検索キーワード「temples」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
検索キーワード「temples」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示

 

Temples


イギリスのサイケロックバンド、Templesは、近日発売予定の4thアルバム『Exotico』から収録される最新曲「Cicada」を公開しました。Sean Ono Lennon(ショーン・レノン)がプロデュースしたこのアルバムは、2023年4月14日(金)にATO Recordsからリリースされる予定です。


Exoticoのの最も爆発的な瞬間を捉えた「Cicada」は、再生と更新に関する熱狂的な瞑想として展開される。この曲について、バンドのトーマス・ウォームズリーは次のように語っている。「この曲は、セミの鳴き声と、長い間、抑圧された後に地下から姿を現す、というアイデアに触発されて生まれた。その音をダンスリズムにしようとしたんだけど、ショーンと仕事を始めてから、彼のキーボードやシンセサイザーの棚を漁ってプロダクションを作り上げたんだ」

 

リードシンガーのJames Bagshawが「スチームパンクの博物館から出てきたような」と表現するMarvin-a copper instrumentの助けを借りて作られた「Cicada」は、激しいドラミングと目まぐるしいストリングのおかげで、ほどなく錯乱するほどの激しさを帯びてきました」とジェイムズは付け加える。「この曲は、まさにセミの大群が狂喜乱舞しているように感じられるんだ」


「Cicada」

 


新作アルバム『Extico』は、ニューヨーク北部にあるショーン・レノンのスタジオで録音され、ミキシングはデイヴ・フリードマン(ビーチハウス、スプーン、ザ・フレーミング・リップス)が担当した。リリース時にも説明したように、デイヴ・フリードマンは他にもナンバーガールの『Sappukei』のプロデュースをしている。


制作中、テンプルズは”幻の島”という近代の現象について興味を持った。一時期、地図に記載されていたが、後に存在しないことが判明した土地で、しばしば海の蜃気楼や意図的な神話の効果を学んだ。

 

バンドの4枚目のロングアルバム『Exotico』は、シンガー/ギターのJames Bagshaw、ベースのTom Walmsley、キーボード/ギターのAdam SmithとドラマーのRens Ottinkが夢見た空想的なユートピックな島にまつわる神秘的な設定に基づいて制作された。サイケデリアとクラウト・ロック、そして、時間を超越したドリーム・ポップの見事な複数のコラージュを通じて、無常、死、自然との連結、心の野生の巨大さ、などなど、あらゆる実存的テーマを探求し、その世界に水晶のような鮮やかな命を吹き込む。結果、Templesは今日最も先進的で、限りなく独創的なロックバンドであることを証明し、真に没入感のある作品となっているのだ。


2019年に南カリフォルニアで開催された"Desert Daze Festival"でプロデューサーのショーン・レノンと初めて顔を合わせた彼らは、ソングライター/ミュージシャン/プロデューサーとの深い創造的なつながりを感じ、12日間にわたるセッションは、デビュー・アルバム『Sun Structures』に固執した自己完結型のアプローチからの脱却を意味した。これは、クラシックのシンフォニーから、イタリアン・ホラーのサウンド・トラック、ブリル・ビルディング時代のガールズ・グループまで、あらゆる創作物からインスピレーションを得て制作が行われたのである。


『Exotico』の制作は、Templesにとって、想像力豊かな彼らの衝動と、現実世界からの逃避という理解しやすい欲求の両方を満たすものだった。

 

「このアルバムは、基本的に自分たちのために作り、製作中に喜びを見出すことができた」とリード・シンガーのジェームス・バグショウは言う。「踊るための曲、一緒に考えるための曲があり、それを通して僕らの音楽のボキャブラリーのあらゆる面を掘り下げることになったんだ」

 

さらに、ベーシストのThomas Walmsleyは付け加える。「それは、スタジオで自由裁量権を持ち、できる限り自然体でいたことに起因しているんだ」

 

