新年の幕開けとして、ポリヴァイナルは、シカゴのインディーズシーンの重要なバンドであり、また、エモコアの源流を形作ったキャップン・ジャズのアルバム『ブリトー』、『インスピレーション・ポイント』、『フォーク・バルーン・スポーツ』、『カード・イン・ザ・スポークス』、『オートマティック・バイオグラフィー』、『カイト』、『カンフー』、『トロフィー』、『バナナの皮で滑った』、『卵の殻をつま先で踏んだ』(愛称:シュマップン・シュマッツ)の30周年記念ヴァイナル・リイシューを発表する。
この新しいプレス盤は、レコードのオリジナル・テープから制作されたリマスター・オーディオをフィーチャーし、その影響力のあるサウンドをレコードに蘇らせた。
1991年、シカゴ郊外に住む4人の子供たち、ティム&マイク・キンセラ兄弟、ヴィクター・ヴィラレアル、サム・ズリックがキャップン・ジャズを結成した。その3年後、デイヴィ・フォン・ボーレンの助けを借りて、エモ・カルテットは唯一のフル・アルバムをレコーディングした後、解散した。
昨年ラスベガスで開催されたベスト・フレンズ・フォーエヴァー・フェスティバルでの砂漠での記念すべき再結成に続き、バンドは今年プリマベーラ・サウンド・バルセロナとポルトのステージに戻ってくる予定だ。
元々Man With GunレーベルからリリースされたShmap'n Shmazzは、バンド解散後すぐに廃盤となり、最終的に1998年にJade Tree RecordsからリリースされたAnalphabetapolothologyコンピレーションに収録された。
オープニング・トラックの「Little League」で聴ける比類なき激しさと、エキセントリックで詩的な歌詞が相まって、この象徴的なアルバムはリリース以来、数え切れないほどのアーティストに影響を与えてきた。ピッチフォークはこのアルバムを「中西部エモの試金石」と呼び、ヴァルチャーは「史上最も偉大なエモ100曲」の第3位に「リトル・リーグ」を選んだ。ミュージシャンのデヴェンドラ・バンハートは、2017年のジョーン・オブ・アークのドキュメンタリーでバンドへの愛を表明し、ティムの力強く印象的なヴォーカルを 「動物園にクアールードを飲みに行くが、他の動物はみんなスピードに乗っている 」ようだと表現した。
バンドの影響力のある遺産に加え、キャップンジャズは、アメリカン・フットボール、オーウェン、バースマーク、ジョーン・オブ・アーク、オウルズ、プロミス・リング、メイク・ビリーヴ、ゴースト・アンド・ウォッカなど、オリジナル・メンバーを擁する他の著名なバンドの結成のきっかけとなった。
昨年、キャップンジャズは、キンセラ兄弟を交えてシカゴでライブ活動を始めており、ヨーロッパツアーを計画している。2025年に本格的な活動を開始すると言う話も。いずれにしても続報に期待したい。
Cap N' Jazz 「Shmap'n Shmazz」(Burritos, Inspiration Point, Fork Balloon Sports, Cards in the Spokes, Automatic Biographies, Kites, Kung Fu, Trophies, Banana Peels We’ve Slipped on, and Egg Shells We’ve Tippy Toed Over)
Tracklist
1. Little League
2. Oh Messy Life
3. Puddle Splashers
4. Flashpoint: Catheter
5. In The Clear
6. Yes, I am Talking to You
7. Basil's Knife
8. Bluegrassish
9. Planet Shhh
10. Precious
11. ¡Qué Suerté!