2024年、レコード・レーベル、出版社、マネージメント会社からなる独立系音楽グループ、Transgressive Records(トランスグレッシブ・レコード)は、新しい才能の発掘、育成、ブレイクの最前線で20周年を迎える。
 
 
トランスグレッシヴはロンドンに本拠を置き、Tim Dellow、Toby Lの両氏によって2004年に設立された。以来、ロンドンのレーベルは、インディーロックからポップ、パンク、ヒップホップ、ダンスミュージックまでジャンルを問わず良質なリリースを重ねて来た。
 
 
この20年間、トランスグレッシブ・レコーズは、フォールズ、フルーム、SOPHIE、ロイル・カーナー、ブラック・カントリー・ニュー・ロード、レッツ・イート・グランマ、ジュリア・ジャックリン、レジーナ・スペクター、ビヴァリー・グレン・コープランド、ウェスリー・ジョセフ、ザ・シンズ、アルヴェイズ、ミッキー・ブランコ、ソンゴイ・ブルース、アット・ザ・ドライヴ・イン、ムーンチャイルド・サネリー、デイモン・アルバーンなどを輩出し、世界的に高評価され、賞を受賞し、チャート上位にランクインするアーティストと仕事をしてきた。
 
 
 
本日(11月21日)ロンドンのレーベルは、三組のアーティストとの新たな契約を結んだことを明らかにした。Sparks、The War On Drugs、Greg Freemanが新しいレーベルのメンバーに加わった。




・Sparks


1970年にロン、ラッセル・メイル兄弟によって始まったスパークス。彼らは2025年にリリースされるニューアルバムとワールドツアーでインディペンデント界に復帰する予定だ。バンドは、最近AIMアワードでOutstanding Contribution to Music Awardを受賞し、伝説的な映画監督ジョン・ウーとのコラボレーションを明らかにするなど、これまで以上に多忙を極めている。



・The War On Drugs
 

「21世紀を代表するロックの支柱」(ニューヨーク・タイムズ紙)であるウォー・オン・ドラッグスが、トランスグレッシヴ/キャンバスバックから『Live Drugs Again』(アンコール・エディション)をリリース。
 
 
『Live Drugs Again』(アンコール・エディション)は、今年初めにSuper High Quality Recordsから数量限定でリリースされた『Live Drugs Again』に2曲の新ライブ・トラック"Nothing to Find "と "Occasional Rain "を追加した。


『Live Drugs Again (Encore Edition)』は12月13日にCDで、1月10日にカセットでリリースされる。『Live Drugs Again』の通常盤は1月10日発売。
 
 
"Live Drugs Again "は2020年の "Live Drugs "よりもさらに良くなっている。- Variety誌







・Greg  Freeman


米国/バーモント州出身のグレッグ・フリーマンが、マース・レモンと共演した「Long Distance Driver」のアコースティック・ヴァージョンをビデオ付きでリリースした。
 
このリリースは、グレッグの2022年のアルバム「I Looked Out」が1月17日に初めてレコードでリリースされるという発表と同時に行われた。
 
 
「I Looked Out」は著名な批評家から賞賛を集めており、UPROXXのスティーヴン・ハイデンは「2023年に発見した2022年のアルバムの中で最も好きなアルバム」と評し、Paste誌は「2020年代のベスト・デビュー・アルバム25」にこのアルバムを選んでいる。   
 
 
グレッグ・フリーマンは、1月15日に彼のノイジーなアート・ロック・アメリカーナを初めて英国で披露する予定である。


 

©Brendan George Ko

カナダのタマラ・リンデマンを中心とするベテラン・フォークバンド、The Weather Station(ザ・ウェザー・ステーション)は、近日発売予定のアルバム『Humanhood』からのセカンド・シングル「Window」を発表した。

 

この曲は、リード・シングル「Neon Signs」に続き、フィリップ・レオナールが監督したビデオとともにリリースされた。バンドリーダーのタマラ・リンデマンによれば、このミュージックビデオは「ケベック州ノートルダム・デ・セプト・ドゥルール島で、ある夜遅く、バッテリー駆動のプロジェクターを使って撮影された。フィリップのメモには "君が窓だ "と書いてあった」