その自由さゆえ、Templesはクリエイティブなプロセスにおいて、長引く抑制を最終的に振り払ることが出来た。「私たちは、失敗や、楽器や自分の声の予測不可能性に魔法を見出すことを学んだんだ」とジェームス・バグショーは述べている。「ジャンルにこだわらないこと、あるいはジャンルにこだわらないことを教えてくれた。ジャンルは常に唯一無二のTemplesであるべきなんだよ」

 

Temples


UK/ケタリングのサイケデリック・ポップグループ、Temples(テンプルズ)がニュー・アルバム『Exotico』をリリースすると発表しました。この新作アルバムは、ATO Recordsから4月14日に発売されます。   


前作「Paraphernalia」で培った関係を活かし、バンドは、Sean Ono Lennonをプロデューサーに迎えた。セッションはニューヨーク北部で行われ、最終的なミックスは、Dave Fridmannが担当。デイヴ・フリッドマンは、Mercury Revのメンバーでもあり、Weezerの『Pinkerton』を始め、Number Girlのセカンド・アルバム『sappukei』やMass Of The Fermenting Dregsのセルフタイトル・アルバムをプロデュースしている敏腕エンジニアです。


2月には、UKでのクラブ公演が予定されている。2月2日にはマンチェスターのYESで、2月5日にはロンドンのLafayetteでのライブが決定しています。


新曲「Gamma Rays」は、宇宙的なメロディが渦巻く壮大な一曲となっている。(ストリーミングはこちら)この曲について、TemplesのJames Bagshawは次のように語っています。

 

歌詞の中では自然の壮大さについて話しているんだけど、サビではそれをひっくり返して、陽気な夏の曲のように聞こえる。この曲は、自然界によく見られる美しさと危険性を並列に表現しています。


スペインのバレンシア州に位置するリゾート地、Benidorm(ベニドーム)で行われた撮影は、監督のモリー・ダニエルが担当しました。監督は次のように説明しています。


ベニドームでの撮影は、とても刺激的でした。マーゲートとラスベガスと世界の終わりのような、とてもシュールで近未来的な空間です。 マーゲートとラスベガスと世界の終わりのような、とてもシュールで未来的な空間です!テンポよく、素晴らしいロケーションを旅するようなビデオにしたかったのです。

 



 
 
Temples 『Exotico』 
 
 

 
Label: ATO
 
Release Date: 2023年4月14日
 

Tracklist:
 
1. Liquid Air
2. Gamma Rays
3. Exotico
4. Sultry Air
5. Cicada
6. Oval Stones
7. Slow Days
8. Crystal Hall
9. Head In The Clouds
10. Giallo
11. Inner Space
12. Meet You Maker
13. Time Is A Light
14. Fading Actor
15. Afterlife
16. Movements Of Time



 


イギリスのサイケデリック・ポップ4人組、Templesは、Sean Ono Lennon(ショーン・レノン)がプロデュースしたニューアルバム『Exotico』を4月14日にATOからリリースする。バンドは最新シングル「Afterlife」を、ビーチで撮影したミュージックビデオで公開しました。以下よりご視聴ください。


「Templesのベーシスト、Thomas Walmsleyはプレスリリースで「トラックリストを作成する際に、ジェット機や宇宙船が島に到着し、この想像上の場所を横断するような旅をイメージしていた。レコードの後半になると、私たちは黄昏に移る。”Afterlife”は間違いなく夜の曲の1つです」


「"Afterlife”は、遠距離恋愛や、愛と孤独がしばしば隣り合わせになることを反映しています」と、リードシンガー/ギタリスト、ジェームス・バグショーは付け加えた。「孤独を感じるかもしれないが、決して一人ではないのだ。遠くにある光を見ることで、また会えるという希望が持てるようになる」

 

Templesはこれ以前に、ショーン・レノンが所有するスタジオで録音された「Cicada」、アルバムの発表に合わせて「Gamma Ray」を公開している。

 

「Afterlife」

 

幾何学模様 12月3日のラストライブ 渋谷WWW Xにて
 

日本のサイケデリック・ロックバンド、Kikagaku Moyo(幾何学模様)が12月3日に行われたファイナルツアーでのラストライブの映像を公開しました。バンドは、浅草のつばめスタジオで録音されたフルアルバム『Kumoyo Island』の発表と同時に、2022年度の活動をもって解散を公表しています。

