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フランツ・フェルディナンドが新曲「Night Or Day」とミュージックビデオを公開した。この曲は「Audacious」に続き、バンドの次のアルバム『The Human Fear』を予告するものだ。リアン・ホワイト監督による映像は以下より。


「人生は決して楽ではないかもしれないが、俺たちは昼も夜も全力で生きていく」とフロントマンのアレックス・カプラノスは声明で語っている。

 

「夜から昼へ。このアルバムと残りのLPをレコーディングした環境のドラマ・ノワールを捉えるために、才能溢れるリアン・ホワイトとコラボした。彼女の感性とエネルギーは、あの空間に爆発し、私たちが音楽を作った世界を垣間見せてくれた。嵐が部屋を揺らし、ブーン...スコットランドのダーク・ハートが力強く鼓動する。撮影はすべてAYRスタジオで行われた」


「この曲は、4つの壁の中で生き、呼吸する、激動的で超越的な感情の巨大さを体現している。フランツ・フェルディナンドとスコットランドのスタジオで生まれ、そこでこの美しさをレコーディングした "Night or Day "は、16mmモノクロフィルムの目に映る映像と音の力強い出会いだった。これが、我々が踊る嵐なのだ!」


フランツ・フェルディナンドの新作アルバム『The Human Fear』はDominoから1月10日にリリースされる。


「Night Or Day」





◾️FRANZ FERDINAND(フランツ・フェルディナンド)、6作目のアルバム『THE HUMAN FEAR』を発表
©︎Mac Scott


イギリス/ニューカッスルのシンガーソングライター、サム・フェンダーがニューアルバム『People Watching』のリリースを発表した。2月21日にポリドール・レコードからリリースされる。同時にフェンダーはアルバムからのタイトル・トラックを配信した。このイギリス人ロッカーは、ウォー・オン・ドラッグスのアダム・グランデュシエルと新曲を共同プロデュースした。

 

11月7日付けのインスタグラムの公式アカウントの投稿で、このシングルの裏話についてフェンダーは次のように語っている。『People Watching』は、僕にとって代理母のような存在で、昨年11月に亡くなった人のことを歌っています。私は最期、彼女の側にいて、彼女の隣の椅子で眠った。この曲は、その場所と家への往復で、私の頭の中をよぎっていたことを歌っている」


「彼女は僕にステージに上がる自信を与えてくれた人だし、いつも『なんで受賞スピーチで名前を出さないんだ』って言われていた。でも今は、曲(とアルバム)全体が彼女につながっている。彼女が今どこにいようと、『そろそろ坊や』と言って見下ろしていることを願っています」


『People Watching』は2021年の『Seventeen Going Under』に続く作品となる。フェンダーはグランデュシエルとともに、恒例のコラボレーター、ディーン・トンプソン、ジョー・アトキンソン、プロデューサーのマーカス・ドラヴスと一緒に新作アルバムの制作に取り組んだ。

 

 

「People Watching」 - Best New Tracks

 

 

 

Sam Fender 『People Watching』

Label: Polydor

Release: 2025年2月21日 


Tracklist:


1. People Watching

2. Nostalgia’s Lie

3. Chin Up

4. Wild Long Lie

5. Arm’s Length

6. Crumbling Empire

7. Little Bit Closer

8. Rein Me In

9. TV Dinner

10. Something Heavy

11. Remember My Name

 


Bleachers(ブリーチャーズ)は、一足はやくクリスマスのプレゼントをファンに捧げている。ジャック・アントノフのバンドが過去2年間ライブで披露してきたホリデーソング「Merry Christmas, Please Don't Call」をリリースした。爽やかなクリスマスソング。以下よりお聴きください。


ブリーチャーズのセルフタイトルの4枚目のスタジオ・アルバムは、新しいレーベル、ダーティ・ヒットから3月にリリースされた。最近、デビュー・アルバム『A Stranger Desired』の10周年を記念して、そのイマジネーション・ヴァージョンである『A Stranger Desired』を発表している。

 


「Merry Christmas, Please Don't Call」



アイルランドの英雄、Fontaines D.C.(フォンテインズ・ダブリン・シティ)がニューアルバム『Romance』の収録曲「Bug」のミュージックビデオを公開した。

 

映像は、イギリス人映画監督アンドレア・アーノルド(『アメリカン・ハニー』、『フィッシュ・タンク』)が監督した。また、彼の新作映画『Bird』は今週金曜日、11月8日に公開される。

 

この映画の主演はバリー・キョーガンとフォンテーヌD.C.のカルロス・オコンネルで、ミュージック・ビデオはこの映画の「短編再映画化」と銘打たれており、この映画だけの未公開映像が使用されている。以下よりご覧ください。


アンドレア・アーノルドは声明で「フォンテーヌを初めて聴いたときから大好きでした。「音楽には、いつも自分のものであるかのように、すでに知っているかのように、自分の一部であるかのように、骨の髄まで染み込むものがある。だからこそ、『Too Real』と『A Hero's Death』を私の映画『Bird』で使いたいとお願いしたんだ」と言う。


「彼らの音楽は、そこに属しているように感じた。私の世界に。彼らはすぐに寛大にもこれらの曲を使わせてくれた。その寛大さは、映画の人生に注ぎ込まれるエネルギーをもたらしてくれた。映画を作るときに生まれるポジティブなエネルギーすべてに感謝している。バグ・トラックのために映像と私のバードの世界を拡張することは、世界で最も自然なことのように感じた。同じものの一部のようにね。そう感じなければ、このようなことはしなかっただろう。誰のためでもない」


カルロス・オコーネルはこう付け加えた。


「アンドレア・アーノルドは、彼女の新作映画『Bird』の中で、バグというキャラクターを演じるバリー・キョーガンをフィーチャーした我々の曲『Bug』のシークエンスをカットアップしてくれた」


「Bugは、すぐにできて、すぐにみんなを納得させた曲だ。私の目には、Bugというキャラクター、"Bug's Life "というタトゥー、アンドレアの本質的でロマンチックな世界、そして "Changed my name to "Promise you, Yea"(私の名前を "約束する "に変えた)というセリフが、すべて一緒になったとき、説得力は不要になり、説得力は否定できないものになった。」


「アンドレア・アーノルドに感謝したい。私たちがベーコンやゴヤを思い出すように、彼女は記憶に残るだろう」


「Bug」




 

