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渡邊琢磨

 

2024年度カンヌ国際映画祭監督週間にて栄えある【国際映画批評家連盟賞】を受賞した、山中瑶子監督の最新映画『ナミビアの砂漠』のオリジナル・サウンドトラックのデジタル配信リリースが決定した。


オリジナルスコアは、作曲家/ピアニストの渡邊琢磨が担当。マスタリングはシカゴの大御所で、Gastre del Solの活動、ソロアーティスト、更に映画音楽でも活躍目覚ましいJim O'Rourke(ジム・オルーク)が手がけた。サウンドトラックは9月6日(金)に発売される。詳細は下記より。

 

渡邊琢磨は『ナミビアの砂漠』のラッシュを観ながらピアノや電子音による即興演奏をレコーディングし、後日その音を変調/加工するなどの実験を通して、プリズム状に疾走するテクスチャー、不安定で虚無的なドローン、瞬くようなパルスを構築。映画の効果にとどまらぬサウンドスケープをつくり出した。デジタルリリースのためにオルタネイト・テイクを追加した全7曲を収録。

 



■詳細 映画『ナミビアの砂漠』(監督: 山中瑶子)


[公式ウェブサイト] https://happinet-phantom.com/namibia-movie/
 

 

■映画 「ナミビアの砂漠」とは??

 

わずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』(2017)は PFF アワードで観客賞を受賞、その後、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた山中瑶子。

 

あれから7年、山中監督の本格的な長編第一作となるこの『ナミビアの砂漠』の主役に抜擢されたのは、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」でお茶の間でも話題沸騰、今年も『あんのこと』、『ルックバック』と出演作が続々公開されるなど飛ぶ鳥を落とす勢いの新時代のアイコン、河合優実。公開当時まだ学生だった彼女は『あみこ』を観て衝撃を受け、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝え、「女優になります」と書いた手紙を渡したという。

 

『ナミビアの砂漠』は、運命的に出会った山中瑶子と河合優実、ふたつの才能が、ついに念願のタッグを組み、“ 今” の彼女たちでしか作り出せない熱量とセンスを注ぎ込んで生み出された。

 

河合が扮するカナの二人の恋人を演じるのは金子大地と寛一郎という、山中監督と同世代で今の日本映画界をけん引する若き俳優たち。カンヌ国際映画祭でも「若き才能が爆発した傑作」と絶賛され、女性監督として史上最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞する快挙を成し遂げた。2020年代の〈今〉を生きる彼女たちと彼らにとっての「本当に描きたいこと」を圧倒的なパワーとエネルギーで描き切った『ナミビアの砂漠』が、先の見えない世の中に新しい風を吹き込む!

 

 

『ナミビアの砂漠』 本予告

 

 

 

■『ナミビアの砂漠』オリジナル・サウンドトラック



発売日:2024年9月6日(金)
品番 : DDIP-3100
アーティスト:渡邊琢磨
タイトル:『ナミビアの砂漠』オリジナル・サウンドトラック
フォーマット: デジタル配信
レーベル:Inpartmaint Inc.
ジャンル: SOUNDTRACK / ELECTRONIC 

 

配信リンク: https://inpartmaint.bio.to/hGQDhr


 


 

【渡邊琢磨(ワタナベ・タクマ)プロフィール】



宮城県仙台市出身。高校卒業後、米バークリー音楽大学へ留学。帰国後、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加など国内外のアーティストと多岐にわたり活動。自身の活動と並行して映画音楽も手がける。近年の作品には、染谷将太監督『まだここにいる』(19)、岨手由貴子監督『あのこは貴族』(21)、黒沢清監督『Chime』(24)、山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』(24)、黒沢清監督『クラウド Cloud』(24)などがある。

共演、コラボレーションなど:ジョナス・メカス、デヴィッド・シルヴィアン、ジョアン・ラ・バーバラ、フェリシア・アトキンソン、キップ・ハンラハン、石橋英子、リゲティカルテット、ジム・オルーク、山本精一、三浦透子、ヴラディスラフ・ディレイ、山本達久、キット・ダウンズ。

 

©Run Music


キラー・マイクが、ラン・ザ・ジュエルズのバンドメイトであるEl-Pがプロデュースした新曲「Detonator」を発表した。ロック・D・ザ・レジェンドをフィーチャーしたこの曲は、近日発売予定のビデオゲーム「コール・オブ・デューティ:ブラックオプス6」のためにレコーディングされた。アクションシーンなどに最適なヒップホップトラック。以下からチェックしてほしい。


マイクは声明で「アクティビジョンがゲームのテーマと探しているものを教えてくれた時、誰に連絡すればいいかはっきりわかった。「それに、El-Pのビートでラップしたくてうずうずしていたんだ。


ラン・ザ・ジュエルズは2020年に最新スタジオ・アルバム『RTJ4』をリリース。先月、マイクはゴスペルにインスパイアされたアルバム『Songs For Sinners & Saints』をリリースしたが、これは昨年の『Michael』のエピローグ的な意味合いを持っていた。

 

「Detonator」


ダニエレ・ルケッティの『Confidenza』(Trust)』は一筋縄ではいかない映画である。一辺倒のプロットではないので、一度観ただけでは脚本のプロットや映像の魅力が伝わりにくいかも知れない。しかし得てして、本当に優れた映画というのは、一度観ただけで解ることはほとんどなくて、二度三度と観て、ようやくその作品の真価が理解出来るようになる。スタノーネの小説のプロットは、おそらく複数の人間の心の綾を題材にストーリーを描くヘンリー・ジェイムスの系譜にある。そしてプロットの広げ方はウンベルト・エーコのように巧緻だ。


それが外的な事象のみに目を奪われがちな鑑賞者にとって、当初は刺激性や即効性に欠ける作品と思う理由なのかもしれない。しかしながら、外側からは何も起こらないように見えても、内側では変化が起きている。そして、それは水が沸騰する瞬間に気体へと変わるプロセスのようなもので、最終的に登場人物の運命を少しずつ大きく変えていくことになる。ルケッティのカメラは、複数の登場人物の人間の心の機微を敏く捉え、登場人物たちのしぐさや表情、そして稀には、その人物の人生に影響を及ぼすような大胆な行動をリアルに映し出すのだ。


