元ソニック・ユースのヴォーカリスト、KIm GordonがDinosaur Jr.のギタリスト、J Mascisとの共作の二曲入りシングル「Abstract Blues」「Slow Boy」のリリースを公式に発表しました。

 

Quote:KIm Gordon Twitter

 

この二曲入りのシングル「Abstract Blues」は、Sub Popから12月10日に発売されています。

 

「Abstract Blues」は、チャリティイベント「SMooCH 2020」のために作曲され、二人は、フレッド・アーミセンと演奏をしている。また、キム・ゴードンはTwitterのアカウントにて、

 

「私はこの二曲を発表に際してすごくワクワクしています。J MascisとFred Armiseとの演奏を非常に楽しみました」とコメントを出している。

 

Kim GordonとJ Mascisというインディロックーのカリスマの二人の豪華コラボレーション。アルバムジャケットにはと妖気が漂う。往年のUSインディー・ロックファンとしては見逃せないリリースです。

 


 

「Abstract Blues」Sub Pop 2021

 


 

Tracklisting 

 

1.Abstract Blues

2.Slow Boy


 

 

・「Abstract Blues」Listen or Buy:

 

https://ffm.to/abstractblues 



 

 


今年もあっという間に過ぎ去って、いよいよもうすぐそこまで年の瀬が迫って参りました。今年が良い年であったと思う方も、また、そうではなかったという方も、年末には一度、そういった気持を整理し、大晦日を迎えると、爽やかな新年を心機一転迎えられるかもしれません。

 

 さて、少しきがはやいようですが、クリスマスといえば、お祝いのムードが最高潮に達する時でもあります。

 

キリストの復活にまつわる様々なお祝いの方法があるかと思いますが、ここでは、クリスマスムードにぴったりな華やかな名曲が数多く見いだされますので、クリスマスをご家族でお過ごしの方、恋人とお過ごしの方、ひとりでお過ごしの方にも楽しんでいただけるクリスマスソングを以下に取り上げていきましょう。

 

 あなたのクリスマスが素晴らしいものになること、そして、また年の瀬が素敵なものになることをお祈り申し上げておきます。

 

 以下に特集するクリスマスソングは、近年リリースされたあらたな傑作に加えて、いくつか往年の名曲も取り上げておきました。定番曲とは一味違う味わいのある、なんとなくクリスマス気分をわき立ててくれる作品を率先して選んでいきました。今回、クリティカルとレビューは極力しません。曲だけたのしんでもらえればこの上ない喜び。

 

 

 

 

 

1・Micah Edwards


「December 26」 

 

 

December 26

 

 
マイカ・エドワーズは米、テキサス州ヒューストンを拠点に活動するシンガーソングライター。どちらかといえばフォークとクラブミュージックを融合させたような音楽性が特徴で、まだ2019年にデビューしたばかりのアーティスト。

「December 26」はもちろんクリスマスソングとして書かれた楽曲で、なにか聞き手に寄り添うような温かさをもった楽曲、聴いていると、不思議と気分が明るくなってくるはず。マイカ・リチャーズの軽快なボーカルとともに、それほど堅苦しくないキャッチーなクリスマスソングとして定番のような雰囲気をもったトラック。車の中で聴いてよし、また家でまったり聴いてもよし。 
 
 

 


 

 

2・Lawrence  

 

「Merry Christmas」Disney NOLLE Original Soundtrack 

 

 

「Merry Christmas」Disney NOLLE Original Soundtrack

 

 

Lawrenceは、ニューヨークを拠点に活動するR&Bデュオ。頗る仲の良さそうな兄妹によるクールなソウルが特徴だ。この楽曲はド直球すぎる題名ではあるが、クリスマスソングとしては定番の雰囲気が漂っている。

 

もちろん、いうまでもなく、この、クリスマスのためのR&B.James Brownリスペクトのクールでファンクなソングが、クリスマス気分を盛り上げてくれるはず。 

 


 

 

 

 

3・Best Coast 

 

