Being Dead


テキサスの3人組、Being Dead(ビーイング・デッド)は入り口の作り方を心得ている。彼らの新譜『EELS』の最初の数秒で、「Godzilla Rises」の明るくハードなギター・ラインは映画のような即興性を呼び起こし、海底から出現した生物がキャンディでフリーキーなストップモーションで登場する。

 

ビーイング・デッドのレコードはモザイクのようであり、テクニカラーの呪文のようであり、それぞれの曲が自己完結した小さな宇宙のようである。夢のような『EELS』は、ビーイング・デッドというデュオの深層心理をさらに探っているが、最も重要なのは、2024年、テキサス州オースティンの小さな家に引きこもっているファルコン・ビッチとスムーフィー、2人の真のフリーク・ビッチによる、喜びと予期せぬ旅である。


ジョン・コングルトン(グラミー賞受賞プロデューサー)とのレコーディングのため、彼らはロサンゼルスに2週間滞在し、出発の数日前までレコードのための曲作りを行った。コングルトンは、彼らが新しいやり方を見つけ、ソングライティングの核となる部分を何層にも剥がす手助けをしてくれた。

 

ビーイング・デッドは、デュオから、ベーシストのリッキー・モット(彼を加えたトリオに成長した。「Rock n' Roll Hurts」での笑い声で、このレコードで彼はついに不滅の存在となった。


その結果、『EELS』はよりダークなレコードとなり、より悪魔的な内面を引き出した。失恋あり、興奮あり、魅惑あり、ダンスあり.....。ファルコン・ビッチとスムーフィーは、どの曲でも同じことを2度やりたがらない。「Firefighters」のガレージロックのようなディストーションから、ハンドレコーダーで録音されたデモの形で登場する「Dragons II」まで、予想外だが直感的である。そして最も大切なのは、ビーイング・デッドが唯一無二の存在であるということ。


その動物の名前(うなぎ)が示すように、【EELS】の曲は柔和で、レコードは濁った水や奇妙な夢の中をそぞろ歩くようであり、その動きは神秘的で美しく、揺らめくような光沢を映し出す。全16曲を聴いていると、新しい洞窟を発見するような、もしくは、未知の深みに飛び込むような、それと同時に、完全にオープンハートな気分になる。


アーティストのジュリア・ソボレヴァが描いたアルバムのアートワークには、奇妙な妖怪が描かれている。それは『ビーイング・デッド』を象徴するのにふさわしく、歓迎的で遊び心のあるエネルギーを発散している。たとえ何か不吉なものがその向こうに潜んでいたとしても。



Being Dead 『EELS』  知られざるアメリカ 奇妙なユーモアの救い



 

その時代錯誤なサウンドは明らかに度を超しているが、ローリング・ストーンズの最初期のような作風は魔術的な魅力を持つ。サイケ、ガレージロック、サーフロック、ヨットロック。この3人組は持ちうる音楽的な駆使し、この世で最もマニアックなサウンドに挑んでみせている。まさしく「Desert Sand」を引っ提げて登場したBeach Fossils(ビーチ・フォッシルズ)のデビュー当時のことを想起させる。


サンフランシスコと並んでサイケデリックカルチャーの要衝地であるテキサスからは、時代を問わず、奇妙なバンドが登場することがある。ビーイング・デッドは、バットホール・サーファーズのカオティック・パンクと同じように、「一体、どこからこんな音楽が出てくるのか?」と首を傾げさせる。東海岸と西海岸の文化に絶えずもみくちゃにされ、かき回され、翻弄されつづけた挙句、「これはやばい!」と思い、生き残るために突然変異をするしかなくなった……。ビーイング・デッドは、ザ・ロネッツ、ディック・デイル、ストーンズ、ソニックス、ビーチ・ボーイズ、ラモーンズ、ディーヴォ、ディッキーズ、少年ナイフ、X、これらを全部結びつけ、西海岸の70'sのフラワームーブメントやヒッピームーヴメントを復刻しようと試みる。


本作はカルト的なレコードであることは否めない。ただ、若さゆえの馬鹿騒ぎはなく、内輪向けのナードな騒ぎ方でもんもんとしており、ある意味ではリンダ・リンダズとは正反対のサウンドで、万人受けはしない音楽なのかもしれない。笑い方も「ハハハ」ではなく、「ヘヘヘ」といった照れ笑い。しかし、最初の内的なエナジーは16曲を通じて、まったく印象が変化していき、本作の最後では晴れやかな印象を持って終わる。卓越性や商業性を度外視した上で、心ゆくまで彼らが理想とする音楽を追求した結果が、このアルバムには顕著な形で表れている。

 

『EELS』のアルバムのアートワークに描かれているのは、地球外生命体のようでもあり、可愛らしい怪物のようでもある。頭上に奇妙な電飾を持ち、また、同じような不思議な生物を従え、解釈次第では、奇妙な存在感を際立たせている。しかし、これらの奇妙な化け物たちは、なぜか、オディロン・ルドンが描き出す怪物のように、不気味で恐ろしくも可愛らしい感じがある。奇異な存在なのに、なぜか温かさに満ちている。これはトリオの音楽性にも当てはまる。そして、タイトルのウナギのように、3人の曲や演奏、そしてボーカルが水の中を揺れ動く。それはまた未確認飛行物体が空を舞うようでもあり、海中をゆらめく海藻のようでもある。

 

 