本作は、ドメニコ・スタルノーネによる小説が原作であり、『Lacci』(2014年)、『Scherzetto』(2016年)に続き、感情と人間(とても人間的な)関係に捧げられた三部作の最終作である。原作は2019年にエイナウディ社から出版された。ダニエレ・ルチェッティ監督の映画『コンフィデンツァ』も2024年4月24日から世界で順次公開となっている。実は、ダニエレ・ルケッティがスタルノーネの言葉を映画化するのはこれが初めてのことではない。同名の戯曲で劇場公開され、『La scuola』というタイトルで映画化された『Sottobanco』、より新しい『Lacci』(2020年)でもすでにそうだった。このように、小説という題材は、すでに優れた手腕の持ち主なのである。

 

 

自己不信に陥った高校文学教師 ピエトロ・ヴェッラを演ずるエリオ・ジェルマーノ 


この小説『コンフィデンツァ』は、一組のカップルの人生と、そのカップルの周囲に何年にもわたって惹かれ、おそらく永遠に惹かれ続けるであろう人々の人生全体が描かれた優れた小説である。心理的で、ドキドキして、フィクション的であるが、それなりに誠実な小説と言える。主人公のピエトロ・ヴェッラは、スタルノーネ自身と同じように教師という職業に就いている。スタルノーネ自身と同じように、教師という職業を持つピエトロ・ヴェッラもまた、生徒全員に気を配り、年度末までにシラバスを完了させるために取り組むべきカリキュラムよりも、生徒を大切にする教師なのである。


高校文学教師ピエトロは、控えめな性質を持ち、いつも自分を卑下していて([......]彼らに比べて私は何なのか。表面的な学歴を振りかけただけの貧しい頭脳……)、自分のすることすべてを無意味なものとしており、授業時間に自己卑下する傾向が強ければ強いほど、教え子やかつての教え子たちから愛され、求められる。映画では、エリオ・ジェルマーノが演じているが、彼はその役柄をパーフェクトにこなしている。スタルノーネの男たちは一貫して決して人好きのする存在ではないが、常に愛され、望まれる存在である。ピエトロ・ヴェッラは男性のスタルノーネである。

 

小説を原作とする映画『コンフィデンツァ』は、優れた映画であり、杓子定規ではない転置劇である。スタルノーネの物語を次のレベルに引き上げる、不穏だが実力のある映画だ。文学の最初の仕事が、時代を超越して人々の人生を語ることだとすれば、映画の仕事は、それらの人生や物語を解釈し、把握し、別の場所に運ぶことなのだ。

 

物語のプロットには、ある種の文学的安心感を与える足場がある(ローマ、ナポリ、中心、周辺、教師、生徒)……。しかし、この映画では、すべてが一転して帰ってくる。舞台設定は、おおむね忠実に描かれている。

 


 

 

物語の中心は、タイトルが示すように、ピエトロとテレサ(この映画ではフェデリカ・ロゼッリーニが催眠術のように鋭く演じている)という、以前はカップルではなかった夫婦の人生を二重の糸で結ぶ秘密、自信である。


ピエトロは知られているように若き教授であり、テレサは彼の元高校生で、現在は数学部の有望な学生である。二人は濃密で、同じような悩みを抱えた関係にある。ある晩、二人はこの秘密を交換することに。これは語られることのなかった事実で、その時初めて、愛する人と共有される。ピエトロが打ち明けた後のテレサの反応は、厳しく、辛口で、探りを入れるようなものだった。

 


『コンフィデンツァ』では、その後も人生は続き、おおやけに宣言された夫婦関係の均衡に関して永遠なる考えは存在しえないことを示唆する。ピエトロとテレサの物語は終焉を迎え、ピエトロは、彼の同僚でテレサの元教師である数学教師ナディア(ヴィットリア・プッチーニ、素晴らしい役柄)と親密になっていく。二人は結婚し、ピエトロとテレサが共同生活していたアパートとは別の家で一緒に暮らし始める。その間、ナディアも数学を卒業し、研究者としてアメリカへ。ピエトロの人生の「文学的な混沌」が、数字と仲間の研究の直線性にしか慰めを見いだせないようにする。他方、テレサは、ピエトロから物理的に距離を置くだけだ。

 


 

ナディアとの結婚によって、ピエトロのスタンスは、秘密主義から、夫婦の均衡を損なう個人的野心の考えへと瞬間的に移行していくのは自然な流れだった。実際、学校の雑誌に小さな記事が掲載されたのを契機とし、ピエトロは出版作家として活動し、発表会や大会のためにイタリア各地を回るようになる。この線上にあるプロットについては、チリのSF作家ロベルト・ボラーニョの『2666』の序盤を彷彿とさせる。一方、ナディアの職業生活は、大学赴任者としての将来が遠のくのを目の当たりにし、人生の停滞を余儀なくされる。そして、ピエトロの薄れていかざるを得ない野心に、ナディアは打ちのめされていくというのが、この映画の大まかなプロットである。このプロットを見るかぎりでは、タイトルにある「信頼」は一線状にその線を描くこともなければ、二局的な表現性に終始することもない。ピエトロは、その人生の中で、信頼を失ったり、また、回復したりというように複雑な感情の変化を描き、ダニエル監督はそれらをカメラでリアルに捉える。なおかつ、主人公の周りにいる登場人物たちの信頼のゆらめきをも立体的に活写する。


劇中の音楽にも豪華なミュージシャンが制作に参加している。ダニエレ・ルケッティの映画を魅力的にしているのが、ミュージシャンのトム・ヨークである。彼は、スマイルの最新作でロンドンコンテンポラリーオーケストラを録音現場に招聘し、三者の持つロック的な文脈に革新性をもたらした。


この映画のオリジナルスコアでも、ロンドンのオーケストラが貢献し、ドローン奏法を用いたストリングの演奏をフィーチャーしている。映画の印象的なワンカットに、緊張と緩和、ドラマ性とダイナミクスという複合的な音響効果を及ぼす。かつてアメリカの映画評論家ーージェイムス・モナコは、”映画音楽は映像の付属物である”と定義づけたが、一方で、''優れた映画音楽は映像の付加物にとどまることはない''と彼の著作の中で述べている。舞台の幕の背後に控えていたはずの音楽が、舞台中央にいきなり飛び出して、映像の印象を稲妻のように鋭くシフトチェンジさせる瞬間にサウンドトラックの醍醐味がある。もしかすると、今回のトム・ヨークのオリジナルスコアも、上記の系譜に該当するのかもしれない。