「Little Saint Nick」 

 

 

Little Saint Nick

 

 

ベスト・コーストは、カルフォルニア州を拠点に活動するインディーロックバンド。サーフサウンドをローファイの要素を交えて演奏する。

 

この「Little Saint Nick」は、2019年にリリースされたシングルでビーチ・ボーイズのカバーソング。クリスマス気分を高めてくれるであろう一曲。 

 

 

 



  

4・The Rubinoos

「Christmas Is All Around 」 

 

 

Christmas Is All Around

 

 

ルビノーズはカルフォルニアバークレーで結成された1970年代から活躍するパワー・ポップバンド。

 

このクリスマスカバーと往年のTiffanyの名曲「I Think We're Alone Now」のカバーを併録した二曲入りシングルは、今年11月26日に発売されたばかり。やはり、カバーシングルではあるが、パワーポップバンドとしての存在感は健在。世界のクリスマスの幸福感を盛り上げるべく、最古参のパワーポップの伝説ロックバンドが遂に名乗りをあげた。 

 

 

 

 

 

 

5・Goo Goo Dolls

 

「Shake Hands with Santa Claus」

From「It's Christmas All over」

 

It's Christmas All Over

 

 

ニュージャージ州を拠点に活動するグーグー・ドールズは、既に説明不要のアメリカを代表するロックバンド。

 

この「It's Christmas It's Over」は、オリジナル曲二曲を収録したクリスマスソングカバー集として2020年に発売された。

 

収録曲は、グー・グー・ドールズにしては珍しく、jazzアレンジを取り入れたトラックが多い。特に、「Shake Hand with Santa Claus」はクリスマスの華やかな気分を浮き立たせてくれる一曲。また、題名にもある通り、クリスマス後の余韻を味わうのに最適。

 

 

 

 

 

6・New Found Glory


For Christmas Sake from 「December’s Here」 

 

December's Here

 

ニュー・ファウンド・グローリを懐かしがる人は少なくないはず。2000年代のオレンジ・カウンティを中心に一世風靡したポップパンクシーンの象徴的なロックバンド。
 
メロディックパンクの名作「Sticke&Stone」は日本でも飛ぶように売れた。そして、スタジオ・アルバム「Decembers Here」は、今年12月3日にリリースされたばかりのNFGの新譜。特に、ラストソングとして収録された「For Christmas Sake」は、NFGのこれまでの活動の集大成ともいえる圧倒的な存在感をもった秀逸なクリスマスバラード。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

7・Phoebe Bridgers


「Day After Tomorrow」 

 

 

Day After Tommorow
 

 

フィービー・ブリージャーズは、カルフォルニアを拠点に活動するシンガーソングライター。2017年にリリースしたばかりのシンガーではあるものの、アメリカ国内では人気沸騰中のフォークシンガーである。

 

シングル作「Day After Tomorrow」は美麗なバラードであり、曲の最終盤でクリスマス定番ソングの「Silent Night」の合唱が不意にサンプリングとしてバックトラックに挿入されるのは圧巻といえる。11月30日リリースであったので、グラミー賞にはノミネートされなかったが、今年のアメリカの女性シンガーソングライターのリリースの中でも最高峰の名曲。  

 

 




8・Norah Jones 


「I'll Be Home For Christmas」from (I Dream For Christmas [Deluxe]) 

 


I Dream Of Christmas (Deluxe)


ノラ・ジョーンズの「I Dream Of Chrismas」のオリジナル盤は10月14日にブルーノートからリリースされたが、セールスが好調だったためか、12月3日、追加の楽曲を収録したデラックスバージョンがリリースされた。

 

デラックスバージョンは、オリジナルの十三曲に加え、三曲が追加で収録。追加の三曲は、どれも力の入りようが半端でないため、レコーディングを予め行っていたものの、オリジナルに収録しきれなかった楽曲を追加で収録したのかもしれない。ラストトラックに収録された「I'll Be Home For Christmas」は、美しいクリスマスバラードで、ウキウキとした気分に浸れる一曲。ノラ・ジョーンズのシンガーとしての前向きな進化の様子が伺える。 

