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Daneshevskaya

ニューヨークのシンガー、Daneshevskaya(ダネシェフスカヤ)が新曲「Scrooge」を発表した。アンナ・ベッカーマンのプロジェクトによる新曲は、昨年の『Long Is the Tunnel』以来となる。(楽曲のストリーミングはこちら

 

このポピュラー・ソングはどことなく懐かしく、子守唄のように心地よく、普遍的な響きがある。この曲は、エンジニアのマーカス・パキンによってミックスされ、バンドメイトのマディ・レシュナーが監督したビデオと合わせて公開された。ミュージックビデオでは、ネオンサインの華やかな遊園地をシンガーがぶらりと探索し、観覧車やゴーカートに乗ったり、クレーンゲームに挑戦している。 しかし、それは未知の登場人物の到着を待ち望むか、過去の人物を懐かしむかのようである。


「この曲は、誰かを悪役にすることで、その人がもう自分の人生にいたくないということを受け入れることを歌っています」とベッカーマンは声明で説明している。「そうやって誰かから切り離され、他の人が見るようにその人を見ることができるようになることは、力を与えてくれるが、同時に本当に悲しいこと。数年前に書かれたにもかかわらず、私の人生に関連し続けている」

 


「Scrooge」


ザ・ブリーダーズ(元ピクシーズ)のKim Deal(キム・ディール)が、ソロデビューアルバム『Nobody Loves You More』を今週末に4ADよりリリースする。今回、彼女はそのアルバムからのシングル、タイトル曲「Nobody Loves You More」のミュージックビデオを公開した。。

 

新しいアルバムの2曲、「Are You Mine?」と 「Wish I Was」は、もともと2011年に書かれレコーディングされ、7インチに収録されていたが、『Nobody Loves You More』のために再レコーディングされた。アルバムの最終レコーディング・セッションは2022年11月、シカゴのエレクトリカル・オーディオ・スタジオで故スティーヴ・アルビニと行なわれた。


様々なセッションの中で、ブリーダーズの過去と現在のメンバー(マンド・ロペス、双子の妹ケリー・ディール、ジム・マクファーソン、ブリット・ウォルフォード)、ティーンエイジ・ファンクラブのレイモンド・マッギンレー、ザ・ラコンターズのジャック・ローレンス、サヴェージズのフェイ・ミルトンとアイセ・ハッサンなど、著名なミュージシャンたちがアルバムのレコーディングに参加した。ノーバディ・ラヴズ・ユー・モアのミックスはマルタ・サローニ、マスタリングはヘバ・カドリーが担当した。

 

 

「Nobody Loves You More」




Kim Deal Tour Dates:


11/22 - Chicago, IL @ Reckless Records (4pm)

3/1 – London, UK @ Barbican

3/10 – Boston, MA @ The Wilbur

3/13 – New York, NY @ Brooklyn Paramount

3/15 – Washington, DC @ Capitol Turnaround

3/21 - Santa Cruz, CA - Rio Theatre

3/23 – Portland, OR @ Revolution Hall

3/24 – Seattle, WA @ Neptune Theatre

3/26 – San Francisco, CA @ The Fillmore

3/27 – Los Angeles, CA @ The Belasco

3/29 - Joshua Tree, CA @ Pappy and Harriet’s

3/30 – San Diego, CA @ Observatory North Park

6/5-7 – Barcelona, ES @ Primavera Sound

6/12-14 – Porto, PT @ NOS Primavera Sound

Weekly Music Feature : Anat Moshkovski



アナト・モシュコフスキはイスラエル/テルアビブ在住のミュージシャン。6歳からピアノ、11歳からクラリネットを始め、後にヴォーカリストとなる。近年は、ヨニ・レヒテル、ウジ・ナヴォン、ヌリット・ヒルシュらと歌い、「ヘーゼルナッツ 」と共に世界ツアーを行っている。2017年にデビューEP『Happy as a Dog』をリリース。セカンドEP『Loud & Clear』は2019年リリースしている。


彼女のディスコグラフィーには、二作のEPとフランスのシングルの三部作が含まれている。その中には、Yoni Rechterの有名な曲「The Prettiest Girl In Kindergarten」の人気のある魅惑的な新バージョンがある。


アナトはマルチバイリンガルで、英語、フランス語、ヘブライ語をシームレスに切り替える。彼女の音楽は、イスラエルとフランスの尊敬されるラジオ局や雑誌から支持されています。彼女はまた、シュロミ・シャバンやウジ・ナボンなど著名なアーティストともコラボレーションしています。アナトは11月15日にニューアルバム『Anat』をリリースし、彼女の音楽の旅に別のエキサイティングな章を追加する。


モシュコフスキーの有名作としては2021年の「La Petite Fille la Plus Jolie du Monde(世界で一番かわいい女の子」がある。この曲はシンガーソングライターのコンポジションを理解する上で不可欠である。フランスのメディアによると、この曲はイスラエル音楽の有名曲であるらしく、回顧展と合わせて公開された。すべては、音楽家ノエミー・ダハンがアナト・モシュコフスキーとシュージンのために翻訳した、イスラエル音楽で最も有名な曲のひとつから始まった。


叙情的な観察から繊細で癒し系のポップな賛辞まで、『世界で一番可愛い女の子』は目、体、手といった五感のすべてを通して感覚を伝えた。宙吊りのジェスチャー、救いの空に向かって振り上げられる指、鏡の向こう側に座る生き物を見つめる虹彩、創造的で人間的な系譜が進行しているのを目撃するよう誘う、濡れた肌や冷たい肌、ぴったりした服やゆったりした服の感触が、私たちの想像力を引き継ぐスケッチを誘発する。展示とサウンドトラックは、日々学び直すべき普遍的なメッセージを伝えている。すべてのドローイング、すべての楽譜、すべての彫刻の背後には、自伝の本質的な部分、イニシアティブと具体性の不滅の存在がある。その根源は、アナトとシュージンの新しく敬虔なパフォーマンスと、献身と時間を通してこの忘れがたい深い感動的な作品に自分の存在を捧げてくれたすべての人々の惜しみない参加によって育まれている。

 

新しいアルバムは、7つのシンプルで美しいビネットにより構成されている。このアルバムは、モシュコフスキーいわく「言葉ではなく、激しい感情の流れ」であり、パリの映画のサウンドトラックとそれほど縁遠いものではない。

 

『Anat』は大胆にもアーティスト名を冠するアーティストにとっての記念碑的な作品である。ヌーベルヴァーグ(Nouvelle Vague)のモノクロ映画から、『Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain,(邦題:アメリ)』のようなポスト・ヌーベルヴォーグに至るまでの新旧の映画音楽を変幻自在に横断し、新しいシネマ・ポップの流れを形作る。これはアナト・モシュコフスキーの音楽が、シルヴィ・バルタンやブリジット・フォンテーヌまでのフレンチ・ポップやアートポップの流れを汲むことを示唆する。これらの音楽に変化を及ぼすのが、ゲンスブールのバロックポップからの影響、英語、フランス語を曲ごとに使い分ける巧みな歌唱、そしてラテン・ジャズからのフィードバック。このアルバムは、イスラエルの新しいポップスの台頭を表すと同時に、米国の著名なソングライターと並んで、2020年代のシネマ・ポップの時代を予感させる。

 

 

 

『Anat』 Nana Disc  (86/100)


 


アーティスティックな音楽表現はすでに2021年の時点で完成されていた。ボサ・ノヴァやイエイエをベースにした作曲、ピアノ、クラリネットの演奏で培われた音感の良さは、旧来の商業音楽を組み替える契機となり、普遍的な音楽表現を構築するための躍如ともなった。結果的に、アナト・モシュコフスキーがこのアルバムで全般的にヒントにしたのは、奇異なことに、現代的なアメリカのシンガーソングライターが取り組んでいる「リバイバル運動」であるようだ。

 