 

トム・ヨークのオリジナル・サウンドトラックは、4月26日にデジタルリリースされる。次いで、7月12日にはレコードとCDが発売される。『Confidenza』でヨークは、ロバート・スティルマンやザ・スマイルのバンド仲間、トム・スキナーを含むジャズ・アンサンブル、サム・ペッツ=デイヴィスやロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと再び共同制作を行った。稀に見る豪華なラインナップとなっている。こちらのサウンドトラックも注目したいところですね。



Floristが、ホラー映画『I Saw the TV Glow』のサウンドトラックとして「Riding Around in the Dark」を提供した。試聴は以下から。Floristの声明は以下の通り。


「”I Saw the TV Glow”の脚本を読んだとき、私はすぐに自分の10代の頃に戻った。小さな町で育ち、自分の居場所がないと感じ、虚構と現実の狭間に取り憑かれた。不吉な闇を感じると同時に、玄関の向こうに広がる世界を夢見た。その感覚を映画のための曲で表現してみたかったんだ。いろいろな意味で、この曲は私にとって若いということの意味を定義している。世界が終わると信じながらも、どうにかその中で生きている」


5月10日にリリースされるホラー映画『The I Saw the TV Glow』のサウンドトラックには、豪華なミュージシャンが参加している。


Sloppy Jane(featuring Phoebe Bridgers)、Caroline Polachek、Snail Mail、King Woman、yeule、Florist、Bartees Strange、Jay Som、L'Rain、Maria BC、Weather Stationによる新しいオリジナルトラックが収録されている。

 

発表と同時に、A24はBlocken Social Sceneの「Anthems for a Seventeen Year-Old Girl」のyeuleのカバーをシェアした。

 

ジェン・シェーンブランの長編デビュー作『We're All Going to the World's Fair』を手がけたAlex  Gが本作の音楽を担当。

 


「Riding Around in the Dark」



トム・ヨークが、イタリアの作家ドメニコ・スタルノーネの同名小説をダニエレ・ルケッティ監督が映画化した『Confidenza』のオリジナルスコアを担当した。このサウンドトラックは、今週金曜日(4/26)にXL Recordingsからデジタル配信され、フィジカル・フォーマットは7月12日に発売予定(プレオーダー)。トム・ヨークが映画音楽を手掛けるのは2018年の『サスペリア』以来のことである。


ルケッティの新作映画『コンフィデンツァ』でヨークは、ザ・スマイルの『ウォール・オブ・アイズ』を手がけたプロデューサーのサム・ペッツ=デイヴィス、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ、そして、ロバート・スティルマンとザ・スマイルのバンドメイトであるトム・スキナーを含むジャズ・アンサンブルと再びコラボレーションした。コンフィデンツァ』から2曲を聴くことができる。「Prize Giving」と「Knife's Edge」。下記をチェックしよう。


『コンフィデンツァ』の主演はエリオ・ジェルマーノ、フェデリカ・ロゼッリーニ、ヴィットリア・プッチーニ、ピラール・フォリアーティ、イザベッラ・フェラーリ。

 

 

「Prize Giving」

 

 

 「Knife Edge」

 



Thom Yorke 『Confidenza』-Original Score


Tracklist:

 

The Big City

Knife Edge

Letting Down Gently

Secret Clarinet

In The Trees

Prize Giving

Four Ways In Time

Confidenza

Nosebleed Nuptials

Bunch Of Flowers

A Silent Scream

On The Ledge

 


米国のR&Bシンガー、バーティーズ・ストレンジ(Bartees Strange)が、Apple TV+の新シリーズ「The New Look」のジャック・アントノフ監修の公式サウンドトラックから「You Always Hurt The One You Love」のカバーをリリースした。原曲はThe Mills Brothersが1961年に歌っている。アラン・ロバーツが作詞、ドリス・フィッシャーが作曲を手掛けた。

 

このサウンドトラックには多数の著名なミュージシャンが楽曲を提供している。ニューヨークの気鋭のポップシンガー、パフューム・ジーニアス、イギリスの人気ロックバンド、The 1975フローレンス+ザ・マシーン、ビーバドビー、ラナ・デル・レイと今をときめく人気アーティストが勢ぞろいしている。


サウンドトラックは、高評価を得ているロンドンのインディペンデント・レーベル、ダーティ・ヒットのアントノフの新しいインプリント、Shadow Of The Cityからの最初のリリースとなる。

 

「The New Look」はファッション界の大物にスポットライトを当てている。ココ・シャネル等、20世紀のファッションシーンを牽引した業界人が戦後、どのようにして名ブランドを立ち上げていったのかが描かれている。この映画のサウンドトラックは著名なアーティストが20世紀中盤の定番曲のカバーを行っている。映画の内容、そして挿入歌とともに大きな話題を呼びそうだ。


「You Always Hurt The One You Love」



Bartees Strangeの最新アルバムは『Farm To Table』。このアルバムは2022年6月に4ADから発売されました。

A24 Musicは、ジェーン・シェーンブラン監督のホラー映画『I Saw the TV Glow』のサウンドトラックの詳細を発表した。


アルバムは5月10日にリリースされ、Sloppy Jane(featuring Phoebe Bridgers)、Caroline Polachek、Snail Mail、King Woman、yeule、Florist、Bartees Strange、Drab Majesty、Frances Quinlan、Jay Som、L'Rain、Maria BC、Proper、Sadurn、Weather Stationによるオリジナル楽曲が収録されている。いかにもホラー映画が好きそうなメンツが勢揃い。トラックリストは以下より。


ジェーン・シェーンブラン監督は、2021年の『We're All Going To The World's Fair』の続編となる『I Saw the TV Glow』のスコアを再びアレックス・Gに依頼した。1月にサンダンス映画祭でプレミア上映された後、この映画は5月3日に公開される。

 


『I Saw The TV Glow』Soundtrack

Tracklist:


yeule – Anthems for a Seventeen Year-Old Girl

Frances Quinlan – Another Season

Caroline Polachek – Starburned and Unkissed

Florist – Riding Around in the Dark

Bartees Strange – Big Glow

Maria BC – Taper

King Woman – Psychic Wound

Jay Som – If I Could

L’Rain – Green

The Weather Station – Moonlight

Drab Majesty – Photograph

Proper – The 90s

Sadurn – How Can I Get Out?

