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渡邊琢磨

 

2024年度カンヌ国際映画祭監督週間にて栄えある【国際映画批評家連盟賞】を受賞した、山中瑶子監督の最新映画『ナミビアの砂漠』のオリジナル・サウンドトラックのデジタル配信リリースが決定した。


オリジナルスコアは、作曲家/ピアニストの渡邊琢磨が担当。マスタリングはシカゴの大御所で、Gastre del Solの活動、ソロアーティスト、更に映画音楽でも活躍目覚ましいJim O'Rourke(ジム・オルーク)が手がけた。サウンドトラックは9月6日(金)に発売される。詳細は下記より。

 

渡邊琢磨は『ナミビアの砂漠』のラッシュを観ながらピアノや電子音による即興演奏をレコーディングし、後日その音を変調/加工するなどの実験を通して、プリズム状に疾走するテクスチャー、不安定で虚無的なドローン、瞬くようなパルスを構築。映画の効果にとどまらぬサウンドスケープをつくり出した。デジタルリリースのためにオルタネイト・テイクを追加した全7曲を収録。

 



■詳細 映画『ナミビアの砂漠』(監督: 山中瑶子)


[公式ウェブサイト] https://happinet-phantom.com/namibia-movie/
 

 

■映画 「ナミビアの砂漠」とは??

 

わずか19歳という若さで撮影、初監督した『あみこ』(2017)は PFF アワードで観客賞を受賞、その後、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた山中瑶子。

 

あれから7年、山中監督の本格的な長編第一作となるこの『ナミビアの砂漠』の主役に抜擢されたのは、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」でお茶の間でも話題沸騰、今年も『あんのこと』、『ルックバック』と出演作が続々公開されるなど飛ぶ鳥を落とす勢いの新時代のアイコン、河合優実。公開当時まだ学生だった彼女は『あみこ』を観て衝撃を受け、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝え、「女優になります」と書いた手紙を渡したという。

 

『ナミビアの砂漠』は、運命的に出会った山中瑶子と河合優実、ふたつの才能が、ついに念願のタッグを組み、“ 今” の彼女たちでしか作り出せない熱量とセンスを注ぎ込んで生み出された。

 

河合が扮するカナの二人の恋人を演じるのは金子大地と寛一郎という、山中監督と同世代で今の日本映画界をけん引する若き俳優たち。カンヌ国際映画祭でも「若き才能が爆発した傑作」と絶賛され、女性監督として史上最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞する快挙を成し遂げた。2020年代の〈今〉を生きる彼女たちと彼らにとっての「本当に描きたいこと」を圧倒的なパワーとエネルギーで描き切った『ナミビアの砂漠』が、先の見えない世の中に新しい風を吹き込む!

 

 

『ナミビアの砂漠』 本予告

 

 

 

■『ナミビアの砂漠』オリジナル・サウンドトラック



発売日:2024年9月6日(金)
品番 : DDIP-3100
アーティスト:渡邊琢磨
タイトル:『ナミビアの砂漠』オリジナル・サウンドトラック
フォーマット: デジタル配信
レーベル:Inpartmaint Inc.
ジャンル: SOUNDTRACK / ELECTRONIC 

 

配信リンク: https://inpartmaint.bio.to/hGQDhr


 


 

【渡邊琢磨(ワタナベ・タクマ)プロフィール】



宮城県仙台市出身。高校卒業後、米バークリー音楽大学へ留学。帰国後、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加など国内外のアーティストと多岐にわたり活動。自身の活動と並行して映画音楽も手がける。近年の作品には、染谷将太監督『まだここにいる』(19)、岨手由貴子監督『あのこは貴族』(21)、黒沢清監督『Chime』(24)、山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』(24)、黒沢清監督『クラウド Cloud』(24)などがある。

共演、コラボレーションなど:ジョナス・メカス、デヴィッド・シルヴィアン、ジョアン・ラ・バーバラ、フェリシア・アトキンソン、キップ・ハンラハン、石橋英子、リゲティカルテット、ジム・オルーク、山本精一、三浦透子、ヴラディスラフ・ディレイ、山本達久、キット・ダウンズ。

 

©Run Music


キラー・マイクが、ラン・ザ・ジュエルズのバンドメイトであるEl-Pがプロデュースした新曲「Detonator」を発表した。ロック・D・ザ・レジェンドをフィーチャーしたこの曲は、近日発売予定のビデオゲーム「コール・オブ・デューティ:ブラックオプス6」のためにレコーディングされた。アクションシーンなどに最適なヒップホップトラック。以下からチェックしてほしい。