The Weather Stationの新作アルバム『Humanhood』は1月17日にFat Possumからリリースされる。2021年の『Ignorance』と2022年の『How Is It That I Should Look at the Stars』に続く作品である。

 


「Window」

©Tatjana Rüegsegger 

 

Sofie Jamieson(ソフィー・ジェイミーソン)は新曲「How do you want to be loved?」をリリースした。この曲は「I don't know what to save」と「Camera」に続く三作目のシングル。この曲のビデオを以下でチェックしよう。


「この曲は、親しい家族とのケンカの後に書いた。彼らを許し、理解する助けになるような曲を書きたかった。でも、自分の怒りとフラストレーションを曲の中に閉じ込めることができなかった。それは、彼らの人間性や複雑さを受け入れようとする私の試みを通して湧き上がり続けた」

 

「結局、この曲は私たち2人の中の傷ついた子供たちの戦いになってしまった。彼らの声と痛みは、私の心を打ち砕くような形で、どうにか伝わってきた。この歌は、私の傷の深さと彼らの傷の深さをひとつにまとめなければならなかった」


Sofie Jamieson(ソフィー・ジェイミーソン)はオルタナティヴフォークを基調とするポップソングで来年初頭の英国の音楽業界に小さいながらも波紋を与えようとしている。

 

ソフィー・ジェイミーソンのニューアルバム『I Still Want To Share』はベラ・ユニオン経由で来年1月17日に到着する。



「How do you want to be loved?」

 


リバプールのハンナ・メリックとクレイグ・ウィトルによるオルタナティブロックユニット、King Hannah(キング・ハンナ)がクリスマスソング「Blue Christmas」をリリースしました。

 

キング・ハンナは、カート・ヴァイル、サーストン・ムーアとの共演を重ねながら、北米やヨーロッパでのツアーを行い、ファンベースを着実に拡大させてきた。2024年、制作の前年に行われたアメリカツアーの記憶に触発されたオルタナティヴ・ロックの良作『Big Swimmer』を、ドイツのCIty Slangから発表している。

 

昨日発表されたホリデーソングでは、くつろいだアコースティックギターに乗せ、温和なデュエットを披露している。「Blue Christmas」について、キング・ハンナは次のように説明している。


「私たちはここ数年、ブルー・クリスマスを一緒に歌ってきました。だから、私たちが知っている唯一の方法、つまり一緒に歌いハーモニーを奏でることで、1年の中で最も好きな時期を祝うのが正しいことだと感じました」

 

「伝統的に、クリスマスをひとりで過ごし、失った愛する人への慕情を歌ったラブソングですが、2人のボーカルと60年代のギブソン製アコースティック・ギター1本だけのシンプルなアレンジが、寒く静かな冬の夜に、この時期がもたらすロマンスと安らぎを引き立ててくれることを願っています」

 

 

「Blue Christmas」


カルフォルニア州インディオで開催される世界最大級の音楽フェスティバル、コーチェラのラインナップが5時間前にアナウンスされました。例年はラインナップの総数で他のフェスティバルを圧倒するコーチェラですが、来年の出演者は比較的コンパクトにまとまったという印象です。

 

しかし、ヘッドライナーにはビッグアクトを用意しており、三日間のヘッドライナーは、レディー・ガガ、グリーン・デイ、ポスト・マローンが出演します。さらに、今年グラミー賞の主要部門にノミネートされたチャーリーXCX、Clairoも出演予定です。さらに、イギリスの若者に絶大な人気を誇るシンガーソングライター、Sam Fender(サム・フェンダー)の出演も見逃せないでしょう。

 

主要なアーティスト、他にも今年はパンク勢に特に力を入れているという印象です。ホラー・パンクの先駆者であるMisfits,カルフォルニア・パンクの祖であるCirlcle Jerks、エモ・パンクの最重要バンド、Jimmy Eat World、現在、Rough Tradeに所属するオーストラリアのパンクの新星、Amyl And The Sniffersなど、フェスを盛り上げてくれるようなメンバーが勢ぞろい。

 

オルタナティヴロックバンドの出演者は例年よりも控えめになっている。Matadorに所属するシカゴのトリオ、Horsegirl、そしてシューゲイズの新星、Wispが出演予定です。さらに、フジロック 2024に出演したKraftwerk(クラフトヴェルク)、Beth Gibbons(ベス・ギボンズ)が登場します。