King Woman – Bury

Sloppy Jane (ft. Phoebe Bridgers) – Claw Machine




ビリー・アイリッシュと弟のフィニアス・オコンネルは、日曜日の夜に開催された第96回アカデミー賞で、バービーの「What Was I Made For?」を披露した。ストリングス・オーケストラがふたりのパフォーマンスに参加した。


「What Was I Made For?'」は、マーク・ロンソンとアンドリュー・ワイアットが作詞作曲した。


ライアン・ゴズリングが演奏したバービーの楽曲「I'm Just Ken」、ジョン・バティステとダン・ウィルソンによる「American Symphony」の「It Never Went Away」、スコット・ジョージによる「Killers of the Flower Moon」の「Wahzhazhe (A Song for My People)」、ダイアン・ウォーレンが作詞作曲した「Flamin' Hot」の「The Fire Inside」を抑え、オリジナル楽曲賞に輝いた。


「オッペンハイマー』で最優秀作曲賞を受賞したルートヴィヒ・ヨーランソンは、アカデミー賞3部門ノミネート中2度目の受賞となった。


彼は、『アメリカン・フィクション』のローラ・カープマン、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のジョン・ウィリアムズ、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のロビー・ロバートソン、『プア・シングス』のジャースキン・フェンドリックスとともにノミネートされていた。


先月、アイリッシュとフィニアスは2024年のグラミー賞で「What Was I Made For?」を披露した。新作アルバムの発表の噂が流れているが、現在のところは公式なアナウンスは行われていない。


 

ニューヨークの気鋭のシンガーソングライター、Perfume Genius(パフューム・ジーニアス)は、ジャック・アントノフが監督を務める映画『The New Look』のサウンドトラックに提供した「What a Difference a Day Makes」のカヴァーを公開しました。

 

この曲はもともとは1934年にメキシコの歌手、マリア・グレヴァーがスペイン語で書いた。この曲は、、ダイナ・ワシントンが1959年にカバーし、全米チャート8位に入り、一躍米国で有名曲となった。1975年には、エスター・フォリップスがカバーし、チャート20位を記録している。


ココ・シャネルなど、ファッション界の大物を追ったドラマ『The New Look』のサウンドトラックには、ラナ・デル・レイザ・1975フローレンス・アンド・ザ・マシーンなどが参加し、20世紀の名曲をカバーし、再解釈しています。第二次世界大戦中のパリのファッション業界に焦点を当てたこの番組の最初の3エピソードは、先週、Apple TV+で初公開されました。

 

 

 「What a Difference a Day Makes」

 


映画監督ゲイリー・ハストウィットによるブライアン・イーノの新作ドキュメンタリー『Eno』は、2024年サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されます。4月20日にロンドンのバービカンセンターでプレミア上映される。驚くべきことに、この映画は、上映されるたびに内容が異なるのだそうです。


ゲイリー・ハストウィットとクリエイティブ・テクノロジストのブレンダン・ドーズは、ハストウィットのイーノへのオリジナル・インタビューと、イーノが所有する豊富な未公開映像や未発表音楽のアーカイブから、シーンをシークエンスし、トランジションを創り出す、特注のジェネレイティブ・ソフトウェアを開発しました。


『Eno(イーノ)』の上映は毎回ユニークで、異なるシーン、順序、音楽を提示し、ライブで体験することを意図しています。イーノが持つ生成的で無限の反復性は、イーノ自身の創造的実践、テクノロジーを使った作曲法、そして創造性の揺れ動く本質への果てしない深みと詩的に共鳴している。


「ブライアンのキャリアの多くは、プロデューサーとしての役割だけでなく、オブリーク・ストラテジーズ・カードやミュージック・アプリ『ブルーム』のようなプロジェクトでのコラボレーションを通して、彼自身や他の人々の創造性を可能にすることでした。私はイーノを、ブライアンの50年にわたるキャリアの成果を素材とした、創造性に関するアート映画だと考えています。私がやろうとしているのは、ブライアンの音楽とアートへのアプローチと同じくらい革新的な映画体験を創り出すことだった」


本国以外でのリリース日はまだ発表されていませんが、この映画のサウンドトラックは、イギリスでのプレミアに先駆けて4月19日にリリースされます。


1974年の『Taking Tiger Mountain by Strategy』や1975年の『Another Green World』のような初期の "ロック "アルバムから、影響力のあるアンビエント作品、デヴィッド・バーン、ジョン・ケイル、クラスター、フレッド・アゲインとのコラボレーション、そして、ニューアルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』、2021年にアテネのアクロポリスで行われたロジャー・イーノとのパフォーマンスまで、ブライアンが歩んできた全キャリアの選りすぐりの17曲が収録されています。


イギリスとアイルランドにお住まいの方は、サウンドトラックをご予約いただくと、バービカン・プレミア上映をご鑑賞いただけます。詳細はこちらからご確認ください。


昨日公開された「Lighthouse #429」を含む3曲の商業未発表音源が収録されています。エイフェックス・ツインのような雰囲気を持つこの曲は、以前はイーノのSONOSステーションのみで聴くことができました。



「Lighthouse #429」





・新作ドキュメンタリーフイルム『Eno』とは??