それはアメリカの商業音楽の場合、映画のワンカットで流れる演出的な挿入歌やサウンドトラック等がポピュラーの音楽の一つの枠組みとなっている。イスラエルのシンガーソングライター、アナト・モシュコフスキーもこの事例に倣い、ヌーヴェル・ヴァーグのモノクロの映画で流れていたファッショナブルな音楽を彼女自身のポピュラー・ソングに取り入れている。そもそも、フレンチ・ポップとも称される「イエイエ」のムーブメントは、前時代のフランスのクラシック音楽の流れを汲んでおり、オーケストラとポップネスの融合というのが重要な主題でもあった。それにジャズの要素を加え、独自のポピュラー音楽という形に昇華していたのだった。

 

『Anat』はクラシック音楽やワールドミュージックからの影響を基に、親しみやすく、聴きごたえのあるポピュラー・ソングによって構成されている。このアルバムは基本的に、バンド構成で録音され、ドラム、ギター、ストリングス、管楽器、エレクトロニクス等を取り入れている。

 

オープナー「Jamie」は、アコースティックギターの多重録音で始まり、シンプルかつ美しい調和を作り上げた後、60年代の古典的なバロックポップの影響下にある温和な音楽性を展開させている。一見して、簡素な旋律やスケールを描くように聴こえるが、複数の楽器のアンサンブルを通じて、ビートルズに近い美麗なポップスが作り上げられる。基本的な音楽性にオルタネイトな影響を与えているのが、彼女がよく聴くという”Mild High Club”のようなネオサイケロックバンドからのフィードバックである。これはメインストリームの音楽に、ノスタルジアとディレッタンティズムを添える。歌唱法についても囁くような語りのニュアンスからスキャット、明確なボーカルに至るまで、幅広い形式が繰り広げられる。何より、バロックポップ/チェンバーポップの規則的なビートに乗せられる穏やかな旋律進行は、うっとりさせるものがある。 

 

 

 

アナト・モシュコフスキーの音楽は、ビートルズやセルジュ・ゲンスブールといった60年代、70年代の音楽のフィードバックをありありと感じさせる。「If We Fail」ではボサ・ノヴァのリズムをシンセとドラムでユニゾンで刻みながら心地よいビートを作り上げ、そしてラテン音楽とジャズの融合をポピュラーの文脈と結びつける。それほど音の要素は多くはないものの、核心を捉えたグルーヴがモシュコフスキーの温かい印象を持つボサ風のボーカルと上手く合致している。

 

リズムやセクションの合間に導入されるクラリネット/オーボエの音色がアフロ・ジャズ/ラテン・ジャズ風のしなやかな旋律性を付与し、色彩的な印象を添える。更に、シンセのトロピカルやラヴァーズロック風のアレンジ、そして部分的にアートポップの範疇にあるボーカルのリサンプリングなどを配して、それほど派手ではないものの良質なポップソングを作り上げている。この曲では、ポピュラーの基本的な要素であるスケール(コード)と旋律、そしてリズムという3つの構成要素をバランスよく見定め、心地よく安らげるような音楽を作り上げている。

 

映画/演劇の場面の中で演出的な効果で用いられるようなポピュラー音楽の手法は、続く「Lightnings」に見いだせる。アコースティックギター、バイオリン/ヴィオラのピチカートで穏やかな和音を作り、クラリネット等の管楽器、弦楽器のスタッカート、レガートを対旋律的に交えながら、ピクチャレスクなイメージを持つ美麗な音楽を構築していく。アナト・モシュコフスキーは、それらの背景となるオーケストラの演奏に仄かな哀愁を添えている。また、水の流れのように澱みのない弦楽器のトレモロ/レガートのハーモニクスが、アウトロにおいて美しいシークエンスを作り上げる。簡素なバレエのムーブメントに近い一曲で、中盤から終盤にかけて、息を飲むような美しい瞬間が用意されている。この曲は、イゴール・ストラヴィンスキーのバレエ曲『Pulcinella (プルチネルラ)』のポピュラー・バージョンとも言えるかもしれない。

 

アルバムは冒頭だけ聴くと、一般的なポピュラーアルバムに聴こえるかもしれない。しかし、本当に面白いのは、中盤から終盤にかけての収録曲であり、セルジュ・ゲンスブールのようなアートポップ性とオルトロックが融合する箇所にある。


「Teddy Bears」は、レディオヘッドの『OK Computer』のエレクトロニックを融合させた近未来のオルタナティブロックやトリップ・ホップなどのヒップホップとエレクトロニックの融合をベースにし、モシュコフスキーは自身の淡々としたボーカルを通じて、唯一無二のワンダーランドを作り上げる。特に、クラシック音楽の作曲技法であるゼクエンス進行(同じ音形を別の調に組み替えること)を用い、巧みなソングライティングを披露し、調性を徐々に展開させながら(長調を単調に組み替えることもある)、楽曲の印象をかわるがわる変化させていく。これは特に、幼少期から培われた音感の良さとクラシック音楽の構成からの影響が色濃く滲み出ている。

 

続く「On a Tout Fait」はアコースティックギターの繊細なアルペジオの弾き語りで、聴きやすいバラード曲を提供している。具体的にイスラエルでどういった曲が流行っているのかは不明ではあるものの、フォーク・ソングをベースにしたこの曲では、ファンタジックなイメージを基にして、現代的なフォークソングを組み上げ、コーラスワークを通じて、音楽的な奥行きを表現している。終盤では、アートポップの要素が強まり、そしてフレンチ・ポップの要素と結び付けられる。「Obscure Clarte」では、エレクトロニックピアノの演奏とストリングスをかけあわせ、オルタナティヴの側面を強調している。セルジュ・ゲンスブールの系譜にある一曲である。

 

アルバムのクローズ「Encore」は、鳥の声のサンプリングで始まり、その後、ベス・ギボンズの系譜にあるアートポップ・ソングに直結している。しかし、明確にポスト・ギボンズかといえばそうとも言い難く、依然としてフレンチポップ、イエイエからの影響が色濃いように思える。更にクライマックスでは、シネマティック・ポップの主題のような音楽性が示唆されている。スパニッシュのフラメンコ・ギターとオーケストラ・ストリングスの融合が、フランスの商業音楽はもちろん、スペイン音楽の気風を醸し出し、哀感と共に情熱的な音楽性を演出している。

 




Anat Moshkovskiによるニューアルバム『Anat』は本日、Nana Discより発売。アルバムのストリーミングはこちら

 

 

「Encore」



*記事掲載時にアーティスト名の表記に誤りがございました。訂正とお詫び申し上げます。

 

The Raincoats(レインコーツ)のベーシスト、Gina Birch(ジーナ・バーチ)が、オノ・ヨーコの「Listen, the Snow Is Falling」をアレンジした。2023年のデビューアルバム『I Play My Bass Loud』以来のリリースとなる。


オノ・ヨーコによって書かれ、プラスティック・オノ・バンドと共にレコーディングされたこの曲は、元々はジョン・レノンの1971年のシングル「Happy Xmas (War is Over)」のB面に収録されていました。このカバーについてバーチはこう語っています。


「2023年、テート・モダンで素晴らしいオノ・ヨーコのショーが開催されていた時、私はテート・ブリテンでギグを演奏した。それで、8月だったにもかかわらず、マリー・メレとジェニー・グリーンと私で『Listen, the Snow is Falling』を演奏した。

 

 私は、テート誌にオノ・ヨーコについて何か書くように依頼されていたし、最近、ギャラリー46で開催した「Goddesses and Inspirations(女神とインスピレーション)」展のためにオノ・ヨーコの肖像画を描いたばかりだった。 

 

 結果、私の頭の中では、彼女と特別なつながりを感じていた。この曲を選んだのは、心に残る美しい曲で、B面としてリリースされたからだ。B面が嫌いな人はあんまりいないでしょう?

