テキサスのソウル・デュオ、Black Pumas(ブラック・プーマズ)はセカンド・アルバム『Chronicles Of A Diamond』を発表した。2019年のセルフタイトル・アルバムに続く本作は、ATOから10月27日にリリースされる。
アルバムはバンドのエイドリアン・ケサダがプロデュースし、ショーン・エヴェレットが主にミックスした。リード・シングル「More Than a Love Song」は、ジュリアナとニコラ・キリンが監督したミュージック・ビデオとともに本日公開される。また、アルバムのジャケットとトラックリストは以下を参照のこと。
「"More Than a Love Song "は、スティーヴおじさんから借りたメッセージなんだ。ソングライターであり、介護者でもある彼は、遠くから私が曲を書くのを聴いてくれて、運が良ければ、私のために1つか2つの指針を持っていた。つまり、『人生はラブソング以上のものだ』ってね」
1951年に、「Baby Let Me Hold Your Hand」が最初のヒット作となった。このシングルは翌年にメジャーレーベルのアトランティック・レコードが2500ドルで彼の契約を買収したことで、アーティストにとっては自信をつけるためのまたとない機会となった。ニューヨーク、ニューオーリンズで行われたアトランティックが企画した最初のセッションでは、「It Should Have Been Me」、「Don’t You Know」、「Black Jack」等、感情的なナンバーを披露した。 これらの曲にはアーティストの最初期の文学性の特徴である、皮肉と自己嫌悪が内在していた。
レイ・チャールズの音楽性に革新性がもたらされ、彼の音楽が一般的に認められたのは、1954年のことだ。アトランタのWGSTというラジオ局のスタジオで「I Get A Woman」というマディー・ウォーターズのような曲名のトラックのレコーディングを、ある午後の時間に行った。これが、その後のソウルの世界を一変させた。「たまげたよ」レコーディングに居合わせたウィクスラーは、感嘆を隠そうともしなかった。「正直なところさ、あいつが卵から孵ったような気がしたな。なんかめちゃくちゃすごいことが起ころうとしているのがわかったんだよ」
ウィクスラーの予感は間違っていなかった。「I Get A Woman」は、一夜にしてトップに上り詰めた。古い常識を打ち破り、新しい常識を確立し、世俗のスタイルと教会の神格化されたスタイルを混同させて、土曜の歓楽の夜と日曜の礼拝の朝の境界線を曖昧にさせる魔力を持ち合わせていた。チャールズのソウルの代名詞のゴスペルは言わずもがな、ジャズとブルースに根ざした歌詞は、メインストリームの購買層の興味を惹きつけた。もちろん、R&Bチャートのトップを記録し、エルヴィス・プレスリーもカバーし、1950年代のポピュラー・ミュージックの代表曲と目されるようになった。この時期、アメリカ全体がチャールズの音楽に注目を寄せるようになった。
やがて、多くのミュージシャンと同様に、ロード地獄の時代が到来した。チャールズはその後の4年間の何百日をライブに明け暮れた。中には、ヤバそうなバー、危険なロードハウスでの演奏もあった。ところが、チャールズの音楽は、どのような場所でも歓迎され、受けに受けまくった。その後も、ライブの合間を縫ってレコーディングを継続し、「This Little Girl Of Mine」、「Hallelujah I Love Her So」の両シングルをヒットチャートの首位に送り込んでいった。その中では、レイ・チャールズのキャリアの代表曲の一つである「What'd I Say (PartⅠ)」も生み出されることに。この曲は文字通り、米国全体にソウル旋風を巻き起こすことになった。
この曲は、ゴスペル風の渋い曲調から、エレクトリック・ピアノの軽快なラテン・ブルースを基調にしたソウル、そしてその最後にはアフリカの儀式音楽「グリオ」のコール・アンド・レスポンスの影響を交えた、享楽的なダンスミュージックへと変化していく。 1959年、ピッツバーグのダンスホールで即興で作られた「What'd I Say (PartⅠ)」は、ブラック・ミュージックの最盛期の代表曲としてその後のポピュラー音楽史にその名を刻むことになる。しかし、当時、白人系のラジオ曲では、この曲のオンエアが禁止されていた。それでも、ポップチャート入りを果たし、自身初となるミリオン・セラーを記録した。その六ヶ月後に、チャールズは、アトランティックからABCレコードに移籍した。その後、カタログの所有権に関する契約を結ぶ。当時、29歳。飛ぶ鳥を落とす勢いで、スター・ミュージシャンへの階段を上っていった。
Jessy Ware(ジェシー・ウェア)がニューシングル「Freak Me Now」をリリースしました。Rosin Murphy(ロイシン・マーフィー)とのコラボレーションで、マーキュリー賞にノミネートされたジェシーのアルバム「That!Feels Good!』の収録曲となっている。UKソウルとディスコの象徴的なアーティストの共演です。