ゲイリー・ハストウィットの新しいプロジェクトは、100時間に及ぶ未公開映像を使用、イーノのアーカイブから未聴の音楽を収録され、作成と展示に画期的な生成技術(ジェネレイティヴ・テクノロジー)が活用されるという。


「Eno」には、ブライアン・イーノの個人の資料から未発表の音源、さらに、ビジュアルアートなど、ブライアン・イーノの人生の網羅するこれまでにない数百時間の映像が組み込まれています。


「Eno」は、アーティストに関する最初の公認ドキュメンタリー映像となります。このドキュメンタリーについて、監督を手掛けるゲイリー・ハストウィットは、最初の記者会見において以下のように述べています。


「彼はこの類のアプローチを使用するのに相応しい存在と言えるでしょう。彼は従来のようなバイオドキュメントを希望していなかったため、以前、多くのプロジェクトを断っています。''Eno''は、 ブライアンの50周年のキャリアの成果と素材を基にした創造性に関する芸術映画であると思っています」


ゲイリー・ハストウィットとブライアン・イーノのコラボレーションは、イーノがドイツ人デザイナー、ディーター・ラムスに関するオリジナルスコアをハストウィットが手掛けた2017年に遡る。


ブライアン・イーノは、1970年代にロキシー・ミュージックのメンバーとして有名になり、その後、ソロ活動に乗り出しました。ボウイとベルリンで親交を得た後、デヴィッド・バーンと組んで重要なプロジェクトを手がけ、ウィンドウズ95のダイヤルアップトーンを制作するなど、21世紀に入り、その創造性はますます強まっているようです。


ゲイリー・ハストウィット監督は、以前、サム・ジョーンズ監督の音楽ドキュメンタリー「I Am Trying to Break Your Heart: A Film About Wilco」、ジェシカ・エドワーズが監督したメイビス・ステープルズのドキュメンタリー「Mavis!」のプロデューサーを務めました。ハストウィットは、2007年の「Helvetica」で映画監督としてデビュー、ドキュメンタリー「Objectfied」、さらに「Urbanized」の制作を手掛けています。





・ENO: ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK






1. Brian Eno – All I Remember *
2. Brian Eno with Daniel Lanois and Roger Eno – The Secret Place
3. Brian Eno & Fred Again – Cmon
4. Brian Eno & Cluster – Ho Renomo
5. Brian Eno – Sky Saw
6. Brian Eno & John Cale – Spinning Away
7. Brian Eno & Tom Rogerson – Motion In Field
8. Brian Eno – There Were Bells
9. Brian Eno – Third Uncle
10. Brian Eno & David Byrne – Everything That Happen
11. Brian Eno – Stiff
12. Brian Eno with Leo Abrahams and Jon Hopkins – Emerald & Lime
13. Brian Eno – Hardly Me
14. Brian Eno & David Byrne – Regiment
15. Brian Eno – Fractal Zoom
16. Brian Eno – Lighthouse #429 *
17. Brian Eno & Roger Eno – By This River (Live At The Acropolis) 

 


ラナ・デル・レイが、アーヴィング・バーリンのスタンダード曲「Blue Skies」のカヴァーを公開した。

 

アーヴィング・バーリン(1888-1989)は、ベラルーシ(ロシア帝国)出身の作詞/作曲家で、ガーシュウィンをして、「アメリカのシューベルト」と言わしめた。グラミーの生涯賞を受賞したほか、「エド・サリヴァン・ショー」でもお馴染みの人物である。

 

この曲は、ジャック・アントノフが手がけるアップルTV+の新ドラマシリーズ『The New Look』のサウンドトラックの収録曲である。これまでにフローレンス+ザ・マシーンの「The White Cliffs of Dover」、  The 1975の「Now Is the Hour」がプレビューとして公開されている。


「ザ・ニュールック」のサントラには、beabadoobee、Nick Cave、Perfume Geniusなども参加している。クリスチャン・ディオール役のベン・メンデルソーンとココ・シャネル役のジュリエット・ビノシュが出演するこの番組の最初の3エピソードは、現在ストリーミング配信中。


数週間前、デル・レイは2023年の『Did You Know That There's a Tunnel Under Ocean Blvd』でグラミー賞を受賞した。当日のレセプションで新作カントリー・アルバム『Lasso』の制作を公表した。

 

また、デル・レイは先日、NFLのスーパーボウルの会場にも姿を現し、一般のファンと交流する姿が確認されている。

 


「Blue Skies」


 

現在は俳優としても活躍するニック・ケイヴ、そしてウォーレン・エリスが、エイミー・ワインハウスの伝記映画『Back to Black』の音楽を担当することが明らかになった。マリサ・アベラが主役を演じるこの映画の制作を手掛けたスタジオ・カナルは、サム・テイラー=ジョンソン監督とミュージシャンの写真と合わせてこのニュースを明らかにした。「ニックとウォーレンは、私の中で『バック・トゥ・ブラック』の音楽を担当する唯一のミュージシャンでした。何年もの間、彼らが作曲したものをすべて聴き、一緒に仕事をする夢を実現したいと切望していました。彼らの感性だけでなく、この物語を理解することで、深く感動的な映画音楽が生まれました」


昨年、ケイブとエリスはNetflixの番組『ダーマー - モンスター』にサウンドトラックを提供した。ジェフリー・ダーマー・ストーリー』とマリリン・モンローの伝記映画『ブロンド』である。



先行公開された映画の予告編は、10代のエイミーが幼少期の寝室でアコースティック・ギターをかき鳴らすシーンから始まる。

 

主演のマリサは、「私の声を聴いて、5分間だけでも悩みを忘れてほしい」と言う。次にカメラは、いずれエイミーの特徴的なルックとなる盛ったビーハイヴ・ヘアにピンナップ・ガールのタトゥー、そして短いヴィンテージのカクテルドレスにチャンキーなハイヒールに身を包んだマリサ演じるエイミーがステージに立っている姿に切り替わる。

 

エイミーは、「ガール・パワーが私にとってどういう意味かわかる? サラ・ヴォーン、ローリン・ヒル……。これだけは知っておいて。私はスパイス・ガールじゃない」と、スポットライトを浴びていた6年の間、ガールズ・グループ的ボーカルとヒップホップに触発された堂々とした態度を融合させ探求したレトロコンテンポラリーと言える独特のスタイルについて説明している。

 

また、ライブ・パフォーマンスの映像のほか、父親のミッチ・ワインハウス役のエディ・マーサン(『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』)や、様々な問題を抱えた夫のブレイク・フィールダー=シビル役のジャック・オコンネル(『ゴッドレス -神の消えた町-』)が一瞬登場する。

 

全米で大ブレイクしたエイミーの高揚感、いつかママになりたいという夢も含めたフィールダー=シビルとの結婚、そして、夫婦の波乱に満ちた、歩み寄ったり離れたりの関係を描いている。 


エイミー・ワインハウスは六年間というきわめて短いキャリアで、2003年のデビュー作『フランク』と、世界的ブレイクを果たしてグラミー賞を受賞。遺作となった2006年の『バック・トゥ・ブラック』の2枚しかフル・アルバムをリリースしていない。長年にわたるアルコールと薬物乱用との闘いの末、彼女は2011年7月23日にアルコールの過剰摂取により27歳で死去している。