マイクは声明で「アクティビジョンがゲームのテーマと探しているものを教えてくれた時、誰に連絡すればいいかはっきりわかった。「それに、El-Pのビートでラップしたくてうずうずしていたんだ。


ラン・ザ・ジュエルズは2020年に最新スタジオ・アルバム『RTJ4』をリリース。先月、マイクはゴスペルにインスパイアされたアルバム『Songs For Sinners & Saints』をリリースしたが、これは昨年の『Michael』のエピローグ的な意味合いを持っていた。

 

「Detonator」


ダニエレ・ルケッティの『Confidenza』(Trust)』は一筋縄ではいかない映画である。一辺倒のプロットではないので、一度観ただけでは脚本のプロットや映像の魅力が伝わりにくいかも知れない。しかし得てして、本当に優れた映画というのは、一度観ただけで解ることはほとんどなくて、二度三度と観て、ようやくその作品の真価が理解出来るようになる。スタノーネの小説のプロットは、おそらく複数の人間の心の綾を題材にストーリーを描くヘンリー・ジェイムスの系譜にある。そしてプロットの広げ方はウンベルト・エーコのように巧緻だ。


それが外的な事象のみに目を奪われがちな鑑賞者にとって、当初は刺激性や即効性に欠ける作品と思う理由なのかもしれない。しかしながら、外側からは何も起こらないように見えても、内側では変化が起きている。そして、それは水が沸騰する瞬間に気体へと変わるプロセスのようなもので、最終的に登場人物の運命を少しずつ大きく変えていくことになる。ルケッティのカメラは、複数の登場人物の人間の心の機微を敏く捉え、登場人物たちのしぐさや表情、そして稀には、その人物の人生に影響を及ぼすような大胆な行動をリアルに映し出すのだ。


本作は、ドメニコ・スタルノーネによる小説が原作であり、『Lacci』(2014年)、『Scherzetto』(2016年)に続き、感情と人間(とても人間的な)関係に捧げられた三部作の最終作である。原作は2019年にエイナウディ社から出版された。ダニエレ・ルチェッティ監督の映画『コンフィデンツァ』も2024年4月24日から世界で順次公開となっている。実は、ダニエレ・ルケッティがスタルノーネの言葉を映画化するのはこれが初めてのことではない。同名の戯曲で劇場公開され、『La scuola』というタイトルで映画化された『Sottobanco』、より新しい『Lacci』(2020年)でもすでにそうだった。このように、小説という題材は、すでに優れた手腕の持ち主なのである。

 

 

自己不信に陥った高校文学教師 ピエトロ・ヴェッラを演ずるエリオ・ジェルマーノ 


この小説『コンフィデンツァ』は、一組のカップルの人生と、そのカップルの周囲に何年にもわたって惹かれ、おそらく永遠に惹かれ続けるであろう人々の人生全体が描かれた優れた小説である。心理的で、ドキドキして、フィクション的であるが、それなりに誠実な小説と言える。主人公のピエトロ・ヴェッラは、スタルノーネ自身と同じように教師という職業に就いている。スタルノーネ自身と同じように、教師という職業を持つピエトロ・ヴェッラもまた、生徒全員に気を配り、年度末までにシラバスを完了させるために取り組むべきカリキュラムよりも、生徒を大切にする教師なのである。


高校文学教師ピエトロは、控えめな性質を持ち、いつも自分を卑下していて([......]彼らに比べて私は何なのか。表面的な学歴を振りかけただけの貧しい頭脳……)、自分のすることすべてを無意味なものとしており、授業時間に自己卑下する傾向が強ければ強いほど、教え子やかつての教え子たちから愛され、求められる。映画では、エリオ・ジェルマーノが演じているが、彼はその役柄をパーフェクトにこなしている。スタルノーネの男たちは一貫して決して人好きのする存在ではないが、常に愛され、望まれる存在である。ピエトロ・ヴェッラは男性のスタルノーネである。

 

小説を原作とする映画『コンフィデンツァ』は、優れた映画であり、杓子定規ではない転置劇である。スタルノーネの物語を次のレベルに引き上げる、不穏だが実力のある映画だ。文学の最初の仕事が、時代を超越して人々の人生を語ることだとすれば、映画の仕事は、それらの人生や物語を解釈し、把握し、別の場所に運ぶことなのだ。

 