Manic Street Preachers


Manic Street Preachers(マニック・ストリート・プリーチャーズ)は、15枚目のスタジオ・アルバム『Critical Thinking- クリティカル・シンキング』を2025年1月31日にコロンビアからリリースすると発表した。


ベーシスト/作詞家のニッキー・ワイヤーが「相反するものがぶつかり合うレコード」と表現するこのLPは、2022年の「Know Your Enemy」、今年の「Lifeblood」のリマスター記念バージョン(「Lifeblood 20」と命名)に続く作品で、MSPとSuedeの最近の共同ヘッドラインツアーも収録されている。


アルバムの公式発表と同時に、マニック・ストリート・プリーチャーズは、ニッキーが初めてリード・ヴォーカルを務める代表曲「Hiding In Plain Sight」を発表し、それに伴うUKヘッドライン・ツアーの計画も決定した。

 

 

 「Hiding In Plain Sight」

 

 

 

 

Manic Street Preachers 『Critical Thinking』




マニック・ストリート・プリーチャーズが15枚目のスタジオ・アルバムとそれに伴うUKツアーの詳細を発表した。 Critical Thinking」は2025年1月31日にコロムビアからリリースされ、ベーシスト/作詞家ニッキー・ワイヤーのリード・ヴォーカルを初めてフィーチャーしたニューシングル「Hiding In Plain Sight」は現在(10月25日)発売中だ。


詩人アン・セクストンの一節(「I am a collection of dismantled almosts」)にインスパイアされた「Hiding in Plain Sight」は、「一日中カーテンを引いていたい」という中年期のノスタルジアと、ザ・オンリー・ワンズ、コックニー・レベル、ダイナソーJrの「Freak Scene」のような70年代ロックンロールの名曲を引用した華やかで高揚感のあるメロディーを対比させている。

 

バンドのDoor To The River StudioとモンマスのRockfieldで録音されたこの曲は、ニッキー・ワイヤーがリード・ヴォーカルをとり、ラナ・マクドナーがヴォーカルを加えている。この曲は、バンドと常連のコラボレーターであるデイヴ・エリンガとロズ・ウィリアムズがプロデュースし、シーザー・エドマンズ(セント・ヴィンセント/ウェット・レッグ)がミックスした。

 

「Critical Thinking」は、相反するアイディアがぶつかり合うことを謳歌しており、淡々と魂を探求する歌詞が、バンドがこれまでにレコーディングした中で最も真正面から中毒性のあるメロディに出会っている。


マニック・ストリート・プリーチャーズのニッキー・ワイヤーがクリティカル・シンキングについて語る。

 

 「このアルバムは、相反するものがぶつかり合い、弁証法が解決の道を見出そうとしている。ジェイムズ(ディーン・ブラッドフィールド)による3つの歌詞は例外で、人々、彼らの記憶、言語、信念の中に答えを探し、できればそれを見つけたい。


「音楽はエネルギッシュで、時に陶酔的だ。レコーディングは、時に散発的で孤立したものになり、またある時はバンド編成でのライブ演奏になり、正反対のものが互いに意味をなす。これらの曲の中心には危機がある。懐疑と疑惑の小宇宙であり、内面への衝動は避けられないように思える」

King Gizzard &The Lizard Wizard


オーストラリアのロックシーンの雄、King Gizzard & The Lizard Wizard(キング・ギザード&ザ・リザード・ウィザード)は新曲「Phantom Island」を発表し、同タイトルの2025年のオーケストラ・ツアーを発表しました。26枚目のアルバム『Flight b741』をリリースしてからわずか2ヶ月。


5月にスタートするこのツアーは、各都市で異なる28人編成のオーケストラをフィーチャーし、指揮者兼音楽監督のサラ・ヒックスが率いる。このツアーはバンドにとって2025年の唯一のライブ日程となる。キング・ギズはその締めくくりとして、コロラド州ブエナビスタのメドウ・クリークで3日間の滞在型キャンプ・イベント、”Field Of Vision”を開催する予定です。 


『Phantom Island-幻の島』について、キング・ギザードのステュー・マッケンジーはこう語っています。

 

ーーハロー・ワールド。前作は10曲だった。あのセッションで20曲録音したことを除けばね。これはその10曲のうちの1曲なんだ。前作よりもさらにパワーアップしているのがわかるはずさ。この曲には、オーケストラが入ってる。ハハハハハ! それでも本当に、生きている喜びを感じるよ。生計のために音楽を作っていること、そして、何年経っても、ここにいることは特権でもある。ギズをずっと聴いてくれている人、ほんとにありがとう。心から愛しています。

 

まだ聴きはじめたばかりなら、カルトへようこそだね。  ーー愛をこめて、パパ・ストゥー xoxoxox

 


「Phantom Island」



先日、ニューアルバム『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』をリリースしたばかりのイギリスのマルチ奏者でプロデューサー、ウィル・ドーリーのソロ・プロジェクト、スキンシェイプ(Skinshape)。そんな彼が、本日アルバムの収録曲『Lady Sun (Feat. Hollie Cook)/It's About Time』の7インチ・レコードを発売した。ニューアルバムと合わせて下記よりチェックしてみよう。


アルバムからのセカンド・シングルとして当初から話題を呼んでいた「Lady Sun (Feat. Hollie Cook)/It's About Time」は、父親はセックス・ピストルズのドラマーのポール・クック、母親はカルチャー・クラブ&ボーイ・ジョージのバック・ヴォーカルとして活動していた歌手のジェニというサラブレッドであるホリー・クック(Hollie Cook)をフィーチャーした1曲。ホリー自身もラヴァーズ・ロックの女王として知られ、そのかすれたソウルフルなヴォーカルが特徴的だ。なお、B面には、アルバムからの最新シングル「It’s About Time」が収録されている。


クルアンビン、エル・ミシェルズ・アフェアー、テーム・インパラ、エズラ・コレクティヴといったサイケ/フォーク/インディ/ファンク好きに突き刺さること間違いなしのニュー・アルバム『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』。

 

日本からの購入も可能となっているので、ぜひこの機会に7インチと併せてゲットしてほしい。

 

 

 




Skinshape 「Lady Sun Feat. Hollie Cook」- New Single


詳細: https://skinshape.bandcamp.com/album/another-side-of-skinshape



『Another Side Of Skinshape』 New Album



アーティスト名:Skinshape(スキンシェイプ)

タイトル:Another Side Of Skinshape(アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ)

発売日:発売中!

