Mannequin Pussy 『I Got Heaven』

 



 

Label: Epitaph

Release: 2024/03/01

 

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エピタフから魅惑的なロックバンドが登場。フィラデルフィアのマネキン・プッシーは、ホットなライブアクトとして注目しておきたい四人組。

 

ライオットガールのロックから、それとは対極にあるセンチメンタルまで幅広い音楽のアウトプットを要している。マネキン・プッシーのサウンドはエモに近いスタンスを取るという点ではSlow Pulpにも近い。ただ、マリセ・ダビスとコリンズ・"ベア"・レジスフォード、二人のボーカルのアンバランスさに面白さがあり、マネキン・プッシーの醍醐味が宿っている。ダブルボーカルだと思われるが、キム・ゴードンやグレン・ステファニーを真っ青にさせるようなライオット・ガールになったかと思えば、とは正反対に、Wednesday、Ratboy、Slow Pulpのようなしっとりとした歌を紡ぐ、しとやかなオルトロックのシンガーのスタイルに変わるときもある。


エピタフが最も洗練された作品と銘打つ『I Got Heaven』は、名プロデューサー、ジョン・コングルトンがプロデュースを手がけた。シンプルに言えばオルタナティヴロックの楽園であり、バンドが理想とするサウンドが体現されている。ライオット・ガールとしての魅力は、オープニング「I Got Heaven」とアルバムの終盤の「Ot Her」「Arching」に集約されている。

 

マリス・ダビサの脳天をつんざくようなシャウトは目の覚めるような迫力が宿っている。しかし、ボーカルスタイルはスクリームはメロディアスなパンクサウンドを取り入れたバンドサウンドによりポップ・パンクやスクリーモに近い印象を放つ。新しくはないのだが安定感がある。

 

それとは正反対に二曲目「Loud Bark」は、しっとりとしたオルトロックに転じる。しかも月並みなオルタナティヴではない。そこにはちょっとした可愛らしいガーリーな趣味が見え隠れし、ノイジーなサウンドを主体としつつも、そこには微妙なエモーション、そしてセンチメンタルな感覚がスタンダードなロックソングに凝縮されている。現代的なエモソングとも言える。

 

3曲目「Nothing Like」は、ループサウンドとBon Iverや現代的な4ADのプロダクション的なマスタリングをかけあわせたナンバーで、シンプルな魅力がある。ときどき、パンクバンドらしいノイジーなサウンドになったかと思えば、センチメンタルなインディーロックに変化するときもある。バンドアンサンブルの中で、その雰囲気を見て、バリエーション豊かな歌い方をする。

 

4曲目「I Don't Know You」では音楽性の多彩さを見せる。ボサノヴァやワールド・ミュージック、トロピカルやチルウェイブ的な癒やしのあるサウンドはバンドの新たな代名詞的な音楽性と言えるか。バンドアンサンブルとして、シューゲイザーギターの轟音性を織り交ぜるが、これがRentals(マット・シャープのバンド)のようなニッチなポピュラー性を呼び起こすときがある。これらのアプローチはシューゲイザーとドリーム・ポップに位置しており、一曲目と同様に妙な安定感がある。ライブで聴いてみるとよりダイナミックなソングに変身しそうである。

 

マネキン・プッシーのエモの性質は続く「Sometimes」に見いだせる。フランスのエモコアバンド、Sportの代表曲「Reggie Lewis」を思わせるエバーグリーンな感じのイントロに続いて、オルトロック的な疾走感のあるサウンドに移る。このあたりは、日本のナンバーガールや、Mass of The Fermenting Dregsに似ているが、マネキン・プッシーの場合はよりヘヴィなロックへと移行していく。

 

この曲でもシューゲイザー的な轟音性とそれとは対象的なセンチメンタルでナイーブなロックサウンドを展開させる。しかし、サビの部分では、頼もしいほどのライオット・ガールスタイルのボーカルへと変化する。

 

ボーカルを起点として、全体的なバンドサウンドも疾走感とパンチの聴いたサウンドへと変化していく。そして、その中にもエモ的な仕掛けが施されており、昨年のSlow Pulpの「Mud」で見いだせるボーカル・ループ、そして感傷的なボーカルスタイルへと変わる。

 

マネキンプッシーは続く「OK! OK! OK! OK!」で90年代のRATMのようなミクスチャーロック、そしてそれ以降のEVANESCENCEのニューメタル・サウンドを巧みに吸収し、よりモダンなパンクサウンドに昇華させている。ベースラインは特にRHCPのフリーのスラップ奏法のような「バキバキ」した音が出ており、ここにベーシストのテクニック性の高さがうかがい知ることが出来る。

 

これらの気分の変調というか、テンションの急激な上昇と下降は、アルバムの終盤でも引き続いている。かと思えば、続く「Softly」はガーリーを越えて、やや乙女チックな領域に入り、リスナーを震え上がらせる。本気でセンチメンタルになっているのかどうかわからないのが面白く、新鮮さがある。しかし、その後も、バンドサウンドがヘヴィ・ロックのスタイルへ進むにつれて、急に人が豹変したようなノイジーなライオット・ガール風のボーカルスタイルに変わる。

 

「Of Her」では、Pissed Jeansの面々を震え上がらせるほどの苛烈なヴァイオレンスを対外的に示し、軟弱なオルトロックに凄まじいドロップキックをお見舞いするという始末。さらにその後、手がつけられなくなり、続く「Aching」ではストレイトエッジに近いハードコアパンク/ニューメタルで、ファッションパンクスに目潰しを食らわせ、息の根を止めにかかる。かと思えば、最後の曲では柔らかいセンチメンタルなオルトロックに回帰する。恐ろしいほどの二面性、多重人格性がバンドの最大の魅力。一体、どっちが本当のマネキン・プッシーなんだろう??

