Clairoがマーゴ・ガリヤンの「Love Songs」をキュートにアレンジしたカバー曲を公開した。


11月8日に Sub Popから発売されるマーゴ・ガリヤンのトリビュート・アルバム『Like Someone I Know:A Celebration of Margo Guryan」に収録される。

 

マーゴ・プライス、TOPS、ラヒル、ジューン・マクドゥーム、ムンヤ&カイナル、フランキー・コスモス&グッド・モーニング、ケイト・ボリンジャー、パール&ザ・オイスターズ、ベドウィン&シルヴィ、バリ、エンプレス・オブなど、魅力的な顔ぶれがコンピレーションに参加している。

 

クレイロはジョナ・ヤノのアルバム『Jonah Yano & Heavy Loop』の収録曲「Snowpath」にボーカルを提供している。



「Love Songs」

Fying Lotus


Flying Lotus(フライング・ロータス)がレフトフィールドのシングル「Ingo Swann」をリリースした。タイトルは、同名の有名な超能力者に因んでいるという。近年、エリソンの創作活動はレコードのリリースやツアーだけにとどまらず、真のポリマスとしての地位を確立しつつある。

 

Brainfeederの代表的な音楽活動に加え、エリソンは映画の制作等にも取り組んでいる。有名なファウンド・フッテージ・ホラー・アンソロジー『V/H/S 99』の共同脚本・監督・音楽を担当した。また、Netflixのアニメシリーズ『Yasuke』の作曲と製作総指揮を担当し、アップルのマジック・ジョンソンのドキュメンタリー『They Call Me Magic』のテーマも手がけている。


「Ingo Swann」



Ekko Astralは、ボーカル/ベースのJael HolzmanとドラマーのMiri Tylerが、アメリカ人ユダヤ人としてイスラエルがパレスチナに対して過去1年間行ってきた恐ろしい暴力を目撃した経験について書いた6分半の新曲とビデオ「Pomegranate Tree」をリリースした。プレスリリースの中で、ミリはこう語っている。


幼い頃のコミュニティの象徴が大量虐殺の象徴に変貌するのを見たり、かつて尊敬していた人々が過激な右翼政府の行動を擁護するのを見るのは、疲れるほど心が痛みます。ジャエルと私はアメリカでユダヤ人として育った。私たちには義務がある "祖国 "があると教えられた。それ以前にそこに住んでいた人間については教えられなかった。私たちは勝利を祝うことを教えられた。私たちは単に、彼らが私たちを憎んでいると教えられた。この暴力は正義だと教えられた。ホロコーストのユダヤ人生存者を含む世界中の専門家が、IOFが行っている暴力はまさに大量虐殺であると認めている。そして、こうした残虐行為が私たちの信仰、文化、コミュニティの名のもとに行われているという事実は、私たちを夜も眠らせないのに十分なものだ。



 


グラミー賞にノミネートされたスウェーデンのバンド、リトル・ドラゴンのリードボーカル、ユキミがソロデビューシングル「Break Me Down」を発表した。

 

「Break Me Down」は、ユキミが信じられないほどの成長と弱さを見せている。リトル・ドラゴンのバンドメイトであるエリック・ボーディン、そしてリアン・ラ・ハヴァスとの共作であるこのコラボレーションは、雪見にとって初めて他の女性と曲を書き、創作したものであり、彼女の女性的なエネルギーを無防備で個人的な方法で完全に表現することを可能にした。


この曲は、リトル・ドラゴンのバンドメイトであるエリック・ボーディンがプロデュースし、ドラム、ベース、キーボードで演奏、リアン・ラ・ハヴァスがギターでサポートしている。


このシングルには、フレドリック・エガーストランドが監督したミュージック・ビデオが付属している。ビデオは、イングマール・ベルイマンが映画『第七の封印』のシーンを撮影したのと同じビーチ、ホヴス・ハラーで撮影された。ビデオの中で雪見は、名作映画へのオマージュとして、死と騎士の象徴的なシーンを正確な位置とフレーミングで再現している。

 

 「Break Me Down」

Ben Inui & Le Makeup

イヌイ・シュンによるアンビエントフォーク/インディフォークプロジェクト、Ben Inui。9月にリリースされたシングル「Forest  Song」のリミックス・バージョンが本日、Space Showerより発売となりました。今回、リミックスを手掛けたのは、大阪出身のトラックメイカー/DJ、プロデューサー、Le Makeup。直近のシングル、ライブ情報と合わせて下記よりチェックしてみてください。

 

「Forest Song」は、アンビエント的な音響効果を持ったフォークソング。イヌイ自身が個人的に体験した深い森の中で人間関係が親密になっていく様子をテーマにしていて、暖かみや親密さを感じる仕上がりとなった。Le Makeupによるミニマル&コンテンポラリーなリミックスにより、この曲は新しく生まれ変わることに。ドローン風のギターソロも印象深い仕上がりとなっています。マスタリングは、bisshiが担当。さらにアートワーク・写真は、小林光大が手掛けている。


原曲の情報はこちら:


 ◾️BEN INUI(ベン イヌイ)、本日、アンビエント的な音響効果を持ったフォークソング「FOREST SONG」をリリース



Ben Inui「Forest Song (Le Makeup REMIX)」




Digital | 2024.10.09 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

[ https://ssm.lnk.to/ForestSongLeMakeupREMIX ]

Lyrics: Ben Inui / Music: Ben Inui, Le Makeup

Vocal, Chorus, Key, Synth, E.Gt, Bass, Programing: Ben Inui

Rec, Mix, Master: bisshi

Remix: Le Makeup


Ben Inui「Forest Song」

Digital | 2024.09.18 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

[ https://ssm.lnk.to/ForestSong ]

Lyrics & Music: Ben Inui

Vocal, Chorus, Key, Synth, E.Gt, Bass, Programing: Ben Inui

Rec, Mix, Master: bisshi


Ben Inui「nicetoseeyou」

Digital | 2024.08.28 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

[ https://ssm.lnk.to/nicetoseeyou ]

Music: Ben Inui

Key, Synth, Programing, Field Rec: Ben Inui

Rec, Mix, Master: bisshi


【イベント情報】


「I'm With You4」

[ https://t.livepocket.jp/e/dyaxq ]