これらのカルトロックは、アンダーグラウンドに潜り続けたことで生み出されたものである。彼らは深く潜りすぎたため、地上に戻ってこられるかが不透明であるが……。また、同時に、東海岸と西海岸の音楽が徹底して未来か過去に潜っていく中、もうひとつの知られざるアメリカの姿を、トリオは本作の音楽に反映させている。彼らは、バイラル・ヒットやインスタ映えから目をちょっとだけ背ける見栄や体裁とは無縁の愛すべきタイプだ。ナード・ロック、そう言えば身もふたもないかも知れないが、ある意味では、現代の多くのオルタナティヴロックバンドが忘れてしまった何かを持ちあわせている。オルタナはヒップであるのはかなり例外的であって、本来は内輪向けのためのものであることを忘れてはいけない。そういった中で、ビーイング・デッドはあらためて最初期のガレージ・パンクのような形で、ロックの魅力に迫ろうとする。もちろん、それは内輪向けの音楽の延長線上にあり、それ以外の何物でもないのだ。


そういったマニア向けの音楽に親しみやすさと近づきやすさをもたらしているのが、60、70年代のシスコのサイケや、あるいはカルフォルニアのフラワームーブメントのようなヒッピーやラブ・アンド・ピースに根ざした平和主義的な考えだ。これらは西海岸の文化への親しみを表す。これらの文化はほかでもなく、資本主義社会が先鋭的になっていく中で、金銭的な価値とは相異なる新たな発想を追求しようというのが至上命題であった。その中にある共同体やリベラル思想は飾りのようなもので、これらの文化の核心にあるわけではなかった。UCLAの学生は、ヘッセの急進的な小説「荒野のおおかみ」に触発され、組織に属さないDIYのスタンスを保ちながら、これらの新自由主義の根本を構築しようとしていたのだった。それはある意味では、資本主義社会の基本的な構造である「ピラミッドの階層」への強固な反駁を意味していた。それらは中世ヨーロッパの「コミューン」のような共同体としての役割を持っていたのだった。

 

 

 「Godzilla RIses」

 

 

 

アルバムのオープニングを飾る「Godzilla Rises」を聞くと、フラワームーブメントの平和主義の思想を想起させ、それ以降のニューエイジ思想の根幹をなすワンネス的な考えをふと呼び起こすこともある。これらは結末としては、レノン&ヨーコが世界的に提示したようなラブ・アンド・ピース思考へと直結した。これらの動向は、 しかしながら、資本家や大衆を操作する類の人々にとっては、都合が悪かった。そして最終的に、これらの独自の共同体は解体されることになる。また、アフリカでも同年代に、フェラ・クティ(エズラ・コレクティヴの祖である)は、独自の国家を建国していた。これもまたヒッピー主義と同じように「ハリボテで空想的」に過ぎなかったが、アフロソウルの先駆者は、表現自体が商業主義に絡め取られていくのを頑なに拒否し、アフリカの民族性がヨーロッパ主義に植民地化されぬように徹底して反抗していたのだった。つまり、クティは音楽を作っても、権力者に魂を売ったことは一度もなかった。


これらのアンチテーゼや体制に対する反抗心を持った表現者がどれほどいるのだろうか。社会に順応することを示すことだけが音楽ではなく、主流派への賛同を示すために表現があるわけでもなければ、承認欲求のためだけに芸術があるわけではない。少なくとも、「お花畑思考」とエリート主義者から揶揄されながらも、1970年代の人々は、自主性を持って生きようとしていたのだったし、従属的な存在になることを是としない思考力もあったのである。そして、このアルバムは、そういった「人間としての自律性」を再び蘇らせるものである。まるでビーイング・デッドは、マーク・トウェインの名言をなぞらえるかのように、「主流派は常に間違っている」といわんばかりに、われわれの中に内在する盲信や虚妄を打ち砕こうとするのだ。


オハイオのDEVOの前衛性、それらはイギリスのニューウェイヴ、ドイツのバウハウス運動以降の前衛主義と呼応していた。これらのニューウェイブのグループは、機械産業の中で生きる人間らしさを主張し、スチームパンクやSFのようなカルチャーを飲み込み、未来志向のサウンドを制作したが、それと同時に「ロボットにはならない」と逆説的に主張していた。それらがUSのニューウェイブ、カルフォルニアのパンクの原点になった。


「Van Goes」は、その系譜に属する。WIREの『Pink Flag』(マイナー・スレットの音楽性のヒントになった)のポスト・パンクや不協和音を踏まえ、それらを西海岸の80年代のカルフォルニアのパンクサウンドのテイストを加える。さらに、彼らはそれらを古典的なガレージ・ロック、ストーナー・ロックと結びつけて、プリミティヴなロックの魅力を呼び覚ます。さらに、2010年代のニューヨークのベースメントのサーフロックやシューゲイズとかけ合わせ、現代的なサウンドに近づいてゆく。全般的には、Wet Legのようなサウンドに接近していくのだ。

 

これらの古典的なロックのスタイルは、曲ごとに自由な気風を以て少しずつ変化していき、タイトルのウナギのように、うねうねと少しずつ匍匐前進していくような感じがある。「Blanket of my Bone」では、ガレージロックとサーフロック、「Problems」では、ビートルズのようにメロトロンを使用し、 バーバンクやマージービートをリヴァイヴァルさせる。思わず「古すぎる!」と叫びたくなるような音楽ではあるけれど、聞き入らせる何かがあるのが不思議でならない。続く「Firefighters」は、Boys、Sonicsのような最初期のガレージ・サウンドを受け継ぎ、それらをニューヨークのSwell Maps、ベルファストのStiiff Little Fingersのようなパンクサウンドで縁取っている。エッジの効いたギターにYo La Tengoのようなボーカルとコーラスが合わさる。