 


 



 

9・The Jelly Granelli Trio


「Christmas Time Is Here」 from 「The Jelly Ganelli Trio Plays Guaraldi and Mose Allison」 

 

 

The Jelly Granelli Trio Plays Gyraldi and Mose Allison

 

 

ジェリー・グラネリはアメリカ出身、カナダを拠点として活動したジャズドラマー。今年の7月20日に惜しまれつつ亡くなられた。

 

スタジオ・アルバム「The Jelli Granelli Trio Plays Guaraldi and Mose Allison」は、2020年にリリースされた作品である。そして、このアルバムのラストトラックとして収録されている「Christmas Time Is Here」はクリスマスのジャズソングとして魅力的な一曲。ピアノの流麗な演奏、ウッドベースの渋いカウンターポイント。

 

なんといっても、ジェリー・グラネリのパーカッション演奏は、この楽曲に、優雅で、穏やかで、温かな響きをもたらしている。口惜しいのは、ジェリー・グラネリの演奏を二度と生で聴くことが叶わなくなったこと。しかし、この作品の素晴らしさは永遠不変、一抹の寂しさを補ってあまりあると思う。ジェリー・グラネリトリオの「Christmas Time Is Here」は、クリスマスジャズの新しいジャズアレンジ定番曲。 

 

 



 

10・Blossom Dearie

 

「The Christmas Card」 from  「My New Celebrity Is You」 

 

 

My New Celebrity Is You


 

 

古い時代に録音されたクリスマスソングも一つ紹介しておこう。ブロッサム・ディアリーはアメリカのジャズ・シンガーとして1950年代から2000年代まで活躍。ビバップのベティ・ブーブと称されていた歌手である。作家のドン・ウィンズロウの作中登場人物のモデルともなっている。

 

この作品「My New Celebrity Is Youはアンソロジーとして2020年にリリースされたもので、ブロッサム・ディアリーの歌手としての少しコケティッシュな歌声の雰囲気を堪能できる一枚である。

 

かなり古い時代に録音された楽曲であるものの、この中の一曲「ChristmasCard」はアンニュイさの漂う美麗な一曲に挙げられる。シナトラサウンドを女性シンガーとして体現したような一曲。ノスタルジーさもあり、切ない情感あふれるクリスマスソングの名曲。 

 

 

 

 

 

 

 


Naima Bock



ナイマ・ボックは現在、サウスロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター。幼少期をブラジルのサンパウロで過ごし、ギリシャ語、英語を話すバイリンガルの母親を持ち、そしてブラジル人の父親の元で過ごした。

 

ナイマ・ボックは、幼い頃から、様々な人種の入り混じったサンパウロの様々な音楽に触れています。ナイマ・ボックの家庭では、またビーチに車でドライブに向かう際には、バーデン・パウエル、シコブアルキ、ジェラルド・ヴァンドル、カルトーラといったブラジル人アーティストの音楽が流れていた。その独特なブラジル人の音楽を日常的に触れたことが、ナイマ・ボックの他のヨーロッパのアーティストはことなる音楽上の素養を育んだ。

 

七歳には家族揃ってサンパウロからサウスロンドンに移住した。十代の頃には既に、ナイマ・ボックは早い音楽家としてのキャリアを歩み出し、 Windmil Brixtonのショーに出演するようになる。

 

また若い時代の音楽家の常として、十五歳の頃には、友人とバンドを組み、音楽活動に励んでいる。その形が最終的には、Goat Gailというバンドの音楽性で最初に実を結んでいる。このバンド活動において、ナイマ・ボックは六年もの間、ギリシャをはじめとする国々のツアーをまわり、さらにここで多種多様な文化観と音楽性に磨きをかけた。それはソロ活動に引き継がれた要素である。

 