 

コーチェラ・フェスティバル 2025は、4月11日から4月18日にかけてインディオ・バレーにて開催予定です。例年は、Youtubeでのライブ映像の放映が予定されています。

 


Coachella 2025 Lineup:



Above & Beyond

A. G. Cook

Alok

Amaarae

Amelie Lens

Amémé

Amyl and The Sniffers

Anitta

Arca

Artemas

Austin Millz

Basement Jaxx

Beabadoobee

The Beaches

Beltran

Ben Böhmer

Benson Boone

Beth Gibbons

BigXthaPlug

Blonde Redhead

Bob Vylan

Boris Brejcha

Ca7riel & Paco Amoroso

Charli XCX

Chris Lorenzo

Chris Stussy

Chase & Status

Circle Jerks

Clairo

Coco & Breezy

Damian Lazarus

The Dare

Darkside

Dennis Cruz

Desiree Triplosm

Disco Lines

Dixon x Jimi Jules

DJ Gigola

Djo

D4vd

El Malilla

Eli Brown

Enhyphen

Erez

Eyedress

Fcukers

FKA twigs

Francis Mercier

Gel

Ginger Root

Glixen

Glass Beams

Glorilla

The Go-Gos

Green Day

Gustavo Dudamel & LA Phil

Haai

Hanumankind

HiTech

Hope Tala

Horsegirl

Indira Paganotto

Indo Warehouse

Infected Mushroom

Interplanetary Criminal

Ivan Cornejo

Japanese Breakfast

Jennie

Jessie Murph

Jimmy Eat World

Judeline

Julie

Junior H

Keinemusik

Keshi

Klangkuenstler

Kneecap

Kraftwerk

Kumo 99

Lady Gaga

Layton Giordani

Lisa

Lola Young

Los Mirlos

Maribou State

The Mariás

Marina

Mau P

Medium Build

Megan Thee Stallion

Meute

Miike Snow

Mind Against x Massano

Missy Elliott

Mohamed Ramadan

Moon Boots

Muni Long

Mustard

The Original Misfits

Parcels

Parisi

Pete Tong x Ahmed Spins

Polo & Pan

Post Malone

Prison Affair

The Prodigy

Ravyn Lenae

Rawayana

Rema

Saint Jhn

Salute

Sam Fender

Sammy Virji

Sara Landry

Seun Kuti & Egypt 80

Shaboozey

Shermanology

Shoreline Mafia

Snow Strippers

Soft Play

Sparrow & Barbossa

Speed

Still Woozy

Talón

Thee Sacred Souls

Three 6 Mafia

Tink

Tinlicker

Together Pangea

Tops

T-Pain

Travis Scott

Tripolism

Ty Dolla $ign

Tyla

Underscores

Viagra Boys

Vintage Culture

Vs Self

VTSS

Wisp

XG

Yeat

Yo Gabba Gabba!

Yulia Niko

Zedd

2hollis

4batz

・Ben InuiがデビューEP「nicetoseeyou」の制作を発表 12月11日にSpace Showerから発売


直近では、シングルのリリースを継続してきたアンビエント・フォーク/インディ・フォーク・プロジェクト【Ben Inui】がデビューEP「nicetoseeyou [EP]」の制作を発表しました。本作は12月11日にリリースされます。


EPより、9月にリリースした「Forest Song」をLAのアンビエント・エレクトロニック・デュオGreen-Houseによるリミックスが本日リリース。下記を確認してみてください。

 

EPのリード曲となる「Forest Song」は、アンビエント的な音響効果を持ったフォークソング。自身が個人的に体験した深い森の中で人間関係が親密になっていく様をテーマにし、暖かみや親密さを感じる仕上がりとなった。


また、本曲は、Ben Inui自身がファンであるというLAの女性アンビエントプロデューサー、Green-Houseによるリミックスがなされ、リリース。レコーディング/ミックス/マスタリングは、bisshi。アートワーク・写真は、小林光大が手掛けています。

 

 

Ben Inui  「nicetoseeyou [EP]」


 Ben Inui「Forest Song (Green-House REMIX)」
Digital | 2024.11.20 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

シングルの配信リンク:[ https://ssm.lnk.to/ForestSongGreen-HouseREMIX ]