 

近年では、ヨーロッパに活動拠点を移していましたが、パンデミックを契機に日本へ帰国し、レコーディングが行われました。

 

また、幾何学模様は、昨年の年始め、ファイナルツアーに向けて次のようなメッセージをファンに捧げています。

 

昨年末、5人で話し合った結果、2022年以降、無期限で活動休止することになりました。つまり、2022年がキカガクモヨウとしての最後の年になります。

バンドとしての本懐を遂げたからこそ、このプロジェクトを最高の形で終わらせたい、という結論に至りました。2012年に東京の路上で音楽集団として活動を始めてから、世界中の素晴らしい観客のために演奏できるようになるとは想像もしていませんでした。このようなことが可能になったのは、すべて皆さんのおかげです。


幾何学模様 ファイナル・ツアー、2022年ロンドンにて

 

2012年に東京の路上でバスキングをしていた彼らは、文字通り、そして比喩的に、長い道のりを歩んできた。

 

自由に演奏し、宇宙やサイケデリカに関連する音楽を探求したい、という願望で結ばれた5人の友人からなる緊密なグループであり、彼らの最初の野望は、東京の孤立した音楽シーンの狭いクラブで準レギュラーを務めるというささやかなものであった。


しかし、そのプログレッシブでフォークの影響を受けたサイケデリカは、同世代のバンドとは一線を画し、日本のサイケロックシーンを再スタートさせ、国際的な賞賛を得るに至った。


Go Kurosawa(ドラム、Vox)、Tomo Katsurada(ギター、Vox)、Kotsuguy(ベース)、Daoud Popal(ギター)、Ryu Kurosawa(シタール)という落ち着いたラインアップと、インド古典音楽、クラウトロック、伝統民族、70年代ロック、アシッドテイストの心理をブレンドした独自のサウンドで、ヨーロッパ各地でライブをソールドアウトし、自分たちの仕事だけでなく東アジアの音楽シーンも紹介しようとレーベルGuruguru Brainを創設した。


現在までに、このレーベルは自分たちのアルバムと並行して10人以上のアーティストの楽曲をリリースしており、2017年にはKurosawaとKatsuradaの二人がオランダのアムステルダムに恒久的に移住した。この移転により、キカガクモヨウとグルグルブレインは、ヨーロッパの中心に位置し、欧米のオーディエンスに対応しつつ、レーベルに所属するバンドの長期ツアーやリリーススケジュールのロジスティックな課題を緩和した。


それ以来、彼らの人気は高まり続け、キカガクモヨウは今やオルタナティブ・サイケ・シーンで最も高く評価されるバンドのひとつとなった。

 

ボナルー・ミュージック・フェスティバル(アメリカ)、エンド・オブ・ザ・ロード・フェスティバル、グリーンマン・フェスティバル(イギリス)、コンクリート&グラス(中国)などの有名フェスティバルをはじめ、グッチやイッセイ・ミヤケなどの世界的なファッションブランドからも依頼を受け、ワールドツアーを多数敢行した。アルバム『Masana Temples』はMojoやUncutから高い評価を得ており、バンドは有名なラジオ局KEXPに招待され、彼らの有名なライブセッションで演奏した。



 KIKAGAKU MOYO FINAL SHOW ー「Yayoi, Iyayoi」

 

 

©︎Madeline Northway

Temple of Angels(テンプル・オブ・エンジェルズ)は、Run for Cover Recordsと契約し、ドリームポップバンドのデビューアルバム「Endless Pursuit」を7月14日にリリースすることを発表しました。

 

このニュースを記念し、彼らは新曲「Tangled in Joy」とミュージックビデオを公開しました。また、新作アルバムのアートワークとトラックリストは以下より。


EndlessPursuitは、EPシリーズに続き、Colin KnightとPhillip Odomと共にレコーディングされ、Will Yipがマスタリングを担当しています。