2021年の11月には、シアトルの名門Sub Popと契約を果たし、デビュー作を12月にリリースした。ブラジルのボサノバ、フォーク、その他ロックのテイストを交えた独特な音楽性として注目が集まっている。

 

 

 

「30 Degrees」 Sub Pop   2021

 

 

Naima Bock 「30 Degrees」  

 


 

 

Tracklisting

 

1.30 Degrees

2.Berimbau

 

 

Featured Track 「Berimbou」Official Audio Listen on youtube: 

 

 

 

 

この12月7日にリリースされたばかりのシングル作「30 Degrees」は、既にリリース情報として記事に書いていますが、再び、今週の一枚として是非とも取り上げておきたいシングル。今週リリースされた中で飛び抜けて傑出した作品です。(追記・以前の記事におきまして、リリースが決定!!とするべきところを、既にリリースされたかのように書いてしまったことをお詫び申し上げます。)

 

特に、ナイマ・ボックのイギリスのミュージックシーンへの登場は、またサブ・ポップというアメリカのインディーシーンへの影響力も加味してみると、現在、画一的になりつつあるヨーロッパやアメリカのインディー・ミュージックに新しい息吹をもたらす可能性もありそうです。ボサノヴァ、そのほか民族音楽を交えたフォーク音楽として、今週のリリース作品の中でも随一の出来といえるでしょう。

 

このシングル「30 Degrees」に収録され二曲が例えば十二曲収録されたスタジオアルバムの品質に劣るのかといえばそうではないはずです。薄められた十二曲の楽曲を聴くよりは、強い印象を持つ二曲のシングル作を聴いた方が有益であることは確かでしょう。より音楽を踏み込んで聴く、何度も聴いてその作品の良さを堪能するという方が、十二曲収録のアルバムを一度聴いただけで飽きて放り出してしまうよりはるかに、音楽ファンにとってはふさわしい時間の使い方であるはずです。そういったことをこのシングル作は思い至らせてくれるかもしれません。

 

このシングル作に収録されている二曲は、おしゃれな印象によって彩られています。それはカフェで流れているようなラウンジ音楽のようなつかみやすい雰囲気が漂っていて、くつろいだ気分を聞き手に与えてくれるでしょう。

 

一曲目の「30 Degrees」は、独特なインディー・フォークの楽曲です。インドのシタールが取り入れられているのは、民族音楽へのボックの傾倒が伺え、それが付け焼き刃ではない深い理解による音楽が生み出されています。何と言っても、独特なリズム感がナイマ・ボックの音楽性の個性で、強拍を徐々に後ろにずらしていくというシンコペーションの手法が見られ、それが心地よいフォーク音楽として昇華されています。 

 

二曲目の「Berimbau」もまたヨーロッパの主流の音楽とは異なり、ボサノヴァの音楽性、リズム性を瀟洒に取り入れた楽曲。勿論、それは上辺だけの音楽性をみずからの作風に取り入れただけではないことはこの楽曲を聞いていただければ理解してもらえるはずです。

 

ここには、幼少期のサンパウロで過ごした時代の深みのあるブラジルの土地に対するナイマ・ボックの憧憬が、歌やギターの演奏により、音を楽しむ、という形でのびのびと表されています。このなんとも、オシャレで優雅、そして、開放感に溢れた楽曲の雰囲気には、ナイマ・ボックの幼少期のサンパウロのビーチの情景を追体験するかのような爽快感を感じていただけるはず。さらに、ナイマ・ボックの音楽性には、インディー・ロックらしい強い個性に彩られているようにも思え、これは、ブラジルのサンパウロのサンバで奏でられるアクの強いリズム性により強固に支えられているがゆえ、このような強い存在感を持った楽曲が生み出されるわけなのです。


このシングル「30 Digrees」は、ブラジルの音楽を文化に真摯な敬意を表し、それを聴きやすい形で提示したという面で、新鮮味溢れる作品です。これからのイギリス、あるいはアメリカのインディーミュージック・シーンに良い影響を及ぼしそうな画期的な作品としてご紹介しておきます。