 

 

 

84/100

 

 

 

 Best Track 「I Don't Know You」




アルバムの発表後、「I Don't Know」 の他にも「Sometimes」「Nothing Like」が先行シングルとして公開されています。

 


 

ミネアポリスのシンセポップバンド、Bad Bad Hatsは、来月リリース予定のセルフタイトルの新作アルバム(通算4枚目)を発表し、リードシングル「TPA」を公開した。アルバムは4月12日に発売される。

 

「この曲は、私が書いたギター・ラインから始まった。XTCの "Wake Up "を聴いて、僕のギター・ラインが絡み合うギター・パートに完璧にフィットするとわかるまで、"ソース "は僕のボイス・メモの中に眠っていたんだ」。とアレクサンダーは説明している。


そこから、通りにあるミュージック・ゴー・ラウンドにボンゴを買いに走り、やがて横ノリのダンスっぽいトラック「TPA」ができた。歌詞は、私の家族がフロリダ州タンパに引っ越した夏にインスパイアされた。私は高校1年生と2年生の間で、とても不機嫌で、とても汗っかきで、日焼けしてグラマラスでビキニを着た地元の人たちの中でとても自意識過剰だったかもね」



Bat Bat Hats 『Bad Bad Hats』


Tracklist:

1. Let Me In

2. TPA

3. Bored In The Summer

4. Back To My Body

5. The New Stuff

6. Lay Low

7. My Heart Your Heart

8. Meter Run

9. Lime Green

10. Happy


「TPA」

 

©Jacob Boll


ロサンゼルスを拠点に活動するミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティストのマル・ノット・バッド(Mal Not Bad)が、デビュー・アルバム『This Is Your New Life』を発表した。

 

アルバムは今年後半にリリースされる予定で、ニューシングル「No Worries」がリリースされた。以下よりチェックしてほしい。


「"No Worries "は、プロテスト・ソングとコミュニケーションの難しさを反映した曲です。この曲はパンデミック(世界的大流行)真っ只中の時期に書いた。それは、言葉や写真やドキュメンテーションがその力と意味を失ったときに起こる混乱を指し示している」

 

「この強烈なサイクルは、振り払うことがほとんど不可能に感じられ、私たちの身近にいる人々との日常的な会話にまで落とし込むことができる。このことを理解することで、意図と忍耐をもって耳を傾け、話すことができるようになる」

 

 「Worries」は、マル・ノット・バッドの音楽作りに対する大胆不敵なアプローチを示している。ファイスト、エイフェックス・ツイン、デヴィッド・トゥインなど、多様な影響からインスピレーションを得ている、 エイフェックス・ツイン、デヴィッド・バーンなど、様々な影響からインスピレーションを得ている。アヴァンギャルドなエレクトロニック・エレメントと生楽器をシームレスに融合させた。魅惑的で革新的な音の風景を生み出している。

 

 

Mal Not Bad 『This Is Your New Life』

 

 

Tracklist:


1. Far Gone

2. AP

3. No Worries

4. Cycle

5. Cycle (outro)

6. Come On/Hard Times

7. Inst II Pt. I

8. Inst II Pt. II

9. Life

10. Mustang [feat. Junaco]

11. Inst I

12. Dodgeball

 


「No Worries」

 

ムスタファ・ザ・ポエットとして知られるトロントのミュージシャン、ムスタファ(Mustafa)がjagujaguwarと契約し、シングル「Imaan」をリリースした。ムスタファはイスラム圏の文化性をポピュラー音楽として世界に向けてアピールする。

 

『Imaan』は神と目的を求める2人のラブソングなんだ」とムスタファは声明で説明した。「それは、私たちが証拠を持っていないすべてへの憧れについて。2人のイスラム教徒が、国境のない西洋のイデオロギーへの愛と、それが彼らが育てられた慎みと献身とどのように矛盾するかを旅している」


スーダンの弦楽器とエジプトのウードが、アメリカの民謡のコードとドラムに織り込まれている。このタペストリーと突こそが歌であり、ロマンスであり、ムスタファという人間だ。十分ではないし、多すぎることもない。この曲は、信仰を持つ人々が生きることを恐れながらも共感するグレーの中に存在する。ムスタファとイマーンの下で、信仰がロープのように揺れ動く様子が歌われている。文化的緊張や偏見や人種差別が、どのようにロマンスに影響を与え、バラバラにしてしまうのか。


「Imaan」は、先に公開された「Name of God」とともに、まだ発表されていないムスタファのデビューアルバムに収録される。

 


「Imaan」ーBest New Tracks

 



リバプールのデュオ、King Hannah(キング・ハンナ)が、2022年のデビューアルバム『I'm Not Sorry, I Was Just Being Me』に続く作品を発表した。


タイトルは『Big Swimmer』で、5月31日にCity Slangからリリースされる。アリ・チャントがプロデュースしたこのアルバムには、シャロン・ヴァン・エッテンが2曲参加している。 今回、タイトル曲が公開された。


「私は机の前に座っていて、この曲が流れてきたのを覚えています。ビッグ・スイマーという比喩は即座に正しいと感じました。でも、この曲がリスナーにも問いかけているのが好きなんだ。何か困難なことに直面したとき、泳ぎ続けるのか、それとも飛び出してタオルを手に取るのか。正解はないけれど、力を与えてくれるし、このアルバムには必要なことだと感じている」




「Big Swimmer」

 

         


 

キング・ハンナは、近日発売予定のアルバム『Big Swimmer』の新曲「Davey Says」を発表した。シャロン・ヴァン・エッテン(Sharon Van Etten)をフィーチャーした先にリリースされたタイトル曲に続く。バンドのクレイグ・ウィトルが監督したミュージック・ビデオは以下より。