物語のプロットには、ある種の文学的安心感を与える足場がある(ローマ、ナポリ、中心、周辺、教師、生徒)……。しかし、この映画では、すべてが一転して帰ってくる。舞台設定は、おおむね忠実に描かれている。

 


 

 

物語の中心は、タイトルが示すように、ピエトロとテレサ(この映画ではフェデリカ・ロゼッリーニが催眠術のように鋭く演じている)という、以前はカップルではなかった夫婦の人生を二重の糸で結ぶ秘密、自信である。


ピエトロは知られているように若き教授であり、テレサは彼の元高校生で、現在は数学部の有望な学生である。二人は濃密で、同じような悩みを抱えた関係にある。ある晩、二人はこの秘密を交換することに。これは語られることのなかった事実で、その時初めて、愛する人と共有される。ピエトロが打ち明けた後のテレサの反応は、厳しく、辛口で、探りを入れるようなものだった。

 


『コンフィデンツァ』では、その後も人生は続き、おおやけに宣言された夫婦関係の均衡に関して永遠なる考えは存在しえないことを示唆する。ピエトロとテレサの物語は終焉を迎え、ピエトロは、彼の同僚でテレサの元教師である数学教師ナディア(ヴィットリア・プッチーニ、素晴らしい役柄)と親密になっていく。二人は結婚し、ピエトロとテレサが共同生活していたアパートとは別の家で一緒に暮らし始める。その間、ナディアも数学を卒業し、研究者としてアメリカへ。ピエトロの人生の「文学的な混沌」が、数字と仲間の研究の直線性にしか慰めを見いだせないようにする。他方、テレサは、ピエトロから物理的に距離を置くだけだ。

 


 

ナディアとの結婚によって、ピエトロのスタンスは、秘密主義から、夫婦の均衡を損なう個人的野心の考えへと瞬間的に移行していくのは自然な流れだった。実際、学校の雑誌に小さな記事が掲載されたのを契機とし、ピエトロは出版作家として活動し、発表会や大会のためにイタリア各地を回るようになる。この線上にあるプロットについては、チリのSF作家ロベルト・ボラーニョの『2666』の序盤を彷彿とさせる。一方、ナディアの職業生活は、大学赴任者としての将来が遠のくのを目の当たりにし、人生の停滞を余儀なくされる。そして、ピエトロの薄れていかざるを得ない野心に、ナディアは打ちのめされていくというのが、この映画の大まかなプロットである。このプロットを見るかぎりでは、タイトルにある「信頼」は一線状にその線を描くこともなければ、二局的な表現性に終始することもない。ピエトロは、その人生の中で、信頼を失ったり、また、回復したりというように複雑な感情の変化を描き、ダニエル監督はそれらをカメラでリアルに捉える。なおかつ、主人公の周りにいる登場人物たちの信頼のゆらめきをも立体的に活写する。


劇中の音楽にも豪華なミュージシャンが制作に参加している。ダニエレ・ルケッティの映画を魅力的にしているのが、ミュージシャンのトム・ヨークである。彼は、スマイルの最新作でロンドンコンテンポラリーオーケストラを録音現場に招聘し、三者の持つロック的な文脈に革新性をもたらした。


この映画のオリジナルスコアでも、ロンドンのオーケストラが貢献し、ドローン奏法を用いたストリングの演奏をフィーチャーしている。映画の印象的なワンカットに、緊張と緩和、ドラマ性とダイナミクスという複合的な音響効果を及ぼす。かつてアメリカの映画評論家ーージェイムス・モナコは、”映画音楽は映像の付属物である”と定義づけたが、一方で、''優れた映画音楽は映像の付加物にとどまることはない''と彼の著作の中で述べている。舞台の幕の背後に控えていたはずの音楽が、舞台中央にいきなり飛び出して、映像の印象を稲妻のように鋭くシフトチェンジさせる瞬間にサウンドトラックの醍醐味がある。もしかすると、今回のトム・ヨークのオリジナルスコアも、上記の系譜に該当するのかもしれない。

 

トム・ヨークのオリジナル・サウンドトラックは、4月26日にデジタルリリースされる。次いで、7月12日にはレコードとCDが発売される。『Confidenza』でヨークは、ロバート・スティルマンやザ・スマイルのバンド仲間、トム・スキナーを含むジャズ・アンサンブル、サム・ペッツ=デイヴィスやロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと再び共同制作を行った。稀に見る豪華なラインナップとなっている。こちらのサウンドトラックも注目したいところですね。