 

 バンドメイトのマリー・メレは、この曲をクリスマス・シングルとしてレコーディングすることを思いついた。今までクリスマス・シングルなんて作ったことがなかったし、ふさわしいと思った。私の地下室で、3人でアイデアを出し合いながらレコーディングした。マリーがミックスし、デトロイトのサード・マン・マスタリングでウォーレン・ディフィーヴァーがマスタリングした」

 


「Listen, the Snow Is Falling」

 

©Miriam Marlene


Sasamiが次作アルバム『Blood On The Silver Screen』の新曲「Just Be Friends」を発表した。このシングルは、前作「Honeycrash」と「Slugger」に作品です。以下よりチェックしてみよう。


「"Just Be Friends "は、私の最初の2枚のアルバムのテーマ/ムードを引き継いだ、本当に成長した曲のように感じます。ファースト・アルバムのような意識の流れや感情的な作詞スタイルに戻り、スクイーズにあったカントリーの波に乗り続けた。カントリー・ソングはしばしばストーリーを語るのが好きなんだ。憧れ、余韻、孤独、欲望。この曲をライブで演奏するときは、いつも観客の中の "悲しくてムラムラしている "人に捧げたい」


Sasamiのニューアルバム『ブラッド・オン・ザ・シルヴァー・スクリーン』はドミノから3月7日に発売予定。

 

 

「Just Be Friends」




◾️リリース情報

SASAMI、ニューアルバム『BLOOD ON THE SILVER SCREEN』を発表 来年3月7日にリリース 先行シングル「SLUGGER」が配信

 

©David William Baum

セント・ヴィンセントは、『All Born Screaming』をスペイン語でリメイクした『Todos Nacen Gritando』からの最新シングル「El Mero Cero」を公開した。原曲よりもパンチの効いたダンスロックソングとなっている。アニー・クラークは、オリヴィア・ロドリゴやニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズとの公演を含む、2025年の新しいツアースケジュールも発表した。


スペイン語のアルバム『Todos Nacen Gritando』は今週金曜日、11月15日にリリースされる。

 


「El Mero Cero」



Clara Mann(クララ・マン)がデビュー・アルバムを発表した。『Rift』は3月7日にstate51からリリースされる。また、ロンドンを拠点に活動するSSWは、先月の「Stadiums」に続く新曲「Til I Come Around」を公開した。


「Til I Come Around』は、あらゆる意味での親密さについて歌っている。「一度それを知ってしまうと、一度それを経験してしまうと、重苦しさを考えずに美しいものを生きるのは難しい。この作品は、苦みや喪失感、愛や情熱など、あらゆる矛盾を抱えながら生きていこうとするものなんだ」。


『Rift』は、主にロンドンの4ADスタジオでレコーディングされ、プロデュースとミキシングはファビアン・プリン(マーサ・スカイ・マーフィー、Ex:Re、ファビアナ・パラディーノ)が担当した。

 

 「Til I Come Around」



Clara Mann 『Rift』


Label: State 51

Release: 2025年3月7日


Tracklist: 

1. It Only Hurts
2. Til I Come Around
3. Driving Home The Long Way
4. Stadiums
5.Reasons
6.Remember Me (Train Song)
7/Doubled Over
8.Rift
9.Oranges
10.The Dream



ロンドンを拠点に活動するプロデューサーでシンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が5thシングル「Morning Call」を発表した。「A Messenger」、「Confiarme」「What I Used To Do」「Gipsy Hill」に続く作品です。


「Morning Call 」デーモン・アルバーン(Blur)のスタジオ13に4日間滞在し、彼女のバンドとジョン・ケリー(ケイト・ブッシュ/ポール・マッカートニー)と共にレコーディングされた。不気味で親密なギターが組み合わされ、脆弱さと感情の充足感についての感動的な歌を駆り立てている。この曲は、一方通行の関係にあることで避けられない別れ、そして、それに伴う感覚の高まりを反映している。


同楽曲について、リザは次のように語っています。


「『Morning Call』は、愛情への憧れについて書かれたものよ。見知らぬ人が突然私たちの世界の中心となり、そしてまた見知らぬ人に戻ってしまうような、現代の恋愛の旅を紐解いているの。最初のトキメキから別れの最後の瞬間まで、つながりの繊細な軌跡を振り返っているわ。叶わぬ夢と満たされることのない期待の集まりの中で、大切なのはオープンな心を持ち続けることだって歌っているの」


なお、彼女のBandcampおよびライヴ会場限定で購入可能な7インチも発売中となっている。(詳細はこちら)また、2025年にはアルバムのリリースも予定しているとのことなので、まだしばらくリザから目が離せなさそうです。

 


「Morning Call」



Liza Lo 「Morning Call」 New Single

 

楽曲のストリーミング:  https://bfan.link/morning-call

 

 

Liza Lo Biography:

 
スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。

 

ドーター、マロ、ビリー・マーテンなどからインスピレーションを受けながら、独自の親密で詩的な音楽世界を創り出している。生のヴォーカルと誠実なソングライティングでリスナーを内省の世界へと誘う。EP『Flourish』はSpotifyの 「New Music Friday UK/NL/BE 」に選出され、「The Most Beautiful Songs in the World 」プレイリストでも紹介された。

 

2024年5月、Gearbox Recordsと契約し、これまでに「A Messenger」「Confiarme」「What I Used To Do」「Gipsy Hill」「Morming Call」の5曲のデジタル・シングルをリリース。現在は、来年発売予定のアルバムの制作をジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共に取り組んでいる。


ザ・ウィークエンドがブラジルのポップスター、アニッタと組んで新曲「São Paulo」を発表した。Abel TesfayeとAnittaは、9月にブラジルの都市でこの曲をデビューさせた。アニッタが妊娠し、そのお腹に唇を生やしてウィークエンドの歌詞を歌うという内容だ。以下で視聴・試聴できる。


「アニッタは素晴らしい友人だよ。彼女が送ってくれたものがとても素晴らしかったから、この曲を作ったんだ。ステージで演奏するだけでは、あまりにも特別な曲だとわかっていた。私たちはこの曲に大きな可能性を見出し、ショーの核となるビートを見つけたのです」


アニッタはこう付け加えている。「冗談のつもりでいくつかの詩を書いたのですが、それがシリアスになるとは想像もしていませんでした。突然、完成した曲が届いた。とても気に入ったわ!とても光栄で、光栄なことだと思いました。私はずっと彼と彼の作品の大ファンでした。こんなことが起こるなんて想像もしていなかったし、今は夢が叶った気分だよ。約束通り、世界中でもう少しブラジリアン・ファンクが楽しめるよ」


「São Paulo」は、プレイボイ・カルティとの「Dancing in the Flames」と「Timeless」に続く、ウィークエンドのニューアルバム『Hurry Up Tomorrow』の最新予告曲である。

 

 「São Paulo」

 


 Ethel Cain(エセル・カイン)が、来年1月8日に発売される次回作『Perverts』のリード・シングル「Punish」をリリースした。バリトン・ギターとラップスティールのヴィヴァ・メリンコリヤをフィーチャーしたこの曲は、カインとシルケン・ワインバーグが監督したミュージック・ビデオと合わせて公開された。


「羞恥心はどこまで深く、許されざる行為はどこまで許されるのだろう。自分のせいではないし、どうしようもなかったと自分に言い聞かせるだろうか?それを本当に信じる人がいるだろうか?そうだろうか?」


2022年の『Preacher's Daughter』に続くこの作品は90分に及ぶが、カインはこれをアルバムではなくEPだと表現している。彼女はペンシルベニア州コラオポリスとタラハシーの間で作曲、プロデュース、レコーディングを行なった。この曲に関するアーティストの声明は詩によって行われている。



1.長い長い森を抜けて行くと、私は何も感じず、何者でもなく、安らいだ。灰色のトネリコの木とその斑模様の羽は互いに一体となり、頭上で天井を形成するように湾曲し、枝分かれしていた。幹と幹の間は広く区切られ、広大な回廊が目の前、背後、そして周囲へと四方八方に伸びていた。ああ、あの樫の木の間で過ごした終わりのない夕暮れの秋を、私は何と讃えればいいのだろう!