2024.10.17 [Wed] 17:30 Open

Venue : WWW & WWWβ

[WWW] Cruyff, Khaki, No Buses, Yüksen Buyers House, 塩塚モエカ

[WWWβ] Arow (DJ), aryy, Ben Inui, Boys Age, Cwondo (DJ), iVy, LISACHRIS, little op, 川辺

 


【Ben Inui】


2022年9月で解散したPEARL CENTERのソングライター/ヴォーカリストとして活躍したイヌイ・シュンによるアンビエントフォーク/インディフォークプロジェクト、現代のUSのインディからの影響を挙げている。



【Le Makeup】


シンガー/プロデューサー。

関西学院大学在学中に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。2020年にアルバム「微熱」をリリース。

中国・韓国・オランダ・デンマーク・ドイツでもパフォーマンスを行う。

2023年2月にDove、gummyboy、JUMADIBA、Tohji、環Royが参加したアルバム「Odorata」をリリース。Pitchforkで取り上げるられるなど話題となった。

2024年5月15日にニューアルバム「予感」をリリース。5月21日にWWW(東京)、6月09日にCONPASS(大阪)にて初のワンマン「予感」を行った。

Lex Amor. 『forward ever.』 

 

Label: Modern Oak

Release: 2024年10月4日



Review


Lex Amor(レックス・アモール)は、ノース・ロンドンを拠点に活動するラッパー/DJである。詳しいリスナーならば、Wu-Luの「South」にコラボレーターとして参加し、曲の最後でラップしているのをご存知かも知れない。レックス・アモールは端的には言えば、Little Simzの次世代のラッパーである。アモールのニュアンス、ラップ自体は繊細で、ナイーヴな感覚を持ち合わせている。

 

レックス・アモールのラップは、トラックメイクの前面に出てくるというより、背景となるエレクトロニック・サウンドにじんわりと馴染むといった感じである。最近のロンドンでは、トラップ/サザンヒップホップの「エレクトロニックとヒップホップの融合」という手法を受け継いで、イギリスのダンスミュージックと結びつけている。レックス・アモールのヒップホップもまた、ダブステップやドラムンベース、UKガラージといったベースメントのEDMと密接な関係を持つ。ジョーダン・ラケイの系譜にあるEDMに加わるセンス抜群のラップは、次世代のヒップホップの象徴とも言える。また、実際的に、ギターやベースの生演奏が加わるという点では、Ninja Tuneのサウンドの系譜に位置づけられる。様々な観点から楽しめるヒップホップだ。

 

『forard ever.』に関してはどうだろうか。大掛かりな枠組みを設けず、さりとて分かりやすいサビを作るわけでもなく、淡々とラップを続けてグルーヴを作り上げ、音楽をマイスターのように組み上げてゆく。全体的には、エレクトロニックのトラックにラップするというシンプルな内容である。しかし、トラック制作に関して非凡なセンスがあり、メロウでダークな質感を持つラップ、細かなビートの組み合わせ、 それからレゲエ/レゲトンの系譜にあるフロウが際立っている。さらに、ボーカルやホーンをサンプリングし、組みわせて、心地よいビートを生み出す。

 

実際的に近年のヒップホップアーティストは、エレクトロニックのプロデューサーとしても優れている場合が多い。レックス・アモールも同様である。オープニング「SUN4RAIN」を聞けば、いかに彼女がプロデューサーとして傑出しているか、お気づきになられるだろう。そして、レックス・アモールのヒップホップは、ECMのニュージャズのように、エレクトロジャズの影響も含まれている。これが、全般的な音楽として、ネオソウルのようなメロウさと甘美的な感覚を作り出し、切なさを漂わせるラップと重なりあう。「SHINE IN」は、ワールドミュージックやニューエイジのイントロを起点にして、グリッチ・サウンドをベースにしたUKドリルを展開させていく。しかし、しっとりとした感覚を持つネオソウルの系譜にあるアモールのリリック捌きが独特なアトモスフィアを作り上げる。その雰囲気を一層メロウにしているのが、ダブステップ/フューチャーベースの系譜にあるビートやホーンのコラージュ、コーラスの配置である。これらの多角的なヒップホップは、アシッド・ジャズのような瞑想的な雰囲気を呼び覚ます。決してヒップホップが軽薄な音楽ではないよとレックス・アモールは示唆するわけだ。


このアルバムを聴くと、インストゥルメンタルのEDMは今後、大きな革新性や工夫を凝らさないと、時代遅れになりそうな予感もある。なぜなら、リトル・シムズを筆頭に、ヒップホップ界隈のアーティストのほとんどは、平均的な水準以上のプロデューサーとしての実力を兼ね備えているからである。これは、はっきり言うと、インストゥルメンタルを専門とするエレクトロニック・プロデューサーにとっては、かなり脅威なのではないかと思われる。特に、ハードコアやガラージ、ドラムンベースをヒップホップと掛け合わせることは、ロンドンのラップミュージシャンとしては、ほとんど日常的になっていることが分かる。それらのダンスミュージックの知識とセンスの良さがNY/ブロンクスの古典的なDJのように試されるといった感じである。

 

「BEG」は、EDMとしてそれほど新しくはなく、古典的なドラムンベースを踏襲しているが、やはりというべきか、レックス・アモールのラップが入ると、それらの古典的なダンスミュージックは新鮮なエモーションを帯びる。そして、アモールのラップに関して言及すると、現代的なレゲエ/レゲトン等を吸収した歌唱法を披露していることに注目である。そして、リリックを曲の中に能うかぎり詰め込むというよりも、歌わない箇所をうまく活かし、いわば乗せる部分と聞かせる部分を選り分けているように感じられる。これは、ダンスミュージックのインストゥルメンタルの箇所の魅力を知っているから出来ることだろう。

 