レーベル: Lewis Recordings


トラックリスト

1. Stornoway

2. Mulatu Of Ethiopia

3. Can You Play Me A Song?

4. Lady Sun (feat. Hollie Cook)

5. It’s About Time

6. How Can It Be?

7. Ananda

8. Road

9. Massako

10. There’s Only Hope


アルバム配信中!

https://orcd.co/0db0e46



【バイオグラフィー】

ロンドンのインディ・シーンを拠点に活動するマルチ・プロデューサー、ウィル・ドーリーによるソロ・プロジェクト。2012年結成のロンドンのアート・ロック・バンド、パレスの元ベーシストとしても知られている。

 

これまで、ソウル、ファンク、サイケ、ソフト・ロック、ヒップホップ、アフロビートといった様々なサウンドをキャリアで築いてきた彼は、身近にある楽器はドラム以外、ほぼ全て(ギター、ベース、キーボード、パーカッション、シタール、フルート、そしてヴォーカル)自らが手がけるという、まさにマルチ・プレイヤー。

 

2012年に4曲入りセルフ・タイトルEPでデビューし、2014年には同名のアルバムをリリース。そして、これまでにスキンシェイプとして8枚のアルバムを発表している。2014年にはロンドンのインディー・バンド、パレスにベーシストとして参加し、2015年の『チェイス・ザ・ライト』、2016年の『ソー・ロング・フォーエヴァー』といった2枚のアルバムの制作に携わっている。その後、スキンシェイプの活動に専念するために同バンドを脱退。2024年9月に9作目のアルバムとなる『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』をリリース。その後は、UK/USツアーが決定している。

©Ward & Kweskin

Father John Mistyは「She Cleans Up」でブギーロックを彷彿とさせる古典的なスタイルに回帰している。 曲から立ち上るワイルドさ、そしてダンサンブルなアグレッシヴさに注目したい。


『Mahashmashana』は11月22日にベラ・ユニオン(イギリスとヨーロッパ)とサブ・ポップ(その他の地域)から発売される。2022年の『Chloë and the Next 20th Century』に続くこのアルバムは、ファーザー・ジョン・ミスティとドリュー・エリクソンがプロデュースした。

 

「She Cleans Up」は近日発売予定のアルバム『Mahashmashana』の収録曲。このシングルは以前にリリースされた「Screamland」と「I Guess Time Just Makes Fools of Us All」に続く。

 


「She Cleans Up」





 

©Danielle Neu


本日、Kim Gordon(キム・ゴードン)はセカンド・ソロ・アルバム『The Collective』のデラックス・エディションをMatadorからリリースした。このアルバムには、オリジナル曲と合わせて、先にリリースされたシングル「ECRP」と新曲「Bangin' On the Freeway」が追加収録されている。デジタルに続いて、12月13日にフィジカル・デラックス・エディションがリリースされる。


彼女の生まれ故郷であるロサンゼルスでレコーディングされた『The Collective』は、ゴードンの2019年のフルレングス・デビュー作『No Home Record』に続くもので、プロデューサーのジャスティン・ライセン(リル・ヤッチー、ジョン・ケイル、ヤー・ヤー・ヤーズ、シャーリXCX、イヴ・トゥモール)とのコラボレーションを継続し、アンソニー・ポール・ロペスが追加プロデュースを担当している。

 

このアルバムでは、ゴードンの直感的な言葉のコラージュとフックのあるマントラが、コミュニケーション、商業的昇華、感覚過多を想起させるのに対して、ライゼンのダメージのある吹き飛んだダブやトラップの構成が箔をつけ、2人の共同世界構築を進めている。


「このアルバムでは、今自分の周りで感じている絶対的な狂気を表現したかった」とゴードンは言う。「真実が何なのか誰にもわからない、事実が必ずしも人々の心を揺さぶらない、誰もが自分の言い分を持ち、一般的なパラノイアの感覚を生み出している瞬間。ドラッグ、テレビ番組、ショッピング、インターネット、すべてが簡単で、スムーズで、便利で、ブランド化されている。それは私を混乱させ、未知の何かを追いかけさせ、もしかしたら失敗さえもさせた。」  


プレスリリースでゴードンは次のように語っている。「まだ始まったばかりって感じだよ!たくさんの愛をありがとう!」

 


「Bangin' On the Freeway」

 

 

 ◾️【REVIEW】 KIM GORDON: THE COLLECTIVE   NYのプロトパンクのアイコン、キム・ゴードンによるアブストラクトなサウンド 


Kim Gordon 『The Collective Deluxe』



Tracklist:


1. BYE BYE
2. The Candy House
3. I Don’t Miss My Mind
4. I’m a Man
5. Trophies
6. It’s Dark Inside
7. Psychedelic Orgasm
8. Tree House
9. Shelf Warmer
10. The Believers
11. Dream Dollar
12. Bangin’ on the Freeway (Bonus Track)
13. ECRP (Bonus Track)

 

Stream/ Pre-order:   https://kimgordon.lnk.to/thecollectivedlx

Godspeed You! Black Emperor 『No Title As of 13 February 2024 28, 340 Dead』




Label: Constellation

Release: 2024年10月4日

 

Review  

 

単にバンドというよりも、アートグループといった方が最適なカナダの伝説的なポストロックバンド、Godspeed You! Black Emperor(以下、GY!BE)は、ギタリストでソングライターであるエフリム・メニュクを除いては、メンバーを固定せずに30年余り活動を続けてきた。当初の編成は弦楽器を含む9人編成だった。現在のラインナップは、二本のヴァイオリン、コントラバス、グロッケンシュピール、テープループ、16mmのフィルム撮影者を含む9人編成である。93年頃に結成され、翌年には限定33枚のカセットテープをファースト・アルバムとしてリリースした。99年にはNMEのカバーストーリーを飾り、世界的にその名を知られることに。プロジェクターをステージの背後に置き、音楽と同期させ、映像的なライブパフォーマンスを行うことでも知られている。

 