 

 

 

 ・Sub Pop Naima Bock 「30 Digrees」offical HP 


 

https://www.subpop.com/releases/naima_bock/30_degrees 

 


 

「Void  ⅩⅩⅣ」 White paddy Mountain  2021 

 


中国の「三国志」に触発され、製作されはじめたという畠山地平の通称「Voidシリーズ」も、2014年の「Void V」から始まり、七年間で遂に「ⅩⅩⅣ」まで到達。

 

この一連の連複したスタジオ・アルバムにおいて、畠山地平は、一貫したアプローチを採用している。すべて連作として捉えても差し支えないほど心地よいサウンドスケープが一面に広がっている。そして、アルバム・ジャケットについても同じで、ヴァリエーションのような手法が取られている。

 

今回の「Void ⅩⅩⅣ」もまた、いかにも畠山地平らしさのあるドローン、アンビエントの中間点を彷徨う作風である。

 

前作と同様に、音楽のメロディーではなく、全体像がそのまま作品として提示されているという点も変わりはない。

 

今回の作品は、アンビエントの王道を行くロスシルに近い作風であり、曲を流し始めると、いつの間にか終了している。

 

これは、たしかにドビュッシーや後期のフランツ・リストが最晩年に落着した作風でもある。しかし、それは存在感を薄めているわけでなく、反面、強い存在感を感じさせる作品となっている。常に、今作では、サウンドスケープの概念が提示され、アンビエントのシークエンスの中に、非常に薄くギターフレーズが被せられているあたりは、Feneeszの音楽に近いアプローチのように思える。

 

クラシックであれば、変奏曲というのは慣れ親しまれているが、近年、ドイツのGAS、そしてアメリカのバシンスキーをはじめとするアンビエントアーティストたちがこの電子音楽の領域で、かつてヨーロッパの中世の作曲家たちが好んだ「変奏曲」の手法を取り入れるようになってきている。

 

興味を惹かれるのは、ドイツ、ロマン派の作曲家は、作品単位で変奏曲を生み出し、その作曲の腕を競っているような感もあった。一方、現代の電子音楽家たちは、アルバム作品単位でこれらの変奏に取り組むようになってきていて、畠山地平も日本を代表するアンビエントアーティストのひとりとして、この世界的なヴァリエーションの流れに追従していこうというのかもしれない。

 

そして、前作「Void ⅩⅩⅢ」と同じように、ロスシルやフェネスのアンビエントと異なり、東洋、アジア的な反響の空気感がこの作品の中に取り入れられていることに、西洋のリスナーはおそらく大きな驚愕を覚えるに違いない。そう、これは西洋のアンビエントではなく、東洋、アジアらしいアンビエント音楽といえる。

 

今作「Void ⅩⅩⅣ」で繰り広げられるサウンドスケープというのは、彼が掲げる三国志のテーマに則ったものであり、中国の水墨画のような淡い質感を描きだされているのが主な特徴である。そして、その音像の奥行きというのは、前作よりもさらに拡張され、ときに宇宙的な広がりに及ぶ。霧がかり、薄ぼんやりとし、先を見通すことの出来ない音像の風景。それはまさに、この日本アンビエントの旗手である、畠山地平にしか生み出せない独自の音響芸術でもある。


Tracklisting

1.Ready For Arrival

2.Longing for the Moon

3.Gathering and Dispersion

4.Gathering and Dispersion Ⅱ

5.Cosmos Elegy

6.Venus of the Four Seasons

7.A Sailor Always Finds His way Out of a Storm

8.Rest In Peace

9..Rest In Peace Ⅱ



Chihei Hatakeyama


 

畠山地平は神奈川県出身の日本を代表するアンビエントミュージシャン。2008年、電子音楽を専門とするKranky Recordsからデビュー・アルバム「Minima Moralia」をリリース。2010年には、hatakeyama自身が主宰するレーベル、White Paddy Mountainを立ち上げ、作品のリリースを行っている。