Lyrics: Ben Inui / Music: Ben Inui, Green-House
Vocal, Chorus, Key, Synth, E.Gt, Bass, Programing: Ben Inui
Rec, Mix, Master: bisshi
Remix: Green-House

Ben Inui「nicetoseeyou [EP]」
Digital | 2024.12.11 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC

 

配信リンクの予約:[ https://ssm.lnk.to/nicetoseeyou_ ] PRE-ADD/PRE-SAVE

 

 

■イベント情報

 

 
Luby Sparks Presents 'One Last Night Osaka' (Luby Sparks / Frog 3 / Ben Inui)
2024.11.30 [Sat] LIVE SPACE CONPASS, Osaka

 

ティーザー映像:
[ https://www.youtube.com/shorts/WdkCIG7J_j8 ]


Luby Sparks Presents 'One Last Night Osaka'

チケット詳細:
[ https://eplus.jp/one-last-night ]


DATE| 2024.11.30 [Sat]
OPEN/START| 18:00/18:30
VENUE| LIVE SPACE CONPASS, Osaka
ACTS| Luby Sparks / Frog 3 / Ben Inui
ADV.| 3,500 Yen [+1D]
DOOR| 4,000 Yen [+1D]
INFORMATION| YUMEBANCHI [06-6341-3525]
TICKET| e+ [ https://eplus.jp/one-last-night ]


Clap Your Hands Say Yeah(クラップ・ユア・ハンズ・セイ・イェー)のデビューアルバム、来年6月で20周年を迎えるが、楽しいアート・ロックのスタイルは今なお鮮烈な印象を放ってやまない。

 

3月31日のワシントンDCを皮切りに、5月10日のフィラデルフィアでの地元での特別公演で締めくくられる北米公演から始まり、9月にはヨーロッパとイギリス、11月にはオーストラリアとニュージーランドでの公演も予定されている。


このアルバムは20周年記念リイシューもされており、シークレットリー・ディストリビューションからバンドのレーベルから2025年の早い時期にリリースされる予定だ。彼らはその中の1曲、2004年のオリジナル・ヴァージョンの「Heavy Metal」をシェアしている。

 

「当時、"Heavy Metal "は、レーベルに売り込むためのEPに使われる小さな曲集と一緒に発表される予定だった」とアレック・オーンズワースは言う。

 

「当時はアルバムができるなんて思ってもみなかった。その後、EPのミキシング中に、他の曲を追加することが決定された。この最終的な曲集がファースト・アルバムになった」


「この「Heavy Metal」のオリジナル・ヴァージョンは、後の曲(「The Skin of My Yellow Country Teeth」、「Is This Love?」など)のレコーディングが始まると、アルバムにあまり馴染まないと思ったんだと思う。今、オリジナルの「Heavy Metal」をリミックスしてマスタリングしたものを聴いてみると、この曲はアルバムに収録されてもよかった(はずだった?)」


 

「私は「Heavy Metal」のどちらのヴァージョンもとても好きだが、20年経った今、私はこちらのヴァージョンをより高く評価するようになったと思う。他のアルバムにももちろんこの興奮はあるが、初期の曲は、私が忘れまいとしている当時のある種の無邪気さをさらに物語っている」

 

 

デビューアルバムは口コミで評判が広まり、最終的にアメリカで12万枚ものセールスを記録した。セカンド・アルバムではビルボード200のチャートにランクイン。また、 CYHSYは最初の出演をキャンセルしたものの、2007年と2009年にフジロックフェスティバルで来日公演を行っている。

 

The Offspring
©︎Daveed Benito

ニューアルバム『SUPERCHARGED』のリリース直後、ザ・オフスプリングが新記録を樹立した。ついにスポティファイのビリオンズクラブへの加入が許されたのだ。

 

1998年にリリースされたパンクの不朽の名盤『Americana』の収録曲で、バンドにとって現在までの最大のヒット曲のひとつ "The Kids Aren't Alright "が、Spotifyで10億ストリーミングを記録した。


「The Kids Aren't Alright」は、2008年のヒット曲「You're Gonna Go Far Kid」が夏に達成したのに続き、スポティファイ・ビリオンズ・クラブに加入したオフスプリングの2曲目となる。バンドは、この週末、サンディエゴのパンク・イン・ザ・パーク・フェスティバルでこのマイルストーンを祝った。