MOGWAI、Sigur Rosと並んで、ポストロックの代表格とされるGY!BEであるが、当初はハードロックバンドとして認知されていた。うろ覚えであるが、カナダかイギリスのメディアは、このバンドを当初、Led Zeppelinと比較していた。それはハードロックの中に、ストーリーテリングの要素が含まれ、また、90年代としては画期的なスポークンワードのサンプリングの映像的な試みが取り入れられる場合があったからである。分けても、Kranky(国内ではP-VINE)から発売された『Lift Your Skinny Fists Atennas to Heaven』(2000)では、アルバム全体が映画のような趣を持つコンセプチュアルな作品だった。また、演奏がない箇所が時々10分近くに及ぶという側面では、同年代のアルバムとは似て非なる革新的な内容であった。さらに、この音楽性は実際的に、ケンタッキー州ルイヴィルのRachel'sの『Handwriting』(1995)という黎明期のポストロック・アルバムに準ずるものであった。ストリング等のオーケストラ楽器は、1995年の時点でロックのアンサンブルと共存していたということだけは指摘しておくべきだろう。

 

カナダのGY!BEに関しては、幻惑的なハードロックギターを自前の室内楽のストリングスと重ね合わせて、それらをダイナミックなロックソングとして昇華するという点で際立っていた。同時に、このバンドは、ロックミュージックの瞑想性や70年代前後の英国のハードロックバンドが持ち合わせていたサイケデリック性や幻惑的な雰囲気をギターロックを中心に構築してきた経緯がある。また、主要な音楽性と合わせて、政治的な暗喩を交えることもあり、啓示的だと言われることもあれば、旧約聖書の黙示録になぞらえられることもある。つまり、アンサンブルに関しては、Led Zeppelinに比肩するが、歌がなくインストゥルメンタル主体の構成である。


時々、語りのサンプリングが導入されることもあるが、それは飽くまで主体となる音楽のサイドストーリーに過ぎない。その分、ギターのコイルの電気信号の増幅によって暗示的な物語性を増強するというのが他にはない彼らの特性である。だからこそ、プロジェクター映像の同期が演出として生きてくる。彼らの代表作『Lift Your Skinny-』では、轟音のギターがストリングと組み合わされると、MBVのようなシューゲイズに近くなる場合もあったが、基本的なサウンドは、ハードロックやプログレッシヴロックのプリミティヴな響きにあると言えるだろう。また、ドラムに関しては、オーケストラのドラムを使用する場合が稀にあり、現代的なロックやパンクのようなタイトなドラムの録音とは対称的である。聞き方次第では、バタバタというトロットのようなヒットにも聞こえる。GY!BEのドラムは、ジャズやロックのように、リズムを強化するためではなく、ギター、ベース、ストリングスがもたらす幻想性を強める役割を司る。リズムの強化にとどまらず、曲全体に漂う幻惑を湧き立てるような演出的な効果を担うのである。

 

 

近年では、テーマやモチーフそのものが大掛かりになり過ぎて、作品として収集がつかないというケースがあった。つまり音楽自体がベクトルとして外側に放射されていることは確かだったが、それがアンサンブルとして交わる点がなく、科学的な反応を起こすまでには至らなかった。要は、多人数の編成によるアンサンブルがタイトにまとまる瞬間が稀だったのである。確かに、音楽からは長大な大河劇のようなドラマを、アンサンブルを通じて構築しようというコンセプトを感じることが出来たが、それが上滑りに終わってしまうというか、分散的な音楽に終始し、着地点を見失っていたことがあった。しかし、今作では、未来志向の音楽性でなく、それとは対象的に原始的なロック性を中心に据えたことで、強固なアンサンブルの骨組みが出来上がり、そして、音楽そのものがイントロからアウトロまでスムーズに移行していく。 このアルバムは祝福的なギターロックで始まり、アンプリフターの特性を生かしたファズサウンドが気持ちを湧き立てる。近年の暗鬱な音楽性はどこへやら、晴れやかな序曲がファンファーレのように鳴り渡る。


その後、本作は、「BABY IN A THUNDERCLOUD」で瞑想的なギターロックの領域に差し掛かる。テープループを元に、ベース、ギターの演奏を織り交ぜ、テープサチュレーションを用いた荒削りなロックソングへと移行していく。ほとんど無調に近いギターはマーチングのようなドラムと合わさり、勇壮な雰囲気を帯びる。そして音響派に位置づけられる抽象的なギター、ストリングスのトレモロによって、徐々に曲のテンションが上昇し、バンドアンサンブルのエナジーが強まっていく。近年、鳴りを潜めていたアンサンブルの一体感や音の一つひとつの運びによって次の展開を呼び覚ますような流れが構築されていくのである。最終的には、ロックソングとしての余韻をただよわせながら。かなり古い型のメロトロンでこの曲は締めくくられる。

 

 

アルバムの中で深い瞑想性を呼び覚ますのが続く「RAINDROPS CAST IN LEAD」である。 イントロのテープループが続いた後、エレクトリックギターの演奏が続くが、久しぶりに聴く正真正銘のギター・ソロである。そして、90年代から長らくそうであったように、ミニマルミュージックの構成を踏襲し、それらをLed Zeppelinの音楽性と結びつける。この曲では、同じフレーズを辛抱強く重ね、ストリングの演奏を交え、お馴染みの渦巻くようなエネルギーを徐々に上昇させていく。また、音楽には、カシミール地方の民謡のエキゾチックな要素が含まれ、UKのロックバンドと同じように瞑想的な雰囲気や、エキゾチズムを湧き起こす。それはMdou Moctorのような古典的な民謡の要素である。これが果たしてカナダのウィニペグ族の音楽であるのかについては考察の余地が残されている。また、ミニマリズムを用い、バンドのアンサンブルは最もノイジーな瞬間を迎えるが、その後すぐさま静寂に立ち返り、スポークンワードのサンプリングが導入される。この手法は最近のポピュラーでは頻繁に使用されるが、彼らが90年代に一貫して試作してきた音楽は、2020年代にふさわしいものであったことが分かる。

 

 

前曲で最も激しい瞬間を迎えた後、続く「BROKEN SPIRES AT KAPITAL」、「PALE SPECTOR TAKE PHOTGRAPHERS」は連曲のような構成となっている。実際的に啓示的で黙示録的な音楽性が目くるめく様に展開される。弦楽器のアコースティックのドローンを用い、中東の戦争を予言的に暗示している。さながら西と東の対岸にある二つの勢力が折り重なり合うように、弦楽器のドローン奏法が音を歪ませ、強い軋轢をもたらし、そして世界の不協和音を生みだす。従来、音楽による社会的な暗喩がこれほど的確であったことはない。オーケストラ・ヒット(ドラのようなパーカッション)、テープループが主体の実験音楽であるが、コントラバス(ウッドベース)の強いスタッカートが打楽器の効果を発揮する時、独特の不気味さを帯びる。彼らの実験音楽のアプローチが遂に集大成を迎えたと言うことが出来るだろう。その後、再びバンドアンサンブルに戻るが、7分35秒以降のスリリングな展開は圧巻と言えるだろう。