 

エイミーの伝記映画は、『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』の監督サム・テイラー=ジョンソンと脚本のマット・グリーンハルシュがタッグを組んだ。エイミーの遺産管理団体、ユニバーサル・ミュージック・グループ、ソニー・ミュージック・パブリッシングの支援を受け、スタジオ・カナルによって製作された。「リハブ」で知られる彼女の最も愛されていたヒット曲の数々が登場する。『バック・トゥ・ブラック』は現地時間2024年5月17日に全米公開予定。


『Back To Black』 予告編




 The 1975が、1948年にビング・クロスビーによって広められた「Now Is the Hour」のカヴァーを公開した。


この曲は、第二次世界大戦中のクリスチャン・ディオールとココ・シャネルの実話を追ったアップルTV+の新シリーズ「The New Look」のジャック・アントノフが手掛けるサウンドトラッに収録されている。


「Now Is the Hour」は、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの「White Cliffs of Dover」に続く、サウンドトラックからのセカンド・シングルだ。


アントノフがキュレーションとプロデュースを手がけたサウンドトラックは、ザ・ブリーチャーズ、フローレンス+ザ・マシーン、ラナ・デル・レイ、ビーバドビー、ニック・ケイヴ、パフューム・ジーニアスが演奏する、20世紀初頭から中頃にかけての人気曲のカヴァーを収録。

 

映像作品のサントラは、ジャック・アントノフのインディペンデント・レーベルで、ダーティ・ヒットの新しいインプリントである”シャドウ・オブ・ザ・シティ”による最初のリリースとなる。


 


イギリスのミュージック・シーンを象徴する歌手、フローレンス+ザ・マシーン(フローレンス・ウェルチ)は、独特な世界観と圧倒的な歌唱力、そして唯一無二のカリスマ性で多数のリスナー、ライブ会場の無数のオーディエンスを魅了してやまない。今回、ウェルチはジャック・アントノフが手がけるアップルTV+で放送予定の新シリーズ「The New Look」の公式サウンドトラックからのファーストシングルとして「White Cliffs Of Dover」をリリースした。(視聴する)


アントノフがキュレーションとプロデュースを手がけたサウンドトラックは、ザ・ブリーチャーズ、フローレンス+ザ・マシーン、ラナ・デル・レイ、ザ・1975、ビーバドビー、ニック・ケイヴ、パフューム・ジーニアスが演奏する、20世紀初頭から中頃にかけての人気曲のカヴァーを収録。これらのサウンドトラックは第二次世界大戦中のヒットソングを中心に構成される。

 

映像作品のサントラは、ジャック・アントノフのインディペンデント・レーベルで、ダーティ・ヒットの新しいインプリントである”シャドウ・オブ・ザ・シティ”による最初のリリースとなる。




『The New Look』はトッド・A・ケスラー監督による歴史ドラマ。エミー賞受賞のベン・メンデルゾーンが「クリスチャン・ディオール」を、さらにアカデミー賞受賞のジュリエット・ビノシュが「ココ・シャネル」を演じる。実話にインスパイアされ、パリで撮影された『The New Look』は、ファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール、ココ・シャネルが第二次世界大戦の恐怖を乗り越え、ファッションブランドを立ち上げるまでの同時代の人々を中心に描く。

 

ここ数年、フローレンス・ウェルチは「断酒をしている」と明かし、それにまつわる苦悩を打ち明けた。一昨年、パンデミック後期にリリースされた『Dance Fever』(Reviewを読む)は、ウェルチのシンガーとしてのカリスマ性が凝縮された作品だった。2022年に発表された多数のモンスター・アルバムの中にあり、今なお強烈な存在感を放ち、アーティストの象徴的なカタログとなっている。

 

今回のトッド・ケスラー監督の手掛けた『The New Look』へのサウンドトラック提供は、シアトリカルかつシネマティックなスケールを持つ、英国を代表するポピュラー歌手の音楽のスタイルにこの上なくマッチしており、ドラマの音響効果の中で重要な役割を果たす可能性がある。



 


昨年11月、ラナ・デル・レイ、ザ・1975、ニック・ケイヴ、パフューム・ジーニアス、ブリーチャーズ、フローレンス・ウェルチ、ビーバドビーらが、Apple TV+で放送予定のシリーズ『The New Look』のサウンドトラックのために、20世紀初期から中期の楽曲のカバーをレコーディングしたことが報じられた。ブリーチャーズのジャック・アントノフがプロデュースとキュレーションを担当したサウンドトラックの全トラックリストが公開された。以下よりご覧下さい。


サウンドトラックからのファースト・シングル、フローレンス+ザ・マシーンの「White Cliffs of Dover」は1月31日(水)にリリースされる。


トッド・A・ケスラーによって制作された『The New Look』は、クリスチャン・ディオール役をベン・メンデルソーン、ココ・シャネル役をジュリエット・ビノシュが演じる歴史ドラマ。2024年2月14日にストリーミングサービスで初放送される。



The New Look (Apple TV+ Original Series Soundtrack)




1. Florence + The Machine – ‘White Cliffs Of Dover’

2. The 1975 – ‘Now Is The Hour’

3. Lana Del Rey – ‘Blue Skies’

4. Perfume Genius – ‘What A Difference A Day Makes’

5. Nick Cave – ‘La Vie En Rose’

6. Beabadoobee – ‘It’s Only A Paper Moon’

7. Joy Oladokun – ‘I Wished Upon The Moon’

8. Bartees Strange – ‘You Always Hurt The One You Love’

9. Sam Dew – ‘I Cover The Waterfront’

10. Bleachers – ‘Almost Like Being In Love’

元レディオヘッド、現在、スマイルのフロントマンであるThom Yorke(トム・ヨーク)は、イタリアの映画監督ダニエレ・ルケッティの新作『Confidenza(コンフィデンツァ)』の音楽を担当したと発表した。


『コンフィデンツァ』は英語で『信頼』と訳され、ドメニコ・スタルノーネの2019年の同名小説を映画化したもの。エリオ・ジェルマーノ、ヴィットリア・プッチーニ、イザベッラ・フェラーリが出演するこの映画は、ピエトロという名の教師と彼の元教え子テレサの不倫を中心に描かれる。