 「Firefighters」

 

 

 

その後、Being Deadのオールドスクールのタイプの楽曲はさらに時代を遡っていくかのようだ。それにつれて感覚としての音楽もより深い場所へと潜り込んでいく。


「Dragons Ⅱ」では、バーバンク・サウンドとサイケフォーク、「Nightvision」では、ローリング・ストーンズのフラワームーブメントのロックソングという形で続いていく。しかし、これらの曲は、単に音楽性をなぞらえるにとどまらず、これらのジャンルの特徴である若者の多感さや孤独感や内的な暗さといった感覚的な何かを巧みに掴んだ上で、ジャンクなサウンドに落とし込んでいるのが秀逸である。それは、瞑想的な感覚を擁する70年代のロックの再構成のような意味を持つ一方、ウッドストックやワイト島のライヴといった原初的な音楽フェスティバルに存在したヒッピー主義や平和主義的な思想は、ロックンロールの幻惑や陶酔へと繋がる。


「Gazing at Footwear」はサイケロックやシューゲイズの系譜にある一曲で、ボーカルも4トラックで録音したような古臭さ。しかし、同時に、ビンテージな魅力があり、フリークの心をくすぐる。そしてもうひとつのガールズバンドのような雰囲気が漂う瞬間もある。「Big Bovine」はサーフロックとカルフォルニアパンクを融合させ、アルバムの中で最も心楽しい瞬間を作り出す。

 

3人の音楽は音楽のシリアスさではなく、フランクさに重点が置かれている。そしてその気安さは時々、ユーモアに変わり、音楽の持つ開放的な感覚を象徴付ける。マック・デマルコのサイケフォークの影響を反映させた「Storybook Bay」 は、インタリュードのような役割を持つが、ボーカル曲の合間にある間奏は、彼らの音楽が自宅のガレージのライブセッションの延長線上にあることを示唆している。真面目なのか、ふざけているのか見分けづらいオペラのような声も、快活な笑いというよりも、乾いたシュールな笑いを呼び起こそうという彼らの音楽の核心を担っている。つまり、深刻になりすぎないことが、彼らの音楽を魅力的にしているのだ。


セッションの延長線上にある音楽は「Ballerina」でガレージ・パンクや、Germs、Circle Jerksのようなカルフォルニアパンクのスタイルを受け継いだオレンジ・カウンティの原初的なパンクへと変化し、LAのXのようなニュアンスを付け加えている。もちろん、これらのロックソングの基底にあるのは、ダンスのためのブラックミュージックとして勃興したロックンロールである。


これらのダンスミュージックの系譜のロールに属する「Rock n' Roll Hurts」は、最終的には「テキサスの雑多性」というバンドの重要な音楽を示し、ビーチ・ボーイズのようなコーラス・グループのサウンドや、ビバップ的なニュアンスを示している。これらは、Wrens、Yo La Tengoといった2000年代のオルタナティヴロックの系譜に属する。それにパーティサウンドのようなニュアンスを添える。しかし、それはもちろんセレブレティのために用意された音楽ではない。どちらかといえば、ナード、あるいは社会的なオタクのためのパーティソングなのである。

 

音楽の表現性が強ければ、救いがあるというものではない。もちろん、扇動的であるとか、即効性があるというのも、一元的な指標に過ぎないのではないか。確かにヒップなポップスは、耳障りがよく、聴きやすく、親しみやすく、乗りやすいというように、多数の利点があることは確かだが、音楽にしても、ミュージシャンにしても、使い捨てになる恐れがあるのではないか。音楽の最大の魅力は、「一般性」にあるにとどまらず、それとは対極の「独自性」に宿る場合もある。それが一般的に知られざるものであればあるほど、何らかの副次的な意義を持ちうる。 


ポピュラーであれ、ダンスであれ、ロックであれ、そういったコアな音楽は、まず間違いなく商業音楽の基盤を支える重要で不可欠な存在でもある。Being Deadは、ジョン・コングルトンの助力を得て、オルタナティヴの核心を捉え、カルフォルニアの音楽に親しみを示し、サーフロックやパンクロックの側面を強調する。「Love Machine」は、少年ナイフの次世代のガールズパンクの象徴的なアンセムとなりえるし、「I Was A Tunnel」は、ベッドルームポップの知られざるローファイな側面を生かした夢想的なインディーフォーク、ドリーム・ポップの曲である。

 

彼らのフリーク性が最高潮に達するのが、本作のハイライト「Goodnight」となるだろうか。同曲は、サイモン&ガーファンクルのマイナー調のフォークソングをベースにし、軽妙なオルタナティヴロックを制作している。それに、楽しいテイストを付け加えることも忘れてはいない。そして、これらは、現代的な人々の心に深く共鳴する何かがあるかもしれない。もちろん、日本の人々についても同様である。それは、サイモン&ガーファンクルが生きていた時代の世相と、現代の世界情勢が重なる部分があるからである。このアルバムの最高のハイライトである「Goodnight」というフレーズには、言葉が持つ以上の強い迫力が込められている。

 


 

 

 

92/100 
 
 
 
Best Track- 「Goodnight」 

 
 