続く「GRIP」も同じくダンスミュージックを主体とする楽曲だが、レックス・アモールのラップは、ほとんど囁きやウィスパーに近い。これはオーバーグラウンドのヒップホップとは対象的に、もの憂げな側面を押し出した、大胆なラップのスタイルである。従来までは、アグレッシヴな側面ばかりが取りざたされることもあったが、どのようなアーティストもナイーヴな側面を持っている。それをストレートに伝えることもまたヒップホップの隠れた魅力の一面なのかも知れない。そして、リズムの複雑化というのが、近年のロンドン界隈のヒップホップの主題である。続く「A7X」は、Stormzyの系譜にあるシンプルで聴きやすいUKドリルの楽曲であるが、リズムの構成が緻密に作り込まれているし、なおかつフューチャーソウルの音楽性がSF的な雰囲気を帯びる。音楽的な世界観としてはSZAに近いが、それほど過剰な音楽性になることはない。ストリートの空気を吸い込んだシンプルなヒップホップのスタイルが貫かれている。

 

「SUMMER RAIN」は、ギターのアップストロークの演奏をコラージュしたEDM。この曲もジョーダン・ラケイの系譜にあるスタイリッシュなヒップホップである。そして、他の収録曲とは少し異なり、ポピュラーの歌唱が織り交ぜられていることが、楽曲そのものの楽しみや面白さを倍増させている。つまり、これはラップの進化のプロセスを示していて、今後のヒップホップは、曲の中でポピュラーのボーカルを部分的に披露するというスタイルが台頭してくるような気配もある。(もちろん、ポピュラーのコラボレーターを参加させるというのも奥の手になるだろうか)これは、例えば、ポピュラーアーティストがスポークンワードを曲で披露するのとは真逆の手法であり、ポピュラー音楽に対するラッパーからの回答とも言うべきだろう。


もうひとつ、このアルバムの最大の魅力は、全体のアンビエンスを形作るオーガニックな感覚にある。「1000 Tears」は、ゆったりとしたBPMのダブステップの系譜にあるヒップホップだ。もちろん、現代的なネオソウルの影響も含まれるとは言え、ボーカルアートのような要素がひときわアーティスティックな印象を帯びる。ヒップホップやラップはおそらく、その表現性を極限まで研ぎ澄ましていくと、ボーカル・アートに近くなるのかもしれない。この曲では、ELIZAのボーカルの協力を得て、「ラップのコラージュアート」という未知の領域へと差し掛かる。ボーカルのサンプリングを活かして、それらをトラックの随所に散りばめるという手法は、ラップにおけるアクション・ペインティングの要素を思わせる場合がある。これはまた、バスキアの事例を見ても分かる通り、ヒップホップというジャンルがストリートで発生し、そしてアートと足並みを揃えて成長してきた系譜をはっきりと捉えることが出来るだろう。


現在、多数のプロデューサーが取り組んでいる「ジャズとヒップホップのクロスオーバー」という主題は、すでにシカゴ等の地域で盛んであったが、ロンドンでも今後の主流となっていきそうな気配がある。「AGAIN」では、ジャズの抽象的なニュアンスを捉え、グルーヴ感のあるEDMにテイストとしてまぶすという手法が見出される。そして、これらは現代的なロンドンのダンスミュージックと結びつくと、アーバンでスタイリッシュ、洗練された印象を帯びるのである。この曲は、ヒップホップがジャズに最接近した瞬間で、それらの表現法はニュージャズに属する。今後、こういった手法がどのように変化したり、成長していくのかを楽しみにしたい。

 

レックス・アモールの音楽性がすべてが完成したといえば誇張表現になるだろう。もちろん、その中には発展途上の曲もある。しかし、現代の女性ラッパーとしては、抜群のセンスが感じられる。全般的には、アンニュイとも言うべきヒップホップに終始しているが、クローズ「SUPER BLESSED」だけはその限りではない。アンダーグラウンドのダンスミュージックとヒップホップを結びつけ、本作のクライマックスで強烈な爪痕を残す。レックス・アモールはフューチャーベースを主体としたヒップホップにより、ロンドンのラップの現在地を示している。

 

 

 

82/100


 

 

 

Scowl
Silken Weinberg


サンタ・クルスのパンク・グループが名門インディーレーベルと契約を発表した。Scowlは、Dead Oceansとの契約発表に伴い、新曲「Special」をリリースした。この曲はウィル・イップがプロデュースし、リッチ・コスティがミックスした。この曲のビデオを以下でチェックしよう。


「もともと(ギタリストの)マラチ(・グリーン)がデモを送ってきたのは、僕らがUKツアーをしている時だった」とボーカルのキャット・モスはプレスリリースで説明している。「コール(・ギルバート)がドラムでフレアを加え、(ベーシストの)ベイリー(・ルポ)がブリッジを担当し、最後に(ギタリストの)マイキー(・ビフォルコ)がリードを作った。


「『スペシャル』は神風だ。歌詞の内容は、自分自身の「本当は何が欲しいんだ」という問いに答えるために、明らかに絶望しながら「本当は何が欲しいんだ」と問いかけて聴衆を脅すというもの。でも、答えは簡単だ。"生きていることを実感したいんだ」

 


「Special」




 

Maggie Rogers
©Nicole Mago


 

マギー・ロジャースは新作『Don’t Forget Me』のツアーを目前に、ニューシングル「In The Living Room」を発表した。(ストリーミングはこちら

 

ミュージック・ビデオでは、ロジャースがベッドルームのシーツにくるまってのたうち回るシーンから、過去の恋人とソフトなキスを交わすシーンへと移り変わり、「But I will always remember you/When we were dancing in the living room. 」と歌っている。

 

『Don't Forget Me』の曲と同様、ロジャースは、恋に絶望していた「若くてハングリー」な自分を振り返っている。彼女がこの曲を書き始めたのは2023年3月で、3枚目のスタジオ・アルバムを書いた数ヵ月後だった。

 

『In The Living Room』を書いたのは2023年3月で、『Don't Forget Me』を書いた数ヵ月後だった」とロジャースは語った。

 

「共同ライター/共同プロデューサーのイアン・フィチュックと私はスタジオに戻っていて、もう1曲やってみようと決めた。このアルバムの多くの部分と同じように、この曲は記憶の美しさと痛み、そして人生の中で誰かが去っていくのを処理するとき、それが現実と織り成す方法についての歌なんだ」

 

「結局のところ、アルバムとしての『Don't Forget Me』は、私たちがどのように人を記憶しているか、そして新しい現実を創造する過程で私たちが自分自身に語る物語について歌っている」

 