2: 誰も私と一緒に来る者はなく、誰も私に襲いかかる者はなかった。しかしある日、木々が折れ、回廊が終わり、私は大暗黒の岩場に突き落とされた。


そこで私は初めて顔を見、足音を聞いた。熱く握り締めたこの2本の裸の手を持ち運ぶのは恥ずべき行為だった。森のなかでは、その両手に気づくことはなかった。ここでは、張りのある皮膚が伸び、汗をかき、まるで自分たちの握力に苛立つかのように光っていた。


グレート・ダークを歩き回ると、見渡す限り灰色の不毛の岩しかなかった。それは観察者を通行人にした。私は、彼らがとぼとぼと歩き、開いた口に指を突っ込み、舌をなめらかにして、濡れるのを必死に待っているのを見た。森の中では、私は監視者であった。しかし、無気力という窒息しそうな労苦の中で、私は鐘の音を聞いた。ぬるぬると曲がった指の間の神のつぶやきが、私の首の後ろの髪をなびかせた。私の筋肉は皮膚の重みに耐えかねて呻き、解き放たれたくてうずいた。


3: 目の前の地平線に、丘の上に大きなドームがそびえているのが見えた。そう、私はそれをこの目で見たのだ!白い外壁は、平らな開口部が霧に隠れてよく見えず、背後の暗い空とかろうじて区別がついた。


凸型の屋根は円盤の上にあり、神殿を取り囲む大きなイオニア式の柱によって支えられていた。階段が放射状に斜面を下っており、まるで落とした石から逃れる池の波紋のようだった。それは人生よりも、木よりも、この暗闇を満たす他のすべてよりも偉大で、私のだまされやすい喜びは、それがすべて私のものだということだった。


そう、すべて私のものだった!人は私についてくることはできても、私の中に入ってくることはできない。私の両手は、骨にひびが入るような音を立てながら外へと伸ばされた。


4: あとは言えない。何も変わらないのだから。もし私が全裸で神の劇場に足を踏み入れたとしたら。もし私が何も必要とせず、何も欲しがらなかったとしたら。そのとき、もし私が満腹になり、円筒形のプルプルが、ぽっかりと空いた顎から私の果てしない喉へと滑り込んでいったとしたら。


水晶の水の上の真珠色の油のように、ベールを透かして揺らめくそれを見たなら。私を形成するすべての原子、私のすべての開口部や傷口を通して、第5の私を完成させてほしいと懇願する私の多声部を通して、私が歌っているのを聞いたとしたら。もしそれが私を見つめ、私がいかに神が知っていることを知り、神とともにいることを必要としているかを見たなら。もしそれが平坦な不協和音で私に語りかけてきたなら、"どうしてできないの?"というように。


5: こんなことを話しても、何の意味もない。たとえ地面の下であっても、自分自身と自分の過ちを繰り返そうとする愚かな欲求を抱えたまま、私はどんな形で地面の下に戻されたのだろう。誰が崖っぷちを覗き見るために壁を登らないだろうか? 


戒めの物語は愚か者の道楽であり、私は愚か者ではない。私の手はねじれ、継ぎ目で破裂する。転倒したときの悲しみや、この岩だらけの田舎に這い戻るときの苦しみを抑えきれなかったように。私は、私は、私は!でも、心に響くような細かいことは言わない。そのわけは皆さんご存知でしょう?  




「Punish」


CHVRCHESのヴォーカリスト、Lauren Mayberry(ローレン・メイベリー)が新曲「Something in the Air」を発表した。この曲は今年後半にリリースされる彼女のデビュー・アルバム『Vicious Creature』に収録される。


「”サムシング・イン・ザ・エアー”は、本当に突然生まれた曲なんだ。「私はロンドンで、友人であり共同作曲家兼プロデューサー、ダン・マクドゥーガルと別曲を仕上げていた。スタジオの共有キッチンで休憩してたら、イギリスを代表するミュージシャンが入ってきて、電気、5G、それが私たちを病気にしているという話を始めた。ダンと私はスタジオに戻る前にブロックの周りを散歩しながら、そのような理論や、なぜ人々がそれを信じたがるのかを紐解いていた」


「Something in the Air」

  Laura Marling 『Patterns in Repeat』 


Label: Partisan

Relase: 2024年10月25日


Listen/Stream


Review 



ローラ・マーリングの前作『I Speak Because』は「まだ見ぬ子供のために書かれた作品」であるとPartisan Recordsは指摘しているが、続く『Patterns In Repeat』は実際に生まれてきた彼女の子供のために書かれたささやかな小品集である。


十代の頃にイギリスの音楽シーンに登場し、既に八作目となる今作は、シンガーソングライターとしての節目を意味する。このアルバムでは、アコースティックギター、アコースティックピアノの作曲を中心に、ささやくような静かなウィスパーボイスで構成される。キャロル・キングやジョニ・ミッチェルの70年代の作風を彷彿とさせるが、幅広い音楽的な知識で構成される作品である。


フォーク・ミュージックの引用や、JSバッハの平均律クラヴィーアの前奏曲の変奏的な引用等、音楽的な閃きやインスピレーションだけではなく、音楽的な見識と人生の蓄積が取り入れられた作品である。それはポピュラーからフォーク、クラシックまで広汎に及ぶ。そして、このアルバムがマーリングが愛しい子供と一緒に書かれた作品であること、さらに、彼女の子供にきかせても恥ずかしくない音楽を制作しようとしたことは疑いない。そして、ローラ・マーリングは実際的に、駆け出しのシンガーでは表現しえない感情的な深みや心の機微、そういった解きほぐし難い内的な感覚、そして子供を育てる時の学びや人生の愛おしさを端的に歌おうと試みている。


ローラ・マーリングは自身の音楽的なアウトプットについて、3つか4つくらいでそれほど器用ではないと謙遜しているが、反面、本作に内包される音楽は極めて多彩である。アルバムはフォークミュージックではじまり、ギターのサウンドホールの音響を生かしたサウンドプロダクションはローラ・マーリングの自身のボーカル、背景となるゴスペル風のコーラス、そしてオーケストラのストリングスと組み合わされ、音楽的な至福の時間を呼び覚ます。彼女自身の子供に直接的に呼びかけるような歌声は聞き手の心を和ませ、安らかな境地へと導く。2020年から音楽的な表現を熟成させてきた作曲家の真骨頂とも言えるオープニングである。続く「Patterns」は、巧みで精細なアルペジオをイントロで披露した後、古典的なフォーク・ミュージックに依拠した曲へと移行する。速いアコースティックギターのアルペジオを中心に、水の流れのように巧みなパッセージを作り上げ、基本的な長調のスケールに単調を織り交ぜる。そして、これが神妙なコーラスやチェロの重厚な響きと組み合わされ、奥深い音楽性を作り上げる。 


中盤で注目したいのは、平均律クラヴィーアの前奏曲をモチーフにしたアンティークなピアノ曲「No One’s Gonna Love You Like I Can」。この曲は彼女自身の子供に捧げられたものと推測される。クラシック音楽の型を基にして、ジョニ・ミッチェルの70年代のささやくような美しい声を披露する。そして、子育ての時期を経て獲得した無償の愛という感覚が巧みに表現される。それは友愛的な感覚を呼び起こし、愛しい我が子に対する永遠の愛が表現される。やがてこの曲は、他の収録曲と同じように、チェロ、バイオリン、ビオラといった複数の弦楽器のハーモニクスによって美麗な領域へと引き上げられる。崇高な領域まで到達したかどうかは定かではないものの、少なくとも細やかな慈しみの感覚を繊細な音楽性によって包み込もうとしている。


アルバムでは、多彩な感情の流れが反映され、それらは高い領域から低い領域までをくまなく揺曳する。その過程で、暗鬱な感覚が幽玄なフォーク・ミュージックと融合することもある。「The Shadows」は喜びのような感覚とは対比的な憂いがギター/ボーカルによって端的に表現される。こういった感情の高低差は、歌手の四年間を総括するもので、それらを包み隠さず表現したと言える。


本作の音楽は非常に現実的であるが、シリアスになりすぎないというのがある種の狙いとなっているものと推察される。そういった中で、幻想的なひとときが登場することもある。コンサーティーナのようなアコーディオンの原型となる蛇腹楽器を使用した「Interlude」は、ジプシーに関する一コマの映像的なカットを音楽的に体現しているものと推察される。フォークトロニカのようなファンタジックなイメージを作り出し、休憩所のようなシークエンスを設けている。