 
Being DeadのニューアルバムはBayonetから本日発売中です。ストリーミングはこちらから。

 


ワイルド・ピンク(ジョン・ロス率いるバンド)は新曲「Dulling the Horns」を公開した。10月4日にFire Talkから発売されるニューアルバム『Dulling the Horns』のタイトルトラックだ。

 

今回のアルバムで、ジョン・ロスはブルース・スプリングスティーンのようなアメリカン・ロックの音楽性を押し出しているが、このタイトル曲は、スプリングスティーンはもちろん、ライアン・アダムスのような雄大かつワイルドなロックソングのテイストが醸し出されている。


ジョン・ロスはプレスリリースでこの新曲について次のように語っている。 「この曲は1時間か2時間くらいで出来上がったんだけど、他のどの曲よりも早かった。この曲は、アルバムのために書いた最後の曲のひとつで、この曲にちなんでレコードの名前をつけるのは正しいことのように感じた。この曲は基本的に前に進むことを歌っていると思う」


ワイルド・ピンクの前回のアルバム『ILYSM』は2022年にロイヤル・マウンテンからリリースされ、2021年の『A Billion Little Lights』(同じくロイヤル・マウンテンからのリリース)に続く作品となった。


前作『ILYSM』は、ジョン・ロス自身の癌診断にインスパイアされ制作された。次回作『Dulling the Horns』は、そのトラウマの向こう側にいるロスを発見する。以前のプレスリリースで、ロスは説明している。「君はズームアウトする。でも、『Dulling The Horns』は、物事にどう対処し、前進し、創作を続けるにはどうしたらいいかを考える気持ちから生まれた」

 


「Dulling the Horns」

 


Peggy Gou

 

ドイツのプロデューサー、DJ、アーティストのPeggy Gou(ペギーグー)が、デビュー・アルバム『I Hear You』の拡張版をXLからリリースした。デビューアルバムとはいえ、すでに八年目の作品であるため、さすがのクオリティだった。本作にはオリジナル曲と合わせて、リミックスやエディットバージョンの楽曲が収録。今年、グーはフジロック・フェスティバルにも出演した。

 

『I Hear You - Bonus Tracks Edition』は、Koreless、Jex Opolis、そして彼女のシングル「(It Goes Like) Nanana」の 「Nanadub 」バージョンのリミックスに加え、彼女の個人的なお気に入りプロデューサー2人による限定リミックスを収録。


韓国人アーティスト(Gudu Recordsの卒業生)Mogwaaは「Lobster Telephone」を、アイルランド出身でベルリンを拠点に活動するプロデューサーSprayは「1+1=11」をリミックスしている。

 





北里彰久


昨年12月に4年ぶりのフルアルバム「砂の時間 水の街」を発表し好評を博している北里彰久が新曲「Oblivion」を配信リリースした。ローファイ風のビート、ヨットロック、R&Bのテイストを交えた渋くメロウなシングルだ。


セルフプロデュースによる今回の楽曲は、ボーカル、ギター、ベース、キーボードを北里本人が担当。


”忘却”のタイトルが彷彿とさせる、モノクロ映画のような儚く幽玄なイメージを、どこか朴訥としたぬくもりとともに絶妙なアレンジで描きだしている。


ドラム、パーカッションにはサポートメンバーとして旧知の光永渉が参加。レコーディング、ミックスは内田直之が手がけ、シンプルながらも力強い楽曲の音像に色を添えている。


カバーアートは我喜屋位瑳務の描き下ろしイラストによるもの。また、井手健介監督のMVも同日公開となる。楽曲の配信リンクと合わせて下記よりご覧下さい。


「Oblivion」




北里彰久 「Oblivion」 New Single


北里彰久「Oblivion」

[https://ssm.lnk.to/Oblivion ]

2024.09.27 Release

Released by ABS BROADCASTING / AWDR/LR2


【LIVE情報】



北里彰久とWWWによるライブ企画「One Step Ahead」を10月1日に開催!

対バンにはキセルが登場。

[ https://www-shibuya.jp/schedule/018307.php ]


日時:2024年10月1日(火) OPEN 18:30 / START 19:30

会場:渋谷WWW

料金:ADV. ¥4,000 / U25 ¥2,500(各1D代別途)

出演:北里彰久 (Band Set) / キセル


e+ [ https://eplus.jp/onestepahead1001 ]


※U25チケットは25歳以下のお客様がご購入可能なチケットです。

ご入場時に年齢確認のため顔写真付き身分証明書の提示が必要となります。

ご持参がない場合、一般チケットとの差額をお支払いいただきます。


お問い合わせ:WWW 03-5458-7685

The Cure

ゴシックパンクの帝王、そして80年代のポピュラーの代表格でもある、イギリスの名ロックバンド、The Cure(ザ・キュアー)は、16年ぶりとなるアルバム『Songs of a Lost World』を11月1日にリリースすることを発表した。バンドは、今後数週間かけて新しいトラックリストを明らかにする予定だが、本日、彼らは新曲「Alone」を公開した。以下でチェックしてほしい。


ロバート・スミスは声明の中で「Alone」についてこう語っている。"一人であること "というシンプルなアイデアで作業しながら、オープニングにふさわしい曲のオープニング・ラインを見つけるのにしばらく苦労していたんだ。レコーディングを終えてすぐに、イギリスの詩人アーネスト・ダウソンの『Dregs』という詩を思い出した。