マギー・ロジャースの最新ツアーは10月9日、テキサス/オースティンで始まり、来月のイングルウッド公演まで続く。ツアー日程の中にはニューヨークのマディソンスクエアガーデンの公演が含まれている。



「In The living Room」 

 

 

【Don't Forget Me Tour】


Oct 9, 2024
Moody Center
Austin, TX
with special guest Ryan Beatty

Oct 12, 2024
Bridgestone Arena
Nashville, TN
with special guest Ryan Beatty

Oct 15, 2024
Wells Fargo Center
Philadelphia, PA
with special guest Ryan Beatty

Oct 17, 2024
TD Garden
Boston, MA
with special guest Ryan Beatty
Sold Out


Oct 19, 2024
Madison Square Garden
New York, NY
with special guest Ryan Beatty
Sold Out


Oct 20, 2024
Madison Square Garden
New York, NY
with special guest Ryan Beatty

Oct 22, 2024
Coca-Cola Coliseum
Toronto, ON
with special guest Ryan Beatty

Oct 24, 2024
United Center
Chicago, IL
with special guest Ryan Beatty

Oct 25, 2024
Target Center
Minneapolis, MN
with special guest Ryan Beatty

Oct 29, 2024
Climate Pledge Arena
Seattle, WA
with special guest Ryan Beatty

Oct 30, 2024
Moda Center
Portland, OR
with special guest Ryan Beatty

Nov 1, 2024
Chase Center
San Francisco, CA
with special guest Ryan Beatty

Nov 2, 2024
Kia Forum
Inglewood, CA

©Grace Pickering

Moonchild  Sanelly(ムーンチャイルド・サネリー)は、ビヨンセやティエラ・ワック、ゴリラズ、スティーヴ・アオキなどのアーティストとコラボレートしてきた南アフリカのゲットー・ファンク・スーパースターだ。

 

本日、彼女は3枚目のスタジオ・アルバム『Full Moon』を2025年1月10日にTransgressive Recordsからリリースし、2025年のイギリスとアイルランドのヘッドライン・ツアーを行うことを発表した。

 

Full Moon』は、サネリーのユニークなサウンド、陽気なアティテュード、個性的なヴォーカル、ジャンルを超えたヒットメーカーとしての才能を披露する12曲からなるコレクションで、アルバムの最新シングルとビデオ「Do My Dance」がリリースされる。


マラウイ、イギリス、スウェーデンでレコーディングされ、ヨハン・ヒューゴ(セルフ・エスティーム、MIA、Kano)がプロデュースしたフルムーンのクラブ・レディなビートは、エレクトロニック、アフロ・パンク、エッジの効いたポップ、クワイト、ヒップホップの感性の間を揺れ動く。


「Do My Dance」で、リスナーはこのアルバムの規模と野心を知ることになる。ハイ・オクタンシーでアンセミックな「Do My Dance」は、大胆なハッピー・ハードコア・ビートに支えられた速射砲のようなヴァースと、明るく大胆なシンガロング・コーラスで、スタイルとテンポを越えて跳ね回る。

 

ネイト・トーマスが監督した「Do My Dance」のビデオは、ヨハネスブルグで撮影され、彼女の特徴であるティールカラーのムーンモップを冠にした、輝かしい美的センスに溢れたアーティストが登場する。

 

このレコードを『FULL MOON』と名付けたのは、これらの経験を生き、書くことで得た、本当に明確な感覚を伝えるためなんだ」とムーンチャイルドは語る。「『Phases』では月の満ち欠けを表現した。月が満ち欠けをするとき、月は一度に自分の一部を見せる。満月は、私全体が照らし出される。私の全自己の到着だ」

 

「FULL MOONは、私がここにたどり着くまでに経験しなければならなかったこと、感じなければならなかったすべての感情、経験したすべてのことの集大成です」ムーンチャイルドは続けた。「このプロジェクトには、最初から最後まですべてが凝縮されている。ケンカ、悲しみ、立ち直ること、手放すこと、許すこと、受け入れること。赦しには精神的、霊的な一体感があり、それはあなたを完全なものにしてくれる。だから私はここにいる。"FULL MOON "だ」

 


「Do My Dance」



Moonchild Sanelly is the South African ghetto-funk superstar who’s collaborated with artists including Beyonce and Tierra Whack, Gorillaz, Steve Aoki and more. 

 

Today, she announces her third studio album, Full Moon, out 10 January, 2025 via Transgressive Records, along with her 2025 UK and Ireland headline tour. 

 

Full Moon is a collection of 12 tracks showcasing Sanelly’s unique sonic fingerprint, joyous attitude, distinctive vocals and genre-bending hit-making prowess, including and the album’s latest single and video, “Do My Dance, out now.

Recorded in Malawi, the UK and Sweden, and produced by Johan Hugo (Self Esteem, MIA, Kano), Full Moon’s club-ready beats oscillate between electronic, afro-punk, edgy-pop, kwaito, and hip-hop sensibilities. With “Do My Dance,” listeners get a taste of the scope and ambition of the album. High octane and anthemic, “Do My Dance” bounces across styles and tempos, with rapid-fire verses underpinned by an audacious Happy hardcore beat, bursting into a bright, bold singalong chorus. The video for “Do My Dance", directed by Nate Thomas, was filmed in Johannesburg and features the artist in all her glorious aesthetic, crowned by her signature teal-coloured Moon Mop, watch HERE.

 

“I called this record ‘FULL MOON’ to convey a really clear sense that I got from living and writing these experiences,” notes Moonchild. “Phases showcased all my sides, the different phases of the moon, and this one is all those parts of me being in unison with each other. When the moon is in phases, it shows parts of itself at a time. Full Moon is me, lit up in my entirety. The arrival of my whole self. It’s the arrival.”

 

“FULL MOON is a culmination of everything that I needed to experience to get to this point, every emotion I had to feel, everything I went through,” she adds. “This project has it all, from beginning to end. The fights, the sadness, the getting back up, the letting go, the forgiveness, the acceptance. There’s a sense of mental and spiritual togetherness that comes with forgiveness and it makes you whole. So here I am, a FULL Moon.”