 

アルバムは「GREY RUBBLE」でエンディングを迎える。ギターのトレモロで始まり、お馴染みの音響派としての方向性が選ばれる。Godspeed You! Black Emperorの音楽性は一貫して明るくはないが、示唆や暗示に富み、そして茫漠とした霧の向こうにある構造物を垣間見るかのようである。しかし、その暗鬱な音楽性の果てに浮かび上がる祝祭的な音を捉えられるかどうかが、バンドの音楽を好ましく思うかの瀬戸際となる。ロックバンドとしては最高峰に位置し、並み居る平均的なバンドとは格が違う。これは、彼らが、売れるか否かによらず、実験的な音楽性や革新性を見失なわなかったことに要因が求められる。そして何より、ギターという楽器が単に曲を演奏するためのツールではないことは、このアルバムを聴くと一目瞭然ではないだろうか。ギターとは啓示をもたらすための装置で、テクニックや演奏だけに終始するわけではない。そして、一般的に考えられているよりも未知の可能性に満ちた楽器であることが分かる。

 

 


95/100







 The Smile 『The Cutouts』

Label: XL Recordings

Release: 2024年10月4日

 

Listen/Stream 

 


Review   - The Other Side Of Wall Of Eyes -


『The Cutouts』は、レトロなシンセのフレーズで始まり、その後、オーケストラ・ストリングスとインディーロックの合致、そして、アフロ・ビートのロック側からの解釈、ファンクとマス・ロックの融合、UKロックのエキゾチックな響きのエジプト音楽のスケールにおける反映、オーケストラ音楽とポピュラーの合体を経て、ハワイアンやボサ風のくつろいだフォーク音楽で終わる。

 

前作『Wall Of Eyes』では収めきれなかった音楽的な実験、特に、リズムにおける実験色が強い作品だ。


その中で、スマイル作品では、お馴染みとなったロンドン・コンテンポラリー・オーケストラの美麗なストリングスのパッセージがその間にドラマティックな響きをもたらしている。表向きの印象では、『Kid A』の延長線上にあるような作風だが、よく聴くと、少しテイストが異なることに気づく。もしかすると、『The Other Side Of Wall Of Eyes』とも称するべき作品かもしれない。


前作では、UKチャート三位という記録を打ち立てたスマイルだが、このアルバムは前の作品の続編や続きものとして楽しむことが出来る。ただ、先鋭的な作風であった前作とは対象的に懐古的な作風でもある。テクノ・ミュージックに内包されるオーケストラとの融合の可能性を示唆したあと、「Instant Palm」では、最初期の『Pablo Honey』の作風に立ち返ったという印象だ。しかし、ストリングスのパッセージが加わることで、ゴージャスなアレンジが施されている。

 

「Zero Sum」では、Killing Joke、Gang Of Fourのリズムの変革を再解釈し、それらをマスロックと結びつけている。察するに、ギタリストとしてグリーンウッド(最近はピアノも演奏する)がポストロックに凝っていることは、『The Wall Of Eyes』において暗示されていた。この曲は、シリアスになりがちだった前作に音楽的なユーモアを添え、聴きやすい内容たらしめている。 

 

「Colours Fly」では、トム・ヨークがトム・スキナーに何を期待しているのかが端的に示されている。ロンドンジャズのアヴァンギャルドな響き、打数が多いながらもスタイリッシュにまとめ上げられたスキナーのドラムは、レディオヘッド時代からの通牒のような意味を持つエジプト音楽のスケールに、リズムという側面で特異な力学を付与する。前作では、ライブセッションに比重を置いた音楽が少なかったので、その当たりの心残りを埋め合わせるようなトラックである。


同じく、「Eyes & Mouth」では、スキナーのドラムプレイがフィーチャーされ、エズラ・コレクティヴのようなアフロ・ビート/アフロ・ジャズの原始的響きを持つリズムがサイケなテイストを持つロックに昇華される。さらにサイケに傾倒すれば、ジミ・ヘンドリックスの曲に近づくという面では、70年代の古典的なハードロックを踏襲したようなスタイルの楽曲となっている。

 

「Don’ t Get Me Started」はライヴステージで最初に披露された曲だったが、現時点ではレコーディングの方が良く聞こえる。MOGWAIが最初期のポスト・ロックのアルバムでことさら強調していたテクノとロックのミクスチャーという形は、彼らのうち二人が2000年代に追求していた。それらは懐かしさがあると同時に、リズムとして洗練された印象を覚える。この曲も音楽性のユーモアを強調するという点では、「Zero Sum」と同じ系統にあるトラックと言えよう。 


最近、スマイルはオーケストラとポピュラーの融合がどこに着地するのかを幾度となく試しているが、その断片的な経過が「Tiptoe」に示されている。これは最近の映画音楽やドラマ音楽の手法をポピュラーの領域でどのように活用できるかという前作でも示唆されていた試みである。実際的に、ドラマや映画の挿入歌のような効果を発揮し、このアルバムに変化をもたらしている。

 

その他、「The Slip」では、アナログ時代のレゲエ/ダブをロックと結びつけている。続く「No Words」では『The Light For Attraction』と同じように、鋭利なポストパンクの側面を強調させ、ミニマル・ミュージックのリズムを活用し、ハードなロックサウンドに取り組んでいる。クローズ「Body Language」は、ボサノヴァ/ハワイアン等の音楽性を吸収したダンスミュージックのようだが、トム・ヨークの手に掛かるや否や、それらのリズムやビートが歪み、カクカクとしたリズムに変化するのが面白い。これは2000年代から不変であり、他のミュージシャンには出せない独自のテイストだ。それはまた、8ビットのレトロゲームの作画のようなものなのだ。

 

 

 

76/100

 


Best Track 「Instant Psalm」




 