And Nothing is Forever'と'I Can Never Say Goodbye'の2曲のライブ・ヴァージョンは、先月、限定版のエコ・ヴァイナルでリリースされた。

 

 「Alone」





The Cure 『Songs of a Lost World』


*収録曲は未公開


2008年にリリースされた『4:13 Dream』以来となるスタジオ・アルバム『Songs of a Lost World』は、制作に数年を要した。当初、2019年のリリースを予定していたが、2012年にフルタイム・メンバーとして加入して以来、リーヴス・ガブレルスをギターに迎えたバンド初のフル・アルバムとなった。

 

リリースに先立ち、バンドは2023年に33カ国90日間のライブツアー『Shows of a Lost World』でアルバムのプロモーションを行った。アルバムのリリースは2024年9月26日に正式に発表され、リードシングル「Alone」のリリースと専用サイトが公開された。アルバムのジャケットはアンディ・ヴェラがデザインし、スロヴェニアのアーティスト、ヤネス・ピルナットが1975年に制作した彫刻「Bagatelle」がフィーチャーされている。



【バイオグラフィー】


ザ・キュアー (The Cure) は、1978年に結成された英国出身のロックバンド。1978年、前身バンドとなるイージー・キュアーを母体として、ロバート・スミス、マイケル・デンプシー、ローレンス・トルハーストの三人で結成された。 翌1979年にシングル「Killing An Arab」でフィクション・レコードよりデビュー。初期はパンクを色濃く残すニューウェーブバンドであったが、メンバーの入れ替わりとともに音楽性も変遷し、現在はゴシックやオルタナティブに分類される。その活動歴は四半世紀を越えており、現在の音楽シーンの中でもその影響を受けたと公言するバンドは多い。

Oasis


先月、オアシスの2025年再結成ツアーの最初のイギリスとアイルランドの日程が発表されて以来、ヨーロッパ以外の大陸にも進出する計画があることがプレス・ノートに記されていた。


NMEは、オアシスが2025年の再結成ツアーで演奏する都市を独占的に明らかにした。オアシスは先月、待望の再結成を初めて発表し、さらにイギリスとアイルランドで長いライブを行った。彼らはこれがヨーロッパでの唯一のライヴになると明言したが、来年はいかなるフェスティバルにも出演しないものの、世界各地でのヘッドライン・ツアーは計画されていることを誓った。


さて、公式の発表は来週辺りと見られているが、ツアーに近い情報筋がNMEに明らかにしたところによると、Live '25ツアーにおいて、リアムとノエル・ギャラガーはアメリカ、南米、アジア、オーストラリアに向かうという。


全都市のリストは以下からご覧ください。(国名及び都市名 掲載順はNMEのリストに準拠)


・カナダ、トロント       

・米シカゴ

・米ニュージャージー州イースト・ラザフォード  

・米ボストン

・米ロサンゼルス     

・メキシコ、メキシコシティ

・韓国、ソウル

・日本、東京

・オーストラリア、メルボルン

・オーストラリア、シドニー

・ブラジル、サンパウロ  

・チリ、サンティアゴ   

・アルゼンチン、ブエノスアイレス



◾️

オアシスが再結成 2025年にヒートンパーク、ウェンブリースタジアムでの4公演を予定


 トム・ヨークは、依然として清新な気風を失わない稀有なアーティストである。クリスティン・ジョーンズ、スティーヴン・ホゲットが、レディオヘッドの2003年のアルバム『Hail To The Thief』によってシェイクスピアの言葉を照らし出す新しいバージョンのハムレットを共同制作した。


 この作品は、ヨークによって再制作され、ミュージシャンと俳優のキャストによってライブで上演され、2025年4月27日から5月18日までマンチェスターのファクトリー・インターナショナルの画期的な新拠点であるアヴィヴァ・スタジオで上演された後、2025年6月4日から28日までストラットフォード・アポン・エイヴォンのロイヤル・シェイクスピア・シアターで上演される。


 トム・ヨークは報道声明の中で述べている。「これは興味深く、気の遠くなるような挑戦です。Hail to The Thief』の原曲をライブ・パフォーマンス用にアレンジし、舞台上の俳優と一緒に、永遠に語り継がれるこの物語を語る。一方が他方に対してゴーストする」




 レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークと著名な演出家、スティーブン・ホゲットとクリスティン・ジョーンズが、レディオヘッドの2003年の有名なアルバム『Hail To The Thief』に取り憑かれたシェイクスピアの『ハムレット』を熱狂的に翻案するために制作に参加している。


オリヴィエ賞を受賞したスティーブン・ホゲットは、フランティック・アセンブリーの創設メンバーで、振付家としては『The Curious Incident of the Dog in the Nighttime』や『Black Watch』などがある。


 トニー賞とオリヴィエ賞を受賞したクリスティン・ジョーンズは、シアター・フォーワンのクリエーター兼芸術監督であり、ニューヨークの没入型ナイトクラブ体験『Queen of the Night』のディレクターでもある。振付家兼デザイナーとして、『ハリー・ポッターと呪いの子』、『アメリカン・イディオット』、『Let the Right One In』などで共演している。

 

©︎Luis Vidal


ロンドンを拠点に活動するプロデューサーでシンガー・ソングライターのLiza Lo(リザ・ロー)が、4thシングル「Gipsy Hill」を発表した。「A Messenger」、「Confiarme」「What I Used To Do」に続く作品。限定7インチも同時に発売された。アーティストサイトとライブ会場で現在販売中。