"Davey Says "は、90年代のアメリカン・インディ・ガレージ・ロックへの頌歌です」とヴォーカルのハンナ・メリックは声明で語っている。

 

「私たちはこの曲を、アルバムの中で騒々しく、ファジーで、軽快な瞬間にしたかった。冒頭の "パーティーの前に会おう、一人で歩きたくない "という歌詞は、90年代のアメリカの古典的なイメージ、青春のノスタルジーとロマンス、未来が目の前に広がっている暖かな夏の夜更けのイメージに対する私たちの試み」


King Hannahによるニューアルバム『Big Swimmer』はCity Slangから5月31日にリリースされる。オルタナティヴロック好きは要チェック。


「Davey Says」

 

 

 

King Hannah 『Big Swimmer』



Label: City Slang
Release: 2024/05/31


Tracklist:

1. Big Swimmer [feat. Sharon Van Etten]
2. New York, Let’s Do Nothing
3. The Mattress
4. Milk Boy (I Love You)
5. Suddenly, Your Hand
6. Somewhere Near El Paso
7. Lily Pad
8. Davey Says
9. Scully
10. This Wasn’t Intentional [feat. Sharon Van Etten]
11. John Prine On The Radio


ニューヨーク/バッファローを拠点にS.Raekwonとしてレコーディングを行うシンガーソングライター、Steven Raekwon Reynolds(スティーヴン・レイクウォン・レイノルズ)がニューアルバムを発表した。

 

2021年のデビューアルバム『Where I'm at Now』と2022年のEP『I Like It When You Smile』に続く『Steven』は、Father/Daughter Recordsから5月3日にリリースされる。新曲「Old Thing」は以下より。


「このアルバムは去年の夏、長年の友人でドラマーのマリオ・マラチと一緒に南イリノイのリビングルームでレコーディングした。僕ら2人は数本のマイクを囲んで向かい合って座り、シングルテイクから曲を作っていった。ライヴを反映した、より生々しくダイレクトなサウンドを撮りたかったのさ」


「スティーヴンは、自分という人間を鏡のように映し出し、振り返っている音なんだ。自分の中にある多種多様なものを理解しようとしているんだよ。この曲を通して、自分が与えられた愛に値しないと感じることがあるのは、自分一人ではないとわかった。そして、その愛が得られたときに、それを受け入れることを学ぶんだ」

 


S. Rakewon 『Steven』

Label: Father/Daughter

Release: 2024/05/03

 

Tracklist:


1. Steven’s Smile

2. Old Thing

3. Winner’s & Losers

4. The Fight

5. The Camel

6. If There’s No God…

7. Does the Song Still Sound the Same?

8. It’s Nothing

9. What Love Makes You Do

10. Katherine’s Song


Pre-order(INT):


https://sraekwon.lnk.to/steven

 


ケヴィン・バーンズのプロジェクト、Of Montreal(オブ・モントリオール)がニューアルバム『Lady on the Cusp』の制作を発表した。

 

オブ・モントリオールはファーストシングル「Yung Hearts Bleed Free」のミュージックビデオを公開した。また、新しいツアー日程も発表された。『Lady on the Cusp』は5月17日にPolyvinylからリリースされる。

 

プレスリリースによると、バーンズは「あなたが差し出すどんな代名詞にも答える」という。1996年以来、ジョージア州アテネの音楽シーンに定着していたバーンズと彼のパートナーであるミュージシャンのクリスティーナ・シュナイダー(別名ロケテS、1)は、最近、より先進的なバーモント州へと南部を離れた。

 

この引っ越しは、バーンズが30年近くアテネで音楽を作ってきたことを振り返りながら、彼らが引っ越しの準備をしているときに書かれ、レコーディングされた新しいアルバムに影響を与えた。


『Yung Hearts Bleed Free』について、バーンズはプレスリリースで次のように語っている。

 

「レオス・カラックス監督の映画『Boy Meets Girl』、ブーツィーの『Rubber Band』、そして最近買ったヤマハのTG33とカワイのK1Mに影響を受けた。闊歩するような、セクシーで小さなバンプのような曲を作りたかったんだ」

 


Of Montreal 『Lady on the Cusp』


Label:  Polyvinyl

Release: 2024/05/17


Tracklist:


1. Music Hurts the Head

2. 2 Depressed 2 Fuck

3. Rude Girl on Rotation

4. Yung Hearts Bleed Free

5. Soporific Cell

6. I Can Read Smoke

7. PI$$ PI$$

8. Sea Mines That Mr Gone

9. Poetry Surf

10. Genius in the Wind

 

Pre-order(INT):

 

https://of-montreal.ffm.to/lady-on-the-cusp 

 

 

 「Yung Hearts Bleed Free」


NOFXは今年3月から解散ツアーを開始する予定だが、そんな中、『Half Album』というタイトルのEPの制作を発表した。


2021年の『Single Album』と2022年の『Double Album』を制作したのと同じセッションから、さらに5曲が収録されている。「これらの曲は全て同時にレコーディングされた。ただ、完成させるのに時間がかかる。だから、これは僕が未解決の問題を解決しているようなものなんだ」マイクはこう続ける。


「その価値はあったのだろうか? 私の2枚組アルバム・プロジェクトの中で、最も出来が悪いと思った5曲を仕上げるのに5年を費やす価値はあっただろうか? あんなに長い時間を費やして、子グマを育てたのは良い考えだったのだろうか? 自分の傲慢さの大きさを歌にしたのは判断ミスだったのか? これらすべての修辞的な疑問に対する答えは、このハーフ・サイド・アルバムを聴けば見つかるかもしれない......だが、私は本気でそう思っているわけじゃない」