 


Moonchild Sanelly 『Full Moon』


Label: Transgressive 

Release: 2025年1月10日

 

Tracklist:

1. Scrambled Eggs

2. Big Booty

3. In My Kitchen

4. To Kill a Single Girl (Tequila)

5. Do My Dance

6. Falling

7. Gwara Gwara

8. Boom

9. Sweet & Savage

10. I Love People

11. Mntanami

12. I Was the Biggest Curse



*Pre-order(International): https://transgressive.lnk.to/fullmoon



UK & Europe Tour Dates 2024

31 October           Tou Scene, Stavanger, NORWAY

01 November           Molde Mundo, Molde, NORWAY

02 November           Oslo World, Oslo, NORWAY

04 November       Quasimodo, Berlin, GERMANY

05 November          DE VK, Brussels, BELGIUM

06 November       Le Hasard, Paris, FRANCE

07 November          Op Locatie, Amsterdam, NETHERLANDS

11 November       Sunflower Lounge, Birmingham, UK - SOLD OUT

12 November          Rough Trade, Bristol, UK - SOLD OUT

13 November       Colours, London, UK - SOLD OUT

 

Australia Tour Dates 2024

16 October    Tumbalong Park - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

18 October    The Lord Gladstone - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

18 October    The Lansdowne Hotel - SXSW Sydney, SYDNEY, AUS

19 October   Yah Yah’s, MELBOURNE, AUS

 

UK & Ireland Tour Dates 2025

18 March   YES (The Pink Room), MANCHESTER, UK

20 March   The Grand Social, DUBLIN, Ireland

21 March   The Wardrobe, LEEDS, UK

22 March    King Tut’s, GLASGOW, UK

24 March   Hare & Hounds, BIRMINGHAM, UK

25 March   Strange Brew, BRISTOL, UK

26 March   Heaven, LONDON, UK

©Tyler T Williams

 

アイダホを拠点に活動するプロデューサー兼作曲家、トレヴァー・パワーズのユース・ラグーンがニューシングルをリリースした。My Beautiful Girl」と名付けられたこのシングルは、5月にリリースされた「Lucy Takes a Picture」に続く。7インチとしても発売されている。(ストリーミング等はこちら


「ソングライティングは、ポータルからメッセージを受け取り、それを書き写すような感覚なんだ」とパワーズはプレスリリースで語っている。

 

「夜中の3時に目が覚めると、言葉がバットで頭蓋骨を殴られているように感じる。たいていの場合、その言葉の意味さえわからない。そんなはずはないと思う。私の仕事はただ、耳を傾け、不変であること、そしてそれを書き留めることだ。もし私がその仕事を忠実に果たさなければ、その言葉は他の誰かを見つけるだろう」


「アイダホ州西部にアイダホ・シティという幽霊に近い町がある。川で泳いだり、祈ったり、田舎で一人になるためによく行くんだ。この前行ったとき、墓地(ブーツを履いたまま死んだ炭鉱労働者が多かったことから『ブースチル』と呼ばれている)をハイキングしたんだけど、暗闇と枯れ草の中に『マイ・ビューティフル・ガール』とだけ書かれた墓石を見たんだ。名前もない。日付もない。ただ愛。この美しい少女は誰だったのだろう? ポータルが開き、私はそのメッセージを書き留めた」

 

「My Beautiful Girl」

 

Godspeed You! Black Emperor 『No Title As of 13 February 2024 28, 340 Dead』




Label: Constellation

Release: 2024年10月4日

 

Review  

 

単にバンドというよりも、アートグループといった方が最適なカナダの伝説的なポストロックバンド、Godspeed You! Black Emperor(以下、GY!BE)は、ギタリストでソングライターであるエフリム・メニュクを除いては、メンバーを固定せずに30年余り活動を続けてきた。当初の編成は弦楽器を含む9人編成だった。現在のラインナップは、二本のヴァイオリン、コントラバス、グロッケンシュピール、テープループ、16mmのフィルム撮影者を含む9人編成である。93年頃に結成され、翌年には限定33枚のカセットテープをファースト・アルバムとしてリリースした。99年にはNMEのカバーストーリーを飾り、世界的にその名を知られることに。プロジェクターをステージの背後に置き、音楽と同期させ、映像的なライブパフォーマンスを行うことでも知られている。

 

MOGWAI、Sigur Rosと並んで、ポストロックの代表格とされるGY!BEであるが、当初はハードロックバンドとして認知されていた。うろ覚えであるが、カナダかイギリスのメディアは、このバンドを当初、Led Zeppelinと比較していた。それはハードロックの中に、ストーリーテリングの要素が含まれ、また、90年代としては画期的なスポークンワードのサンプリングの映像的な試みが取り入れられる場合があったからである。分けても、Kranky(国内ではP-VINE)から発売された『Lift Your Skinny Fists Atennas to Heaven』(2000)では、アルバム全体が映画のような趣を持つコンセプチュアルな作品だった。また、演奏がない箇所が時々10分近くに及ぶという側面では、同年代のアルバムとは似て非なる革新的な内容であった。さらに、この音楽性は実際的に、ケンタッキー州ルイヴィルのRachel'sの『Handwriting』(1995)という黎明期のポストロック・アルバムに準ずるものであった。ストリング等のオーケストラ楽器は、1995年の時点でロックのアンサンブルと共存していたということだけは指摘しておくべきだろう。

 

カナダのGY!BEに関しては、幻惑的なハードロックギターを自前の室内楽のストリングスと重ね合わせて、それらをダイナミックなロックソングとして昇華するという点で際立っていた。同時に、このバンドは、ロックミュージックの瞑想性や70年代前後の英国のハードロックバンドが持ち合わせていたサイケデリック性や幻惑的な雰囲気をギターロックを中心に構築してきた経緯がある。また、主要な音楽性と合わせて、政治的な暗喩を交えることもあり、啓示的だと言われることもあれば、旧約聖書の黙示録になぞらえられることもある。つまり、アンサンブルに関しては、Led Zeppelinに比肩するが、歌がなくインストゥルメンタル主体の構成である。