ルケッティは、『イエスマン』や『絆』などの名作で知られる。また、イタリアのHBOドラマ『マイ・ブリリアント・フレンド』のシーズン3の監督も務めている。コンフィデンツァ』は今週末、ロッテルダム国際映画祭でプレミア上映されるが、劇場公開日は未定。ティーザー映像は以下より。


2018年、ヨークはルカ・グァダニーノ監督のリメイク版『サスペリア』で初のオリジナル映画音楽を発表した。その1年後には、エドワード・ノートン監督のクライムドラマ『マザーレス・ブルックリン』のサウンドトラックに「Daily Battles」を提供した。


今週金曜日(1月26日)、ヨークのレディオヘッドのサイド・プロジェクト、ザ・スマイルが、2024年に最も期待されるアルバムのひとつであるセカンド・アルバム『ウォール・オブ・アイズ』をリリースする。


先程、2024年ゴールデングローブ賞のノミネート作品が発表された。ビリー・エイリッシュ、デュア・リパ、ブルース・スプリングスティーン、テイラー・スウィフト、ミカ・リーヴァイらが受賞候補に挙がっている。


バービーは歌曲賞を3部門で独占した。ライアン・ゴズリングの「I'm Just Ken」、デュア・リパの「Dance the Night」、ビリー・エイリッシュの「What Was I Made For?'」で、『She Came to Me』のブルース・スプリングスティーンの「Addicted to Romance」、『Rustin』のレニー・クラヴィッツの「Road to Freedom」、『スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の「Peaches」と対決する。


最優秀オリジナル作曲賞(映画作品)部門のノミネートは以下の通り。『オッペンハイマー』のルートヴィヒ・ヨーランソン、『プア・シングス』のジャースキン・フェンドリックス、『花月の殺人者』の故ロビー・ロバートソン、『ゾーン・オブ・インタレスト』のミカ・リーヴァイ、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のダニエル・ペンバートン、『少年とサギ(邦題: 君たちはどう生きるか)』の久石譲。


テイラー・スウィフトのコンサート映画『The Eras Tour』は、『バービー』、『オッペンハイマー』、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』、『ジョン・ウィック:チャプター4』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3』、『ミッション・インポッシブル』と並び、「Cinematic and Box Office Achievement」という新部門でノミネートされている。


テレビ部門では、デイジー・ジョーンズ&ザ・シックスがTVシリーズ(リミテッド、アンソロジー、TVムービー)賞にノミネート。セレーナ・ゴメスは『Only Murders In The Building』でミュージカル/コメディ・シリーズ部門のテレビ部門女性男優賞に、ファンタジア・バリノは『The Color Purple』でミュージカル/コメディ部門の映画部門女性男優賞にノミネートされた。


日本映画では、アニメーション作品賞として、『すずめの戸締まり』と『君たちはどう生きるか』がノミネートされた。


2024年ゴールデン・グローブ賞授賞式は1月7日にビバリー・ヒルトンで開催され、CBSとパラマウント+で生放送される。


Sharon Van Etten(シャロン・ヴァン・エッテン)が、Apple TV+で放送予定のシリーズ「The Buccaneers」のサウンドトラックに提供した「Close to You」をリリースした。試聴は以下から。


ルシアス、グレイシー・エイブラムス、ミヤ・フォリックは、Warpaintのステラ・モズガワがプロデュースした『The Buccaneers』のサウンドトラックにも参加している。このアルバムは、イーディス・ウォートンの未完の同名小説にインスパイアされた番組がストリーミング・プラットフォームに登場するのと同じ11月8日にリリースされる。


ステラ・モズガワは声明の中で、「ユニークな才能を持つアーティストたちと仕事をするのは、本当に素晴らしい経験でした。全員が"A-game"を発揮し、創作プロセスについてかけがえのないことを教えてくれました。アーティストたちが歌を通してそれぞれのキャラクターの旅路を描くのを目の当たりにするのは喜びで、このアルバムは本当にエキサイティングな番組のお供のような感じだ」と述べた。


今年初め、ヴァン・エッテンはA24の新作映画『Past Lives』のサウンドトラックの一部として「Quiet Eyes」を発表した。

 

 

 「Close to You」

 細野晴臣 『Undercurrent』EP

 

 

 

 

Label: カクバリズム

Release: 2023/10/4




Review


映画『アンダーカレント』は、フランスのアングレーム国際漫画祭にてオフィシャル・セレクションに選出され、国内外から高評価を受ける一作。


豊田徹也の長編映画『アンダーカレント」の実写化作品。真木よう子、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ等、実力派俳優が終結し、今泉力哉が監督を務めた。今回、この映像作品のための音源を細野晴臣は制作しました。EP『Undercurrent」は、来年1月にアナログ盤としても発売予定。

 

ここ数年、ボーカルトラックやジャズ等を発表してきた細野晴臣としては珍しく完全な実験音楽に挑戦した一作。リリースに関して、アーティストは、「映画用に、音の断片をシンプルにすっぴんに近い形で作りました」と説明しています。映像のイメージの換気力は十分で、多数のサンプリングやフィールド・レコーディングの手法を用いた前衛的なコラージュを散りばめている。


一例では、映画評論家であるジェイムス・モナコは、映像のサウンドトラックという形式に関して、「サウンドトラックは映像の付加物として生まれたが、その中には実際の映像を上回る意義深い作品も存在する」と著作において指摘していますが、「Undercurrent」はそういった類のEPであるようです。


無論、映像効果的な手法、コラージュにより構築される効果音としての性質を反映させた六曲は、映像のワンシーンやカットのイメージを引き出すための装置として機能する。一方で、単体の音楽作品としても聴きごたえがあり、陰影やコントラストを生かしたイメージを、流麗な音の調べを介して聞き手の脳裏に呼び起こす。かつて、吉祥寺の映画館「バウス・シアター」の閉館時のイベントに出演した細野氏ではありますが、この音源にはキネマに対する普遍的な愛情に加え、音楽制作者としての鋭い洞察力が音の片々に滲み出ています。


「Bath & Frog」は、ミステリアスであるとともに、また、いささか不気味な印象を持つ抽象的なドローン/アンビエントで始まります。


「風呂と蛙」という、日常によく見られる現実的な事物を題材に取りながらも、実際の音楽はどことなく非現実的であり、また、シュトックハウゼンに象徴されるクラスター音の技法を取り入れながら、アヴァンギャルドな空気感を生み出す。その中に、さらにアナログのシンセを用い、ノイズの歪みをもたらし、さながら空間の中に軋轢をもたらすかのようです。