最初のリリースから25周年を超えた "The Kids Aren't Alright "は、ザ・オフスプリングのシングルの中で最高のパフォーマンスを見せている。2021年9月には、RIAAから正式にプラチナ・ステータスを獲得。かつては有望で野心的だった若者世代の幻滅と挫折について書かれたこの曲は、今でも南カリフォルニア大学(フロントマンのデクスター・ホランドの母校)のマーチング・バンドによって、フットボールの試合やスポーツ・イベントで定期的に演奏されているという。

 

 




"The Kids Aren't Alright "は、バンドの知名度を押し上げた出世作で、5枚目のスタジオ・アルバム『Americana』(1998年リリース)からのサードシングルとしてリリースされ、大ヒットを記録した。アメリカ、イギリス、スペイン、イタリアでプラチナ・ディスクに認定され、ポーランド、ドイツ、デンマーク、ブラジルではゴールド・ディスクに認定された。


この曲はビルボード・モダン・ロック・トラックス・チャート(現在はオルタナティヴ・エアプレイ・チャート)でトップ10入りを果たし、大ヒット映画『ファカルティ』のオープニング・シーンに登場し、ビデオゲーム『Rock Band』シリーズでもフィーチャーされた。


さらに、ザ・オフスプリングは『Puck Punks』でクリオ・スポーツ賞の金賞と銀賞を受賞している。アナハイム・ダックスとのコラボレーション「A 30-Year Power Play」。彼らは、セレブリティ・インフルエンサーを起用したGameday/In-Game Experienceで金賞を、Gameday/In-Game Experience Theme Nightで銀賞を受賞。このイベントでは、ザ・オフスプリング、アナハイム・ダックス、ホンダ・センターの各チームが協力し、カスタム・グッズ、試合中のアクティベーション、フォト・オプス、コンテストなどを盛り込んだゲーム・ナイトのテイクオーバーを行った。



先週金曜日に放送されたCBS MorningsではThe Offspringの特集インタビューが行われた。デクスター・ホランド(リード・ヴォーカル&リズム・ギタリスト)とヌードルズ(リード・ギタリスト)がCBSのジェイミー・ユッカスと5分間、ザ・オフスプリングについてじっくりと語り合った。


インタビューを始めるにあたり、ジェイミーはデクスターの飛行機に乗る空港でバンドを出迎え、彼らはカリフォルニアのカタリナ島付近で飛行機を乗り継いだ。その後、彼らはバンドのレコーディング・スタジオに向かい、バンドとしての初対面の出来事から最近のアルバム『SUPERCHARGED』まで、バンドのレガシーについて語り合った。最後にジェイミーはリハーサル・スペースでバンドと合流し、ジミー・キンメル・ライブに出演するための練習に同席した。


ダブリンのロックバンド、Murder Capital(マーダー・キャピタル)は、近日発売予定のニュー・アルバム『Blindness』を発表し、新曲「Words Lost Meaning」を公開した。


「目の前にあるもの、視野の中にあるもの。触れることができるもの、感じることができる愛がある。そして、それ以外のすべてがある」とジェイムズ・マクガヴァンは言う。「盲目とは、歪んだ信念のことなんだ。私たちの背後にあるもの。隠れているもの。距離を置いた愛。否定された信仰。歪んだ愛国心。後姿に映る消えゆく瞬間の顔。盲目は、そのすべてに焦点を合わせる」


『Blindness』は、絶賛された『Gigi's Recovery』、そして2019年にリリースされたデビュー・アルバム『When I Have Fears』に続く作品である。


「"Words Lost Meaning "は、愛が死に行く場所だ」とマクガヴァンはニューシングルについて語る。"愛している "という言葉が、考えもなく、感情もなく、会話を締めくくる方法としてさえ使われると、陳腐で拡散してしまうことがある。この3つの組み合わせ以上に意味のある言葉はない。


「Words Lost Meaning」



ロンドンのインディーロックバンド、Goat Girl(ゴート・ガール)がニューシングル「gossip」をリリースした。(ストリーミングはこちら

 

