世界のピアノ音楽の現在と未来に出会う二日間。 ジャンルレスに世界の”今”のピアノ音楽を集めた世界でも類を見ない画期的フェスティバル、 アメリカ(北米)、アルゼンチン(南米)、トルコ(中東)、エストニア(欧州)、日本から 個性豊かで独創的なピアノ音楽家を集め6回目の開催。 誰もが親しみのあるもっともポピュラーな楽器のひとつ、『ピアノ』をキーワードに、 ジャンルでくくらずにオリジナリティ溢れるピアノ音楽を創造し演奏するピアニストたちを国内外から招聘し一挙に紹介 する “THE PIANO ERA(ザ・ピアノエラ)。
ビュシュラ・カイクチャはピアノエラ初のイスラム圏からのピアニスト。 若く建築家でもあり音楽家としてのキャリアは長くないが、ミニマルでオリエンタルな要素が垣間見れれる 叙情的なサウンドで、ニルス・フラームが提唱している Piano Day のコンピレーションに収録され ワーナー・クラシックスと契約するなどヨーロッパで急速に人気を集めています。 プリペアードのアップライトピアノを弾く神秘性を纏ったステージは見逃せません。
ヴォーカリスト/ギタリストのアラスデア・マクリーン、ベーシストのジェイムス・ホーンジー、ドラマーのマーク・キーンによるThe Clientele(ザ・クリアンテル)が新曲「Trains in the Night」を発表した。
「Trains in the Night」は典型的なClienteleで、緻密でありながらドリーミーであり、音楽の質感と歌詞のディテールに富み、牧歌的な情景が華やかなサイケデリック・ギターのパッセージに変わるまで続く。
この曲は、『I Am Not There Anymore』の代表曲「Claire's Not Real」の7インチに収録されている「Still Corridor」に続き、バンドにとって独特の生成期を探求している。ザ・クリアンテルのレコーディング・プロセスにコンピューターが加わったことで、多くの時間とスペースが生まれ、彼らの華麗なチェンバー・ポップがポストバップ・ジャズ、ボサノヴァ、現代クラシック、エレクトロニック・ミュージックとの融合を可能にした。
先月、ザ・クリエンテールはノースカロライナで開催されたマージ・レコード35周年記念フェスティバル「Merge 35」に出演した。「Trains In The Night」はフェスティバルのパスホルダーに配布されたが、今日まで他では入手できなかった。
アルバムには、ニューロマンティックの象徴的なグループ、JAPANからソロ活動に転じた後に前衛音楽の大御所となったデイヴィッド・シルヴィアンがボーカルを提供した「Transit」等、後から考えると、微笑ましくなるような曲もある。さらに、このアルバムには、ドローンミュージックとして聴いても、2020年代の音楽に比肩する楽曲もある。「City Of Light」、「Onsay」などはその好例であり、現代のドローンミュージックの一派が一つの体系を築く上でのヒントとなったはずだ。また、「Circassian」はポスト・ロック/ギターロックの音響派に近い作風である。
また、当時、ドイツを中心に発生したコンピューターのエラー信号からビートを抽出するグリッチ・サウンドの影響も含まれているのは、当時、クリスチャン・フェネスがヨーロッパのアンダーグラウンドのダンスミュージックや電子音楽の流行の流れを的確に読んでいたことを暗示する。「The Stone of Impermanence」や11曲目以降の収録曲は、アーティストにしては珍しく衝動的というか、若気の至りで制作したという印象も受ける。しかし、ある意味では、理想的な実験音楽は、完璧性から導き出されることはほとんどなく、それとは対象的に、不完全性から傑出した作品が生み出されることを考えると、こういった曲があるのも頷けるような部分はある。前衛音楽は、短所を活かし、最終的にはそれらをすべて長所に反転させることを意味している。
本作のオープニング「Rivers of Sound」、「The Point of All」、「Asusu」等、不朽の電子音楽の名曲も収録されている。このアルバムには、以降の20年の電子音楽の未来が集約されていると言っても大げさではないだろう。少なくとも、アルバムのこれまでとは一味違う魅力を堪能出来るはずである。しかし、ギターロックにしても、テクノにしても、現代には同じような音楽がたくさん存在するが、このアルバムは実のところ、それらと明らかに一線を画している。同時に、きわめて機械的なのに、深い抒情性がある。もしかすると、当時のクリスチャン・フェネスさんは、現代人がすっかり忘れた感覚を持っていたのだろうか。