時々、語りのサンプリングが導入されることもあるが、それは飽くまで主体となる音楽のサイドストーリーに過ぎない。その分、ギターのコイルの電気信号の増幅によって暗示的な物語性を増強するというのが他にはない彼らの特性である。だからこそ、プロジェクター映像の同期が演出として生きてくる。彼らの代表作『Lift Your Skinny-』では、轟音のギターがストリングと組み合わされると、MBVのようなシューゲイズに近くなる場合もあったが、基本的なサウンドは、ハードロックやプログレッシヴロックのプリミティヴな響きにあると言えるだろう。また、ドラムに関しては、オーケストラのドラムを使用する場合が稀にあり、現代的なロックやパンクのようなタイトなドラムの録音とは対称的である。聞き方次第では、バタバタというトロットのようなヒットにも聞こえる。GY!BEのドラムは、ジャズやロックのように、リズムを強化するためではなく、ギター、ベース、ストリングスがもたらす幻想性を強める役割を司る。リズムの強化にとどまらず、曲全体に漂う幻惑を湧き立てるような演出的な効果を担うのである。

 

 

近年では、テーマやモチーフそのものが大掛かりになり過ぎて、作品として収集がつかないというケースがあった。つまり音楽自体がベクトルとして外側に放射されていることは確かだったが、それがアンサンブルとして交わる点がなく、科学的な反応を起こすまでには至らなかった。要は、多人数の編成によるアンサンブルがタイトにまとまる瞬間が稀だったのである。確かに、音楽からは長大な大河劇のようなドラマを、アンサンブルを通じて構築しようというコンセプトを感じることが出来たが、それが上滑りに終わってしまうというか、分散的な音楽に終始し、着地点を見失っていたことがあった。しかし、今作では、未来志向の音楽性でなく、それとは対象的に原始的なロック性を中心に据えたことで、強固なアンサンブルの骨組みが出来上がり、そして、音楽そのものがイントロからアウトロまでスムーズに移行していく。 このアルバムは祝福的なギターロックで始まり、アンプリフターの特性を生かしたファズサウンドが気持ちを湧き立てる。近年の暗鬱な音楽性はどこへやら、晴れやかな序曲がファンファーレのように鳴り渡る。


その後、本作は、「BABY IN A THUNDERCLOUD」で瞑想的なギターロックの領域に差し掛かる。テープループを元に、ベース、ギターの演奏を織り交ぜ、テープサチュレーションを用いた荒削りなロックソングへと移行していく。ほとんど無調に近いギターはマーチングのようなドラムと合わさり、勇壮な雰囲気を帯びる。そして音響派に位置づけられる抽象的なギター、ストリングスのトレモロによって、徐々に曲のテンションが上昇し、バンドアンサンブルのエナジーが強まっていく。近年、鳴りを潜めていたアンサンブルの一体感や音の一つひとつの運びによって次の展開を呼び覚ますような流れが構築されていくのである。最終的には、ロックソングとしての余韻をただよわせながら。かなり古い型のメロトロンでこの曲は締めくくられる。

 

 

アルバムの中で深い瞑想性を呼び覚ますのが続く「RAINDROPS CAST IN LEAD」である。 イントロのテープループが続いた後、エレクトリックギターの演奏が続くが、久しぶりに聴く正真正銘のギター・ソロである。そして、90年代から長らくそうであったように、ミニマルミュージックの構成を踏襲し、それらをLed Zeppelinの音楽性と結びつける。この曲では、同じフレーズを辛抱強く重ね、ストリングの演奏を交え、お馴染みの渦巻くようなエネルギーを徐々に上昇させていく。また、音楽には、カシミール地方の民謡のエキゾチックな要素が含まれ、UKのロックバンドと同じように瞑想的な雰囲気や、エキゾチズムを湧き起こす。それはMdou Moctorのような古典的な民謡の要素である。これが果たしてカナダのウィニペグ族の音楽であるのかについては考察の余地が残されている。また、ミニマリズムを用い、バンドのアンサンブルは最もノイジーな瞬間を迎えるが、その後すぐさま静寂に立ち返り、スポークンワードのサンプリングが導入される。この手法は最近のポピュラーでは頻繁に使用されるが、彼らが90年代に一貫して試作してきた音楽は、2020年代にふさわしいものであったことが分かる。

 

 

前曲で最も激しい瞬間を迎えた後、続く「BROKEN SPIRES AT KAPITAL」、「PALE SPECTOR TAKE PHOTGRAPHERS」は連曲のような構成となっている。実際的に啓示的で黙示録的な音楽性が目くるめく様に展開される。弦楽器のアコースティックのドローンを用い、中東の戦争を予言的に暗示している。さながら西と東の対岸にある二つの勢力が折り重なり合うように、弦楽器のドローン奏法が音を歪ませ、強い軋轢をもたらし、そして世界の不協和音を生みだす。従来、音楽による社会的な暗喩がこれほど的確であったことはない。オーケストラ・ヒット(ドラのようなパーカッション)、テープループが主体の実験音楽であるが、コントラバス(ウッドベース)の強いスタッカートが打楽器の効果を発揮する時、独特の不気味さを帯びる。彼らの実験音楽のアプローチが遂に集大成を迎えたと言うことが出来るだろう。その後、再びバンドアンサンブルに戻るが、7分35秒以降のスリリングな展開は圧巻と言えるだろう。

 

アルバムは「GREY RUBBLE」でエンディングを迎える。ギターのトレモロで始まり、お馴染みの音響派としての方向性が選ばれる。Godspeed You! Black Emperorの音楽性は一貫して明るくはないが、示唆や暗示に富み、そして茫漠とした霧の向こうにある構造物を垣間見るかのようである。しかし、その暗鬱な音楽性の果てに浮かび上がる祝祭的な音を捉えられるかどうかが、バンドの音楽を好ましく思うかの瀬戸際となる。ロックバンドとしては最高峰に位置し、並み居る平均的なバンドとは格が違う。これは、彼らが、売れるか否かによらず、実験的な音楽性や革新性を見失なわなかったことに要因が求められる。そして何より、ギターという楽器が単に曲を演奏するためのツールではないことは、このアルバムを聴くと一目瞭然ではないだろうか。ギターとは啓示をもたらすための装置で、テクニックや演奏だけに終始するわけではない。そして、一般的に考えられているよりも未知の可能性に満ちた楽器であることが分かる。

 

 


95/100







 



Cap'n Jazz(マイク・キンセラ、ティム・キンセラ、デイヴィー・フォン・ボーレンがアメリカン・フットボール、ジョーン・オブ・アーク、プロミス・リングを結成する前に結成した中西部エモ・バンドのパイオニア)が今週末、ラスベガスで開催される「ベスト・フレンズ・フォーエヴァー・フェス」で再結成する。