この曲はバンドがプロデュースし、最新アルバム『Below the Waste』のレコーディング中にアイルランドでジョン'スパッド'マーフィーがミックスした。この曲には、シンガー/ギタリストのロッティ・ペンドルベリーが監督・編集したビデオが付属している。


「アイルランドでジョン'スパッド'マーフィーと一緒に『Below The Waste』のゴシップ・レコーディングを始めたんだ。ダブリンで録音したものを、ロンドンでルビーと一緒に作り直したんだ。エレクトロニックなポテンシャルに寄り添い、サウンド的にまったく違うことをしたかったんだ。リリックでは、自然のイメージを、伝聞や破壊的な行動を熟考するメタファーとして使っている」

 

今年、ゴート・ガールは新作アルバム『Below The Waste』をラフ・トレードから6月にリリースした。



「gossip」

Daneshevskaya

ニューヨークのシンガー、Daneshevskaya(ダネシェフスカヤ)が新曲「Scrooge」を発表した。アンナ・ベッカーマンのプロジェクトによる新曲は、昨年の『Long Is the Tunnel』以来となる。(楽曲のストリーミングはこちら

 

このポピュラー・ソングはどことなく懐かしく、子守唄のように心地よく、普遍的な響きがある。この曲は、エンジニアのマーカス・パキンによってミックスされ、バンドメイトのマディ・レシュナーが監督したビデオと合わせて公開された。ミュージックビデオでは、ネオンサインの華やかな遊園地をシンガーがぶらりと探索し、観覧車やゴーカートに乗ったり、クレーンゲームに挑戦している。 しかし、それは未知の登場人物の到着を待ち望むか、過去の人物を懐かしむかのようである。


「この曲は、誰かを悪役にすることで、その人がもう自分の人生にいたくないということを受け入れることを歌っています」とベッカーマンは声明で説明している。「そうやって誰かから切り離され、他の人が見るようにその人を見ることができるようになることは、力を与えてくれるが、同時に本当に悲しいこと。数年前に書かれたにもかかわらず、私の人生に関連し続けている」

 


「Scrooge」

Horsegirl


Horsegirlがマタドール・レコードから待望のセカンドアルバム「Phonetics On And On」を来年2月にリリースします。シカゴのオルタナティヴ・ロックの新星による2ndアルバムに期待しよう。

 

バンドデビューアルバム「Versions Of Modern Performance」は2022年に発売され、軒並み絶賛された。インディ・ロックの個性を見事に表現したこのトリオのライヴは、斬新なアイデアを試す場となった。

 

2024年1月、3人組は活動拠点のシカゴに戻り、次作の制作におよそ2週間を費やした。ニューアルバム「Phonetics On And On」は、ケイト・ル・ボンがプロデュースし、シカゴのザ・ロフトでレコーディングされた。アルバムのリードシングル「”2468”」は、独自のルールで動く、ねじれたり回転したりするインディーロックパズルであり、異次元のポップ・ソングである。

 


「”2468”」

 

 

2024年、ホースガールが『Phonetics On and On』のレコーディングに費やした2週間は、その年のシカゴで最も寒い日だった。音の干渉を避けるためロフトでは暖房を止め、バンドは何枚ものセーターに身を包み、テイクの合間には正座をしていた。

 

ホースガールは、ミュージシャン/プロデューサーのケイト・ル・ボン(ディアハンター、カート・ヴァイル、ウィルコ)と協力しながら、スタジオで集中力と親密さを見出した。ル・ボンは、『Versions of Modern Performance』のような重厚な彩度やキャラクター研究を放棄し、新曲の独創性を際立たせる、明るくクリアな新しい音の領域へと彼女たちを導いている。


4年間一緒に演奏してきたホースガールは、『Phonetics On and On』の中でトリオ編成の限界を探っている。もし、曲をディストーションで埋める代わりに、3人が占めていない広がりを利用したら? 

 

この疑問がこのアルバムの原動力になっているようで、曲はポップ・ソングを核としながらも、空間や質感を実験していることを物語っている。ヴァイオリン、シンセ、ガムラン・タイルなど、制作に導入された新しいツールはセカンド・アルバムの持つ世界に命を吹き込むのに役立った。

 


Horsegirl 『Phonetics On And On』

 

Label: Matador

Release: 2025年2月14日


Tracklist:

1.Where'd You Go?