続く「Caroline」は、フォーク・ミュージックの代名詞的な一曲である。フラメンコのスパニッシュギターの奏法を踏襲して、長調と短調を交互に織り交ぜ、ヨーロッパ的な空気感を作り出す。その上に、キャロル・キングのような穏やかなスキャットを基に、牧歌的なフォーク・ソングを組み上げていく。アルバムの全般的な録音ではプロデューサーの意向によるものか、50年代や60年代のアナログ/ヴィンテージのモノラル風のマスタリングが施される。こまやかなフォークソング「Looking Back」は驚くほどクラシカルな曲風に変貌している。これらのアナログでビンテージな感覚は、ローラ・マーリングのヴォーカルと驚くほど合致し、聞き手を得難い過去の陶酔的な瞬間へと誘う。特に空間処理としてニア(近い)の領域にあるマイクロフォンの録音とマスターが美しい。また、ヴォーカルは、リボンマイク(コンデンサーマイク)の近くで歌われているようだ。これがボーカルのレコーディングに精彩味とリアリズムを付与している。

 

全般的には良質な録音作品であり、聴き応えがあること事実だが、引用的な音楽が多かったこと、独自の音楽として昇華しきれていないこと、結末のようなニュアンスに乏しいのがちょっとだけ残念だった。まだ、これは歌手が音楽の核心を探している最中であることを暗示させるので次に期待したい。つまり、まだ、ローラ・マーリングは、このアルバムですべてを言い終えたわけではないらしく、なにか言い残したコーダの部分がどこかに残されているような気がする。アルバムの終盤は、序盤の音楽性に準ずる牧歌的なフォークミュージックが展開される。「Lullaby」は、エイドリアン・レンカーのようなソングライティングのスタイルを彷彿とさせる。続くタイトル曲「Patterns In Repeat」も素晴らしい曲であることは間違いないが、アルバムの終曲としては少し気がかりな点がある。音楽の世界が最後に大きく開けてこないのである。

 

全体的な構想から判断すると、例えば、成長するものや飛躍するものに若干乏しかった点が評価を難しくしている。それが満場一致とはならず、評価が分かれた要因なのかも知れない。良作であることは明白なのだけれども、最後に音楽が開けていかず、閉じていくような感覚があるのが難点か。JSバッハの引用があるため言及させていただきたいが、例えば平均律は「反復的で規則的な事項」を設けている。しかし、それらをあっけなく放棄してしまうことがある。期待していたアルバムであったが、もう一歩、もう一押し、というところだったかもしれない。

 



86/100

 

 

 

「Your Girl」

Sharon Van Etten & The Attachment Theory

 

Sharon Van Etten(シャロン・ヴァン・エッテン)はロックからポップスまでくまなく歌いこなす米国の実力派シンガー。エンジェル・オルセンとのデュエット等はほんの一例に過ぎない。今年、ニュージャージーからトンネルを通り、ニューヨークに出勤していた時代の思い出を明らかにした。当初、シンガーソングライターはバンドと一緒に音楽活動を行っていた。この最新作は考えようによっては、原点回帰のような意義深いアルバムとなるかもしれない。しかし、同時に今ままでになかったチャレンジもある。それがロンドンでのレコーディングである。


『Sharon Van Etten & The Attachment Theory』は、ホルヘ・バルビ(ドラム、マシン)、デヴラ・ホフ(ベース、ヴォーカル)、ティーニー・リーバーソン(シンセ、ピアノ、ギター、ヴォーカル)の3人組。彼らはヴァン・エッテンのソロ作品のバックを務めたことはあるが、シンガー・ソングライター/ギタリストである彼女が、バンドとの完全なコラボレーションでアルバムを書き、レコーディングしたのは今回が初めてである。


「生まれて初めて、バンドに "ジャムっていい?"って尋ねたんだ。私の口から出たことのない言葉だ!でも、私たちが出すすべての音が好きだった。どうなるんだろうという好奇心があった。1時間で2曲書いて、結局、それが "I Can't Imagine "と "Southern Life"という形になった」


シャロン・ヴァン・エッテン&ザ・アタッチメント・セオリーは、ロンドンにあるユーリズミックスの元スタジオ、ザ・チャーチでレコーディングされ、マルタ・サローニ(ビョーク、ボン・アイヴァー、アニマル・コレクティヴ、マイカ・リーヴァイ)がプロデュースした。


「Afterlife」のビデオは、アルバムのレコーディング中、バンドがロンドンの象徴的な100クラブでアルバム収録曲かをデビューさせた映像をフィーチャーしたもので、スス・ラロッシュが監督を務めた。ゴシック/ロココ様式のミュージックビデオは古典的で豪奢なイメージに縁取られている。人間は、日々、細胞レベルで生まれ変わっているという。男性にせよ、女性にせよ、シンガーはある人生の時点で脱皮し、次なる存在へと生まれ変わる瞬間がある。シャロン・ヴァン・エッテンも、シンガーソングライターとして新しく生まれ変わろうとしているのだ。

 

 

「Afterlife」





Sharon Van Etten & The Attachment Theory


 

Label: jagujaguwar

Release: 2025年2月7日


Tracklist:


1. Live Forever

2. Afterlife

3. Idiot Box

4. Trouble

5. Indio

6. I Can’t Imagine (Why You Feel This Way)

7. Somethin’ Ain’t Right

8. Southern Life (What It Must Be Like)

9. Fading Beauty

10. I Want You Here


ビリー・アイリッシュが、マイケル・キートンが司会を務めた昨夜の『サタデー・ナイト・ライブ』に音楽ゲストとして出演した。弟のフィニアスと一緒に、エイリッシュは最新アルバム『Hit Me Hard and Soft』からの2曲、「Birds of a Feather」と「Wildflower」を披露した。その様子は以下で。


エイリッシュのSNLへの音楽ゲスト出演は今回で4回目。前回の出演は12月で、バービー・ムービーに提供した「What Was I Made For?'」と「Have Yourself a Merry Little Christmas」のカバーを歌った。


エイリッシュはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの3公演をソールドアウトさせたばかりだ。『Hit Me Hard and Soft』を引っ提げた彼女の北米ツアーは、来月初めにジョージア州で行われた後、12月にロサンゼルスで終了する。

 


 

 

 

Ringo Starr

 

現役最年長のビートルズのメンバーであるRingo Starr(リンゴ・スター)は、T・ボーン・バーネットと共作したニューアルバム『Look Up』を発表した。

 

本作は2025年1月10日に海外盤がリリースされる。アルバムのリードシングル「Time On My Hands」のリリースと共にこの知らせは明らかになった。(楽曲のストリーミングはこちら


本作には、アリソン・クラウス、ビリー・ストリングス、ラーキン・ポー、ルシアス、モリー・タトルなど、アメリカーナやブルーグラス方面の豪華なゲストが参加。ポール・ケネリーとダニエル・タシアンが共作したリードシングル「Time On My Hands」もストレートなカントリーソング。(LPには、タシアンとブルース・シュガーが共同プロデューサーとして参加)

 

リンゴ・スターは、2022年に米国の著名なシンガーソングライター、T・ボーン・バーネットに偶然会った後、『Look Up』がどのようにまとめられたかについて次のように明らかにしている。

 

「実は、僕はずっとカントリー・ミュージックが好きだった。T・ボーンに曲を書いてもらったとき、それがカントリー・ソングになるとはそのときは思ってもみなかったよ。当時私はEPを作っていたので、カントリーEPを作ろうと思っていた」


「でも、彼が9曲も持ってきてくれたとき、アルバムを作るべきだと思った! それができて本当にうれしく思う。T・ボーンをはじめ、アルバムの制作に協力してくれた素晴らしいミュージシャンたちに感謝し、ピース&ラヴを送りたい。制作はとても楽しかったし、聴くのも楽しいと思うよ!!」

 

『Look Up』はリンゴ・スターにとって6年ぶりのニューアルバムとなり、カントリーを中心に構成されている。 



「Time On My Hands」

 

 

『Look Up』の輸入盤の詳細についてはユニバーサルミュージックストアでご確認ください。



Ringo Starr 『Look Up』

 

Label: A Lost Highway Records (Roccabella/ UMG Recordings)

Release; 2025年1月10日


Tracklist:    