マイクはもともと「I'm a Rat」を日本のHi-Standardに提供している。


昨年彼らのヴァージョンがリリースされたほか、2023年のアルバム『Fat Mike Gets Strung Out』にはインストゥルメンタルのオーケストラ・ヴァージョンも収録されている。今回、満を持してNOFXのヴァージョンが登場し、クリス・グラウによる人形をテーマにしたミュージック・ビデオが付属している。以下からチェックしてほしい。


このEPには、マイクが2019年のアルバム『Cokie The Clown』でストリップ・ダウン・バージョンを収録した "The Queen Is Dead "のフルバンドNOFXバージョンも収録されており、クロージング・トラック "The Last Drag "は、アルバムのオープニング曲 "The Big Drag "と対になるように意図されている。このミニアルバムは4月19日にFat Wreck Chordsからリリースされる。


NOFXのファイナル・ツアーには、7月12日、13日、14日にブルックリン・パラマウントで行われる3回のニューヨーク公演が含まれる。未定のスペシャル・ゲストを迎え、毎晩異なるアルバムをフルパフォーマンスする。


最後の公演は、10月4日、5日、6日にLAのBerth 46で行われる。


バンドはパンクスプリングで東京、大阪で最後の来日公演をおこなう。ついにメロディックパンクの伝説の見納めの時が来た。


「I'm a Rat」




NOFX  『Half Album』




Tracklist:

1. Fake-A-Wish Foundation

2. I’m a Rat

3. The Queen Is Dead

4. The Humblest Man in the World

5. The Last Drag



NOFX 2024 Tour Dates:


13 Mar 2024 in Aichi, Japan @ Nagoya Diamond Hall

14 Mar 2024 in Osaka, Japan @ Zepp Osaka Bayside

15 Mar 2024 in Kanagawa, Japan @ Yokohama Bay Hall

17 Mar 2024 in Tokyo, Japan @ PunkSpring @ Makuhari Messe

6 Apr 2024 in Fort Worth, TX @ Panther Island Pavillion

13 Apr 2024 in Salt Lake City @ PIONEER PARK

11 May 2024 in Sesto San Giovanni, Italy @ Carroponte

12 May 2024 in Sesto San Giovanni, Italy @ Carroponte

14 May 2024 in Madrid, Spain @ Wizink Center

16 May 2024 in Chambéry, France @ Le Phare – Grand Chambéry

18 May 2024 in Eindhoven, NL @ Ketelhuisplein

19 May 2024 in Eindhoven, NL @ Ketelhuisplein

21 May 2024 in Copenhagen, Denmark @ Grey Hall

23 May 2024 in Hamburg, Germany @ Docks

25 May 2024 in Hanover, Germany @ Faust Open Air

26 May 2024 in Cologne, Germany @ Tanzbrunnen

30 May 2024 in Ljubljana, Slovenia @ Media Center

1 Jun 2024 in Saarbrücken, DE @ Open Air am E-Werk

4 Jun 2024 in Vienna, Austria @ Arena Open Air

5 Jun 2024 in Vienna, Austria @ Arena Open Air

7 Jun 2024 in Augsburg, Germany @ Gaswerk Open Air

8 Jun 2024 in Berlin, Germany @ Zitadelle Spandau

9 Jun 2024 in Berlin, Germany @ Zitadelle Spandau

29 Jun 2024 in Portland, OR @ Waterfront Park

30 Jun 2024 in Portland, OR @ Waterfront Park

12 Jul 2024 in Brooklyn, NY @ Brooklyn Paramount

13 Jul 2024 in Brooklyn, NY @ Brooklyn Paramount

14 Jul 2024 in Brooklyn, NY @ Brooklyn Paramount

20 Jul 2024 in Denver, CO @ The Stockyards

21 Jul 2024 in Denver, CO @ The Stockyards

10 Aug 2024 in Edmonton, AB @ Fan Park at Ice District

11 Aug 2024 in Edmonton, AB @ Fan Park at Ice District

17 Aug 2024 in Toronto, ON @ Downsview Park

18 Aug 2024 in Toronto, ON @ Downsview Park

24 Aug 2024 in Montreal, QC @ Parc Olympique

25 Aug 2024 in Montreal, QC @ Parc Olympique

31 Aug 2024 in Boston, MA @ Campanelli Stadium

1 Sep 2024 in Boston, MA @ Campanelli Stadium

4 Oct 2024 in Los Angeles, CA @ Berth 46

5 Oct 2024 in Los Angeles, CA @ Berth 46

6 Oct 2024 in Los Angeles, CA @ Berth 46


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本日、イギリスの多国籍グループ、イビビオ・サウンド・マシーンは、2024年5月3日にマージ・レコードからリリースされる『Pull The Rope』のタイトル・トラックを公開した。


「プル・ザ・ロープ」は、脈打つ、催眠術のようなダンスフロアバンガーで、分断された世界における団結を願う、インスタント・クラシックのイビビオ・サウンド・マシーン・ジャムだ。ファンカデリックの次世代のサウンドに酔いしれてみよう。


このトラックは、世界における違いを克服する平和的な方法を見つける希望について歌っている。ロープの両端に立つというアイデアがそれを象徴している。友人のリッチモンド・ケッシーとヘレン・マクドナルド、そしてイーノ・ウィリアムスの母親をコーラスのボーカルに起用し、より大きなサウンドを提供してもらった。音楽的には、ポスト・パンクとエレクトロニック・サウンドがミックスされている。


"Pull the Rope "には、ダーリントン・エニアムが監督したミュージック・ビデオが付属している。アフロフューチャーとクラシックなダンス・ビデオの雰囲気を思わせる、宇宙を飛び回るような映像だ。


「イーノの美しい歌声と存在感に魅了された私は、彼女のビジュアル・パフォーマンスをパワフルな存在のモノマネに変えてしまった」と、ウィリアムズが天空のファラオに扮したことについてエニアムは説明する。