The Horrors


The Horrors(ザ・ホラーズ)がニューアルバム『Nightlife』を発表し、そのファーストシングル "The Silence That Remains" を公開した。『Nightlife』は2025年3月21日にFictionからリリースされる。バンドにとって8年ぶりのニューアルバムとなり、ラインナップも変更されている。


ホラーズの最後のアルバムは2017年の『V』で、2021年には『Lout』と『Against the Blade』のEPをリリースしている。

 

バンドには依然として、ヴォーカリストのファリス・バドワンとベーシストのリース・ウェブが在籍しているが、これらの結成時のメンバーに、キーボードのアメリア・キッドとドラムのジョーダン・クック(バンドTelegram)が新たに加わった。オリジナル・メンバーのジョシュア・ヘイワードもアルバムでギターを演奏している。オリジナル・メンバーのキーボーディスト、トム・ファース(2021年にバンドを脱退)とドラマーのジョー・スパージョンは不在だ。


バドワンとウェブは、ノース・ロンドンのアパートでデモ制作を始め、レコーディングはロサンゼルスでプロデューサーのイヴ・ロスマン(Yves Tumor、Blondshell)と行った。その後、ギタリストのヘイワードとともにロンドンでアルバムを完成させた。キッドもグラスゴーからリモートで参加した。


バンドはプレス・ステートメントの中で、ニューシングルについて次のように語っている。「"The Silence that Remains "は、午前3時に不眠症になりながら街を歩き、僕らの足跡を辿り、過去を寝かせる。私たちの新しい章が始まり、皆さんと一緒に歩むことを楽しみにしています。ホラーズは終わらない」



The Horrors 『Nightlife』


 

Label: Fiction

Release: 2025年3月21日

 

Tracklist:


1. Ariel

2. Silent Sister

3. The Silence That Remains

4. Trial By Fire

5. The Feeling Is Gone

6. Lotus Eater

7. More Than Life

8. When the Rhythm Breaks

9. LA Runaway




Mdou Moctarは、2023年の『Funeral for Justice』をアコースティックと伝統楽器で完全再録した『Tears of Injustice』を発表した。マタドールから2月28日にリリースされる。西アフリカの砂漠地帯、ニジェールの民族音楽を演奏することがあるムドぅ・モクターのエスニックな一作である。


「『Funeral』の別ヴァージョンを作って、みんなに聴いてもらいたかったんだ」と、バンドの米国在住ベーシスト兼プロデューサーのマイキー・コルトゥンは言う。

 

「僕らはいつもライヴでアレンジを変えて遊んでいるんだ。レコードでもそれができることを証明したかったんだ。ストリップ・ダウンしたセットで演奏すると、バンドの別の側面が見えてくるんだ。新しいものになるんだ。


「ムドゥが歌詞を書くときは、たいていアコースティック・ギターで書くんだ。だから、オリジナルの瞬間に近づいているんだ」とコルトゥンは付け加える。「ヘヴィネスを保ちつつ、心を揺さぶる。Injusticeバージョンの「Imajighen」は以下から視聴できる。


Mdou Moctarは現在ツアー中で、木曜日(10/3)にジャージー・シティのWhite Eagle HallでThe Messtheticsと共演する。

 


「Imajighen」




◾️ 【REVIEW】MDOU MOCTOR - FUNERAL FOR JUSTICE   トゥアレグのロックバンドによる最新作


Mdou Moctor 『Tears of Injustice』



Label: Matador
Release: 2025年2月28日
 

Tracklist:

1. Funeral for Justice (Injustice Version)
2. Imouhar (Injustice Version)
3. Takoba (Injustice Version)
4. Sousoume Tamacheq (Injustice Version)
5. Imajighen (Injustice Version)
6. Tchinta (Injustice Version)
7. Oh France (Injustice Version)
8. Modern Slaves (Injustice Version)


MDOU MOCTAR – 2024 TOUR DATES

Oct 3 NJ, US – White Eagle Hall
Oct 4 RI, US – The Knickerbocker Music Center
Oct 5 NY, US – Bearsville Theater
Oct 6 VT, US – Higher Ground
Oct 7 QC, Canada – Le National
Oct 8 ON, Canada – The Bronson Centre
Oct 9 ON, Canada – The Concert Hall
Oct 11 OH, US – The Athenaeum Theatre
Oct 12 MI, US – The Pyramid Scheme
Oct 13 WI, US – Majestic Theatre
Oct 14 MN, US – First Avenue
Oct 16 NE, US – The Waiting Room Lounge
Oct 17 CO, US – Gothic Theatre
Oct 18 UT, US – Metro Music Hall
Oct 19 ID, US – Treefort Music Hall
Oct 22 WA, US – The Crocodile
Oct 23 OR, US – Revolution Hall
Oct 25 CA, US – The Regency Ballroom
Oct 26 CA, US – Teragram Ballroom
Oct 27 CA, US – Teragram Ballroom
Oct 28 AZ, US – Crescent Ballroom
Oct 29 NM, US – El Rey Theater
Oct 31 TX, US – LEVITATION
Nov 2 Mexico City, Mexico – Hipnosis Festival
Nov 30 Ghent, Belgium – Vooruit Concertzaal
Dec 1 Lille, France – L’Aéronef
Dec 3 Barcelona, Spain – Razzmatazz 2
Dec 4 Madrid, Spain – Mon
Dec 5 Lisbon, Portugal – Lav2
Dec 6 Porto, Portugal – Ccop
Dec 8 Donostia-San Sebastian, Basque Country – Dabadaba
Dec 9 Toulouse, France – Le Rex
Dec 10 Marseille, France – le molotov
Dec 11 Düdingen, Switzerland – Bad Bonn
Dec 12 Lucerne, Switzerland – Sedel
Dec 13 Schorndorf, Germany – Club Manufaktur
Dec 14 Mainz, Germany – schon schon
Dec 15 Amsterdam, Netherlands – Paradiso
Dec 17 Istanbul, Türkiye – Babylon


イギリスのマルチ奏者でプロデューサー、ウィル・ドーリーのソロ・プロジェクト、スキンシェイプ。


すでに収録曲「Can You Play Me A Song」とラヴァーズ・ロックの女王として知られ、そのかすれたソウルフルなヴォーカルが特徴のホリー・クックをフィーチャーした「Lady Sun (feat. Hollie Cook)」が配信リリースされていたスキンシェイプの最新アルバム『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』だが、ついにその全貌が解禁となった。