1. Breathless (featuring Billy Strings)
2. Look Up (featuring Molly Tuttle)
3. Time On My Hands
4. Never Let Me Go (featuring Billy Strings)
5. I Live For Your Love (featuring Molly Tuttle)
6. Come Back (featuring Lucius)
7. Can You Hear Me Call (featuring Molly Tuttle)
8. Rosetta (featuring Billy Strings and Larkin Poe)
9. You Want Some
10. String Theory (featuring Molly Tuttle and Larkin Poe)
11. Thankful (featuring Alison Krauss)

 



ブルックリンのシンガーソングライター、Mei Semones(メイ・シモネス)がニューシングル「Dangomushi」をBayonet Recordsからリリースした。この新曲は2024年4月に発売された最新EP「Kabutomuhsi」につづく作品となる。(楽曲のストリーミングはこちらから)

 

シモネスの音楽的な主題には、ジャズのほか、ラテンミュージックがある。新曲でも日本語と英語の歌詞とボサノヴァとジャズを組み合わせた軽妙な音楽スタイルは健在である。聴きやすく親しみやすいポップスで、J-POPのリスナーの琴線に触れるものがありそうだ。今回のシングルでは、アコースティックギターの華麗な演奏と合わせて、ストリングスがフィーチャーされている。歌詞では日常的な出来事が日記のように紡がれ、ほんわかとしたイメージが立ち上る。

 

現在、メイ・シモネスはライブツアーを開催中で、来年2月までこの日程は続く。フロリダ、テキサス等の公演を経て、10月30日には、ニューヨークの”The Brookilyn Monarch”での公演を予定している。また、11月3日には再来日を果たし、Spotify O-Westでライブを開催する。

 

Mei Semonesの過去のインタビューはこちらからお読みください。

 

 

「Dangomushi」

 

Liela Moss



ロンドンのシンガーソングライター、Liela Moss(リエラ・モス)は4枚目のスタジオ・アルバム『Transparent Eyeball』のリリースを発表する。


デューク・スピリットのメンバーとして知られるリエラは、ソロ活動やコラボレーションを通じて影響力のあるアーティストとしての地位を確立してきた。リエラの催眠術のような、しばしば激しい音楽スタイルは、SPIN、NME、Clash Magazine、Uncut、MOJO、Record Collector、6 Music、Radio Xなどが支持し、世界中のテイストメーカーや音楽ファンから大いに称賛されている。


2008年の「My Name is Safe In Your Mouth」、2020年の「Who The Power」、2023年の「Internal Working Model」、そしてデューク・スピリットとの5枚のアルバムにより、「Transparent Eyeball」はリエラの新時代を築き、より大胆なサウンドの方向へと進んでいる。


プロデュース・デュオのIYEARA(マーク・ラネガン、ヒューマニスト)と協力し、リエラはドラマチックで脅威的なサウンドを作り上げた。スペイシーで、グリッチーで、息をのむほどスタイリッシュな「Conditional Love」の洗練されたプロダクションとリエラのパワフルなヴォーカルは、このアルバムで何が期待できるかを垣間見せてくれる。


リエラはアルバム制作について以下のように回想している。「このアルバムは、20年間曲をレコーディングしてきた中で最も自発的なプロセスだった。プロデューサーのIYEARAとは、もし2曲でしっくりくるものができたら、全部をアルバムにして、私が歌うことにしてもいいかなというような会話をした」


「できる限り自然体でいることを心がけながら、私は音楽の雰囲気から生まれたセリフや言葉を吐き出したが、それは私の一般的なこだわりというテーマで統一されている。権力闘争に憑りつかれている我々人間たちは、どうすれば争いを解決できるのだろうか。私は、人間関係における不寛容が、そもそもそのような境界線を刺激する恐怖よりも、どれほど大きな害を深く引き起こしているのかについて考えていた」




Liela Moss 『Transparent Eyeball』 - Self Release (A Bardge Of Friendship)
 
 


 
 
リエラ・モスは三作目のアルバム『International Working Model』で実験的なポップスをもと
に聴きごたえのある作風を確立したが、それほど派手な印象をもたらしたとは言い難かった。 モスは、Bjorkに近いハスキーな声質を持ち、音域やビブラートの伸び等、歌手として申し分ない資質を兼ね備えていたが、端的に言えば、彼女は才能を持て余していた。それは間違いなく、ポップという側面にこだわっていたから、その才能を発揮しきれない部分があったのである。


しかし、今回、IYEARA(マーク・ラネガン、ヒューマニスト)をプロデュース・チームに招聘し、「A Bardge Of Friendship」という制作チームの助力を得て自主制作盤としてリリースされた『Transparent Eyeball』では、KASABIANのデビュー当時のようなエレクトロ・ロックへとドラスティックな音楽的な変換を図り、見違えるような印象をもたらすことになった。カサビアンはデビュー当時、自分たちを『ギャングスタ』と名乗っていたが、それに近いイメージだ。そのセンセーショナルで毒気に満ちた印象は、デビュー時のビョークやベス・ギボンズに匹敵する。
 
 
4作目のアルバムは、シンプルに言えば「歌手としての変身」を意味する。この新作を聴けば、三作目までのリエラ・モスのイメージは一瞬で吹き飛ぶ。まるで嵐のようなポピュラー/ダンスロックが走り抜けていき、一般的なリスナーは口をポカンと開けたまま、その音楽に圧倒されてしまうかも知れない。実際的にレコーディングルームの雰囲気が収録曲に乗り移ったか、もしくはマーク・ラネガンがよく知る「ストーナー」の手法をダンスミュージックのアシッドの感覚を結びつけたかのようである。アルバムは奇妙な緊張感に満ちていて、そしてライヴステージ向きのサウンドを徹底して強調している。アンセミックなフレーズを散りばめ、扇動的であることを最優先し、リエラ・モスはアグレッシヴなヴォーカルを披露する。3作のフルレングスの制作やライブにおいて、彼女はそのための布石は十分に作っておいた。まるで内側に溜め込んだエネルギーを一挙に開放するような感じで、覇気のあるヴォーカルを披露する。
 
 
 
本作の音楽は、Portishead、Trickyのトリップ・ホップ、Primal  Scream、New Orderのダンス・ロックの文脈をかけ合わせ、それらを全体的に実験的なポップとして組み上げる。ただ、オープナー「Prism」を聴くと分かるように、基本的にはシンプルな8ビートのロックで構成され、これらはアルバム全般を通じてほとんど崩れることがない。
 
 
トラック全体の波形にディレイを施し、アコースティックのドラム演奏を元に、力強いグルーヴを作り出し、そして、現在の歌手の印象であるスタイリッシュな感覚を徹底して押し出す。ボーカルに普遍的なソウル/ダンスからの影響を取り入れ、トリップ・ホップやダブの系譜にあるドラムのエッフェクティヴな効果、『Dummy』の作風に代表されるエキゾチックなシンセの断片が組み合わされ、堅牢なポップ/ロックソングが出来上がる。音楽的な手法としては複雑でハイレベルだが、表向きに現れるのはカサビアンのデビュー当時のようなシンプルなロックである。
 

「Dark Kitchens」は、ポピュラー/ロックとして優れているだけではなく、今年のダンスミュージックの中でも傑出していると私自身は思った。インダストリアル・ノイズを80年代のマンチェスターのエレクトロに織り交ぜ、ハードコア・テクノとポピュラー・ミュージックを劇的に融合させている。


全体的にはハードコアテクノなのだが、その中に、ビョークやセント・ヴィンセントのシネマティックなポップス、シアトリカルなポップスの影響を織り交ぜ、渦巻くようなグルーヴを背景に、モスはクールな歌を披露している。前作ではインディーフォークの系譜にある柔らかい印象の曲も制作していたが、その面影は最早どこにもない。人が生まれ変わったかのように、全盛期のアニー・クラーク、ギボンズ、ビョークに匹敵する凄まじい迫力のヴォーカルを披露する。
 
 
 
 
「Dark Kitchens」


 
 
アルバムの中盤では、多彩な印象を持つエレクトロニックがポピュラーと結び付けられる。IYEARAのプロデュースは個性があり、ジェフ・バーロウのようにリズムトラックに徹底して注力し、細部のリズムの作り込みは精密機械のようである。そしてドラムテイクがボーカル・トラックよりも前面に出てくることがある。
 
