクソンのソングライティングの卓越性とUKポップスの重要な継承者としての姿を捉えることができ、ブリット・ポップという枠組みに収まりきらない才覚の輝きが全編に迸る。もちろん、ローズ・ピペットもバックコーラスにおいて素晴らしい仕事をしていることにも注目しておきたいところです。
84/100
©︎Katie Silvester |
ロンドンを拠点とするシンガーソングライター、Billie Marten(ビリー・マーティン)は新曲「Nothing But Mine」を発表した。リード・カット「This Is How We Move」に続く、彼女の4枚目のアルバム『Drop Cherries』からのセカンド・シングルとなる。下記よりご覧ください。
Billie Martenは、「この曲は、夕食の後すぐにやった曲で、みんながリラックスしている時に、角にあるホンキートンクで曲をかけ始めたんだ」と声明の中で説明しています。「この曲は、流動性と潜在意識の中で自分を見失うことをテーマにしている。口を洗って、見つけた汚れを全部吐き出す、というラインは、前作(ジャケット)から持ち越した汚れ、判断や闇を根絶することに言及している。本当に楽しい作品になったよ」
2021年の『Flora Fauna』に続く『Drop Cherries』は、Fiction Recordsから4月7日にリリースされる。
「Nothing But Mine」
Taylor Swift |
テイラー・スウィフトが、2022年発表のアルバム『ミッドナイツ』から最新ビジュアルを公開した。スウィフトが脚本と監督を手がけた紫を基調としたビデオには、トランスジェンダーの活動家で俳優のレイス・アシュレイ・デ・ラ・クルスがスウィフトの恋敵として出演しています。動画は以下よりご覧下さい。
テイラー・スウィフトはツイッターで、「ラベンダー・ヘイズのビデオが公開されたよ。ラベンダーがたくさんある。ヘイズがたくさんある」と、ビジュアル公開後にツイートしている。
「一緒に仕事をするのが大好きな、素晴らしい共演者@laith_ashleyがいる。今まで公開された3つのビデオのうち、これは私が初めて書いたビデオで、眠れない70年代の熱病の夢のように、『ミッドナイツ』の世界とムードをコンセプト化するのにとても役立ったわ。気に入ってもらえると嬉しいな」
テイラー・スウィフトは以前、ミッドナイツの楽曲「Anti-Hero」と「Bejeweled」の自作ビデオを公開している。