「Pull The Rope」



Ibibio Sound Machine on tour:

May 06 Newcastle, UK – Boiler Shop

May 11 Belfast, UK – Cathedral Quarter Arts Festival

May 22 Portsmouth, UK – Wedgewood Rooms

May 23–26 Walton-on-Trent, UK – Bearded Theory Festival

May 23 Norwich, UK – Arts Centre

May 25 Birkenhead, UK – Future Yard

Jun 05 Cambridge, UK – Junction 2

Jun 06 London, UK – KOKO

Aug 01–04 Oxfordshire, UK – Wilderness Festival

Aug 15–18 Brecon Beacons, UK – Green Man Festival

Nov 08 Bristol, UK – SWX

Nov 09 Leeds, UK – Project House

Nov 14 Brighton, UK – Concorde 2

Nov 15 Manchester, UK – Academy 2

Nov 16 Dublin, IE – Whelan’s

Nov 18 Edinburgh, UK – Summerhall

Nov 19 Nottingham, UK – Rescue Rooms

Faye Webster 『Underdressed at the Symphony』 

 


 

Label: Secretly Canadian

Release: 2024/03/01


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アトランタ交響楽団のクラシックのコンサートに行く時、フェイ・ウェブスターは着飾った自分を発見する。いつもと違うおしゃれな自分であったり、いつもと違う着飾った自分であったり。たしかにそれはいつもよりも少し素敵だけれど、それは本当の自分ではないことをアーティストは知っている。それはまた、自分の知らなかった自己を知る瞬間とも言うべきなのだろう。

 

そんなわけで、オーケストラ・コンサートをウェブスターは誰よりも愛しているのだけれど、このアルバムではそれとは対極にある日常的な自己のペルソナを探りながら、それを最終的にオーケストラホールの聴衆であるときの非日常的な自分と重ね合わせようとしている。


ある意味で、自己の中にある二面性に焦点を絞り、ファニーなものを愛する砕けた感じの自己、そして、それとは対極にあるフォーマルな自己を表現する。アートワークはそのベンチマークを暗示し、着飾った自己と着飾らない自己を内在させている。ウェブスターは、この2つの自己像を巧みに使い分け、良作を作り上げた。アーティストにとって、音楽の制作に取り組むことは、本来の自己を深く知ることであるとともに、未だ知らなかった自分との遭遇を意味する。

 

アルバムの音楽はソニック・ランチ・スタジオでバンド形式で録音されたが、まるでホームレコーディングで録音をし、その後にミックスやマスターを行ったかのようなベッドルームポップ色の強いサウンドであることは明らかだ。アメリカーナというよりもハワイアンギターに近いスティールギターの音色、グロッケンシュピール、クレスタのようなオーケストラ楽器は、最新作の重要なポイントを作り、フェブスターの音楽に色彩的なイメージを付け加える。一昔前のフュージョン・ジャズ、チルウェイブのトラックメイク、そして、そういった本格派の音楽性とは対極にある、親しみやすく、可愛らしいボーカルの歌い方、これらはすべて自然に作り上げられたものでありながら、相当な計算を元に緻密に構築されている。しかし、それらの計算高さは、鼻につく感じにはならないのは不思議でならない。いわば、そのファニーな感じを元に音楽をたぐり寄せると、フォルムの印象とは別の上質な素材を見つけることが出来るのだ。

 

アルバムの冒頭で以上のようなことはすべて表されている。「Thinking About You」はちょっと斜に構えたようなラブソングだが、驚くほどシンプルで爽快な感覚に彩られている。リードボーカルを強調するグロッケンシュピールも、それと交差的に導入されるギターラインの音色もすべてがシンプルで裏がない。考えようによっては自分の感情をそのままボーカルに乗せている。それらのメロディーを背後から支えるドラムのプレイも無駄な装飾はなく、着飾らないアーティストが表され、それがちょっと高い場所にいる憧れの自分を慈しみの眼差しで見つめるのだ。曲は日曜の午後の微睡みのように流れていくが、大きなダイナミックスを設けることなく、ローファイやチルウェイブを含めた痛快なインディーポップサウンドが爽やかに駆け抜ける。


続く「But Not Kiss」は同じ系統にあるラブ・ソングに思えるが、アーティストのインディーロッカーとしての性質が垣間見える。


スロウコアやサッドコアの系譜にあるイントロのギターから、ピアノを交えたチェンバーポップへと移行し、スティールギターの音色でメロウなムードが最高潮に達した時、「Gyu Gyu!」という意外性のあるウェブスターのボーカルがそれらのムードの雰囲気を一変させる。


一瞬のブレイクの後、フュージョン・ジャズやロック的な雰囲気のある曲へとその印象が変化する。しかし、いくらかノイジーな展開へと進んだ後、すぐにスロウコアやサッドコア、エリオット・スミスさながらに内省的なオルタナティブフォークに象徴される静かなギターラインへと変遷を辿る。アーティストは曲の展開を決め打ちをすることなく、セクションごとに緻密な構成を組み上げていく。簡素な曲構成ではありながら、その中にはなだらかな感情の起伏が設けられている。これが表面的なファニーな印象とは裏腹に曲そのものに重厚感をもたらしている。

 

「Wanna Quit All The Time」は細野晴臣の「ハネムーン」のようなリゾート的な感覚に充ちている。音楽のジャンル的にはフュージョンジャズをベースにし、それを現代的なチルウェイブへと書き換えている。