 
 
「3-Conditional Love」はアルバムのもう一つのハイライトとなる。Primal Scream、New Order、Underworldのダンサンブルなシンセサイザーのフレーズをポーティスヘッドのサンプリング・ドラムと掛け合わせ、それらを、Florence+The Machineのゴシック調のポピュラーと結びつける。しかし、サビの部分では、80年代頃のポピュラーを意識したアンセミックなボーカルを披露し、それらがスペーシーなシンセによって強調される。ライブで映えるようなナンバーである。
 
 
「Reward」は、メロとサビを変拍子によって対比させた一曲である。St.Vincent(アニー・クラーク)の系譜にある曲調であるが、ロックというよりもメタリックな印象を徹底して押し出した過激な雰囲気を擁するナンバーだ。同じように、編集された多重録音のリズム・トラックにインダストリアルなノイズを配し、Trickyのようなヒップホップに傾倒したグルーヴを生み出す。
 
 
曲の土台となるリズムやベースがしっかりと作り込まれていて、単体でも成立しているからこそ、リエラ・モスは安心感を持って歌をうたえるし、ヴォーカリストとしての存在感を際立たせることが出来る。この曲では、女性のソプラノの音域からアルトに属する音域を変幻自在に歌いこなし、アルバムの中で最も自由闊達に歌うリエラ・モスの高い表現力を体現している。
 
 
ラディカル(急進的)な印象を持つ本作の序盤であるが、後半とのつなぎ目に、バラード調の落ち着いた曲が収録されている。「Something I Left Behind」は、バンド時代からおよそ21年のキャリアを振り返り、歌手として新たな決意表明を行うかのような勇ましさに充ちたナンバー。他の収録曲と同様に、リズムトラックに力が注がれているが、この曲は音楽性が異なる。


例えば、Pearl Jam、Alice In Chains、Soundgardenといったグランジの急峰の音楽の旋律的な要素を踏襲し、ポップスの枠組みで展開させ、最終的には、ブリストルのトリップホップの形式と融合させる。例えば、ロックという解釈を差し置いても、サウンドガーデンのクリス・コーネルの曲は、ポピュラーソングとして傑出している場合があるが、そのことをつくづく考えなおさせるような一曲である。グランジは、ハードロックやメタルの側面ばかりが取りざたされるが、間違いなくポピュラー音楽の要素を含んでいたことを、リエラ・モスは示唆するのである。
 



ここまでを聴くと、前作から別のシンガーになってしまったようなイメージを抱くかもしれない。しかし、前作から大きく飛躍した作風であることは事実であるのだが、以前の作風を生かした曲も収録されている。そして、これらの近年のBjorkの系譜にある実験的なポップスがアルバム全体のブリッジの役割を果たす。謂わば、アルバムの最終盤の結末に向けた伏線ともなる。


「Blue」、「Stciky」の2曲は、実験的なポップスにゴシックのテイストを加え、前衛的な作風に取り組んでいる。しかし、一貫して、それらの前衛性はリズムやビートの構成を中心に展開される場合が多く、メロディーという側面では、むしろどこかで聴いたことのあるような一般的なフレーズを尊重している。これはアヴァンギャルドに傾倒しすぎると、理解出来るリスナーが限定的になってしまうため、あえて分かりやすい余地をどこかに残しているものと推測される。前者では、Yves Tumorの系譜にあるノイズを含めたミクスチャーとしてのハイパーポップ、そして後者では、Bjorkのエクスペリメンタルポップの系譜にある音楽が繰り広げられる。
 
 
中盤のグランジ、トリップ・ホップ的な暗鬱さは終盤においても維持され、本作に通底するサブベースのような役割を担っている。「Freedom Likes Goodbye」では、同じように、トリップ・ホップのリズムが強調され、ヴォーカリストとしてのワイルドなイメージを決定づける。そして、リエラ・モスは、嘆きの歌をコーラスを交えて紡いでいく。アルバムの終盤には、強い印象を持つ曲が必要となるが、その点は、「Red Future Begins」でクリアしている。この曲では、ドラムンベースとフューチャーベースのリズムを組み合わせ、近年、ヒップホップに主役の座を受け渡した要素を、ロックのフィールドに取り戻すことに成功している。そして、クローズ「Superior」では、エレクトロ・ロックの真骨頂を提示する。しかし、KASABIAN、St. Vincentの系譜にあるスタンダードなロックソングではあるが、その中でリリシズムを巧みに織り交ぜる。これが、ダイナミックなドラム、それからアンセミックなボーカルと組み合わされる。


Liela Moss のニューアルバム『Transparent Eyeball』は印象深い曲が複数収録されている。ただ、アルバムの最後で少しトーンダウンしてしまったイメージを受ける。対照的に、うっとりさせるような曲を最後に収録しても面白かったのではないだろうか? もちろん、少なくとも、リスニングの際に感じた不足感は私自身が本来の魅力を見つけられなかったことによる。何度も聴いていくうちに、新しい発見があるかもしれない。未知のポテンシャルを持つアルバムである。
 
 
 
 
「Something I Left Behind」
 
 
 
 
 
96/100 
 
 
 
Liela Moss  『Transparent Eyeball』は自主制作盤として発売中。ストリーミングはこちらから。 
 


1. Prism
2. Dark Kitchens
3. Conditional Love
4. Reward
5. Something I Left Behind 6. Blue
7. Sticky
8. Freedom Likes Goodbyes 9. Real Future Begins
10. Superior

 

Saya Gray

ロンドンをベースに活動するシンガーソングライター、プロデューサー、マルチ奏者のサヤ・グレイがデビューアルバム『SAYA』を2025年2月21日にDirty Hitからリリースすることを発表した。本日発表されたリードシングル「SHELL ( OF A MAN )」は以下で聴くことができる。


『SAYA』は、2枚のEPS『QWERTY』と『QWERTY II』に続く作品である。前作では、プログレッシヴロック、ジャズ、ダンスミュージックを結びつけて、独創的な作風を確立した。

 

最新のプロジェクトについてグレイはこう語っている。「私は素早く動く。素早く移行し、変化する!このアルバムのために心と体が追いついたんだ。このアルバムのために心を落ち着かせなければならなかった。片付けを記録しなければならなかった。場所、人、パターンから移動するときの残骸......その果てにあるのは自分自身だけなんだ!」



SAYA GRAY 『SAYA』


Label:Dirty Hit

Release: 2025年2月21日

 

Tracklist:


1. ..THUS IS WHY ( I DON’T SPRING 4 LOVE)

2. SHELL ( OF A MAN )

3. LINE BACK 22

4. PUDDLE ( OF ME )

5. HOW LONG CAN YOU KEEP UP A LIE?

6. CATS CRADLE!

7. 10 WAYS ( TO LOSE A CROWN )

8. H.B.W

9. EXHAUST THE TOPIC

10. LIE DOWN

 

Maggie Rogers
©Nicole Mago


 

マギー・ロジャースは新作『Don’t Forget Me』のツアーを目前に、ニューシングル「In The Living Room」を発表した。(ストリーミングはこちら

 

ミュージック・ビデオでは、ロジャースがベッドルームのシーツにくるまってのたうち回るシーンから、過去の恋人とソフトなキスを交わすシーンへと移り変わり、「But I will always remember you/When we were dancing in the living room. 」と歌っている。

 

『Don't Forget Me』の曲と同様、ロジャースは、恋に絶望していた「若くてハングリー」な自分を振り返っている。彼女がこの曲を書き始めたのは2023年3月で、3枚目のスタジオ・アルバムを書いた数ヵ月後だった。

 

『In The Living Room』を書いたのは2023年3月で、『Don't Forget Me』を書いた数ヵ月後だった」とロジャースは語った。

 

「共同ライター/共同プロデューサーのイアン・フィチュックと私はスタジオに戻っていて、もう1曲やってみようと決めた。このアルバムの多くの部分と同じように、この曲は記憶の美しさと痛み、そして人生の中で誰かが去っていくのを処理するとき、それが現実と織り成す方法についての歌なんだ」

