今回、ノラ・ジョーンズは、ドラマーのブライアン・ブレイド、ベーシストのガス・セイファート、そして、ジョーンズのバンドメイトでもあるサーシャ・シンプソンが「I've Got The Feeling 」「Let It Be」の二曲の演奏に参加しています。ノラ・ジョーンズは、以前、同じ場所で同じミュージシャンと共演したホリデーアルバム「I Dream Of Christmas」の一連の楽曲を公開していました。
「I’ve Got The Feeling」「Let It Be」は、ビートルズの最後のスタジオアルバムである1970年代の「Let It Be」に収録されている名曲としてご存じの方は少なくないはずです。
パイングローヴは、インディーズレーベル”Runfor Cover"と契約した後、「Everything So Far」という初期作品のアンソロジーを発表。その後、二作目スタジオアルバム「Cardinal」の発表を期に、熱心なファンを獲得し、 様々な音楽メディアのトップ10リストに選出される。次の作品「Skylight」を録音した後、パイングローヴはメンバーの個人的問題により一年間活動を休止を余儀なくされる。スタジオアルバム「Skylight」は、その後、2018年に自主制作としてリリースされ、その後続いて行われたツアーは多くがソールドアウトとなり、大盛況を博した。
この度リリースされた「Get Back The Rooftop Performance 」は、永遠の名曲「Don't Let Me Down」や「Get Back」の複数のライブテイクが収録されています。今回の音源はピーター・ジャクソンのドキュメンタリー「Get Back」と拡張版「Let It Be」のスペシャルエディションボックスのリリースを足がかりにした作品で、ジャイルズ・マーティンとサム・オケルがエンジニアとしてリミックスを手掛け、ビートルズの幻のライブギグの模様が約40分間収録されています。
2022年1月21日にリリースされたスタジオ・アルバム「The Gods We Can Touch」はオーロラの約2年ぶりとなる新譜。アルバムリリースに先行して「Giving In To The Love」が先行配信された。
これまで、デビュー作「All My Deamons Greetnig As Me A Friend」からオーロラ・アクスネスはギリシャ神話のストーリ性をポップスミュージックの中に込めてきたが、そのあたりが、コクトー・ツインズに代表される「エーテル」と呼ばれるゴシック的な雰囲気を擁する音楽ジャンルとの親和性が高いと評される所以かもしれない。そしてまた、そのゴシック性は、オーロラ・アクスネスというミュージシャンの個性、アメリカやイギリスのアーティストにはないキャラクター性、ヴォーカリストとしての強烈な魅力となっている。今作「The Gods We Can Touch」でも、その点は変わらず引き継がれており、オーロラ・アクスネスは、ギリシャ神話の物語に題材を取り、幻想性というテーマを介して、現実性に焦点を絞ろうと試みている。
今回のフルレングスの作品では、表向きな楽曲性には、少なからずファンタジー色が込められていて、それは特に、一曲目の「The Fobidden Fruits Of Eden 」のストーリー性のあるポピュラー音楽に顕著に感じられる特徴でもある。しかし、アクスネスの描き出すのは必ずしも幻想の世界にとどまるものとは言えないかもしれない。その内奥にある強い現実性を描き出す力をソングライターとしての実力をアクスネスはすでに充分に兼ね備えており、つまり、彼女は、恥、欲望、道徳といった現実的な概念を「幻想」というプリズムを透かして映し出しているのだ。
全15曲で構成される新作アルバム「The Gods We Can Touch」は、各曲がそれぞれ異なるギリシャ神話の神々をモチーフにして制作されている、このコンセプトアルバム全体に、通奏低音のように響いている「世界観」について、 オーロラ・アクスネスは、以下のように話している。上記のレビューよりも、はるかに、この作品を知るための手がかりとなりえるはずである。