Floristが、ホラー映画『I Saw the TV Glow』のサウンドトラックとして「Riding Around in the Dark」を提供した。試聴は以下から。Floristの声明は以下の通り。


「”I Saw the TV Glow”の脚本を読んだとき、私はすぐに自分の10代の頃に戻った。小さな町で育ち、自分の居場所がないと感じ、虚構と現実の狭間に取り憑かれた。不吉な闇を感じると同時に、玄関の向こうに広がる世界を夢見た。その感覚を映画のための曲で表現してみたかったんだ。いろいろな意味で、この曲は私にとって若いということの意味を定義している。世界が終わると信じながらも、どうにかその中で生きている」


5月10日にリリースされるホラー映画『The I Saw the TV Glow』のサウンドトラックには、豪華なミュージシャンが参加している。


Sloppy Jane(featuring Phoebe Bridgers)、Caroline Polachek、Snail Mail、King Woman、yeule、Florist、Bartees Strange、Jay Som、L'Rain、Maria BC、Weather Stationによる新しいオリジナルトラックが収録されている。

 

発表と同時に、A24はBlocken Social Sceneの「Anthems for a Seventeen Year-Old Girl」のyeuleのカバーをシェアした。

 

ジェン・シェーンブランの長編デビュー作『We're All Going to the World's Fair』を手がけたAlex  Gが本作の音楽を担当。

 


「Riding Around in the Dark」



トム・ヨークが、イタリアの作家ドメニコ・スタルノーネの同名小説をダニエレ・ルケッティ監督が映画化した『Confidenza』のオリジナルスコアを担当した。このサウンドトラックは、今週金曜日(4/26)にXL Recordingsからデジタル配信され、フィジカル・フォーマットは7月12日に発売予定(プレオーダー)。トム・ヨークが映画音楽を手掛けるのは2018年の『サスペリア』以来のことである。


ルケッティの新作映画『コンフィデンツァ』でヨークは、ザ・スマイルの『ウォール・オブ・アイズ』を手がけたプロデューサーのサム・ペッツ=デイヴィス、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラ、そして、ロバート・スティルマンとザ・スマイルのバンドメイトであるトム・スキナーを含むジャズ・アンサンブルと再びコラボレーションした。コンフィデンツァ』から2曲を聴くことができる。「Prize Giving」と「Knife's Edge」。下記をチェックしよう。


『コンフィデンツァ』の主演はエリオ・ジェルマーノ、フェデリカ・ロゼッリーニ、ヴィットリア・プッチーニ、ピラール・フォリアーティ、イザベッラ・フェラーリ。

 

 

「Prize Giving」

 

 

 「Knife Edge」

 



Thom Yorke 『Confidenza』-Original Score


Tracklist:

 

The Big City

Knife Edge

Letting Down Gently

Secret Clarinet

In The Trees

Prize Giving

Four Ways In Time

Confidenza

Nosebleed Nuptials

Bunch Of Flowers

A Silent Scream

On The Ledge

 


米国のR&Bシンガー、バーティーズ・ストレンジ(Bartees Strange)が、Apple TV+の新シリーズ「The New Look」のジャック・アントノフ監修の公式サウンドトラックから「You Always Hurt The One You Love」のカバーをリリースした。原曲はThe Mills Brothersが1961年に歌っている。アラン・ロバーツが作詞、ドリス・フィッシャーが作曲を手掛けた。

 

このサウンドトラックには多数の著名なミュージシャンが楽曲を提供している。ニューヨークの気鋭のポップシンガー、パフューム・ジーニアス、イギリスの人気ロックバンド、The 1975フローレンス+ザ・マシーン、ビーバドビー、ラナ・デル・レイと今をときめく人気アーティストが勢ぞろいしている。


サウンドトラックは、高評価を得ているロンドンのインディペンデント・レーベル、ダーティ・ヒットのアントノフの新しいインプリント、Shadow Of The Cityからの最初のリリースとなる。

 

「The New Look」はファッション界の大物にスポットライトを当てている。ココ・シャネル等、20世紀のファッションシーンを牽引した業界人が戦後、どのようにして名ブランドを立ち上げていったのかが描かれている。この映画のサウンドトラックは著名なアーティストが20世紀中盤の定番曲のカバーを行っている。映画の内容、そして挿入歌とともに大きな話題を呼びそうだ。


「You Always Hurt The One You Love」



Bartees Strangeの最新アルバムは『Farm To Table』。このアルバムは2022年6月に4ADから発売されました。