2.Rock City

3.In Twos

4.2468

5.Well I Know You're Shy

6.Julie

7.Switch Over

8.Information Content

9.Frontrunner

10.Sport Meets Sound

11.I Can't Stand To See You

 


フリコは、デビューアルバム『Where we've been, Where we go from here』から新曲「Pride Trials」を発表した。繊細でありながら、心に染みるようなインディーフォークソングである。


「"Pride Trials"は、実はFrikoの最初の曲のひとつ」とバンドは声明で説明している。「2019年後半にシカゴのDIYショーで演奏し始め、その頃にレコーディングもした。多くの変容を経て、最終的に私たちが心から愛する場所にたどり着いた。これは僕らにとってとても特別な曲なんだ」


『Where we've been, Where we go from here』のデラックス・エディションはATOから11月22日に発売される。


「Pride Trials」



ジャンルに垣根を作らない。ソウル界のレジェンドで、モータウンのカタログに多数に名作をもたらしたAl Green(アル・グリーン)が、R.E.M.の1992年のヒット曲「Everybody Hurts」のカヴァーを披露した。ソウルの伝道師がカレッジロックをカバーするという前代未聞の出来事だ。


アル・グリーンは "Everybody Hurts "を完璧に自分のものにしている。彼の特徴であるバリトンヴォイスは、2コードのグルーヴの中で痛く響き、自分のペースで詩を進めていく。現在78歳のグリーンは、ゴスペルのルーツに触れながら、生涯の経験をこの曲に注ぎ込んでいる。


なぜ、伝説的なソウルシンガーはインディーロックをカバー曲として選んだのだろうか。それは表向きの音楽の良さだけが理由ではないという。

 

「Everybody Hurtsをスタジオでレコーディングしているとき、この曲の重苦しさをすごく感じた。暗闇の時代を打ち破ることができる光の存在が常にある」


グリーンは昨年、ルー・リードの「Perfect Day」のカヴァーで復帰し、リリースと同時に5年ぶりの新曲となった。また、今年はロサンゼルスのフェス「Fool in Love」に出演し、ライブ・パフォーマンスにも復帰した。彼は78歳でもライブ活動が可能であることを対外的に示した。

 


「Everybody Hurts」

 Fazerdaze 『Soft Power』


Label: section1

Release: 2024年11月15日

 

 

Review

 

オーストラリアのメルボルンに続いて、ニュージーランドはクライストチャーチを中心として良質なベッドルームポップシーンが築かれようとしている。Fazerdazeという存在が出てきたのもその一環の流れを象徴付けている。アンセミックなフレーズ、ダンサンブルなビート、そしてドリーム・ポップの範疇にある陶酔的でヒプノティックな質感を持つフェイザーデイズの楽曲は、トレンドのインディーポップを渇望するリスナーの琴線に触れるものがあるに違いない。

 

シンガーソングライターというのは、人生にまつわる人間的な成長と並行し、作曲の形式を変化させるのが常である。何より大切なのは、自分自身にストレートに向き合うということである。その例に違わず、フェイザーデイズの2ndアルバムは、 献身、激しい自己憐憫、成熟した自己認識といったテーマを探求しながら、アーティスト自身が「ベッドルームポップ・スタジアム」と呼びならわす広大なサウンドスケープを築き上げる。繊細でありながら、同時に広大な音像を持つ楽曲がライヴシーンでどのように映えるのか、すごく楽しみになるようなアルバムである。

 

本作の収録曲はエレクトロニック寄りのドリーム・ポップが大半を占める。オープナー「Soft Power」に見いだせるように、アンセミックなフレーズが散りばめられ、EDMに近いムードを漂わせている。ベッドルームから始まった制作がスタジアムのような大規模な会場で響く瞬間を夢見るようないわばドリーミーな雰囲気が漂う。そういった感覚が切ないようなエモい雰囲気を作り出す。しかし、繊細さは決して脆弱性に傾くことなく、張りがあり、溌剌としたエネルギーを放っている。現代のオルトポップファンが渇望してやまぬポップスの形がアルバムの最初で提示される。ときどき、オルタネイトなスケールを散りばめながら、フェイザーデイズは端的で的確なソングライティングを行う。「So Easy」はその代表例であり、口ずさみやすく、親しみやすい、そしてどことなくラフな感覚を織り交ぜたインディーロックソングを書いている。