一連のドローン風のシークエンスの流れは、やがて、太鼓のようなパーカッシヴな効果音を取り入れ、現実感と非現実感の間にある抽象的な音像空間を生み出す。制作法に関しては西洋的な観念をもとにしていると思われますが、しかし、それと相対する形で導入される日本の太鼓のような効果音は、松尾芭蕉の俳句の世界を連想とさせる。つまり、鈴木大拙が指摘するように、「古池や〜」の句は、蛙が水の中に飛び込むことにより、それまで自分の周りにあった静けさーーサイレンスの正体ーーをあらためて知覚し、森羅万象がその光景に含まれていることに思い至る。

 

「Underwater」は、一曲目とは対象的に、モダン・クラシカルや、ポスト・クラシカルを基調とした楽曲である。


ピアノのミニマルな演奏は神秘的なイメージの換気力を呼び起こす。ピアノは、ギャヴィン・ブライヤーズの『The Sinking Of The Titanic』や、ウィリアム・バシンスキーの『Watermusic」で好んで用いられた音像を曇らせるリバーヴ効果が取り入れられています。


しかし、これらのミステリアスな印象は、その後のシンセサイザーの導入によって、全く別の印象性を帯びるようになる。効果音的なマテリアルを配したかと思えば、その音の背後には、安らいだ感じのあるシンセの音像がその空間性を増していき、音像全体を柔らかく包み込む。


イントロの段階では、モダン・クラシカルの手法であったものが、中盤にかけてアンビエントへと緩やかに変遷を辿る様子が示されています。その後、それらの抽象的な音像は、音の解像度を敢えて落とすことにより、ドローンに近い音楽へと変化していきます。


 「Memory」では、人間の観念の中にあるきわめて得難い何かを表現しているように思えます。


前曲のある種清らかな印象を要するイントロの後に、複雑怪奇なシークエンスが連なっています。時にそれは、パンフルートを用いた効果音によって、ノイズや歪みという表現によって、また、モジュラー・シンセのフレーズによって、様々な形而下の世界が描出されている。


インダストリアル・ノイズのような硬質な印象を持つ電子音楽は、坂本龍一が遺作で鋭く描き出した人智では計り知れない無限性を解釈したような、神秘性/表現性へと繋がっていく。これまでの細野作品の中で、最も前衛的であり、また、画期的な楽曲とも言えるでしょうか。

 

「Lake」は同じように、前曲の神秘性を受け継いだイントロで始まる。ピアノの安らいだ演奏に加え、ウィンドチャイムのような音色がそれらのミステリアスな雰囲気を引き立てています。


やがてこの曲は、このアルバム全体の主要なイメージを形成しているアンビエント/ドローンのような抽象的な音像の中に縁取られていく。デチューン/リバーブ/ディレイを効果的の用いたピアノの明るさがそれらの音全体に働きかけ、水辺に満ちる清涼なアトモスフィアや空気感を綿密に作り上げる。


そして、ピアノの演奏は、背後に満ちるシンセのシークエンスに支えられるようにし、癒やし溢れる結末に導かれます。


多数の音源や楽器が使用されているとは思えないものの、音の特性や音響性を上手に活用し、美麗な印象を作り出す。この曲には、アーティストにとっての美的な感覚とは何を示唆するのかをうかがい知ることが出来るでしょう。

 

タイトル曲「Undercurrent」でもそういった美麗な感覚が維持される。


ピアノのシンプルな演奏がシンセサイザーのパーカッシヴな音色とかけ合わさることで、安らいだ水の中にある宇宙的な観念を生み出しています。ミニマリズムに根ざした親しみ易いピアノのフレーズは、クローズ曲「Reverberation」の呼び水の役割を持ち、ある種ロマンティックなイメージを擁しています。曲の中盤では、シンセサイザーの演奏の中に遊び心を取り入れ、ピアノの通奏低音のベースとなる音を基軸にしながら、物語性に富んだ音楽へと結実させています。

 

最後の曲「Reververation」ではグリッチに近い音色を取り入れて、 アルバムの序盤のミステリアスなイメージへと回帰します。


作品には仏教的な円環の考えが取り入れられ、全体の構造を強固に支えています。クローズ曲に充ちる、非現実的な印象性は、これまで細野氏があまり書いてこなかった作風であるように感じられます。


ミニアルバムという形式、さらにインストゥルメンタルという形態をとる、旧来の細野晴臣の作品で最も手強い楽曲集です。何度か繰り返して聴くと、未知の発見があるかもしれません。また、このアーティストの表向きのイメージを一変させてしまうようなアルバムです。


音楽を楽しみつつ映像作品に触れると、映画としての良さがより伝わるかもしれません。『Undercurrent』は10月6日公開予定です。シネマの予告編はこちらよりご覧下さい。 


86/100

 


大人気シンガー、Billie Eillish(ビリー・アイリッシュ)が、映画『Barbie:バービー』(詳細はワーナー・ミュージックのHPより)のサウンドトラックに収録される楽曲「What Was I Made For?」を発表した。


『Barbie」のあらすじは、完璧とは言えない人形であるためにバービー・ランドから出て行くこととなったバービーとケン。二人は人間が暮らす現実の世界へと自己発見の旅に出るという内容だ。 

 

「What Was I Made For? 」は、ビリー・アイリッシュが弟のフィニアスと共にバービーのために作曲したもので、ロサンゼルスの自宅スタジオで制作された。この曲には、エイリッシュが監督した公式ミュージック・ビデオも付いている。


ビリー・アイリッシュの久しぶりの新曲は、サム・スミスの 「Man I Am」、チャーリー・XCXの 「Speed Drive」、ピンク・パンテレスの 「Angel」、世界的レコーディング・アーティスト、カロルGのハイ・エナジー・アンセム 「WATATI」(フィーチャリング:アルド・ランクス)、そして、グラミー賞受賞の世界的スーパースター、デュア・リパのリード・シングル 「Dance The Night 」が収録された豪華なバービー映画のサウンドトラックのために書き下ろされた。

 


 「What Was I Made For?」