『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』は、これまでの彼のどの作品とも似つかない内容となっている。幼少期の思い出やエチオピアのリズムからインスピレーションを得たと言う今作は、ウィルの心の最も難解な部分にアクセスしている。


アルバムの制作中、ウィルは様々なキーボードやドラム・マシーンを実験的に使用し、それらはトーマス・ブラントの素晴らしいドラミングの上に重ねられることもあった。トーマスはウィルのライヴ・バンドの一員でもあり、スキンシェイプの常識を熟知している人物。


今作についてウィル本人は、「1990年代へのオマージュのような曲もあれば、1960年代や1970年代に敬意を表した曲もある。ただし、受け取る側によってはそういった表現だと感じ取れない人もいるかもしれない。いずれにせよ、このアルバムが楽しく、一日の流れにさりげなく溶け込むことを願っているよ」と話している。


さらに、アルバムのアートワークを手掛けたのは、2020年リリースの『Umoja』同様、日本人デザイナーのKenichi Omuraである。



【リリース情報】



アーティスト名:Skinshape(スキンシェイプ)

タイトル:Another Side Of Skinshape(アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ)

発売日:発売中!

レーベル: Lewis Recordings


トラックリスト

1. Stornoway

2. Mulatu Of Ethiopia

3. Can You Play Me A Song?

4. Lady Sun (feat. Hollie Cook)

5. It’s About Time

6. How Can It Be?

7. Ananda

8. Road

9. Massako

10. There’s Only Hope


アルバム配信中!

https://orcd.co/0db0e46



【バイオグラフィー】


ロンドンのインディ・シーンを拠点に活動するマルチ・プロデューサー、ウィル・ドーリーによるソロ・プロジェクト。2012年結成のロンドンのアート・ロック・バンド、パレスの元ベーシストとしても知られている。


これまで、ソウル、ファンク、サイケ、ソフト・ロック、ヒップホップ、アフロビートといった様々なサウンドをキャリアで築いてきた彼は、身近にある楽器はドラム以外、ほぼ全て(ギター、ベース、キーボード、パーカッション、シタール、フルート、そしてヴォーカル)自らが手がけるという、まさにマルチ・プレイヤー。2012年に4曲入りセルフ・タイトルEPでデビューし、2014年には同名のアルバムをリリース。そして、これまでにスキンシェイプとして8枚のアルバムを発表している。


2014年にはロンドンのインディー・バンド、パレスにベーシストとして参加し、2015年の『チェイス・ザ・ライト』、2016年の『ソー・ロング・フォーエヴァー』といった2枚のアルバムの制作に携わっている。その後、スキンシェイプの活動に専念するために同バンドを脱退。2024年9月に9作目のアルバムとなる『アナザー・サイド・オブ・スキンシェイプ』をリリース。その後は、UK/USツアーが決定している。

The Cure

ゴシックパンクの帝王、そして80年代のポピュラーの代表格でもある、イギリスの名ロックバンド、The Cure(ザ・キュアー)は、16年ぶりとなるアルバム『Songs of a Lost World』を11月1日にリリースすることを発表した。バンドは、今後数週間かけて新しいトラックリストを明らかにする予定だが、本日、彼らは新曲「Alone」を公開した。以下でチェックしてほしい。


ロバート・スミスは声明の中で「Alone」についてこう語っている。"一人であること "というシンプルなアイデアで作業しながら、オープニングにふさわしい曲のオープニング・ラインを見つけるのにしばらく苦労していたんだ。レコーディングを終えてすぐに、イギリスの詩人アーネスト・ダウソンの『Dregs』という詩を思い出した。


And Nothing is Forever'と'I Can Never Say Goodbye'の2曲のライブ・ヴァージョンは、先月、限定版のエコ・ヴァイナルでリリースされた。

 

 「Alone」





The Cure 『Songs of a Lost World』


*収録曲は未公開


2008年にリリースされた『4:13 Dream』以来となるスタジオ・アルバム『Songs of a Lost World』は、制作に数年を要した。当初、2019年のリリースを予定していたが、2012年にフルタイム・メンバーとして加入して以来、リーヴス・ガブレルスをギターに迎えたバンド初のフル・アルバムとなった。

 

リリースに先立ち、バンドは2023年に33カ国90日間のライブツアー『Shows of a Lost World』でアルバムのプロモーションを行った。アルバムのリリースは2024年9月26日に正式に発表され、リードシングル「Alone」のリリースと専用サイトが公開された。アルバムのジャケットはアンディ・ヴェラがデザインし、スロヴェニアのアーティスト、ヤネス・ピルナットが1975年に制作した彫刻「Bagatelle」がフィーチャーされている。



【バイオグラフィー】


ザ・キュアー (The Cure) は、1978年に結成された英国出身のロックバンド。1978年、前身バンドとなるイージー・キュアーを母体として、ロバート・スミス、マイケル・デンプシー、ローレンス・トルハーストの三人で結成された。 翌1979年にシングル「Killing An Arab」でフィクション・レコードよりデビュー。初期はパンクを色濃く残すニューウェーブバンドであったが、メンバーの入れ替わりとともに音楽性も変遷し、現在はゴシックやオルタナティブに分類される。その活動歴は四半世紀を越えており、現在の音楽シーンの中でもその影響を受けたと公言するバンドは多い。

 


Primal Scream(プライマル・スクリーム)は、12枚目のアルバム『Come Ahead』のリリースを控えている。これまでスコットランドのエレクトロニック・ロックの英雄は、シングル「Love Insurrection」と 「Deep Dark Waters」でこのアルバムをプレビューしてきたが、今日はダンス・レディなアンセム 「Ready To Go Home」と解放感溢れる曲「The Centre Cannot Hold」で戻ってきた。ミュージックビデオが本日公開された。下記よりチェックしてみてください。

 

「”Ready To Go Home"についてボーカリストのボビー・ガレスピーはインスタグラムで次のように説明している。「この曲を書いた後、父が亡くなる前夜に歌ったんだ。病院では僕と父だけだった。彼の体は諦めていた。年をとって疲れて、体が『もう十分だ。時間だ』と。その気持ちを書こうとしたんだけど、なぜだかわからない。自分でも疲れていたのかもしれない。この曲を書いたとき、人生の中で、そろそろ家に帰ろうと思うときがあるはずだと思ったんだ」