オルタナティヴロックとしてのナイーブな感覚は続く「Bigger」に立ち現れる。ローファイなギターがリバーブによって音像が拡大され、アンビエント風の抽象性を帯びる。そして全体的な構造に乗せられるフェイザーデイズのボーカルは、夢想的で幻想的な感覚を帯びている。荒削りながらファジーなギターはメロとサビの対比を形成し、ポップソングのわかりやすさを強調する。続く「Dancing Year」ではベッドルームポップに強く傾倒している。TikTokのポピュラーの流れを汲みながらも、端的なオルト性を失わぬソングライティングの質の高さを実感できる。ダンサンブルなビートやリミターを引き上げたギターが、スタジアム・バンガーに比するアンセミックな響きを帯びる。その反面、フェイザーデイズのボーカルは、ベッドルームポップの範疇にあり、内省的な雰囲気を擁する。これらのアンビバレントな感覚は、従来のロックミュージックの「静と動の対比」という主題とは異なる「感覚的な対比」が示されていると言える。

 

80年代の商業的なポップス、とくにMTVの全盛期のダンス・ポップをベースにした楽曲も収録されている。「In Blue」では、ディスコサウンドを参照しつつ、それにコクトー・ツインズのようなアートポップ、あるいはチャーチズの要素を追加している。エリザベス・フレイザーが描いたゴシック的なテイストが散りばめられているが、それほど暗鬱にはならず、からりとした質感が漂うのは、ニュージーランドという土地の気風が反映されていると言えるかもしれない。

 

 

テクノとポップの融合に関しては、現代的なロック・バンドの重要な主題である。それをギターロックとして再構成しようという動向は、モグワイ周辺のレーベル”Rock Acction"、あるいはイギリスのロックバンドに見出されるが、フェイザーデイズもこの流れに上手く乗っている。「A Thousand Years」は、テクノやエレクトロニック全般をギターロックとしてどのように組み替えるのかという実験であり、それは2000年代のテクノロジーとロックの融合というテーマの継承している。 しかし、野心的な試みは、前衛的にはなり過ぎず、一貫してベッドルームポップを下地にしたバランスの取れたソングライティングが重視されている。これがそれほど音楽そのものを難解にせず、一般的に開けた感覚を持つポピュラーソングになる理由なのである。

 

このアルバムは、ポピュラー性を意識した序盤に比べると、中盤から終盤にかけて、通好みのコアな音楽性が際立つ。通しで聴いていると、アルバムの音楽が成長し、徐々に深化していくような不思議な感覚を覚える。オルタナティヴロックの荒削りなローファイ性に焦点を当てた「Purple 02」は、女性のギターヒーローの時代を予感させるし、「Distorted Dreams」では、ネオシューゲイズで止まりかけていた時計の針を未来へと進める。それは大きな時間の流れではなく、小さな進歩であるかもしれないが、遠い場所には一瞬ではたどり着けないことを考えると、自然の摂理とも言えるだろう。特に、現時点のフェイザーデイズのソングライティングの最大の武器は、チャーチズの系譜にあるエレクトロポップ、そしてシューゲイズの融合に求められる。

 

アルバムのハイライト曲の一つである「Chery Pie」は、上記の音楽的なアプローチが開花した瞬間で、ソングライターとして暗いトンネルを抜け、開けた場所に歩み出たことを象徴付けている。清涼感のあるポップスという、このジャンルの核心を捉えたソングライティングが、アーティストの個人的な趣向でもあるドリーム・ポップの形と劇的に融合した瞬間を捉えられる。

 

アルバムの最後にも良曲が収録されている。「Sleeper」では、Grouperのようなフォークアンビエントを抽出し、アルバムのクローズでも同じような音楽性が選ばれている。ハルのbdrmmがアンビエントとシューゲイズの融合という新しい手法を言語的に確立しているが、すでにフェイザーデイズは、その未来派のロックの潮流を巧緻に捉えている。これはセンスの良さとも言うべきか。幻想的なドリームポップのムードは、アルバムのクライマックスで最高潮に達する。

 

 

 

78/100

 

 

「Cherry Pie」