いよいよ世界的なアヴァンギャルドロックの真打ちが再登場する。カナダの伝説的なポストロックバンド、Godspeed You! Black Emperorが新作アルバム「NO TITLE AS OF 13 FEBRUARY 2024 28,340 DEAD」を発表した。このアルバムはカナダ/ケベック州の名門インディーズレーベル、Constellationから発売される。2021年のアルバム以来となる3年ぶりの待望の新作の瞬間を見届けよう。
アルバムは、2024年にthee mighty hotelatango winter of bombsでレコーディングされた。ミックスはJace Lasek.が手掛け、最終のマスターは、Harris NewmanがGrey Marketで手掛けた。
2016年、SpinMediaの音楽ブランド(SPIN、VIBE、Stereogum)はHollywood Reporter-Billboard Media Groupに買収され、同グループは2020年にSPINとStereogumをプライベート・エクイティ企業のネクスト・マネジメント・パートナーズに売却した。グッチョーネはその後まもなく、クリエイティブ・アドバイザーとしてSPINに復帰した。
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08/08 – Edinburgh, UK @ Scottish Gas Murrayfield Stadium
08/09 – Edinburgh, UK @ Scottish Gas Murrayfield Stadium
08/16 – Dublin, IE @ Croke Park
08/17 – Dublin, IE @ Croke Park
オアシスの再結成は何年も前から期待されていたが、つい先週まではその可能性は低いと思われていた。ノエルとリアムのギャラガー兄弟によってマンチェスターで結成されたオアシスは、ブリットポップ時代を代表するバンドのひとつとなった。1994年から2008年にかけて、彼らは絶賛された『Definitely Maybe』や『(What's the Story)モーニング・グローリー』を含む7枚のスタジオ・アルバムをリリースした。リズム・セクションは頻繁に入れ替わったものの、オアシスの中核はノエルが主要ソングライター、リアムがリード・ヴォーカリストのギャラガーズであり続けた。しかし、兄弟間の激しい対立は、公私ともに確執を生み、しばしば彼らの音楽的功績に影を落とした。
Enumclawが新曲 「Grocery Store」を発表 今週末にニューアルバム「Home In Another Life」が発売
Enumclaw(イナムクロー)が新曲 「Grocery Store」を発表。この曲は、Run For Cover Recordsから8月30日にリリースされるアルバム『Home in Another Life』のラストプレビュー。リリックビデオが公開されているので下記よりご覧ください。
パンクやハードロック、オルタナティヴロック風の先行シングル「Not Just Yet」に続いて、このニューシングルはダイナソーJR.の90年代のディストーションギターを前面に押し出したロックに回帰している。ポーカルとギターは、イーナムクロウにしては珍しく甘くロマンティックなムードを掻き立てる。リリックについては、サリーについての馬鹿らしさについて歌われている。
続く「Here's The Thing」では、彼らのメロディアスなロック・バンドとしての意外な才覚が伺える。現時点で、都会の夜の幻想的な雰囲気や、そこから亡霊がでてきそうな空気感を作り出す。そして最初期から培われたポスト・パンクバンドとしてのパンチ力を付け加えている。叙情性とメロディアス性、そして、ポスト・パンクを巡るように、UKロックの一つの重要なテーマである孤独感や都市に棲まう亡霊に対して語りかけるような音楽、これらが組み合わされ、新しいフォンテインズD.Cの新しい代名詞が生み出されたといえるはずである。
中盤の三曲は、これまでのバンドの音楽性とはカラーが明らかに異なる。シンセ・ポップやAOR、フォーク等、前作よりもバンドの音楽が多彩性を増したことを象徴付けている。瞑想的な響きからラウドなロックソングへと移行する「Desire」は、バンドの新しいスタイルが誕生したことを伺わせる。「In The Modern World」はフォークミュージックを基にして、瞑想性のある音楽を作り上げる。「Bug」はオアシスの代名詞を基に、それらをアイルランドの音楽で縁取ろうとしている。この三曲は、まだオアシスほどの良質なメロディー性には乏しいが、バンドの新しいチャレンジを感じる。全体的に洗練されていないという難点もあるけれども、より磨きを掛けると良い曲がでてきそうだ。