 

「結局のところ、アルバムとしての『Don't Forget Me』は、私たちがどのように人を記憶しているか、そして新しい現実を創造する過程で私たちが自分自身に語る物語について歌っている」

 

マギー・ロジャースの最新ツアーは10月9日、テキサス/オースティンで始まり、来月のイングルウッド公演まで続く。ツアー日程の中にはニューヨークのマディソンスクエアガーデンの公演が含まれている。



「In The living Room」 

 

 

【Don't Forget Me Tour】


Oct 9, 2024
Moody Center
Austin, TX
with special guest Ryan Beatty

Oct 12, 2024
Bridgestone Arena
Nashville, TN
with special guest Ryan Beatty

Oct 15, 2024
Wells Fargo Center
Philadelphia, PA
with special guest Ryan Beatty

Oct 17, 2024
TD Garden
Boston, MA
with special guest Ryan Beatty
Sold Out


Oct 19, 2024
Madison Square Garden
New York, NY
with special guest Ryan Beatty
Sold Out


Oct 20, 2024
Madison Square Garden
New York, NY
with special guest Ryan Beatty

Oct 22, 2024
Coca-Cola Coliseum
Toronto, ON
with special guest Ryan Beatty

Oct 24, 2024
United Center
Chicago, IL
with special guest Ryan Beatty

Oct 25, 2024
Target Center
Minneapolis, MN
with special guest Ryan Beatty

Oct 29, 2024
Climate Pledge Arena
Seattle, WA
with special guest Ryan Beatty

Oct 30, 2024
Moda Center
Portland, OR
with special guest Ryan Beatty

Nov 1, 2024
Chase Center
San Francisco, CA
with special guest Ryan Beatty

Nov 2, 2024
Kia Forum
Inglewood, CA

©Grace Pickering

Moonchild  Sanelly(ムーンチャイルド・サネリー)は、ビヨンセやティエラ・ワック、ゴリラズ、スティーヴ・アオキなどのアーティストとコラボレートしてきた南アフリカのゲットー・ファンク・スーパースターだ。

 

本日、彼女は3枚目のスタジオ・アルバム『Full Moon』を2025年1月10日にTransgressive Recordsからリリースし、2025年のイギリスとアイルランドのヘッドライン・ツアーを行うことを発表した。

 

Full Moon』は、サネリーのユニークなサウンド、陽気なアティテュード、個性的なヴォーカル、ジャンルを超えたヒットメーカーとしての才能を披露する12曲からなるコレクションで、アルバムの最新シングルとビデオ「Do My Dance」がリリースされる。


マラウイ、イギリス、スウェーデンでレコーディングされ、ヨハン・ヒューゴ(セルフ・エスティーム、MIA、Kano)がプロデュースしたフルムーンのクラブ・レディなビートは、エレクトロニック、アフロ・パンク、エッジの効いたポップ、クワイト、ヒップホップの感性の間を揺れ動く。


「Do My Dance」で、リスナーはこのアルバムの規模と野心を知ることになる。ハイ・オクタンシーでアンセミックな「Do My Dance」は、大胆なハッピー・ハードコア・ビートに支えられた速射砲のようなヴァースと、明るく大胆なシンガロング・コーラスで、スタイルとテンポを越えて跳ね回る。

 

ネイト・トーマスが監督した「Do My Dance」のビデオは、ヨハネスブルグで撮影され、彼女の特徴であるティールカラーのムーンモップを冠にした、輝かしい美的センスに溢れたアーティストが登場する。

 

このレコードを『FULL MOON』と名付けたのは、これらの経験を生き、書くことで得た、本当に明確な感覚を伝えるためなんだ」とムーンチャイルドは語る。「『Phases』では月の満ち欠けを表現した。月が満ち欠けをするとき、月は一度に自分の一部を見せる。満月は、私全体が照らし出される。私の全自己の到着だ」

 

「FULL MOONは、私がここにたどり着くまでに経験しなければならなかったこと、感じなければならなかったすべての感情、経験したすべてのことの集大成です」ムーンチャイルドは続けた。「このプロジェクトには、最初から最後まですべてが凝縮されている。ケンカ、悲しみ、立ち直ること、手放すこと、許すこと、受け入れること。赦しには精神的、霊的な一体感があり、それはあなたを完全なものにしてくれる。だから私はここにいる。"FULL MOON "だ」

 


「Do My Dance」



Moonchild Sanelly is the South African ghetto-funk superstar who’s collaborated with artists including Beyonce and Tierra Whack, Gorillaz, Steve Aoki and more. 

 

Today, she announces her third studio album, Full Moon, out 10 January, 2025 via Transgressive Records, along with her 2025 UK and Ireland headline tour. 

 

Full Moon is a collection of 12 tracks showcasing Sanelly’s unique sonic fingerprint, joyous attitude, distinctive vocals and genre-bending hit-making prowess, including and the album’s latest single and video, “Do My Dance, out now.

Recorded in Malawi, the UK and Sweden, and produced by Johan Hugo (Self Esteem, MIA, Kano), Full Moon’s club-ready beats oscillate between electronic, afro-punk, edgy-pop, kwaito, and hip-hop sensibilities. With “Do My Dance,” listeners get a taste of the scope and ambition of the album. High octane and anthemic, “Do My Dance” bounces across styles and tempos, with rapid-fire verses underpinned by an audacious Happy hardcore beat, bursting into a bright, bold singalong chorus. The video for “Do My Dance", directed by Nate Thomas, was filmed in Johannesburg and features the artist in all her glorious aesthetic, crowned by her signature teal-coloured Moon Mop, watch HERE.

 

“I called this record ‘FULL MOON’ to convey a really clear sense that I got from living and writing these experiences,” notes Moonchild. “Phases showcased all my sides, the different phases of the moon, and this one is all those parts of me being in unison with each other. When the moon is in phases, it shows parts of itself at a time. Full Moon is me, lit up in my entirety. The arrival of my whole self. It’s the arrival.”

 

“FULL MOON is a culmination of everything that I needed to experience to get to this point, every emotion I had to feel, everything I went through,” she adds. “This project has it all, from beginning to end. The fights, the sadness, the getting back up, the letting go, the forgiveness, the acceptance. There’s a sense of mental and spiritual togetherness that comes with forgiveness and it makes you whole. So here I am, a FULL Moon.”

 


Moonchild Sanelly 『Full Moon』


Label: Transgressive 

Release: 2025年1月10日

 

Tracklist:

1. Scrambled Eggs

2. Big Booty

3. In My Kitchen

4. To Kill a Single Girl (Tequila)

5. Do My Dance

6. Falling

7. Gwara Gwara

8. Boom

9. Sweet & Savage

10. I Love People

11. Mntanami

12. I Was the Biggest Curse



*Pre-order(International): https://transgressive.lnk.to/fullmoon



UK & Europe Tour Dates 2024

31 October           Tou Scene, Stavanger, NORWAY

01 November           Molde Mundo, Molde, NORWAY

02 November           Oslo World, Oslo, NORWAY

04 November       Quasimodo, Berlin, GERMANY

05 November          DE VK, Brussels, BELGIUM

06 November       Le Hasard, Paris, FRANCE

07 November          Op Locatie, Amsterdam, NETHERLANDS

11 November       Sunflower Lounge, Birmingham, UK - SOLD OUT

12 November          Rough Trade, Bristol, UK - SOLD OUT

13 November       Colours, London, UK - SOLD OUT

 

Australia Tour Dates 2024

16 October    Tumbalong Park - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

18 October    The Lord Gladstone - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

18 October    The Lansdowne Hotel - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

19 October   Yah Yah’s, MELBOURNE, AUS

 

UK & Ireland Tour Dates 2025

18 March   YES (The Pink Room), MANCHESTER, UK

20 March   The Grand Social, DUBLIN, Ireland

21 March   The Wardrobe, LEEDS, UK

22 March    King Tut’s, GLASGOW, UK

24 March   Hare & Hounds, BIRMINGHAM, UK

25 March   Strange Brew, BRISTOL, UK

26 March   Heaven, LONDON, UK