リザ・ローは、基本的にはアコースティックギターを中心とするポピュラーなフォークソングを制作している。時々、スペイン語の歌詞が登場したり、ネオソウルの要素が登場したりというように、一つの枠組みの中で自由で大らかな表現性を提示している。歌詞については、現代の多くのSSWと同様、個人的な人生や恋愛に関する思いを交えつつ、切ないナンバーを制作している。

 

UKポピュラーの新星、リザ・ローの5年に及ぶサウス・ロンドンでの暮らしにインスパイアされたという「Gipsy Hill」は、故郷のように感じていた場所からのゆっくりとした別離の感覚に焦点を当てている。アコースティック・ギターと優しいストリングス・アレンジが哀愁を漂わせる。


ニューシングル「Gipsy Hill」はアウトロのあとに余韻がある切ないバラードソングだ。オーケストラストリングスに支えられながら段階的に上昇していく旋律とスケールがソングライターの沸き立つようなエモーションを象徴している。同楽曲について、リザは次のように語っている。


「この5年間で、私は真の親友との友情から両親の結婚、そして私自身のロマンチックな恋まで、ここで変化した親密な関係の多くを失ったわ。この曲は、幼い頃の台所から、親友の家のベランダ、そしてこの変化を学ぶために対処した後の私の偏狭なコミュニケーションまでを描写した、深い悲しみに満ちた曲なの。胸が張り裂けそうになるけれど、愛とは人生において本当にすべてであり、だからこそ心に響くのだと思う。親友を突然脳障害によってで失い、これまでとは違う生き方を学ばなければならなくなった人々のための歌、それが『Gipsy Hill』なのよ」

 

10月からはUKのインストア・ツアーに出るというリザ。彼女のBandcampおよびライヴ会場限定で購入可能な7インチも本日リリースとなっているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。

 


Liza Lo 「Gipsy Hill」- New Single



配信リンク:https://bfan.link/gipsy-hill


 

A. Gipsy Hill 03:54


Liza Lo: vocals


Sean Rogan: acoustic guitar, electric guitar and piano Maarten Cima: electric guitar
Tom Blunt: drums


Freek Mulder: bass guitar


Ben Trigg: cello and string arrangement


Written by Liza Lo and Melle Boddaert



B. What I Used To Do 03:04


Liza Lo: vocals


Sean Rogan: electric guitar and backing vocals


Maarten Cima: electric guitar


Tom Blunt: drums


Freek Mulder: bass guitar


Wouter Vingerhoed: synths and acoustic guitar


Hebe Vrijhof: piano


Written by Liza Lo, Hebe Vrijhof and Wouter Vingerhoed



Produced by Liza Lo and Jon Kelly


What I Used To Do co-production by Wouter Vingerhoed


Recorded at Studio 13 in West London


Mixed by Jon Kelly


Mastered by
Caspar Sutton-Jones at Gearbox Records


Photographed by Luis Vidal

 


【Liza Lo】

 

スペインとオランダで育ち、現在はロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン。

 

親密で詩的な独自の音楽世界を創り出す彼女は、ドーター、マロ、ビリー・マーティンなどからインスピレーションを受け、生々しいヴォーカルと誠実なソングライティングで聴く者を内省と静寂の世界へと誘う。


最新EP『flourish』は、Spotifyの「New Music Friday UK」、「NL」、「BE」にセレクトされ、「the most beautiful songs in the world」プレイリストでも紹介された。

 

今年5月にGaerbox Recordsと契約。「A Messenger」「Confiarme」「What I Used To Do」「Gipsy Hill」の4曲のデジタルシングルをリリース。現在、西ロンドンの「スタジオ13」で、ジョン・ケリー(ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ)とバンドと共にアルバムの制作に取り組んでいる。

 

 

「Confiarme」- Live


Interpol


Interpol(インターポール)のセカンドアルバム『Antics』は今週金曜日(9/27)で20周年を迎える。これを記念し、20周年エディションが発売される。

 

Interpolのメンバーはイギリス出身だが、ニューヨーク大学在学中に結成された。いわば、イギリスとアメリカの気風が混在する、どのシーンにも属さないバンドだ。

 

インターポールは、アークティック・モンキーズとほとんど同時期に登場したが、ゴシックパンク的な音楽性は、2000年代当時にデビューしたロックバンドの中でもかなり異彩を放っていた。いわばインターポールの存在は、20年後のポストパンクの流行を先取りするものだった。

 

デビューから20数年を経てリマスターされたオリジナルアルバムに加え、『Antics』拡張版には、2005年9月22日にメキシコ・シティの「パラシオ・デ・ロス・デポルテス」で行われたインターポールのライヴ音源が収録される。LP3枚組には、30ページのフォトブックも付属する。パラシオ・デ・ロス・デポルテスでのライヴから「Slow Hands」を演奏する様子は以下から。


インターポールは今年、12月3日、4日のニューヨークのブルックリン・スティールでの2夜を含む、ヨーロッパ、イギリス、アメリカで『Antics』をフルで演奏する。そろそろ単独来日公演を期待したい。

 


「Slow Hands」
 

 

 

 


Interpol 『ANTICS』

1. Next Exit

2. Evil

3. Narc

4. Take You on a Cruise

5. Slow Hands

6. Not Even Jail

7. Public Pervert

8. C’mere

9. Length of Love

10. A Time to Be Small

11. Direction (Digital-only, not included in 3xLP box)



INTERPOL LIVE @ PALACIO DE LOS DEPORTES 2005 

 