アルバムの節々には「オアシスやアークティック・モンキーズの次世代のバンドとして何をすべきか」というバンドのソングライティングの意図を見出だせる。それは完全な形になったとまでは言えぬものの、まだまだこのバンドが成長曲線を描いている段階にあり、次の作品あたりで何か凄いものを作りそうな予感もある。良質な曲を書こうというバンドの強い意識の表れなのか、聴き応えのある曲が最後まで用意されている。「Horsess In The Whatness」では、より内省的な感覚を表すことを躊躇しなくなったことを示唆し、グリアン・チャッテンがボーカリストとしてまだまだ成長過程にあるのを感じさせる。ストリングスやシンセサイザーというバンドの新しい要素と合わせて、ポスト・オアシスとしてのバンドの意義を示そうと試みる。続く「Death Kick」ではパンチのあるオルタナティヴロックソングで、メリハリをもたらす。
ブロードキャストは新しいデモ集『Distant Call - Collected Demos 2000-2006』を9月28日にWarpからリリースする。これは彼らの正真正銘最後のアルバムになると言われている。今回、ブロードキャストは未発表デモ "Come Back to Me" を公開した。プレビューの試聴は以下から。
以前、彼らは『Distant Call』から、テンダー・バトンズのトラック "Tears in the Typing Pool" のデモ・バージョンを公開した。
『Distant Call』は、『Haha Sound』、『Tender Buttons』、『The Future Crayon』に収録されたBroadcastの曲のデモを集めたもの。また、2006年にブロードキャストが行った "Let's Write a Song "プロジェクトに応えてキーナンがレコーディングした "Come Back to Me "と "Please Call to Book "の2曲も収録されている。
キムは音楽的に豊かな環境で育った。母親は一緒に音楽教室を経営しており、彼女はそこでバイオリンとピアノの古典的な訓練を受け、後にハープとギターを手にした。もちろん、普通の音楽ファンらしい性質もあった。10代の頃、キムはテーム・インパラとフロントマン、ケヴィン・パーカーに夢中になった。彼女が初めて買ったギターは、パーカーが弾いているのと同じ"Squier J. Mascis"だった。高校卒業後、彼女は、クラシック・ヴァイオリンを学ぶため、マギル大学に進学したが、キャリアを追求するために1学期で中退した。実際的には、バンドをやるためだった。しかし、そのあともしばらくの間、暗中模索が続いた。つまり、依然として、音楽に対する思いやビジョンは不透明なままだった。「私はどんな音楽をやるのだろう、どうやって音楽の仕事をしていくのだろうという疑問が常に念頭にありました」と彼女は振り返る。
現在、二作目のアルバム「When a Thought Grows Wings (思考が大いなる翼に育つ時)」のリリースに向けて、ルナ・リーは着実にスターへの階段を昇っている。第二章は、「メタモルフォーゼ」という驚くべき手段によって行われる。それは、八年間連れ添ったパートナーとの別離による悲しみを糧にし、音楽を喜びに変えることを意味する。彼女は過去にきっぱりと別れを告げた。
「I Would Let You」では、メロディーズ・エコーズ・チャンバーに代表される、次世代のフレンチ・ポップの系譜を受け継いだ甘くメロウなナンバーとして楽しめる。幽玄なホーン、遊び心のあるハープのグリッサンド、そして弦楽器のピチカートを交えた「Take Me There」はルナ・リーの絶妙な音感から美麗なボーカルとコーラスのハーモニーを生み出される。内省的で抒情性溢れるボーカルについては、mui zyuを思わせるが、やはりその後の展開はやや異なる。ルナリーの場合は、メロトロンを使用したビートルズ風のバロックポップを起点に、やはり懐かしいポップスという現代的なシンガーソングライターの系譜に属する曲を作り上げる。そして現時点では、ハープのグリッサンドがこの歌手の強みであり、曲の後半では、R&Bのコーラスワークに加わるグリッサンドが色彩的な音響性を生み出し、うっとりしたような空気感を生み出す。