 

このアルバムでは、バンドリーダーのBre Morrellが親を亡くしたことに取り組んでいます。「私は、母とのある体験を再現する非常に鮮明な悪夢を見るようになり、それが私の人生を支配し始め、そのトラウマの中に私を閉じ込めるようになりました」と彼女は説明する。「このような夢は、”自分にとって必要不可欠な何かが欠けている、家がもう家のように感じられない、この世界の何かが今ひとつだと感じる”という感覚に特徴付けられる」とモレルは付け加えた。

 

「Tangled In Joy」




Temple of Angels 『Endless Pursuit』
 


Label: Run For Cover

Release: 2023/7/14


Tracklist:
 
1. Endless Pursuit

2. Tangled In Joy

3. Waving to the World
4. Lost in Darkness

5. Love Spins Around

6. When Shadow Smiles Back

7. Torment
8. Secret Places

9. Stay

10. The Hill

11. (For You) I’d Lose It All
  



Photo: Fabrice Bourgelle


Dominic J Marshall(ドミニク・J・マーシャル)は、ロンドンを拠点に活動するUKジャズシーンを担う音楽家です。ピアノやシンセの演奏を得意とし、電子音楽とジャズの融合を図るニュージャズ/クロスオーバージャズの演奏家として知られています。音楽性もきわめて幅広い。スタンダードジャズから電子音楽、ネオソウル、ヒップホップをしなやかなジャズに仕上げています。

 

今年2月7日に発売されたニューアルバム『Fire-breathing Lion』は、完全なインディペンデントの作品として制作されました。ニュージャズの範疇にあるアルバムでJaga Jazzistを彷彿とさせる曲もある。音質は粗いですが、ミュージシャンのマルチタレントの才覚が全編に迸っています。


「私がすべての楽器を演奏したソロアルバムです」とマーシャルは説明しています。「このアルバムは、全曲を私が作曲し、セルフ・プロデュースした。アコースティック・ピアノ、エレクトロニック・ドラム、シンセ・ベース、ムーグ・メロディ、ベース・ギター、フェンダー・ローズがパレットの大部分を占めている」 

 

これまで、ドミニク・J・マーシャルの音楽は、ロンドンのジャズ専門誌やBBCを中心に称賛を受けてきた。2013年のアルバム『Spirit Speech』は彼の出世作の一つであり、「繰り返し聴く価値のある、想像力豊かで個性的な素晴らしいアルバム」(LondonJazzNews)と評されたほか、ジェイミー・カラム、ジル・ピーターソン、ジェズ・ネルソンによって満場一致で賞賛されました。その年のBBC Introducing Live、マンチェスター・ジャズ・フェスティバルに出演しました。


2015年、ドミニクは、イギリスのニュージャズ・グループ、”The Cinematic Orchestra(ザ・シネマティック・オーケストラ)のピアニストとして活動を始めた。モントルー・ジャズ・フェスティバル(スイス)、グラストンベリー・フェスティバル、サマー・ソニック、ブリクストン・ジャズ・フェスティバル、ブリクストン・アカデミー、ロイヤル・フェスティバル・ホール、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールなど、世界的なフェスティバルや会場で演奏しています。

 

高い評価を得たアルバム『To Believe』のヒットナンバー「Lessons」は彼の代表曲でもある。さらに、ドミニクのヒップホップ・カヴァー・アルバム『Cave Art』は、KMHDの2015年ジャズ・アルバム・トップ10に選出されています。''UK Vibe''は、2016年の『The Triolithic』について、「高い評価に値する、とても愉快で爽やかなオリジナル・アルバム」と評しています。2017年のビートテープ『Silence's Garden』は、Acorn Tapesで完売し、Bringing Down The Bandは次のように振り返っています。「これらのトラックには素晴らしいヴィンテージ感が込められている」


今回、アーティストから貴重なお話を伺うことが出来ました。また、その中では、日本文化についてのご意見を簡単に伺っています。お忙しい中、お答えいただき本当にありがとうございました。

 

 

Music Tribune:   今回のアルバム『Fire Breathing Lion』は、前作に比べると、エレクトロニックとジャズの融合に重点を置いているようで、スタイルが大きく変わりました。なぜこのような音楽の方向性を選んだのでしょう? 