「ディスコの女王、ロイシン・マーフィーを『Freak Me Now』に起用できて、とても光栄だわ」ジェシー・ウェアは説明しています。「私とのコラボを考えてくれるかもしれないと思って彼女にメッセージを送ったら、いつの間にか彼女はスタジオに直行して、この曲のためにすべてのヴォーカルを録音し、私たちに送ってくれました。私は彼女の仕事を長年尊敬してきた。そんな彼女が『That!Feels Good!」が参加してくれるのは本当に素晴らしい。将来、ライブで一緒にやるのが待ちきれない! 私と同じように、ファンもこのことに熱狂するでしょう。彼女はとても優美で、寛大で、先駆的で、ロワジン・マーフィーであり、『Freak Me Now』に出演しています」
一方のロイシン・マーフィーはこう付け加えています。「ジェシーは本当に素晴らしく、超才能的なソングライターであり、素晴らしいシンガーです。彼女は本当に美しいけど、とても面白くて、決して深刻に考えすぎない。しばらく前から一緒に仕事をしようと話していたんです。彼女が'Freak Me Now'を送ってくれたとき、私はその曲に惚れ込んで、この曲に私が参加するのが完璧にふさわしいと感じた。ビデオ撮影当日は、ファッション・カオスのようで、とても楽しかった!舞台裏では、高級なジャンブルセールのようでした。自分たちのバカバカしさに笑い、一日中とてもバカだった!彼女が大好きで、彼女と仕事をすることすべてが大好きです」
続く#4「Tell Somebody」は、この最新作の中にあって癒やされる一曲で、最後に収録されているしっとりしたソウル・バラード、#10「Be Your Lady」と合わせて、クラブ的な熱狂の後のクールダウン効果を発揮する。他にも、ドリル、ギャングスタ・ラップをDJのスクラッチの観点から再構築し、エレクトロと劇的に融合させた#6「Shoot Me Down」も個性的な一曲である。その他、ドラムン・ベースの影響を打ち出した#9「Holy Moly」も強烈なインパクトを放つ。
『The
Universe Smiles On You』(2015)、『Con Todo El
Mundo』(2018)と60~70年代のタイ・ファンクに強く影響を受けた2枚のアルバムをリリースし、メロウでエキゾなソウル~ファンク・サウンドが瞬く間に評判を呼び2019年に行われた初来日は即完売。同年のフジロックにも出演、そのエキゾチックなライブ・パフォーマンスでここ日本でも絶大な人気を得ている。その後セカンド・アルバムのダブ盤、リオン・ブリッジズとのコラボEPを経て、最新作『モルデカイ』を発表した。
イギリス・ヘッドフォードを拠点にするプロデューサー、Lil Silvaは、デビュー・アルバム『Yesterday Is Heavy』から5曲目の先行シングルとなる 「To The Floor 」を公開しました。
BADBADNOTGOODをフィーチャーした 「To The Floor」は、Lil Silvaのデビューアルバムのリリースに先駆けて公開。Skiifallをフィーチャーした「What If?」, Charlotte Day Wilsonとのコラボ「Leave It」「Another Sketch" and "Backwards" featuring Sampha」といった曲と併せてアルバムに収録されている。
ニューアルバム『Yesterday Is Heavy』には、Ghetts、Little Dragon、serpentwithfeetとの新たなコラボレーションも収録される予定です。
Son Littleは、9月9日にANTI-からニューアルバム『Like Neptune』をリリースすることを発表しました。彼は、アルバムからのリード・シングル「deeper」と「stoned love」の2曲を公開し、さらにアルバムを引っさげての北米ツアーも発表しています。
1. drummer 2. 6 AM 3. like neptune 4. bend yr ear 5. inside out 6. Didn’t Mean a Thing 7. stoned love 8. deeper 9. no friend of mine 10. Playing Both Sides 11. gloria 12. what’s good
「Music of Fela: Roforofo Fight」は、元々「Music Of Fela Volume One」と「Music Of Fela Volume Two」という2枚組のレコードでリリースされた。1972年のリリースは、フェラ・クティが西アフリカで最も注目されるミュージシャンのひとりに急成長していた時期であった。このアルバムの再発は、昨年末にパルチザンがリリースしたクティのアルバム7枚を収録したボックスセットに続く。