1. Next Exit

2. Say Hello to the Angels

3. Narc

4. A Time to Be Small

5. Slow Hands

6. Public Pervert

7. Not Even Jail

8. Leif Erikson

9. Evil

10. Obstacle 1

11. Take You on a Cruise

12. PDA

13. NYC

14. Stella Was a Diver and She Was Always Down

15. Roland

 


 『The Antics: 20th Anniversary Edition』は、アルバム、30ページのフォトブック、そして2005年に行われたインターポールの伝説的なPalacio de los Deportesコンサートの完全録音を収録した3xLPボックス・セット。ボックスの予約は本日より開始され、11月14日に締め切られる。配送は2025年初頭を予定している。



 2004年にリリースされた『アンティクス』は、彼らの世代で最も影響力のあるバンドのひとつとしてのインターポールの地位を確固たるものにした。このアルバムのダークでアトモスフェリックなサウンドスケープとフロントマン、ポール・バンクスの特徴的なヴォーカルは、「Slow Hands」、「Evil」、「C'mere」といった象徴的な楽曲を生み出し、「Antics」は世界中のファンの共感を呼び続け、モダン・クラシックとしての地位を確固たるものにしている。


 ニューヨークで結成されたインターポールは、ポスト・パンク、シューゲイザー、ダーク・ウェーブの影響を独自にブレンドし、瞬く間に頭角を現した。デビュー・アルバム『ターン・オン・ザ・ブライト・ライツ』は批評的にも商業的にも大成功を収め、オルタナティヴ・ミュージックにおける一大勢力としての地位を確立した。2022年7月にリリースされた『The Other Side of Make-Believe』を含む7枚のスタジオ・アルバムをリリースし、高い評価を得ている。


ロンドンのシンガーソングライター、Matilda Mann(マチルダ・マン)がデビューアルバム『Roxwell』の詳細を発表した。本作は来年2月28日にリリースされる。


マティルダ・マンは、誰かを追いかけたり、追いかけられたりするタイプであるが、この数年、個人的な恋愛に纏わるいくつかの疑問をソングライティングの中で解き明そうと試みてきた。ニューシングルのテーマも同様である。マティルダ・マンは次のように説明している。「"Say It Back "とは、こんなに誰かを愛しているのに、できるかぎりのことをしているのに、なぜ彼らはまだあなたを愛し返してくれないのだろ」という、もどかしい混乱のことについて」

 

「片思いが一番傷つくのは、"追いかける "という感覚があって、それが決して報われないからなの。あなたは相手のタイプではないのでしょうか? 頭が悪い? クールなだけ? 相手のためならクレイジーなこともしてしまうほど、考えすぎてしまう」


「これは正真正銘のデビュー・アルバム。どの曲も自分の一部のように感じられ、ついに発売されることになり、本当に感動しています。様々なタイプの愛、成長し過去を振り返る経験、誰かに全力を尽くせない葛藤、過去に囚われること、変えられないものを受け入れることを探求しています」

 

ニューシングルはベッドルームポップをベースにした聴きやすいポップソング。 同じような悶々とした思いを抱えるリスナーの琴線に触れるものがあるに違いない。

 


「Say It Back」

 

 

Matilda Mann 『Roxwell』

 

Label:7476

Release: 2025年2月28日

 

*収録曲は未公開

 

 

彼女の日記に鉛筆で書き留められた歌詞から、キッチンのスピーカーでデモを演奏するまで、このアルバムはマチルダ・マンの生き生きとした姿を描いている。ロクスウェルは、長年にわたって彼女を支え続け、大人へのほろ苦い移行の紆余曲折を見てきた。このデビュー・アルバムは、親密な描写であり、無数の愛の形をとらえている。曲目はその主題と同じように様々だが、マチルダ・マンの古典的な歌詞がすべてを結びつけている。



伝説的なスロウコアバンド、LOWのAlan Sparhawk(アラン・スパーホーク)が、ソロデビューアルバム『White Roses, My God』を今週金曜日にSub Popよりリリースする。


今回、彼はアルバムの3枚目のシングル「Heaven」のミュージックビデオを公開した。ビデオの監督はリック・アルヴァーソンが務めた。


スパーホークの妻でありローのバンドメイトであったミミ・パーカーは、卵巣がんを2年間患った後、2022年11月に他界した。それによってローは実質的に終焉を迎えた。White Roses, My God』は、スパーホークの悲嘆のプロセスにインスパイアされている。


スパーホークは、ミネソタ州ダルースの20 Below Studiosでレコーディングし、ナット・ハーヴィーと共同プロデュース、エンジニアを務め、彼はアルバムのミックスも担当した。ヘバ・カドリーがマスタリングを担当した。



「Get Still」




 

©Ashley Armitage

シカゴのロックバンド、Beach Bunny(ビーチ・バニー)がニューシングル「Clueless」をリリースした。この曲には、バーティ・ギルバートが監督したビデオが付いている。以下からチェックしてほしい。


トリフォリオはこのニューシングルについて次のように説明している。「この曲は2月に、過ぎゆく新年を振り返って書いた。悲しくなるような曲ではなく、何かを感じてもらえたらと思う。時間と変化というのは複雑なテーマで、この曲は結論を出そうと思って書いたわけではないの」


今年初め、ビーチ・バニーは「Vertigo」という曲で復帰し、「Beloved」ではハンク・ヘヴンに参加した。最後のアルバムは2022年の『Emotional Creature』である。