ドミニク・J・マーシャル:作曲するときにスタイルについてあまり考えていないことは認めるけれど、君の言う通り、『Fire-breathing Lion』と前作との間には大きな変化がある。 新しい作品は、より神話に関連しているんだ。

 

僕が音楽の好きなところのひとつは、意味を伝えるのに言葉を必要としないことだ。 おそらく、言葉がないほうが多くのことを伝えられる。 アルバムを制作しているうちに、そのテーマが意識的というよりも "無意識的 "であることに気づき始めた。 できるだけ深く泳ぎたかったし、歌詞は空気でできているから、いつも表面に浮いてくる。 歌詞と神秘主義は親友ではないと思う。


ーーこのアルバムの制作過程について教えてください。どのように録音しましたか。また、作曲、レコーディング、演奏全般で最も重要な点は何でしたか?

 

マーシャル: 制作においては決まりのようなものは作らなかった。 ドラム・パートのほとんどは、ポケットに入るような小さなドラム・マシンを使って、街をぶらぶらしながら作ったんだ。 「メフィストフェレス」は夜中にラップトップで書いた。 

 

「Fairy Business(フェアリー・ビジネス)」はピアノの即興曲で、ライブの後、朝一番に書いた。 まだ半分眠っていた。 「Cross the Dell(クロス・ザ・デル)」はベースを手に入れたときに書いた。 最初に弾いたのがこのベースラインだったから、あのエキサイティングな感じが生まれたんだ。 

 

「Lysianassa(リシアナッサ)」は、好きだった女の子に好きになってもらえなかった話だ......。ものすごくありふれた話なんだけど、アルバムを書くには少なくとも1つはそういうものが必要になってくる。 いくつかのグランドピアノのパートを除いて、レコーディングはすべてロンドンの僕のアパートで行った。 私は自宅で8本の植物を育てているので、私が作ったものが良いものかどうかは、彼らが成長し、健康に見えかどうかでよくわかるんだ。 

 

ーーアルバムのためにハービー・ハンコック、モーリス・ラヴェル、デヴィッド・リンチからインスピレーションを得たそうですね。具体的に彼らからどのような影響を受けましたか?

 

マーシャル:ハービーの70年代のアルバムは私の人生を変えたんだ。 もろんチック・コリアもそうだよ。 この2人のおかげで、学生時代にはすでにミュージシャンになろうと心に決めていた。


ラヴェルについては思い入れがかなり深い。つい1年前、私は音楽を「諦めて」普通の仕事に就こうとしたことがあった。 何年も前に手に入れたラヴェルのピアノ曲集を夜な夜な弾く以外、あまり幸せは訪れなかった。 その本を開くたびに、音楽が私を呼び戻してくれるのを感じた。 プレッシャーを与えるような感じではなくて、「必然」のような感じだったよ。 ラヴェルが "呼吸を諦めるのと同じように、音楽を諦めることはできない "と言っているように聞こえたんだ。

 

デヴィッド・リンチの作品には、答えのない問いがたくさんあった。 多くの監督は彼の真似をしようとするが、すべての疑問に答えることができず、挫折してしまう。


例えば、 私は『ツイン・ピークス』に登場するクーパー捜査官が大好きだ。 私にとって、デイル・クーパーは、生きとし生けるものすべてが人生を通じて謎の軌跡をたどることを象徴している。本当に決心すれば、実際にいくつか解決することもできるが、常に事実よりも謎の方がはるかに多い。 それが宇宙の法則でもある。 事実が謎を上回った日には、宇宙は崩壊するだろうね。 


ーー自分もピアノを弾いていて、ラヴェルもよく演奏します。こういった曲を何も考えずに弾いていると、日常の細かいことを忘れて本来の自分に戻れる。そういう経験ができるのは本当に素晴らしい。偉大なミュージシャンの多くは、音楽を人生そのものにしていると思います。 


マーシャル: ラヴェルを演奏するのはすごい。ラヴェルの曲は簡単じゃない。 それでも、たった1ページから学ぶことがたくさんある。彼はグランドマスターだ。そうだね、君の言うように、音楽は生き方なんだ。 人生とは別の独自のルールがある。 そう考えるとちょっと怖いね。 あまり考えないようにしているよ!!