2021年リリースされた最新作「Loving In Stereo」でもJungleのリスナーを楽しませるために一肌脱ぐというスタンスは変わることはない。人々を音で楽しませるため、気分を盛り上げるため、ロイド・ワトソンとマクファーランドの二人は、このアルバム制作を手掛けている。もちろん、彼らの試みが成功していることは「All Of The Time」「Talking About It」「Just Fly,Dont'Worry」といったネオソウルの新代名詞とも呼ぶべき秀逸な楽曲に表れているように思える。
ブレイクの新作「Friends Break Your Heart」は今年の問題作のひとつ。アルバム・ジャケットについては言わずもがなで、賛否両論を巻き起こしてやまない作品である。SZAやJIDといったラップアーティストとのコラボについても話題性を狙っているのではないかと考える人もいらっしゃるかもしれない。
つまり、コンセプトアルバムとして、この作品には、ジェイムス・ブレイクの強いメッセージが込められている、生きていると辛いこともあるけど、決して諦めるなよ、という力強いリスナーに対する強いメッセージが込められているように思える。そういった音楽の背後に漂う暗喩的なストーリにNMEは気がついたため、満点評価を与えた(のかもしれない)。個人的な感想を述べるなら、本作は「Famous Last Word」をはじめ、ネオソウルの新しいスタイルが示されているレコードで、ジェイムス・ブレイクは新境地を切り開くべく、ヒップホップ、ソウル、エレクトリック、これらの3つのジャンルを中心に据え、果敢なアプローチ、チャレンジを挑んでいる。
2013年10月、シングル盤「This Heat」をチェスクラブレコードからリリース。この楽曲の発表後、BBCの"Sound of 2014"にノミネート、大きな話題を呼ぶ。また、翌年7月リリースされたデビューアルバム「Jungle」は、国内のクラブシーンで好意的に迎えられ、2014年のイギリスのマーキュリー賞の最終候補に選出されています。このBPIによりゴールドディスク認定を受けたデビュー作は、商業的にも大成功を収め、イギリスチャートにおいて、最高7位を獲得、鮮烈なデビューを飾る。とりわけ、イギリス国内とベルギーといったユーロ圏の国において根強い人気を獲得している。それからもJungleの快進撃は留まることを知らず、2018年に発表されたセカンド・アルバム「For Ever」も内外のチャートで健闘を見せ、イギリスチャートでは最高10位、ベルギーチャートで13位を獲得、ユーロ圏で安定した人気を見せているアーティストです。
一曲目のトラック「Dry Your Tears」はアルバムの序章といわんばかりに、ストリングスを用いたボーカル曲としてのドラマティックなオーケストラレーションで壮大な幕開け。そして、そこからは、いかにもJungleらしい怒涛のソウルサウンドラッシュに悶絶するよりほかなし。
特に、#2「Keep Moving」から#3「All Of Time」のディスコサウンド風のノスタルジーにはもんどり打つほどの熱狂性を感じざるをえない。ダンスフロアのミラーボールが失われた時代に、Jungleは、ミラーボールを掲げ、現代の痛快なソウル、ファンクを展開する。この力強さにリスナーは手を引かれていけば「Love in Stereo」の持つ独自の世界から抜けで出ることは叶わなくなるでしょう。
音自体のノスタルジーさもありながら、サンプリングをはじめとするラップ色もにじむクールなトラックの連続。これには、目眩を覚えるほどの凄みを感じるはず。この土道のR&Bラッシュは、アルバム作品として中だるみを見せず、#8「Talk About It」で最高潮を見せる。ここでも、往年のディスコサウンドファンを唸らせるような通好みのコアなファンクサウンドが爽快なまでに展開される。また、#12「Just Fly,Dont't Warry」というタイトルには笑いを禁じ得ませんが、ここではブーツイー・コリンズ並のコアなファンクサウンドを体感することが出来るはず。
そして、Jungleのアルバムとしての熱狂性は、中盤で最高潮を迎えた後、徐々にしっとりとしたソウルバラードにより徐々に転じていく。特に、アルバム終盤に収録されている「Goodbye My Love」は聞き逃すことなかれ、実に、秀逸なR&Bバラードであり、チルアルト的な安らいだ雰囲気を持ったトラック。
そして、それは彼等2人の9歳の頃からの友情により培われたソウルでもある。彼等の言葉のとおりで、作品の幕引きを飾る「Cant’ Stop The Stars」は、ソウルサウンドによって、リスナーの気持ちを引き上げていく力強さに満ちあふれている。シンセサイザーのアレンジメントも、往年のブラックミュージックファンも舌を巻かずにはいられない素晴らしさ。現代的な洗練性、そして、往年のノスタルジーを見事にかけ合わせ、ブレンドしてみせた、この素晴らしきネオ・ソウルサウンドをぜひ、一度ご堪能あれ!!