 


その直前に、彼らは日曜日の夜、シカゴのエンプティ・ボトルで極秘の「ウォームアップ・セット」を行った。 Cap'n Jazzの2017年以来のショーには、Shmap'n Shmazzの名曲の数々、彼らの「Take On Me」のカヴァー、Owlsのカヴァー(別のキンセラのバンド)、そしていくつかのライブデビュー曲が含まれていた。オリジナル・メンバーのフォン・ボーレンはこの再結成を欠席したようだが、マイクとティムのいとこであるネイト・キンセラが代役でギターを弾いた。またオリジナルラインナップと同様に、マイク・キンセラはドラムを演奏している。
 

キャップン・ジャズは2025年のヨーロッパ/イギリス公演にも「取り組んでいる」と報じられている。


◾️エモの名盤をピックアップ ジャンルの出発と先駆的なアーティスト

 

KIm Deal

PixiesとBreedersで有名なロックレジェンド、Kim Deal(キム・ディール)が、間もなくリリースされるソロデビューアルバム『Nobody Loves You More』から新曲「A Good Time Pushed」を本日公開した。

 

新作は4ADから11月22日にリリースされ、10年以上かけて制作された。2011年に初めてレコーディングされた曲もあり、これまでに "Coast "と "Crystal Breath "と、二作のシングルがリリースされている。


この曲はアルバムの最後の曲(ディールが制作の最後にレコーディングした曲)だが、サウンド的には「A Good Time Pushed 」は「Coast」のビーチのような、ホーンが浮き立つ空気感と、「Crystal Breath」のダークでギザギザした並置の間に存在している。この曲は故スティーヴ・アルビニがシカゴのエレクトリカル・オーディオ・スタジオでエンジニアを務めた。彼女が長年一緒に仕事をしてきた親友である。ある瞬間、ナレーターは "この世からあなたについていく "準備ができていて、次の瞬間には "あなたを突き放したい "とうずうずしている。


ファジーでドライヴ感のあるギターは、ラスト・スプラッシュ時代のブリーダーズ、アンプスを彷彿とさせる。バンド・メンバーのジム・マクファーソンとディールの双子の妹ケリーがこの曲に参加していることを考えるとぴったりだ。「A Good Time Pushed」は、満足のいくほど無気力なスラッカー・ロックで、ゆったり空を漂う雲を眺めながら過ごす一日にぴったりのサウンドトラック。チャンキーで歪んだギターが、チリンチリンと鳴るシンセと天空のハーモニーでバランスを取り、キム・ディールは "私たちは楽しい時間を過ごしている "と主張し続けている。

 

 

「A Good Time Pushed」
 

NOFX   40年以上の長い歴史に幕を閉じる

NOFX

日曜日の夜(10/6)、NOFXの40年以上の長い歴史が終わりを告げた。パンクファン感涙の時。40年といえば、よちよち歩きの赤ん坊が壮年期になり、彼らを追い越し始める頃だ。しかし、彼らはバンド活動を続け、パンクファンの期待に応え、シーンを支えてきた。2022年からグループの解散が噂されてきたが、ようやくそれが現実味を帯びたのが昨年のことだった。

 

NOFXは1983年から活動し、スケートパンクシーンをリードしてきた。その中で、Fat Wreck Recordsなども運営し、パンクの後発バンドのリリースを行ってきた。もちろん、ファット・マイクは、日本のパンクシーンともフレンドシップを築き、ハイ・スタンダードとの交流を重ねてきた。その中で、両者の楽曲をカバーするというパンクロックの素晴らしさを伝えてきた。


◾️ スケート・パンク特集 「歴代のポップ・パンクの名盤」


今週日曜日のロサンゼルスのサンペドロの三日目の最終公演で、NOFXのライブは大成功を収めた。NOFXの最後のステージでは、複数のサプライズが用意されていた。フェアウェルを惜しむ彼らのために、何十年もの間バンドを支えてきた複数のパンク仲間たちがステージに現れたのだ。

 

今回の最後のライブステージには、メロディック・パンクの先駆者が数多く登場した。Minor Threatの後発であるBad Religion(バッド・レリジョン)のブレット・グレヴィッツとジェイ・ベントレーは、NOFXにもっとメロディを取り入れるようにとインスピレーションを与え、NOFXがグレヴィッツのエピタフ・レコードの初期の看板バンドのひとつとなるきっかけを作った人物であり、アンコールではバッド・レリジョンの1982年の名曲「We're Only Gonna Die」の演奏に加わった。セットリストでは、パンクロックのアレンジという側面がフィーチャーされた。


NOFXが2002年に「BYOレコード」からリリースしたスプリット・ナンバーからRancid(ランシド)の「Radio」をレゲエ調にカヴァーし、ティム・アームストロングも一緒にシンガロングした。

 

彼らはまた、18分の曲「The Decline」で最後のショーを締めくくり、Pennywise(ペニーワイズ)のフレッチャー・ドラッヂ、Offspring(オフスプリング)のデクスター・ホランド、Circle Jerks(サークル・ジャークス)/Bad Religion(バッド・レリジョン)のグレッグ・ヘットソン、Less Tha Jake(レッス・ザン・ジェイク)のJR、Foo Fighters(フー・ファイターズ)/No Use For A Name(ノー・ユース・フォア・ア・ネーム)のクリス・シフレット、Rise Against(ライズ・アゲインスト)のメンバーなど、大量のベテラン・パンクスをステージに上げ、フレッチャーは複数のギターを叩き壊した。NOFXのメンバーとして最後のギター・クラッシュだ。


NOFXはまた、ファット・マイクがこのライヴで演奏するためだけに新曲を書き、決してレコーディングしないと公言して憚らなかった「We Did It Our Way」をステージで演奏し、さらに、グリーン・デイの 「Basket Case」のカバーの一部を演奏した後、自分たちの「The Longest Line」をプレイした。Mighty Mighty Bosstones(マイティ・マイティ・ボスストーンズ)の元メンバー、ネイト・アルバートを「180 Degrees 」に参加させたり、Minor Threat(マイナー・スレット)の 「Straight Edge」をカヴァーし、33曲のセットリストを通して様々なチャレンジが行われた。