畠山地平の音楽性は、アンビエント、ニューエイジ、実験音楽に分類される。総じて、BPMは遅いのが特徴である。

 

ラップトップでギター、ピアノ、ヴィブラフォンを録音し、トラック自体をループ的に処理することにより、重層的なテクスチャーを生み出す。ロスシルやティム・ヘッカーといったアンビエントプロデューサーの方向性に近く、そこに日本らしい叙情性が加えられている。また、畠山地平は、きわめて多作なミュージシャンとして知られていて、2021年までに、70以上もの作品を残している。また、補足として、プレミアリーグの熱烈なエヴァートンファンであることも知られている。 


近年、アンビエントアーティストとして、アメリカだけにとどまらず、イギリスでの知名度が高まりつつあり、今年、BBCのRadio6で、畠山地平の楽曲がオンエアされていることも付記しておきたい。

Mdou Moctar Milhões de Festa 2014.jpg
By Kelav Slavoran

 

 

 

 

ロンドンに本拠を構える音楽報道制作会社のboilerroomtvがご存知、西アフリカのジミ・ヘンドリックスことMdou Moctarのニジェールでの三十二分にも及ぶ新作映像を12月7日に公開しました。

 

このサハラ砂漠でのライブで、エムドゥー・モクターは2019年リリースされたスタジオアルバム「Ilna」からの2曲「Afrique Victim」「Anna」の二曲のライブパフォーマンスを披露しています。ギターの演奏についても迫力感満点、さらにエムドゥー・モクターの詩を紡ぐかのようなヴォーカルというのも味わいがあります。映像につきましては以下のリンクから御覧下さい。

 

 

Listen on :Youtube

 

https://www.youtube.com/watch?v=NyMiMs6-ESQ 

 

 

 

 

 

米イリノイ州シカゴのロックバンド、アメリカン・フットボールが両A面の二曲入りのシングルをPolyvinyl Recordsから12月9日にリリースしました。

 

  

・「Rare Symmetry」Poryvinyl Records 2021

 

 

american football 「Rare Symmetry」

 

 

Tracklisting

 

1.Rare Symmetry

2.Fade Into You

 

 

Listen on Apple Music 

 

 

「Rare Symmetry」は前作「LP3」の音楽性を引き継いだクリーントーンギターの音色を生かしたオリジナル曲。

 

また、二曲目「Fade Into You」は、ロサンゼルス在住のシンガー、Miya Forickをゲストボーカルに招いた一曲。Mazzy Starの「Fade Into You」のカバーソングという構成となっています。アメフトファンとしては待望のニューシングルがようやく到着!!



Superchunk

 
アメリカのインディー・ロックシーンを1990年代から牽引してきたスーパーチャンクが新作アルバム「Wild Loneliness」2022の発表しました。
 
 
2018年のアルバム「What A Time To Be Alive」以来の三年ぶりの新作となる、それに伴い、新たなシングル作「Endless Summer」を12月7日に発表、さらには、3月からアメリカ国内を回るライブツアー日程を公表しています。
 

スーパーチャンクの新作となる「Endless Summer」のレコーディングには、Teenage Fanclubのノーマン・ブレイキ、レーモンド・マッキンリーが参加していて、ギターロックファンにとっては見過ごせない一曲となりそうです。
 
 
この新作シングルについて、スーパーチャンクのフロントマンであり、Merge Recordsを主宰するマック・マコーンは新作「Endless Summer」について、以下のようなコメントを出しています。

 

 

「エンドレス・サマー」は、季節外れの温かい2020年の元日にノースカロライナで書かれた楽曲です。

もちろん、レコーディングを行った当時、「終わりのない季節」という題名に異なる暗喩的な意味を込めたつもりでした・・・。また、7インチのスリーブには、この曲の雰囲気を見事に表現したRoe Ethridgeがデザインを手掛けた壊れたビーチパラソルの写真が描かれています。

 

 


 

 

 

・Endless Summer Merge Records 2021