ーーさて、あなたのアルバム『Fire Breathing Lion』を聴くとき、リスナーに気をつけてほしいことはありますか?

 

マーシャル:理想的なのは、彼らが自分の内面を見つめることだろうね。 でも、もし彼らが外に耳を傾けたければ、鍵を探すことになるのでは......? そのためのヒントはたくさんあるはずだから。


ーーこれまであなたはモントルー・ジャズ・フェスティバルやグラストンベリー、サマーソニックなど、世界的な音楽フェスティバルに出演してきました。今後出演してみたいイベントはありますか?

 

マーシャル: 自分のバンドで日本でライヴをやってみたいと思っているよ。 


間違っているかもしれないけど、日本はとても文化的な場所のように思える。 僕は小さい頃から日本の文化に興味があった。昔、家に留学生が英語を習いに来ていたことがあった。 その留学生が僕と弟にゲームボーイを持ってきてくれた。 その瞬間から、私は熱狂的な任天堂ファンになったんだ。


ーーゲームボーイはなんのソフトをやったの?


マーシャル:  その留学生はゲームボーイと一緒にスーパーマリオブラザーズ3を持ってきた。 あのゲームは難しすぎた! クリアしたことはなかったと思うけど、ラスボスまでは行ったよ。 特にゼルダは音楽と寺がたくさんあったからね。 その後、ゼルダの伝説、ディディー・コング・レーシング、コンカーのバッド・ファー・デイ、大乱闘 スマッシュブラザーズがお気に入りだった。 


ーー今後のアクティビティの予定について聞かせて下さい。

 

マーシャル:実のところ、今のところはまったくわからない......。 すべてを売り払ってヒマラヤに引っ越したいと思う日もあれば、道行く人に気まずい質問をするテレビ番組を始めたいと思う日もある....... (笑)。 

 

でも、しばらくはロンドンでギグをこなす予定だ。というのも、音楽をやっているときが一番生きているように感じられる。 幸いなことに僕の周りには一緒に演奏できる素晴らしいミュージシャンがたくさんいるからね。

 

Photo: Sahil Kotwani

 

 


 最新アルバム『Fire-breathing Lion』のご視聴はこちらから。

 

 



・メディアや著名人からの反応


 ''陽光を呼び起こすビート''-テレグラフ紙


"彼は過去の偉大な遺産と同時に、とても新鮮で新しいものをもたらしている"-ジェイミー・カラム


"マーシャルは不気味の谷に飛び込み、その中で戯れ、不遜なウィットと神聖な優美さでこのジャンルに新鮮な道を開く"-オーケープレイヤー


''彼はピアノのヴィルトゥオーゾと呼ぶにふさわしい'' -ジャムズ・スーパーノヴァ



【Episode In English】

 

--This album, Fire Breathing Lion, seemed to focus more on the fusion of electronic and jazz, compared to the previous album, the style has changed significantly. Why did you choose this kind of musical direction?


Dominic J Marshall:  I admit I don’t give much thought to style when I’m composing, but you’re right, there is a big change between Fire-breathing Lion and my last album. The new pieces are more related to mythology. 

 One of the things I love about music is that it doesn’t require words to convey meaning. 

 Arguably, you can say more without words. As I was producing the album, I started to realise its themes were more “unconscious” than conscious, so I would have to keep it instrumental. I wanted to swim as deep as possible, and lyrics always float to the surface, because they are made of air. I guess lyrics and mysticism are not best friends.


--Can you tell us about the production process of this album? How did you record it? And what were the most important aspects of your compositions, recordings and performances in general??