 

 


◾️NOFX、ファイナル・ツアー”40 YEARS,40 CITIES,40 SONGS PER DAY”の詳細を明らかに  

◾️NOFX、新作EP 『HALF ALBUM』を発表 リードカット「I'M A RAT」をリリース

◾️NOFX 『DOUBLE ALBUM』を12月2日にFAT WRECK CHORDSからリリース



Setlist (LA/サンペドロの最終公演)


60%

Murder The Goverment

Bob

Falling in Love

Quart The Session- Franco Un- American Mashup

Kids of The K-Hole

Leave It Alone

180 Degrees g,Nate Albert(ex. Mighty Mighty Bosstones)

Six Years On Dope

Radio(Rancid Cover) Vo.Tim Armstrong (Rancid)

Shut Up Already

NOFX

Six Pack Girls

Green Corn

Straight Edge(Minor Threat Cover)

The Cause

Perfect Goverment(Mark Curry Cover)

 

Idiots Are Taking Over

Matterville

Baket Case (Grene Day Cover Snippet)ー The Longest Line

She's Gone

I Don't Like Me Anymore

What's The Matter With Parents Today?

You're Bleeding

Reeko

The Separation of Church and Skate

EN.

Intro- Linoleum

Battles To The Ground

We're only Gonna Die (Bad Religion Cover)

Gurewitz  b.Jay Bentley (Bad Religion Cover)

Stickin' In My Eye

We Did It Our Way

The Decline (All Members)


BEST SHOT

 The Smile 『The Cutouts』

Label: XL Recordings

Release: 2024年10月4日

 

Listen/Stream 

 


Review   - The Other Side Of Wall Of Eyes -


『The Cutouts』は、レトロなシンセのフレーズで始まり、その後、オーケストラ・ストリングスとインディーロックの合致、そして、アフロ・ビートのロック側からの解釈、ファンクとマス・ロックの融合、UKロックのエキゾチックな響きのエジプト音楽のスケールにおける反映、オーケストラ音楽とポピュラーの合体を経て、ハワイアンやボサ風のくつろいだフォーク音楽で終わる。

 

前作『Wall Of Eyes』では収めきれなかった音楽的な実験、特に、リズムにおける実験色が強い作品だ。


その中で、スマイル作品では、お馴染みとなったロンドン・コンテンポラリー・オーケストラの美麗なストリングスのパッセージがその間にドラマティックな響きをもたらしている。表向きの印象では、『Kid A』の延長線上にあるような作風だが、よく聴くと、少しテイストが異なることに気づく。もしかすると、『The Other Side Of Wall Of Eyes』とも称するべき作品かもしれない。


前作では、UKチャート三位という記録を打ち立てたスマイルだが、このアルバムは前の作品の続編や続きものとして楽しむことが出来る。ただ、先鋭的な作風であった前作とは対象的に懐古的な作風でもある。テクノ・ミュージックに内包されるオーケストラとの融合の可能性を示唆したあと、「Instant Palm」では、最初期の『Pablo Honey』の作風に立ち返ったという印象だ。しかし、ストリングスのパッセージが加わることで、ゴージャスなアレンジが施されている。

 

「Zero Sum」では、Killing Joke、Gang Of Fourのリズムの変革を再解釈し、それらをマスロックと結びつけている。察するに、ギタリストとしてグリーンウッド(最近はピアノも演奏する)がポストロックに凝っていることは、『The Wall Of Eyes』において暗示されていた。この曲は、シリアスになりがちだった前作に音楽的なユーモアを添え、聴きやすい内容たらしめている。 

 

「Colours Fly」では、トム・ヨークがトム・スキナーに何を期待しているのかが端的に示されている。ロンドンジャズのアヴァンギャルドな響き、打数が多いながらもスタイリッシュにまとめ上げられたスキナーのドラムは、レディオヘッド時代からの通牒のような意味を持つエジプト音楽のスケールに、リズムという側面で特異な力学を付与する。前作では、ライブセッションに比重を置いた音楽が少なかったので、その当たりの心残りを埋め合わせるようなトラックである。


同じく、「Eyes & Mouth」では、スキナーのドラムプレイがフィーチャーされ、エズラ・コレクティヴのようなアフロ・ビート/アフロ・ジャズの原始的響きを持つリズムがサイケなテイストを持つロックに昇華される。さらにサイケに傾倒すれば、ジミ・ヘンドリックスの曲に近づくという面では、70年代の古典的なハードロックを踏襲したようなスタイルの楽曲となっている。

 

「Don’ t Get Me Started」はライヴステージで最初に披露された曲だったが、現時点ではレコーディングの方が良く聞こえる。MOGWAIが最初期のポスト・ロックのアルバムでことさら強調していたテクノとロックのミクスチャーという形は、彼らのうち二人が2000年代に追求していた。それらは懐かしさがあると同時に、リズムとして洗練された印象を覚える。この曲も音楽性のユーモアを強調するという点では、「Zero Sum」と同じ系統にあるトラックと言えよう。 


最近、スマイルはオーケストラとポピュラーの融合がどこに着地するのかを幾度となく試しているが、その断片的な経過が「Tiptoe」に示されている。これは最近の映画音楽やドラマ音楽の手法をポピュラーの領域でどのように活用できるかという前作でも示唆されていた試みである。実際的に、ドラマや映画の挿入歌のような効果を発揮し、このアルバムに変化をもたらしている。

 

その他、「The Slip」では、アナログ時代のレゲエ/ダブをロックと結びつけている。続く「No Words」では『The Light For Attraction』と同じように、鋭利なポストパンクの側面を強調させ、ミニマル・ミュージックのリズムを活用し、ハードなロックサウンドに取り組んでいる。クローズ「Body Language」は、ボサノヴァ/ハワイアン等の音楽性を吸収したダンスミュージックのようだが、トム・ヨークの手に掛かるや否や、それらのリズムやビートが歪み、カクカクとしたリズムに変化するのが面白い。これは2000年代から不変であり、他のミュージシャンには出せない独自のテイストだ。それはまた、8ビットのレトロゲームの作画のようなものなのだ。

 

 

 

76/100

 


Best Track 「Instant Psalm」