アルバムの冒頭の二曲では、ソロアーティストの性質が強いものの、3曲目ではバンドセッションの要素が強い。曲は途中フェードアウトで中断するが、その後、無音のセクションを設けた後、再びフェードインにより、寛いだ感じのライブセッションに舞い戻る。限界まで音楽の情報を雪崩のように詰め込むのではなく、情報量の少なさを元にし、リラックスしたチルウェイブを制作している。これは現代的な情報の過剰さへの反駁、無数に流れる情報からの逃避や、そこから距離を置くことを重んじているとも取れる。

 

西海岸の象徴的なアーティスト、リル・ヨッティの参加も見逃せない。ヨッティはウェブスターの学生時代からの親友であるという。先行シングル「Lego Ring」は、アルバムの中で最もロック的なナンバー。オーバードライブをかけたパンキッシュなベースラインとクランチなギターの融合は、サッカーマミーを彷彿とさせるオルトロック性をもたらすが、ロックの文脈に固執することなく、その後すぐベッドルームポップへと移行する。リル・ヨッティのオートチューンは、必ずしもアーティストがスノビズムにかぶれているわけではないことの表明代わりである。


同じように、ファニーさを徹底して押し出したボーカルにはちょっとした毒気があり、うっかりそこに手を出そうものなら、フェイ・ウェブスターに「がぶり」と噛みつかれることは必須といえる。少なくとも、ボーカルの人間的なものと機械的なものの混在は、現代のポピュラー・ミュージックに対する一石を投じるような意味合いが込められている。


「Feeling Good Today」では、オートチューンをもとにしたモダンなポップソングを聴くことが出来る。オートチューンによりボーカルの単旋律は分裂し、心地よくも奇妙なハーモニーを生み出す。背後のアコースティックギターは、ジャズ的な文脈を元にアップストロークを中心とするプレイが繰り広げられる。アルバムでの一貫したトロピカルな感覚とくつろぎは、この曲でも続き、ときどき、ピアノのフレーズを交えながら、スタイリッシュなポップソングへと昇華している。曲の終盤にかけてのピアノの演奏はアーバン・ジャズ的な雰囲気を生み出す。

 

アルバムの中で先鋭的なリズムを取りいれたナンバー、「Lifetime」はダブステップのリズムを徹底してBPMを落とし、 横乗りのチルウェイブを生み出している。ヨット・ロックや、Poolsideのようにハウスとバレアリックの要素もなくはないが、ウェブスターは一貫してノイズ性を削ぎ落とし、このジャンルの主な特徴であるトロピカルな感じとリゾート的な安らぎを強調する。


音楽的な選択に加え、実際的なサウンドスケープを呼び覚まし、西海岸のビーチで夕焼けとパラソルの群れ、海の向こうに太陽がゆっくり沈んでいくような音像を作り出す。ゆったりとしたリズム、ウェブスターの声、さらにはベース、ドラム、ギター、バンドの緻密なアンサンブルは、波の流れやその先端が夕焼けに染め上げられるサウンドスケープをものの見事に呼び起こす。

 

このアルバムの序盤から中盤にかけては、2020年代らしいモダンなポピュラーサウンドが構築されるが、続く「He Loves Me Yeah!」はビンテージなウェストコーストロックに焦点を絞っている。The Doobie Brothersのようなアクの強いリズムは、しかし、ウェブスターのソングライティング、及び、バンドの手にかかったとたん、爽快感のあるサウンドに変化する。ファニーなボーカルと、ドライブ感のあるシンセが合わさることにより力強いエナジーを放つ。

 

アルバムの終盤になってもフェイ・ウェブスターの音楽的な方向性は一貫しており、1つの線を引いたように繋がっている。「eBay Purchase History」はヒップホップのハナシの系譜にあるソングだが、フェイ・ウェブスターはポップネスという観点から、それを打ち明け話のような形で紡ぐ。

 

アルバムの最後までリラックスした感覚が続く。アメリカーナを通過したバロック・ポップ「Undredded at The Symphony」、Laufeyのソングライティングの同系統にあるジャズ・ポップの影響を反映したクローズ「Tttttime」で終了する。終盤では、少しマンネリに陥りがちなのが難点であるものの、少なくともモダンなポップネスの形骸化に一石を投ずるようなアルバムである。

 

フェイ・ウェブスターのオルタネイトなポピュラーサウンドは、多くのファンを密かに魅了しつづけている。肩ひじをはらずに聞ける軽やかなポップスは、多くの現代の音楽ファンに求められるものでもある。もちろん、NYTを始めとする、ニューヨークのメディアがフェイ・フェブスターを注目のアーティストとして特集で取り上げたのには、それなりの理由があるわけなのだ。

 

 

 

 

82/100

 

 

 

Best Track 「But Not Kiss」

 

©Holy Witaker


ロンドンを拠点に活動するバリトン・サックス奏者のジョー・ヘンウッド、ドラマーのタシュ・ケアリーによるデュオ、"O."は、デビューアルバム『WeirdOs』の制作を発表した。6月21日にSpeedy Wundergroundから発売。彼らはニューシングル「Green Shirt」を発表している。


「Green Shirt」は、バンド曰く「短いロック/メタルの洗い流し」であるという。「ジョーからの歪んだアンプ・サウンドに合うように、タシュのドラムを歪んだギター・アンプに通した。この曲の名前は、タシュのお気に入りの緑色のフランネルのシャツにちなんで付けられた」


ダン・キャリーがプロデュースを手掛けたLPについて、彼らはこう語っている。「WeirdOsは、ダークでヘヴィなアルバムで、リフなベースライン、ブラストビート、ダブ、ノイズ、そして、その間の奇妙なサウンドが大好きだ。このアルバムは、ダン・キャリーと2週間にわたってスタジオでライヴ・レコーディングされ、僕らのギグにいるような感覚を再現することを目指した」