Primal Screamのニューアルバム『Come Ahead』はBMGから11月8日に発売される。



「Ready To Go Home」

 

 

 

 




◾️PRIMAL SCREAM ニューアルバム『COME AHEAD』を発表 11月8日にBMGから発売

 

©Warren Fu


パリオリンピックの閉会式でこの曲を披露した後、フランスを代表するロックバンド、PhoenixはAngèleとKavinskyとタッグを組み、「Nightcall」のスタジオバージョンを制作した。

 

カヴィンスキーは元々、ダフト・パンクのガイ=マニュエル・ド・ホメム=クリストとこの曲を書いており、ニコラス・ウィンディング・レフン監督は2011年の映画『ドライヴ』のオープニング・シークエンスで取り上げた。試聴は以下から。


オリンピックのパフォーマンス後、「Nightcall」は1日で最もシャザームされた曲の記録を更新した。フェニックスのフロントマンであるトーマス・マーズとアンジュルムは新バージョンにヴォーカルで参加しており、フェニックスはカヴィンスキーとともにプロデューサーとしてクレジットされている。



 

©Ellen Von Unwerth


今週初め、No Doubtのボーカリスト、Gwen Stefani(グウェン・ステファニー)はコーチェラ・フェスティバルのライブで試験運転をしながら、ソロ活動の再開を機会を伺っていた。5枚目のスタジオ・アルバム『Bouquet』を11月15日にInterscopeからリリースすると発表した。

 

2016年の『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』と2017年のホリデー・アルバム『ユー・メイク・イット・フィール・ライク・クリスマス』以来のアルバムとなる。

 

今週、彼女はアルバムからのファースト・シングル「Somebody Else's」を公開した。アルバムのジャケットとトラックリストは以下の通り。

 

 

「Somebody Else's」





Gwen Stefani 『Bouquet』

Label: Interscope

Release: 2024年11月15日


Tracklist:


1. Somebody Else’s

2. Bouquet

3. Pretty

4. Empty Vase

5. Marigolds

6. Late To Bloom

7. Swallow My Tears

8. Reminders

9. All Your Fault

10. Purple Irises [feat. Blake Shelton]

 


Jane's Addiction(ジェーンズ・アディクション)は、今週初めのボストンのライブステージでの騒動の後、無期限の活動休止を発表した後、新曲「True Love」をリリースした。


バンドのオリジナル・メンバーであるペリー・ファレル、デイヴ・ナヴァロ、スティーヴン・パーキンス、エリック・エイヴァーはこの曲を1年以上前からライヴで演奏しており、7月の「Imminent Redemption」に続く34年ぶりの新曲となる。試聴は以下から。


先日ボストンで行われたライヴで、ボーカルのペリー・ファレルがギタリストのデイヴ・ナヴァロをステージ上で襲い、バンドは残りの全米ツアー日程をキャンセルすることになった。True Love」は予定通り、全てのストリーミング・プラットフォームにアップされているが、ジェーンズ・アディクションは、現在のところこの曲のオンライン・プロモーションを行っていない。

 

「True Love」

Linkin Park


リンキン・パークは火曜日(9月17日)、シングル「The Emptiness Machine」をテレビ初披露し、新シンガー、エミリー・アームストロングを迎えて初の『トゥナイト・ショー』出演を果たした。


バンドの7年ぶりとなるアルバム『From Zero』(11月15日発売)からのこの曲は、シンガー/ギタリストのマイク・シノダがマイクを握る中、ムーディーにライトアップされたビニールのドレープが彼らを取り囲み、まるで凍った惑星のアイス・ステーションのようなセットでスタートした。


新ドラマー、コリン・ブリテインが安定したビートを刻む中、篠田はこの曲の哀願のコーラスを切々と歌い上げた。"私はあなたに切り裂かれた/ただ私が血を流すのを見るために/あなたが私を望んだ人のために、私は私であることをあきらめた/受け取らないものをなぜ抱いているのかわからない/虚無マシンの約束のために落ちていく"。


演奏がドライブするようなデュアル・ギターのグラインドへと爆発する中、アームストロングはセンター・ステージに立ち、ステージが色とりどりのエフェクトで明滅する中、吠えるようなヴォーカル・アタックを放った。篠田とヴォーカルを交換したアームストロングは、両手でマイクを握りしめ、ストロボのような照明の中でコーラスを絶叫した。


この "The Emptiness Machine "は、今週のHot100(9月21日付)で初登場21位を記録し、ニューメタルグループとしては15年ぶりのビルボードHot100最高位となった。彼らのこれまでの最高位は、2009年に9位を記録した『トランスフォーマー/リベンジ・オブ・ザ・フォールン』のサウンドトラック・シングル「ニュー・ディバイド」だった。


シノダは、2017年にボーカルのチェスター・ベニントンが亡くなってから初のツアーのキックオフとなった、9月11日に地元ロサンゼルスのキア・フォーラムで行われた再始動したラインナップのデビュー・パフォーマンスの後、バンドが抱いた "幸福感 "について司会のジミー・ファロンと語り合った。


「これだけの年月が経って、あの本物のアドレナリンと興奮と幸福感を感じるなんて...こんなことは信じがたい」と、篠田は2025年のツアーに向けた6公演のアリーナ・チューンナップの初日について語った。


シノダはまた、ファロンがカムバックしたL.A.公演で、自身のサイドバンド、フォート・マイナーの "Remember the Name "を演奏中に大失敗をした恥ずかしいビデオを再生したことにも苦笑せざるを得なかった。篠田は "50%の痛み "を歌った直後にマイクスタンドにぶつかり、頭を打ったのだ。


彼はまた、長年の友人でありバンドメイトでもあったベニントンを悲劇的に失った後、バンドを再結成するために感じたことについても語った。

 

「僕らにとって重要なことは、"バンドを復活させよう "とか、"シンガーを探そう "とか、そういうことを目指したわけではないということなんだ」マイク・シノダは、元デッド・サラのヴォーカリスト、アームストロングがバンドの新体制で彼の隣のステージに立つという、今月初めの突然の発表について語った。


「それは私たちの意図でも目標でもなかった......。ほとんどこの新譜のようなものだった......新しいバンドを作りながら、私たちはそれを書き、音楽を思いついた。音楽を始めたときにはバンドはなかったし、音楽がまとまっていくうちに一緒になっていったんだ」