 

 「Clueless」


 US Capital(アメリカ合衆国連邦議会議事堂内)の敷地内に、カントリー/フォークの伝説ジョニー・キャッシュのブロンズ像が出現した。昨日、分厚い黒いシートが厳かに取り払われ、その全容が明らかとなった。各州から寄贈された2体の銅像は、各州の歴史上の著名人を称えるために設立された。除幕式は今週火曜に行われた。


「ジョニー・キャッシュは、このような形で称えられるにふさわしい人物です。ジョニー・キャッシュは、このような形で表彰されるにふさわしい人物です。彼は、アメリカン・スピリットを体現した人でした」と、除幕式でマイク・ジョンソン下院議長は語った。


 ジョニー・キャッシュは、大恐慌時代の1932年にアーカンソー州キングスランドで生まれ、カントリー・ミュージックと結びつけられていることが多いが、彼の作品はジャンルを超えている。



 ブロンズ像には、ギターを背負い、聖書を手にしたキャッシュの姿が描かれている。これは彼がキリスト教観念を元に人生を歩み始めたこと、そして晩年に伝道師的な活動を行ったことに因んでいる。実際的にキャッシュは刑務所に収監されている囚人のために演奏することがあった。


「彼は力強いクリスチャンとしての信仰を持ちながら、神秘主義者の心を持ち、神への道や宇宙の神秘を尊重する人でした」と娘のロザンヌ・キャッシュはセレモニーで語った。「彼女はこのイベントに出席した100人のキャッシュ・ファミリーのひとりだった」


「父は素晴らしい矛盾を抱えた人でした。「彼はベトナム戦争に反対し、軍隊のために演奏した。ホワイトハウスでニクソンのために演奏し、大統領からリクエストされた曲のひとつ、生活保護受給者を批判する曲を歌うことを丁重に断りました」


 歌手のジョニー・キャッシュの妹ジョアン・キャッシュは、今週火曜日に連邦議会議事堂で行われた除幕式で、亡き兄の銅像に手を伸ばして触れた。ジョニー・キャッシュの娘であるロザンヌ・キャッシュは、叔母が視力を失っており、銅像に触れる機会を与えて感謝するよう求めたと、イベントの聴衆に語った。



「彼は刑務所で歌った。彼は、この国でネイティブ・アメリカンに行われた不正について歌い、語る初期のパイオニアでした」と、キャッシュと20年来の友人であったスティールパーは語った。


「彼は1969年から1971年にかけて全国ネットのテレビ番組で、この件についてのフル・アルバムを発表した。彼はそこに立ち、貧困にあえぎ、打ちのめされ、絶望的で飢えた街の片隅で生きる人々のことを歌っていた。バラエティー番組というのは本来、ああいった良質なメッセージを面と向かって伝えるために作られたものなんだ。バラエティ番組は、私たちにもっと良い存在になれるのではないかと考えさせるようなものだった。そして、それこそが彼の50年にわたるメッセージだった」


アーカンソー州議会は2019年、当時同州にあったユライア・ローズとジェームズ・クラーク上院議員の2体の銅像を置き換えることを議決した。今回、ついにカントリーの伝説の銅像が観衆の前にお目見えとなった。





◾️ ジョニー・キャッシュとその生涯   カントリーとロックの伝道師としての姿

 

Amyl and The Sniffers(


オーストラリアのAmyl and The Sniffers(アミル・アンド・ザ・スニファーズ)は、10月25日にリリースされる『Cartoon Darkness』の最新シングル、新曲「Big Dreams」のビデオを公開した。


この曲は、ゆったりとした曲調で、心に残るギターのアルペジオとシンガーのエイミー・テイラーの前向きの淡々としたヴォーカルで幕を開ける。バンドは3分間のバラードを徐々に盛り上がるクレッシェンドへと導き、テイラーの歌詞と融合し、勝利のオーラを作り出している。


『「Big Dreams」がリリースされる前にこの曲を書いているんだけど、実はこの曲がシングルになることに少しナーバスになっているんだ。この曲は、私の人生の中で経済的に苦しんでいる人がたくさんいて、毎日を何とかやり過ごそうとしている時に夢を叶えるのは本当に難しいから書いたの。でも、好きなことをしている友人たちのことを考えると、そして彼らがどれだけそれを得意としているかを見ると、彼らが決して退屈していないこと、いつも輝いていること、そしてそれを壊したり、奪ったりするものは何もないことがわかるんだ」



「Big Dreams」

 

Searows
©Marlowe Ostara


ポートランドを拠点に活動するSearows(シーロウズ)は、11月22日にLast Recordings on EarthからリリースされるニューEP『flush』を発表した。昨年の『End of the World EP』に続くこのEPは、プロデューサーにジョナサン・ピアース(The Beths)を迎えて制作された。最近のシングル「martingale」と新曲「toothache」が収録されている。


アレック・ダッカートのソロプロジェクト、シーロウズは声明の中で、「私は人生の多くの間、そうする必要がない状況でも親切にしたり、融通を利かせたりすることに力を入れすぎてきた。「この曲は、自分の尊厳や人間性を犠牲にしてまで、他人を心地よくさせる必要性を手放す方法を学ぶことを歌っていると思う」と述べている。

 

 

Searows 『flush』 EP


Label: Last Recordings on Earth

Release: 2024年11月22日

 

Tracklist:


1. martingale

2. to be seen

3. toothache

4. calico

5. [there is still time]