「私たちは2人で大きな音を出しているだけで、演奏するときは臆することなく全力を尽くす。限界に挑戦することに興味がある。アルバムタイトルは、ライヴの後、みんなが僕らに近づいてきて、"これは変人のための音楽みたいだね"と言ったことにインスパイアされた。僕たちはいろんなスタイルの音楽を聴いたり、ジャムったりし、それがごく自然に僕たちのサウンドに反映されている」

 



O. 『WeirdOs』


Label: Speedy Wunderground

Release: 2024/05/21


Tracklist:


1. Intro

2. 176

3. TV Dinners

4. Wheezy

5. Micro

6. Cosmo

7. Green Shirt

8. Whammy

9. Sugarfish

10. Slap Juice

 

Pre-order(INT):

 

https://otheband.ffm.to/greenshirt 

 

 

 「Green Shirt」


昨年、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのフロントマンのJosh Homme(ジョシュ・オム)が、ホームと彼の家族が2013年に立ち上げた非営利団体Sweet Stuff Foundationのため、オールスターによる資金調達イベントを開催している。


この基金は、病気や障害を抱えるミュージシャンやレコーディング・エンジニアのために資金を集めており、ショーは3/20にロサンゼルスのBelascoで開催される。そのラインナップは大物ばかりだ。


今回のショーでは、ジョシュ・オムのゲストとして、テム・クルックド・ヴァルチャーズのバンドメイトであるデイヴ・グロールをはじめ、ベック、セント・ヴィンセント、ザ・キルズ、ロサンゼルス・シティのBelascoで開催される。


St.Vincent、the Kills、Arctic MonkeysのMatt Helders(マット・ヘルダース)、Eagles Of Death MetalのJesse Hughes、Red Hot Chili PeppersのChad Smith(チャド・スミス)、Mini MansionsのTyler Parkford、Vivant、コメディアンのBill BurrとSarah Silverman、マジシャンのJustin Willman、ホムのQOTSAのバンドメイト、Troy Van LeeuwenとMichael Shumanが出演する。テニス界の巨匠ジョン・マッケンローと80年代ロッカーのパティ・スマイスが一緒にゲストとして招待されている。






 

©Bailey Robb


ブルックリンの5人組、Habibi(ハビビ)はKill Rock Starsから5月31日にリリースされるニューアルバム『Dreamachine』を発表した。同レーベルはエリオット・スミスを輩出した老舗のインディペンデントレーベルである。
 
 
2020年の『Anywhere But Here』に続くこのアルバムは、「On the Road」がリード曲として公開された。
 

「バンドのレニー・リンチは声明の中で、「リリース当初、多くの人が私たちをバブルガムのような甘く無邪気なサウンドと結びつけていた。でも私達が年を取り、世界がより奇妙になるにつれて、音楽も少し不吉になったと思う」
 

『Dreamachine』はタイラー・ラヴと長年のコラボレーターであるジェイ・ハイゼルマンがプロデュース。MGMTのマルチインストゥルメンタリスト、ジェイムス・リチャードソンが参加している。
 
 
ラヒル・ジャマリファードは次のように説明する。「僕らの音楽には常に超越への願望があり、限界を超えたいという願望がある。それが精神的なものであれ、肉体的なものであれ、感情的なものであれ、いずれにしてもこのアルバムは、それ以上の何かを求めることを体現しているように感じる」



 
 Habibi 『Dreamachine』

 
Label: Kill Rock Stars
 
Release: 2024/05/31



Tracklist:

1. On The Road
2. In My Dreams
3. POV
4. Do You Want Me Now
5. Interlude
6. My Moon
7. Losing Control
8. Fairweather Friend
9. Alone Tonight

 




「On the Road」

 


Buffalo Tom(バッファロー・トム)は、故トム・ペティのパワーポップセンスを90年代のアルト・ロック時代に再構築した3人組だ。以降、GBVと並んでこのジャンルの象徴的なバンドとして知られている。Galaxie 500、The Lemonheadsとの共通点も見いだせる。

 

2018年のアルバム『Quiet And Peace』以来となる楽曲「Helmet」を年明けにリリースした後、今日は近日発売のアルバム『Jump Rope』のセカンドシングルを公開した。

 

しかし、この曲に与えた影響について、ヴォーカルのクリス・コルボーンは、バンドが音楽以外のものにも傾倒していると語っている。

 

「"New Girl Singing "は、写真、文学、そして僕らが育った映画からインスピレーションを得ているんだ」と彼は語り、具体的な名前とタイトルを挙げた。エレナ・フェランテ、ジャネット・フレーム、アン・セクストン、アンナ・マグナーニ、エマ・ボヴァリー、マーク・コーエン、サマセット・モームの『カミソリの刃』、ヒュスカー・デュの『UFOについての本』。ヒロインは寝室を抜け出して自分の歌を歌い、新しい少女状態を始める」


ビデオはバンドがさらなる影響を受けていることを物語っている。アニエス・ヴァルダ監督の1985年の荒涼としたロードムービー『バガボンド』。「ヴァルダ監督の女優サンドリーヌ・ボネールの代役としてレクシー・リーベルタルを起用したことについて、コルボーンはこう語っている。

 

「私たちは、皆、自分の中に道を一人で歩く女性を持っている」と彼は付け加え、フランスのヌーヴェルヴァーグ監督の言葉を引用した。「すべての女性には、表現されない反抗的な何かがある」

 

『Jump Rope』は5月31日発売。

 