Marshall: There’s definitely no formula. I made most of the drum parts when I was out and about in the city, on a little drum-machine that fits in your pocket. 

 “Mephistopheles” I wrote on my laptop in the middle of the night. “Fairy Business” was a piano improvisation, first thing in the morning after a gig. I was still half asleep. 

 “Cross the Dell” I wrote when I got my bass guitar. The first thing I played on it was that bassline, which is why it has that excitable feel. 

 “Lysianassa” was about a girl I liked who didn’t like me back - kind of cliché but you need to have at least one of those to write an album.

 Except for a few grand piano parts, all the recording was done at my flat in London. I have 8 plants, so I can tell if what I’m making is good because they grow and look healthier. 



--You drew inspiration from Herbie Hancock, Maurice Ravel and David Lynch for this album, what specific impacts have they had?


Marshall: Herbie’s 70s albums changed my life. The same goes for Chick Corea. Between those two, I already knew I was going to be a musician when I was at school.
 

 Ravel: A year ago I had attempted to “give up” music and get a normal job. It didn’t bring me much happiness, except sometimes in the evening I’d play this Ravel piano book I got years and years ago. 

 Whenever I opened that book, I felt music calling me back. Not in a pressurising way, but more in an ‘inevitable’ kind of way. It sounded like Ravel was saying “you can’t give up music anymore than you can give up breathing.” 

 David Lynch had a lot of unanswered questions in his work. Directors try to imitate him, but they fall short because they can’t help answering all the questions. I love Twin Peaks, especially Agent Cooper. 

 To me, Dale Cooper symbolises how all living beings follow a trail of mysteries through our lives. If we’re really determined, we can actually solve a few, but there will always be more mysteries than facts. It’s just the law of the universe. The day facts outnumber mysteries, the universe will collapse. 

 

-- I play the piano myself on a daily basis, and I also play Ravel a lot. When I play these pieces without thinking, I can forget the details of everyday life and return to my true self. It's really wonderful to have that kind of experience. I think great musicians make music their very way of life. 



Marshall: That’s awesome you’ve been playing some Ravel. His music is not the easiest, as you probably noticed. But there is so much to learn from just one page. He was a grandmaster...

 Yeah, you’re right about music being a way of life. It has all its own rules separate from life. Kind of scary when you think about it. I try not to think about it too much!!



--What would you like listeners to look out for when listening to this album?
 

Marshall: Ideally, they will look inside themselves. But if they want to listen out, I guess listen out for the keys… ? There’s quite a bit of keys.



--So far you have performed at world-class music festivals such as the Montreal Jazz Festival, Glastonbury. Are there any other events you would like to perform at in the future?

 
Marshall: I would love to do some shows in Japan with my own band. I might be wrong but it seems like a very civilised place. I’ve been into Japanese culture since I was really young. 

 We used to have foreign students staying in our house who came over to learn English. They were my favourite foreign students because one brought me and my brother a Gameboy. From that moment on I was a diehard Nintendo fan. 


- What software did the Game Boy do?


Marshall: About the games, they brought "Super Mario Bros 3" with the Game Boy. That game was way too hard! I don’t think we ever completed it, but we definitely got to the final boss. Then later my favourites were "Zelda Ocarina of Time", "Diddy Kong Racing", "Conker’s Bad Fur Day", "Super Smash Bros". Especially Zelda because of the music and all the temples. 


-What are your plans for future activities? 


Marshall: To tell the truth I have absolutely no idea. Some days I wake up wanting to sell everything and move to the Himalayas, others I want to start a TV show asking people awkward questions in the street. In all likelihood though, 

 I’ll be in London doing my gigs, because making music is when I feel most alive. There are so many great musicians to play with here.


・Reactions from the media and celebrities


“Sunshine-evoking beats”-The Telegraph


“He brings together a great heritage of the past, but also something very fresh and new.”-Jamie Cullum


“Marshall plunges into the uncanny valley and frolics in it, investing a fresh path for the genre with irreverent wit and divine grace.”-Okayplayer


“He’s what you would call a piano virtuoso”-Jamz Supernova