「New Girl Things」

シャナ・クリーブランド率いるバンド、La Lus(ラ・ルス)が5月24日にニューアルバム『News of  The Universe』をリリースすると発表した。  


このLPは、Sub Popからの初のリリースとなる。SF作家オクタヴィア・E・バトラーから引用された信条、形而上学的な詩集から引用されたアルバム・タイトル、そして個人的な危機によってもたらされた意識の拡大を持つこのアルバムは、ギタリスト兼ソングライターのクリーブランドが無条件の愛で変化する世界を受け入れている。  『ニュース・オブ・ザ・ユニバース』はまた、災難から生まれたレコードでもあり、息子の誕生からわずか2年後に乳がんの診断を受けて世界が吹き飛んだクリーブランドの経験を反映した、ダークで美しいサイケデリアの作品でもある。


本日、La Luzは『News of the Universe』からのファースト・シングル 「Strange World」を発表する。 


「奇妙で困難な数年で、今を離れ、次にあるものへと逃げようとしている自分に気づいたこともあった。  


「特に圧倒され、連続するパニック発作と戦っていた時期に友人がくれた最高のアドバイスは、外に出て靴を脱ぎ、大地に足をつけて座ることだった。そうすることで、宇宙がスローダウンして、扱いやすくなったように感じたんだ。だからこのコーラスは、自分自身へのマントラのようなものなんだ」


ビデオはヴァネッサ・プラが撮影した。クリーブランドが自転車に乗り、"宇宙のニュース "という見出しのラ・ルス・オブザーバー紙を配達している。 


La Luzは『News of the Universe』を引っ提げて北米、ヨーロッパ、イギリスをツアーする予定で、最初の日程は5月23日にバルセロナでスタートする。  バンドは5月30日にワシントン州シアトルのザ・クロコダイルでレコード・リリース・ショーを行い、9月26日にイリノイ州シカゴでフル・ライヴを行い、10月9日にブルックリンのエルスホェアに立ち寄った後、11月8日と9日にカリフォルニア州ロサンゼルスのロッジ・ルームで2夜公演を行う。  全公演のリストは以下の通り。





La Luz 『News of  The Universe』





Label: Sub Pop

Release: 2024/05/24


Tracklist:


1. Reaching Up to the Sun

2. Strange World

3. Dandelions

4. Poppies

5. Good Luck With Your Secret

6. Always in Love

7. Close Your Eyes

8. I’ll Go With You

9. Blue Moth Cloud Shadow

10. News of the Universe

11. Moon in Reverse

12. Blue Jay


「Strange World」





Pre-order(INT):






La Luz Tour Dates:


05/23 Barcelona, ES @ Sala Upload

05/24 Madrid, ES @ Tomavistas Festival

05/25 London, UK @ Wide Awake Festival

05/30 Seattle, WA @ The Crocodile (Record Release Show)

07/27 Portland, OR @ Project Pabst

08/30 Brighton, UK @ Brighton Psych Fest

08/31 Manchester, UK @ Manchester Psych Fest

09/01 Edinburgh, UK @ Edinburgh Psych Fest

09/03 Bristol, UK @ Strange Brew

09/05 Paris, FR @ Point Ephemere

09/06 Sart-Messire-Guillaume, BE @ SMG Music Fest

09/07 Asten-Heusden, NL @ Misty Fields Festival

09/08 Amsterdam, NL @ Indiestadt x Suger Mountain @ Paradiso

09/10 Cologne, DE @ Bumann & SOHN

09/11 Hamburg, DE @ Prinzenbar

09/12 Berlin, DE @ Badehaus

09/13 Schorndorf, DE @ Manufaktur

09/14 Zürich, DE @ Bogen

09/26 Chicago, IL @ Subterranean

09/27 Madison, WI @ High Noon Saloon

09/28 St. Paul, MM @ Turf Club

09/30 St. Louis, MO @ Blueberry Hill

10/01 Louisville, KY @ Zanzabar

10/02 Nashville, TN @ The End

10/03 Atlanta, GA @ The Masquerade - Purgatory

10/04 Durham, NC @ Motorco Music Hall

10/05 Richmond, VA @ Richmond Music Hall

10/06 Washington, DC @ The Atlantis

10/08 Philadelphia, PA @ Johnny Brenda’s

10/09 Brooklyn, NY @ Elsewhere - Hall

10/10 Boston, MA @ Brighton Music Hall

10/11 Montreal, QC @ Bar Le Ritz

10/12 Toronto, ON @ Horseshoe Tavern

10/13 Ferndale, MI @ The Loving Touch 

10/28 Denver, CO @ Marquis Theater

10/30 Salt Lake City, UT @ Urban Lounge

10/31 Boise, ID @ The Olympic

11/03 Vancouver, BC @ The Pearl

11/06 Sacramento, CA @ Harlow’s

11/07 San Francisco, CA @ Great American Music Hall

11/08 Los Angeles, CA @ Lodge Room

11/09 Los Angeles, CA @ Lodge Room



ロンドンのライブ総合施設、O2アカデミー・ブリクストンが4月19日(金)に営業を全面再開する。同施設は2022年の年末から営業を自粛していた。イギリスの議会でも安全策をどうすべきかの議論が行われていた。


同会場の主催側は本日(3月4日)、ソーシャルメディア上で再開のニュースを確認し、4月に4組のトリビュート・バンドが2つのライブで演奏することを明らかにした。


4月19日にはニルヴァーナUKとザ・スマイスが、翌4月26日の金曜日にはディフィニトリー・マイトビーとUKフー・ファイターズがライブを行う。オンラインの会場リストによれば、エディターズとブラック・キーズは5月に同所でライブを行う予定だ。


O2アカデミー・ブリクストンは、2022年12月、同会場で行われたAsakeのライブ中に起きたクラッシュ事故により、2人が死亡し、他が負傷して以来、閉鎖されていた。


事件の結果、会場のライセンスは停止された。ランベス・カウンシルは昨年9月の再審理で、会場を運営するアカデミー・ミュージック・グループ(AMG)が一連の新たな安全対策を遵守することを条件に、最終的にライセンスを復活させることを決定した。




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